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英国人フットボーラーはなぜ海外でプレイしないんですか問題

プレミアリーグでは英国人選手が育たない?

英国にも今のEPLは外国人偏重であると憂えている人たちがいる。外国人ばかりがプレイするリーグで自国の選手が育たないことを問題だというのはおかしなことでもない。優秀な外人選手ばかりが活躍し、なかなか自国選手が育たないことに危機感を覚えるのは英国に限らないからだ。

実際にイングランドを含め、英国4カ国(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)はFIFAランキング等で必ず上位にいるかというとそんなこともなく、目覚ましい結果を残した大会というのも近年は記憶にないから、それを外国人選手のせいだと主張する勢力があったらそれはそれで耳を傾けるべきなのかもしれない。

念のため21世紀に入ってからのイングランド代表チームの成績を調べてみた。フットボールの母国としてはいかにも物足らないものだろう。スリー・ライオンズはぼくが知る限りの歴史においてずっと批判され続けている。

ヨーロッパの主要リーグを擁するスペイン、ドイツ、イタリア、フランスと、どこを取ってもナショナルチームは格上感がある。※直近のFIFAランキングではかろうじてイタリアよりは上のようだ。

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Wikipediaより 

だがよく考えたら、それはつまり出場機会、選手のプレイタイムの問題であって、であれば、べつに国内にこだわる必要はなくないだろうか? 自国でプレイできないというなら海外クラブに移籍すればいい。出場機会を求めてほかのクラブに移籍するなんていうことは、この世界では常識である。

ところが英国人はなぜか海外でプレイしない。

そもそも英国人自身が海外でプレイするという選択肢を持たないのはなんでなんだろう。現状のEPLの運営について自国選手の育成という課題があるというなら、そのことはもっともっと問題視されるべきなんじゃないだろうか?

英国人はなぜ海外リーグに挑戦しないのか

いまヨーロッパのメジャーリーグで活躍している英国人といえば、ギャレス・ベイルやジョー・ハートくらいしか思い浮かばない。あと誰かいたかな?

2000年前後の欧州主要リーグの英国人といえばスティーブ・マクマナマンがレアル・マドリーにいるくらいだった。その後にはもちろんベッカムやオーウェンの例もあるけれど、それだってたぶん数える程度だったと思う。英国人はずっと国内でしかプレイしていないのだ。

南米諸国はもちろん、フランスや東欧など選手の輸出国と比べると、英国というのは本当に輸入超過の国である。

つまり英国人選手の育成に関していえば、一番の問題はEPLが外国人に占領されているということではなくて、英国人がとにかく輸出されてないということなのだ。国内にいるタレントが成長する場を与えられずにくすぶっているということなのだ。



軽くググったらこんな記事があった。ガーディアン「なんでイングランドのやつらは他のリーグにいくのをあんなに嫌がるのかねえ」。

www.theguardian.com

えらい長文エントリで、Google翻訳から要約すると

  • アシュリー・コールはローマでがんばった
  • 英国人は気をつけないとアシュリー・コールのようになるぞ
  • アシュリー・コールざまあ
  • オーウェンもスペインで苦労した
  • 英国人はキャリアの初期に結婚してイングランドから出たがらない
  • ジャック・ウィルシャーが海外挑戦するとかマジ想像できない
  • だって英国人はEPLが最高だと思いこんでるし
  • インテルよりハル・シティを選んだトム・インスってのもいた
  • マルセイユはジョーイ・バートンを雇えるだけの金がなかった
  • ジャーメイン・ペナントはスペイン語を覚える気がなかった
  • ジョー・コールもフランスで苦労した
  • 英国人は外国語が怖いんだよ
  • イタリアでのミカ・リチャーズという成功例もある
  • ヨーロッパのフットボールは成長のチャンスだ。ポジティブでオープンマインドで受け入れろ
  • とはいえ、そりゃEPLはバブル絶頂期でわざわざ出ていくやつなんているはずないよね

詳しくは元記事を読もう。

日本国内市場だけである程度経済が回ってしまっているから日本人が海外に出ていかない説に近い論理かもしれない。

ことばの壁は想像以上に大きいというのはわかる気がする。世界中どこへいっても母国語が通じるんだから、外国語を習得しようというモチベーションは湧きにくいだろう。やっぱりそれが一番の理由なんだろうか?

いずれにせよ、FAはEPLや下部リーグでプレイする自国選手たちをサポートするのと同じくらいに、若い選手たちの海外挑戦を後押しする必要がある。それだけである。

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プレミアリーグと英国人選手の未来

外人ばかりのEPLに未来がないとは思わない。もちろん今以上にプレイする英国人選手が減っていくとなれば問題かもしれないが、当面はそんなこともないだろう。だいたいすでにスター選手もスター監督もみんな外人である。

そして英国人選手も彼らに刺激を受けたり、影響を受けたり、「英国独自のフットボール文化」も進化し成長しているはず。当然逆に外国人選手たちがEPLという「カルチャー」に影響をうけるということもあるだろう。

ホームグロウン制度については、たしかにもともと自国選手を優遇するための制度で、非ブリティッシュでもホームグロウンを持てるというのは若干理解に苦しむところはある。なぜこういうルールにしたのか、あとで調べてみよう。

ともあれ、一部のスター選手だけでなく、英国人選手はもっと海外に出ていくべきなんだろう。

 

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