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ペトル・チェフの後任はオレだ! アーセナルが獲得すべき7人のGKを比較【後半】

アーセナルが今夏獲得すべきGKをリストアップした前回のエントリの続き。



まずはちょっとした言い訳から……

前回からの続きで、候補たちの今季のスタッツを比較してあれやこれやと書き進めてみたのだけど、よく考えたらGKを今シーズン(ワンシーズン)だけで評価するというのもどうかと思えてきた。

そもそも、GKというポジションの選手を評価するうえでもっとも重要なポイントは、ハイレベルでの安定性と継続性だ。GKはフィールドプレイヤーのように試合ごとの好不調があってはならない。エジルのようなGKがいたらワールドクラスどころかベンチにも入れないだろう。だからGKを正確に評価するには彼らがより長期に渡って安定して高い成績を残しているかどうかで評価すべきなのだ。

もうひとつ、当たり前のことに気づいた。

GKの成績というのはほかのフィールドプレイヤーに比べてもチームのクオリティに大きく左右されるものだ。例えば、アトレチコ・マドリッドのGKとストーク・シティのGKのクリンシート数を比較すれば、よりチームのクオリティが高いアトレチコのGKのほうがクリンシートが多いのは当たり前である。だから、GKのスタッツを見て評価する際には、所属クラブのクオリティやフォームといったものも考慮する必要がある。単純にクリンシート数を比較したところで、オブラクとバトランドの優劣は決められないということだ。

より細かくいえば、被シュートが多い守備的なチームなのか、少ない攻撃的なチームなのかといったチームのプレイスタイルによってもGKの成績は大きな影響を受けるはずだ。したがって、本来GKの純粋なクオリティをより正しく評価するには、GKのスタッツには所属するチームのスタッツや戦術的な要素を加味していくような作業が必要になる。

さすがにそこまでの分析はぼくにはできない。

そんなわけで、以下のスタッツ比較については、突っ込んでコメントを書くことはやめた。あくまで今シーズンのここまでのフォームの参考ということで。

次期アーセナルGK候補7人のスタッツ比較

いつものSquawka Comparion Matrixより。今季17/18シーズンここまでのスタッツを比べた。90分ごと。7人を並べることはできないので見にくいがふたつに分けてある(どちらも先頭にはペトル・チェフをガイドとして入れた)。

※★印がトップスタッツ。表をふたつに分けたので意味がなくなっている。

総じてオブラクのポイントが高いのは、前述のように所属クラブのチーム全体のクオリティを考慮する必要がある。このなかでCLでセミファイナルまでいける実力があるクラブはアトレチコだけだ。

そういう意味ではバーンリーのポープは、クラブのクオリティからすると非常にいい成績を残しているといえるかもしれない。

このスタッツのなかで、チーム力の影響を比較的受けにくいのは、DISTRIBUTION ACCURACY(フィードの正確性)くらいか。もちろん、これだってパスの受け手のクオリティ(ポジショニングやボールトラップ)も関係しているはずなので完全に独立しているとはいえない。ところでアリソンの100%というのは本当だろうか?

Squawkaのバグかわからないが、チェフのDISTRIBUTION ACCURACYも上下ふたつのマトリックスでポイントが違っている。

アーセナルが獲得するリアリティのあるGK

ここに挙げられているようなGKは、全員優秀で、ラフォンを除いて(彼はさすがに若すぎる)誰を取ってもチェフのアップグレードになると思われる。年齢も20代なかばでGKとしてはこれからピークを迎える選手たちだ。チェフのようにたった3シーズンで消費してしまうようなこともなく、将来性も申し分ない。

現在もっとも騒がれているのは間違いなくオブラクだが、さすがに3シーズン続けての失敗は許されず今夏もスクワッド全体のクオリティアップを目指すアーセナルにとっては、彼は高価すぎるターゲットであるのは否めない。予算的な意味では、おそらくアリソンも厳しいのではないだろうか。

逆にオブラクやアリソンにチャレンジするなら、アーセナルは今度こそ本気でタイトルを狙うつもりという強烈なメッセージになるだろう。

そして、移籍市場ではGKの補強を考えているビッグクラブとの獲得競争に勝たなければならないことを考えると、トップトップレベルをアーセナルが獲得できるような気が微塵もしない。

したがって、アーセナルが獲得する現実味のあるGKは、そのふたりとラフォンを除いたGKたちになるのではないだろうか。

  • バトランド
  • ポープ
  • レノ
  • グラーチ

もちろん、これだけ騒がれているのだからオブラクに行く可能性は否定できないけれど。まさか。ねえ?

以上

 

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2 Comments on “ペトル・チェフの後任はオレだ! アーセナルが獲得すべき7人のGKを比較【後半】

  1. 私はアーセナルの試合しか観ないですけど、
    獲得できるできないに関わらず、ピックフォードは優れた選手だなあと思いますね。
    顔はなんか頼りない感じがするけれど点が取れないし。

    たらればでいえば、チェズニーも今回の候補に入るくらいの年齢だと考えるといろいろ思うことがあります。
    まあ、伸び盛りの選手を2ndキーパーに置くのは申し訳ないし、仕方がなかったんだけども。

    余談ですけど、アーセナルのスコッドをみててJoel Campbellを発見して彼が記憶の彼方にいた事を思い出しました。
    私は彼のこと好きだったんですけど、ローン先での話もめっきり聞かなくなったとなるといずれ放出なんでしょうね。
    かなしいなあ。

    1. こんばんは。

      ぼくもアーセナルの試合しか観てないですよ。。

      ピックフォードをここに入れなかった理由はとくにないので、当然彼もアーセナルのレイダーには入っているでしょうね。

      たった1年タイミングがズレればおれたちのヴォイチェフが帰ってきていたかもしれない。今考えるとかなり悔やまれる。ただチェフがこれほどの速度で衰えるとは今シーズン始まる前はさすがに誰も予想していなかったので、しょうがなかったですねえ。あの時点でチェフを切ってチェズニーを迎え入れる先見の明とか勇気はアーセナルにはなかったという。

      そういうアンラッキーさも今のアーセナルは引き寄せてしまうんでしょう。

      ジョエル・キャンベルは本人がアーセナルには戻りたくないといってるみたいなんで、このままフェードアウトすると思います。

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