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【マッチレビュー】17/18EPL アーセナル vs ウエストハム (22/4/2018) AW退任発表後初めての試合

アーセン・ヴェンゲル監督の今シーズン限りでの退任が発表されてから初めての試合。結果はご存知のとおり。一度は追いつかれながらも、ややラッキーな勝ち越しの得点が決まったあとはアーセナルらしいケチャドバ。

Arsenal 4-1 West Ham: Emotional victory for Arsene Wenger

7位のバーンリーがストークと引き分けたため、6位のわれわれとはふたたび4ポイントの差が開いた。ひとまずPLには大きな影響はないが、今週木曜のELアトレチコ戦(H)に向けては自信をつける理想的な結果となった。やはりホームでは強い。



スターティングイレブン

今季このブログでここまで予想を外したのは初めてかもしれない。ELでそのまま使ってもおかしくないレギュラーのメンツをズラリと並べてきて、ぼくのローテーションしてくるという予想はだいぶ裏切られた。

この試合オバメヤンを使わないかもという話しはどっかで見ていたんだけど、まさかほんとにそうするとは。木曜に向けて疲労の心配よりも、試合勘やフィットネスの維持を優先した起用。結果的にその選択は成功したともいえるし、一部は裏目に出た。

ちなみにエジルは病気だったとのこと。チェフはよくわからない。客席で子どもたちと一緒に観ていた。

試合後のコメント

試合終了後、SKYのインタビューに答えて。

ヴェンゲル:2点目がキーだった。1-1にされた時点ではまだ不安定だったが、2点目が試合を終わらせた。後半に入る前に、2点か3点は取ろうと話したんだ。だから1-1からふたたび引き離したときは、チームがどのように反応するのか見られて興味深かったよ。

SKYの中継に出演したティエリ・アンリ氏のコメント。

アンリ:アーセナルは試合終盤で良くなった。最初の60分は試合がどうなるか見えなかったよ。アルナウトヴィッチのゴールは良かった。いいプレイをした。得点はウエストハムの前半のパフォーマンスに値したね。アーセナルが2-1にしたあとは、もう少し時間があれば5点目か6点目が入りそうだった。終わってみればアーセナルは良かったし、ボスにもいい結果だった。バーンリーとの差も開いた。

BBC SPORTSのMOM(SKY SPORTSはラカゼット)、1G1Aで勝利に貢献したラムジー。試合直後のコメント。

(結果が出ました。後半はまるで別のチーム。なぜでしょう?)

ラムジー:エンジンがかかるまで時間がかかってしまった。ピッチはすごく暑くてね。言い訳をするつもりはないけど、試合に入れていなかった。0-0が続いていながらもなんだかんだ後半にうまくやれたことが重要だね。最終的に自信がつく勝利を収めることができてうれしいよ。

(これであなたはヴェンゲルのもとでのゴールスコアラーのトップ10に入りました。あのシュートは入ると思いましたか?)

ノー! 彼(※バメヤン)がスルーしてくれてよかったよ。自分の記録もうれしいけど、それよりも3ポイントだね。

(この48時間はどんな感じでしたか?(※AW退任発表後から試合まで))

受け入れるのは難しかった。彼はぼくらを信じてくれたし、何年にも渡ってぼくらにチャンスを与えてくれた。とくにぼくにとっては、彼はぼくが17のときにここに連れてきた人だし、たくさんの借りがある。

彼は名声にふさわしいよ。何年にも渡ってここで成し遂げてきたすべてのことへの称賛や認識があるし、願わくば彼のためにもなるべくいいフィニッシュでシーズンを終えたい。

(いま何か不安なことはありますか?)

誰がつぎの監督になるかなんてぼくらは考えてないよ。いまはとにかく彼のためにすべきことについて考えている。だから今後どの試合でも勝ちたいし、ELのタイトルも取りたい。それが一番のはなむけになるからね。

論点

意気地のあるアーセナル

この試合の最大のポイントは勝ったことである。実際モンレアルのシュートが入るまでは結構グダグダしていたし、同点に追いつかれてしまったときもがっかりした。

しかしボスも指摘しているとおり、2点目が入ってからはイエス!の連続だった。

いつもなら、勝ったとしても精神的にムラのあるパフォーマンスだったと文句のひとつでもいいたいところだが、今回はボスの退任発表を受けたチームが発奮してウイニング・メンタリティを見せたと思いたい。それは長らくアーセナルに欠けていたもので、そしてチームとしてなければならないものだった。

ボスのアーセナル人生の終わりになってそれがやっと備わったというのなら、それはそれで皮肉なことだが、なにはともあれヨーロッパリーグという超本命のタイトルへの挑戦を目の前にしているわれわれだから、グッドタイミングであるともいえる。

