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アーセナルの補強ポイントその2(DF編)【2017年12月版】

先日アップした「GK編」につづいて2018年1月の移籍市場を前にアーセナルの補強ポイントについて考えるエントリ2回め。今回はアーセナルFCの泣き所、ディフェンダーについて。

アーセナルの補強ポイントその1(GK編)【2017年12月版】



アーセナルの補強ポイント【DF編】2017年12月

アーセナルは上位クラブのなかではとくにディフェンスの弱いチームだ。とにかく失点が多い。アーセナルではよくディフェンダーを危険にさらしたといってCM/DMの選手が批判されてきたが、最終的な防御についてはやはりセンターバックやフルバックのディフェンダーの選手たちが責任を負うべきだと思う。

ぼくが思い出せる限りでも、コシエルニとメルテザッカーがリーグのベストCBコンビといわれていた時期もあったし、サニャとクリシーがリーグでもっとも危険なフルバックといわれていた時期もあった。そんな時代からもすでに長いときがたってしまい、いまだにアーセナルは守備の安定性を探し続けている。

現在のディフェンダー陣の顔ぶれ

現在のアーセナルのディフェンダー陣はこちら。画像はArsenal公式サイトより。

シャツナンバー順に以下となる。

2 Mathieu Debuchy
4 Per Mertesacker
6 Laurent Koscielny
16 Rob Holding
18 Nacho Monreal
20 Shkodran Mustafi
21 Calum Chambers
24 Hector Bellerin
31 Sead Kolasinac

このうち、現状トップレベルで安心して起用できるのは、コシエルニモンレアルムスタフィベレリンコラシナツの5名。CB3名にFBが左右それぞれ1名。

サブのディフェンダーについて

甘いマスク(死語)で若い女性に人気のドビュッシーは最近のカップ戦でかなりフィットしているところを見せているが、本人が1月の移籍を希望しているというコメントが出たばかり。怪我に苦しまされているうちにベレリンにポジションを奪われるという不幸があったにせよ、以前にはマンUへの移籍が叶わなかったことや先の移籍市場でもニースに移籍できなかったことなどもあり、アーセナル(ヴェンゲル)への忠誠心はかなり低い。元フランス代表としては、ここでフットボール人生を終わる気はないということだ。1月はともかく来シーズンはもう引き止めるのは難しいだろう。

メルテザッカーは今シーズン限りで引退。来シーズンはアカデミー(ユース)のマネージャーが内定している。

ホールディングチェンバースについては、今季はふたりともカップ戦を主戦場としている。ホールディングは昨シーズンの終盤から務めていた3CBのレギュラーからは脱落した状態だ。そしてチェンバースは今夏の放出候補といわれながら契約更新を勝ち取った。しかしそれも夏に新しいディフェンダーを獲得する予算がなく、安価なバックアッパーの確保というやや消極的選択とも思えた。このふたりは格下相手のカップ戦では存在感を放っているものの、いまだレギュラー選手を脅かすような活躍ができているとはいい難く、将来的にアーセナルの最終ラインを彼らに任せられるかどうかは現時点では未知数であるといわざるをえない。レギュラーの選手たちに比べ経験不足は明らかである。

つまりアーセナルのディフェンダーは、リーグ優勝あるいはトップ4フィニッシュを狙うには必要最低限の選手しかおらず、ひとたび離脱者が出てしまえば、クオリティが下がるサブを使うか、もっと悪ければエルネニーコクランをCBで使うような奇策を弄する以外に手がなくなる。極度な楽観主義でなければ、本来この状態を放置することなどできないのだけれど。

センターバックの現状

センターバックの補強緊急性 ★★★★☆ 補強必要性 ★★★★★

ピークを過ぎたコシエルニ

一番憂慮すべき問題は、ゲームキャプテンも務めるローラン・コシエルニだ。アーセナルが誇るリーグ随一のCBも32才となり、年齢的な衰えが指摘されることが増えてきた。フィジカルやスピードが武器ということで肉体的な衰えの影響を受けやすいのも確かだ。

かかとに慢性的な怪我を抱えており、毎週100%のコンディションで戦うことができないことは本人もコメントしているとおりである。すでに来年のW杯を最後に代表チームからの引退も発表している。認めたくはないがフットボーラーとしてのピークは過ぎたと考えるべきだろう。

この3シーズンでスタッツは下降している。今季17/18シーズンここまではこの数年でもっとも悪い数字となっている。

ムスタフィのロイヤルティ

現状のCBのなかでは比較的、長期に信頼できそうな選手がムスタフィだ。一時期はフォームの低下を指摘されていたりもしたが、最高とはいわないまでも、フィットしていればアーセナルのCBとして及第点の働きができる選手だといえる。

