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アーセナル、ミズリンタットに続いて今度はバルセロナからフットボール・ディレクターをぶっこ抜き

間もなく発表になるはずとのこと。

Arsenal to appoint Barcelona chief Raul Sanllehi

アーセナルFCがバルセロナで15年間ディレクター・オブ・フットボール職を務めたというRaul Sanllehi(ラウール・サンレヒ)を獲得。アーセナルは先週にもボルシア・ドルトムントからリクルート部長としてスヴェン・ミズリンタットを招き入れたばかり。ミズリンタットとサンレヒで1月の移籍市場への準備を進めることになるとのこと。



このサンレヒ氏、バルセロナでの実績は十分で、3人の監督と仕事をし、ルイス・スアレスなどのビッグネームやネイマールのマドリー行きを阻止したのもサンレヒだという。アーセナルは移籍市場では毎度いいところがないだけに期待が高まる。

アーセナルの内側からの改革が着々と進んでいる模様。

ディレクター・オブ・フットボールとは?

ところでいい加減「ディレクター・オブ・フットボール」についておさらいしたい。ぶっちゃけぼくはよくわかっていない。ただ、Wikipediaによると、そもそもこのことばの定義は曖昧だということでわからなくてもしょうがない。

A director of football is a senior management figure at a football (soccer) club, most commonly in Europe. The exact nature of the role is often unclear and causes much debate in the sports media.

ディレクター・オブ・フットボールはフットボールクラブにおけるシニア・マネージャー格の役職で、ヨーロッパで使われている。この役職の正確な役割はしばしば不明瞭でスポーツメディアにおいてはたくさんの議論がある。

ひとまず以下はすべて同じものを指すとして考える。

  • ディレクター・オブ・フットボール
  • フットボール・ディレクター
  • ディレクター・オブ・スポーツ
  • スポーツ・ディレクター(スポーティング・ディレクター)

もちろん、定義が曖昧なのだからクラブによっては便利に使い分けていることもあるだろうが、一般的には同じものだと捉えても問題ないだろう。適当な役職名をつけるなんて日本の会社なんかでもよくあることである。

そしてSUNの今年5月の記事。「スポーティング・ディレクターってなんだ?」。この記事ではヴェンゲルが引き合いに出されている。

What is a sporting director, what role do they play in football and which clubs have one in their ranks?

近年のフットボール界隈ではこのディレクター・オブ・フットボールという役職がより注目を浴びているにも関わらず、多くの人にとってはいまだに謎であるとしている。

ヴェンゲル監督もその一人。「ディレクター・オブ・フットボールだって? それは何だね? あの道路に立って交通整理をしている人のことか? よくわからないね。わたしがAFCのマネージャーである限り、テクニカルなこともわたしが決める。それだけだ」

ヴェンゲル監督はどうも自分の職分が侵されることがいやだと思っているようだ。

スポーティング・ディレクター、あるいはディレクター・オブ・フットボールとは、本来はクラブの監督とボード(経営陣)の間を取り持つ役割だという。

そして、SUNも引用しているWikipediaの定義によると、ディレクター・オブ・フットボールの役割は以下の4つに分類できる。

figureheadとして

いわゆる名誉職としてのもの。クラブを象徴するOBなどが就くようなもの。この場合、彼が実際にする仕事は問題じゃないということか。

technical directorとして

テクニカル・ディレクター。これはつまりチームのスポーツ面のマネージメントをするという専門職。そのものずばりチームの技術面を見る役職で、監督とともにチームの戦術・戦略をマネージメントする役割。コーチ陣のトップといえる。

go-betweenとして

go-betweenは「仲介者」として訳される。要するに新しい選手獲得に関して動く役職。もちろん既存選手の契約に関するネゴシエーションも仕事の範疇に入るだろう。ミズリンタットがこれから担う役職はこれに相当するはず。

general managerとして

ジェネラル・マネージャー。スポーツ面だけでなく、移籍やマーケティング、スタジアムなどクラブ運営の業務について広範に目を配る、一般的な監督よりも幅広い部分をカバーする上位のマネージャー。

ここまで来るともうなんでもアリだなという気がする。

アーセナルのディレクター・オブ・フットボール?

今回バルサから引っこ抜いたサンレヒは、Daily Mailの記事から察するにディレクター・オブ・フットボールといってもリクルートを主に担当するか、あるいはリクルートに強い人材ということのようだ。DOFというだけではどんな人間なのかすらわからない。

ヴェンゲル監督というのは、上記の4つの分類で考えると、アーセナルにおけるテクニカル・ディレクターでもあるし、ゴー・ビトウィーンでもあるし、ジェネラル・マネージャーでもあるということになりそうだ。それぞれ、もちろんサポートをするスタッフはいるだろうが、いずれにおいても全権を委ねるようなことは今後もしたくないと。そういうことだろう。欲張りすぎて笑えるが、ここへ来るまでそうやってクラブに対する全責任を担ってきたという自負があるんだろうな。

ヴェンゲル監督はアーセナルの監督を退任することイコール引退と考えているようだが、段階的に現在担っている役割の範囲を狭めていくというのが現実的なのではないだろうか。ひとまず移籍市場については、ミズリンタットやこのサンレヒに権限を委譲するのがよいと思う。ボスが獲りたい選手のタイプだって知らないわけがないのだから。

そしていずれはおそらくはボスが監督としての中核業務と考えているテクニカル・ディレクターだけが残り、それをよきタイミングで後任に譲ると。それを来年1年でやる。無理じゃね?

 



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