ボスの決意がチームにいい影響を及ぼすことを期待したい。22年という重み。それくらいの影響力はあっても全然おかしくはない。

アーロン・ラムジーを中心にチームをビルディングすべきというオピニオン

ラムジーのゴールはクロスボールがそのままスルーされて決まってしまうという若干まぐれくさいものだったが、ラカゼットへのアシストはボックス内での個人技が光る素晴らしいものだった。

この試合の得点でラムジーはヴェンゲル・アーセナルのトップ10スコアラーに。

そして、今シーズンのアーセナルでもっともゴールに絡んでいる選手に。11G8A。

そしてそして。ファブレガスを抜いて、アーセナル史上もっとも得点したMF(CM)に。58得点。

記録ずくめなんだよなあ。BBC SPORTSではこの試合のマン・オブ・ザ・マッチ。

そんな好調なランボー。最近、彼を中心にしたチームをつくるべきだという意見もちらほら見かけるようになった。以前にはチェルシー・レジェンドのフランク・ランパードがそのような発言をしていたし、今回ユングベリもスウェーデンのTV中継でまったく同じような発言をしていたらしい。

フレディ・ユングベリ「つぎのマネージャーはアーロン・ラムジーを中心としたチームをつくるべきだ。彼はまさにとびきりの選手だ」。

フットボーラーとしてピークを迎えている27才、英国人(ウェールズ)、アカデミー出身(在籍10年)とたしかにチームの中心にふさわしい条件は揃っている。以前ならそういうことはジャックがいわれていたのが、すっかり注目度に差が出てしまった。

ところで、ぼくはたまに11人全員がその選手だったらそのチームは強いか弱いか妄想する。そんなとき、攻守に動けるラムジー11人はかなり強いのではないかと思った。メッシ11人とどっちが強いだろうか? 岡崎慎司11人とかクスっと笑える。

ラカゼットが2ゴールで自信をつける

これは大きい。この試合、木曜のELで使えないオバメヤンを差し置いてラカゼットを起用することはある意味ボスの賭けに思われたが、彼は見事に期待に応えてみせた。90分きっちり使われたことも満足しているに違いない。

ストライカーにとって得点に勝る自信の回復方法はない。この2得点は彼にとって、そしてチームにとってELセミファイナルという正念場に向けて最高の結果となった。

エルネニーが負傷。軽い怪我には見えなかったが……

この試合にレギュラーを使ったことで唯一裏目に出たといえるのが、エルネニーの負傷だろう。彼もこのところかなりいい調子を維持していたので、木曜に彼を使えないのはチームにとって非常に痛手である。試合直後の段階では怪我の具合は不明だとのことだった。

なお、エルネニーが倒れて泣いているように見えたのは怪我のせいではなく、観客の声援に感動したからだといっている人もいるが、

声援の前から顔を隠しているように見えたので、やっぱり痛くて泣いてたんじゃないだろうか。あるいは、すぐに自分の怪我の深刻度を理解して6月のワールドカップに出場できないことを考えたのか。これは神様よ、いくらなんでもひどすぎる。

エジプトのチームメイトであり、今シーズンのPFAプレイヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いたリヴァプールのモー・サラーもすぐに反応した

重症じゃないことを祈ろう。

ナチョ・モンレアルという奇跡

アーセナルの先制点をボレーで決めたおれたちの#LACABRAことナチョ・モンレアル。ArseblogのBy Numbersエントリによると、今季前までのキャリア得点数が7(オサスナ、マラガ、アーセナル)で、今シーズンここまでの得点数が6。

アーセナルでの最初の4.5シーズンでシュート数が51、今シーズンここまでのシュート数が29。

とにかく今シーズンひとり気を吐いているのがモンレアル。どんだけ。

その他の選手について

ウェルベック良かったなあ。アーセナルのほとんどの攻撃に絡んでいるという感じだった。ウェルベック、ラムジー、ラカゼットあたりは明らかに調子を上げてきている。

オバメヤンもやはり良かった。

ムスタフィはダメだったなあ。アルナウトヴィッチの最初のビッグチャンスも交わされたのムスタフィだもんなあ。彼の場合、調子を落としているというよりは、だんだんクオリティが足りていないのではないかと思えてきた。ボスは彼の若さを擁護していたけれど、トップチームのCBではミスは致命的。

イウォビもなあ。ぼくは売ってしまえとは思わないが、やっぱりローンで修行に出たほうがいいと思う。

以上。

長くなってしまったので、ボスの退任発表後のコメントなどは別のエントリでまとめよう。→こちらに。

つぎの試合はもちろん、木曜日(日本時間金曜早朝)のヨーロッパリーグ、アトレチコ・マドリッド戦。ホームでのファーストレグ。UEFAクラブランキング3位という超強敵に対し、失点は絶対許されないなかでできれば複数得点を目指すという、まさにミッション・インポッシブル。楽しみ。



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