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【移籍情報まとめ】2017夏アーセナルのデッドラインデイ その2

その1に引き続き、デッドラインデイを迎えたアーセナル情報をお届け。

【移籍情報】泥舟、アマチュア、無計画……。2017夏アーセナルのデッドラインデイ その1

Arseblog氏がアーセナルの情報でもっとも信頼できるソースのひとつだという、BBC SPORTSのDavid Ornstein氏によると、「(デッドラインデイまできて)ガナーズにはもう大物を獲るだけの予算がない」とのこと。ただし、サンチェスの移籍でビッグマニーが入ってくれば状況は変わるというが。もう1日もないがな。。エンバッペへの125Mオファーは何だったんだ?

デッドラインデイ(最終日)のアーセナル

まだまだやり残したことがある。
移籍市場最終日1日前までの状況がこちら。マーケットオープン早々にコラシナツを獲った時点で、デッドラインデイをまさかこんな状態で迎えることになるなんて誰も想像していなかっただろう。

※画像はArseblog Newsより

デッドラインデイに獲得するかもしれない選手

いやたぶんしないけど。泥舟だし。

リンクされてはいたが結局どうなるんだという選手をリストしてみよう。

  • トマス・レマール(モナコ)
  • リヤド・マレズ(レスター)
  • ユリアン・ドラクスラー(PSG)
  • ラヒーム・スターリング(マンシティ)
  • セルジオ・アグエロ(マンシティ)
  • ジャン・ミシェル・セリ(ニース)
  • ラフィーニャ(バルセロナ)
  • マルコ・アセンシオ(レアル・マドリッド)
  • ジョニー・エヴァンス(WBA)
  • ヴァージル・ファン・ダイク(サウサンプトン)

ほかにもいたかな? どうせ来ないからいいか。

まずトマス・レマール。ヴェンゲルがモナコとの取引について終了宣言をしてから、リヴァプールが本格的に動き出した。モナコは数回リヴァプールのオファーを断っているというがその額が70Mポンドという。だんだんと彼らがレマールに要求していた80Mに近づいている。アーセナルの初回の30Mポンドのオファーが安すぎてビックリと一笑に付されたのがもはや懐かしいくらいだ。

レマールにはバルセロナやアーセナルも再度チャレンジするという噂があり、最終日に80Mあたりで本当に決着するのかもしれない。しかしこれリヴァプールが獲ったら目も当てられないね。終了宣言が要するに「アーセナルが希望する額での」という前提だったことが明らかになってしまい、またしてもシブチンのせいで逃したということになってしまうからだ。レマールの獲得についてはアーセナルはかなり本気だったと思われ、それだけに赤っ恥もひとしお。

続いてリヤド・マレズについては、本人が移籍する気マンマンでビッグクラブも含め多くのクラブが興味を寄せているといわれている。移籍を完了させるため今日アルジェリアチームを離脱することを許されたらしい。移籍は間近である。

アーセナルも興味を寄せているクラブに含まれているが、アーセナルが本気なのかどうかはわからない。マレズはレマール獲得失敗のときのセカンドオプションといわれてきたが、レマールの獲得が失敗に終わったと宣言したあともマレズに正式なオファーを送ったという情報はない。いずれにせよレスターが要求する50Mといわれる移籍金をそのまま払う気はないだろう。

ドラクスラーは、今夏ネイマールやエンバッペを獲ったPSGでレギュラー確保が難しくなってきたため退団が噂されているが、そうかといって彼がアーセナルに来たがるかといえば全然想像できない。彼の移籍金は比較的安いといわれているが、であればなおさら別のビッグクラブが引っこ抜くだろう。

アーセナルはサンチェスを買うならスターリングを寄越せと逆オファーを持ちかけているという。世界中のグーナーから「スターリングとか超いらないんですけど」と総ツッコミが入った。マンシティがスターリングを手放す気がないらしいのが救いである。よかった。

同じようにマンシティがアグエロを加えたオファーを出すというゴシップもあったが、それはそれでアリかもしれない。ただしアグエロがアーセナルでプレイしたいと思っているかといえば、それもないだろう。しかしアグエロはここへ来てさらに冷遇されるようになっており、冬の移籍市場で売りに出る可能性も示唆されている。