だが、問題は彼が夏にクラブに移籍希望を出していたという事実である。理由は定かではないが、彼は今夏アーセナルを離れたがっていたようだ。インテルが興味を示していておそらく条件さえ合えば放出されていた可能性もあったという。アーセナルのようなビッグクラブが、そのような忠誠心のない選手を長期的に守備の中心に据えるわけにはいかないだろう。結局不本意にも(?)残留した彼が現在はどのような心境なのかは知るすべもない。

もしアーセナルがこのまま低調なままシーズンを終えるようなことがあれば、ふたたび移籍を志願され、クラブは再度彼の扱いに悩まされることになるかもしれない。

モンレアルもいい年。それに本職じゃない

コシエルニのひとつ年下(日本だと同学年)のモンレアルも、エイジングを指摘されることが出てきた。3CBのひとりとして起用されはじめてからはCBとしての評価も高く、新境地を開いたともいえるモンレアル。ただ、彼の持ち味はどちらかといえば左サイドを駆け上がる攻撃力であり、最高に優れたCBと呼ぶには守備が軽すぎるときも多い。もしまともな経験のある本職のCBがほかにいるならば、おそらく彼はCBのレギュラーを外れるのではないだろうか。

フルバック/ウイングバックの現状

フルバック/ウイングバックの補強緊急性 ★★★★☆ 補強必要性 ★★★★★

ライトバック(ベレリン)のオプションがいない

今季カップ戦のライトバックはドビュッシーが務めている。またバック3でウイングバックを使う場合は、リース・ネルソンがベレリンのポジションについていた。

もしいまベレリンが怪我をするとどうなるか。おそらくそれなりに復調しているドビュッシーがカバーすることになるだろう。しかし前述したようにドビュッシーはおそらく今季限り、あるいは本人が熱烈に希望するなら1月に移籍する可能性もあるかもしれない。ほかにRBができる選手としては、チェンバースやムスタフィもいるが、ベレリンの攻撃的な役割をカバーできるかといえば非常に疑わしい。

当のベレリンのようにアタッカーがフルバックにコンバートされる例もあるので、ベレリンの不在時にネルソンがRBで絶対にブレイクしないとはいえない。ただ、それを期待してRBの補強を後回しにするようなことがあればきっと痛い目を見るに違いないとぼくは思う。

現在バーミンガムにローン中のカール・ジェンキンソンもRBだ。しかしグーナー代表選手として、不幸にもアーセナルにとって彼のクオリティ不足は明らか。全グーナーが泣いた。

なお、アーセナルのDF陣でもっとも移籍の噂が多いのがベレリンである。バルセロナやユヴェントスといったメガクラブが彼の動向を追っているといわれている。本人も夏に移籍志願をしていたという話もあった。

そういうわけで、いずれにせよ、近いうちにRBはレギュラークラスの選手を補強しなければならない。

レフトバックはコマが揃っているポジション

モンレアルがCBでプレイするようになり、昨シーズンのブンデスリーガベスト11の即戦力、コラシナツを獲得。また、ここ数試合ではそのコラシナツを押しのけてAMNこと若手のメイトランド・ナイルズが台頭と、ここは補強の必要がないくらいには層が厚い。

しいて心配事を挙げるとすれば、コラシナツがサブに回っている現状をどう捉えているかということだ。もしAMNがこのまま好調を維持しファーストチームのレギュラーに居座るようなことになると、ベレリンにポジションを奪われたドビュッシーの再現となりかねない。しばらくは成り行きに注目。

LBにはジェンコと同様、バーミンガムで修行中のコーエン・ブラモールもいる。ただ、一時不調も伝えられていたように、ブラモールもジェンコもチームでポジションを確保できてはいないようだ。彼らが使えるようになるには先は長そうだ。

この写真(笑)。絶対腕組んでる。

アーセナルのDFターゲット(ゴシップ)

多くの名前がメディアを騒がせては消えていく。

ジョニー・エヴァンス/Jonny Evans(WBA)

ダニエル・ルガーニ/Dani Rugani(ユヴェントス)

ニコラ・マクシモヴィッチ/Nikola Maksimovic(ナポリ)

アブドゥ・ディアーロ/Abdou Diallo(マインツ)

シルヴァン・ウィドメール/Silvan Widmer(ウディネーゼ)

ファン・大工/Virgil van Dijk(サウサンプトン)

ダヴィド・ルイス/David Luiz(チェルシー)

今夏以降に出ている名前はこんなところか。競争の激しいファン・ダイクやチェルシーで問題を抱えているというルイスはまあないだろう。

このなかではやはりWBAのジョニー・エヴァンスがもっとも騒がれていると思う。彼もシティやレスターといったクラブが獲得を希望しているという人気銘柄だ。1月の移籍もほのめかされており、即戦力のCBがほしいアーセナルはレギュラーでプレイできることを餌にして彼の関心を引きつけたいところだ。

Jonny Evans: Captain could leave West Brom in January

以上。

MF編とFW編も近いうちに。



 

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