ジャン・ミシェル・セリは、このなかでは比較的ありえそうな物件である。本人の希望通りバルセロナ行きが決定かと思いきや、PSGとバルセロナのケンカに巻き込まれていつの間にかバルサ行きがおじゃんになっており(F***バルセロナ事件)、クラブに失望した彼は移籍を熱望しているらしい。ここでもアーセナルがリヴァプール、ToT、PSGといった競合クラブに勝ってセリを獲得できるかといわれれば非常に疑問であるし、我々の期待に反してそもそも彼に動いているかどうかも怪しいが、彼のような選手がカソルラのようにプレイしてくれれば、最近のアーセナルの中盤のビルドアップ問題は割りと解決できるかもしれないとは思う。

ラフィーニャアセンシオエヴァンスは飛ばそう。

ファン・ダイクである。アーセナルの問題はCB。いろいろなエリアで深刻だが、とくにガブリエルを放出し、ムスタフィまで手放そうというCBはすでに危機的な状況である。自ら進んで危機的状況を作り出しているというのが意味不明すぎて笑えるが。リヴァプールが熱心に追っているファン・ダイクの移籍金は70Mポンド程度といわれており、ふつうに考えればアーセナルが手を出すような選手ではない。ではないが、今でしょ。金を使うなら。リセールバリューもあるんだし。

また一説によると、サウサンプトンがウォルコットを欲しがっているということで、彼を取引に加えるという案もあるらしい。ウォルコットにしてみればアーセナルではレギュラーポジションを失っており、中堅クラブとはいえ古巣でレギュラーでプレイできるのなら悪い話しでもない。デッドラインデイ最大の注目銘柄のひとつである。

 

CBやDMについて、昨日ユヴェントス入りが発表されたシャルケのベネディクト・ヘヴェデスやWBAがローンでPSGから獲得したクリホヴィアクなど、これまでアーセナルとリンクされてきた選手が続々と活躍の場を移している。こうしてアーセナルのウィークポイントといわれているポジションの選手の移籍を見るにつけ、アーセナルが彼らを獲得できるチャンスはなかったんだろうか?と思ってしまう。

フィジカルが強いディフェンダー、これこそがいまアーセナルにもっとも必要な選手だとたぶん99%くらいのファンが考えているんだけど、この切実な思いはAWには一向に届かない。

アーセナルにどんな選手が必要か問えば、この期に及んでも「我々のスタイルでプレイできる選手を探している」AWならそういうだろう。「我々のスタイル」そのものが危機に瀕しているというのに。

 

期待しすぎないようにしよう

クレイグ・ベラミー氏によると、今夏マーケットはアーセナルにとって史上最悪の移籍市場となりうるとのこと。たしかにこのまま移籍市場が終了すれば、控えをユース選手に頼らなければならないかなり危なっかしいスコッドで冬まで過ごすことになる。先日のリヴァプールに負けた試合もそうだが、アーセナルはいますべてが最低最悪である。

アーセナルがこんなふうになってしまったこれまでの経緯をウォッチしていれば瞭然だが、この事態は偶然でもなんでもなく必然である。陥るべくして陥った窮地だ。そして誰がこの問題を引き起こしたのかといえば他でもないアーセナルの経営陣で間違いないのであり、また誰が解決できるのかといえばそれもまた結局経営陣なのだ。アーセン・ヴェンゲルだけが問題なんじゃない。彼らが野心を持って本気でアーセナルを変えようとしなければ、いつまでもこのストレスから抜け出せないのだ。

アーセナルのボードについて彼らが諸悪の根源だとするエントリを書き始めたらえらい長文になってしまいアップできずにいる。そのうちまとめたい。

もしかしたらいまの惨状を見て胃に穴を開けてしまった新米グーナーもいるかもしれない。そんな人にはアーセナル100年の歴史を振り返ってもらうのが一番手っ取り早いクスリだと思っている。ほら、よく夜空を見上げて星を見ると自分の問題なんてほんのちっぽけに思えてくるというアレだ。ぼくはいつも夜空を見上げているよ。

まあ100年の歴史といってもここで描かれているのは1960年代からだけど、これを読めばヴェンゲル時代だけを見て落ちぶれた落ちぶれたと騒ぐのもどうかと思えてくるはず。要するに栄枯盛衰だな。バルセロナだってユヴェントスだって落ちぶれたんだ。

悪いときは悪いなりに苦しみながら楽しむ。おれたちはマゾヒストであるという自覚を持とうじゃないか。

 



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