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ウナイ・エメリのいいところと悪いところ

ウナイ・エメリの悪いところ

これも指摘しておかないと。

セヴィーリャでのアウェイレコード

ヴェンゲル最終年、アーセナルの失意の17/18シーズン、最大の問題はアウェイでの成績だった。とにかく負けまくった。

2018年は最終戦でかろうじて3ポイントゲットしたが、結局2018年に入りアウェイでポイントを得たのはその試合だけで2018年アーセナルのアウェイポイントは「3」でしかない。

ホームだけの成績ならマンシティに次ぐリーグ2位だったというニュースがあったが、それはわりと衝撃的ではなかったろうか。なんならホームでのxG(期待ゴール)はリーグ1位だったという。

それはともかく。アーセナルのアウェイフォームというのは今季最大の問題だったので、来季はまずそこを改善せねばならない。だが、エメリのセヴィーリャ時代のラストシーズンのアウェイレコードもアーセナルに近いものがあったらしい。

セヴィーリャでのエメリ最後の年のアウェイレコードは、W0 D9 L10というアーセナルの今季に匹敵する数字だったそうな。

大丈夫なんですかねえ。

トップマネージャーに勝てていない

エメリはとにかくトップマネージャーに勝てていないとのこと。勝ったことがないマネージャーがだいぶいる。

Unai Emery’s record and Arsenal’s way forward

WDL
Simeone057
Guardiola046
Mourinho014
Zidane003
Wenger020
Q. Flores133
Enrique217
Bielsa210
Pellegrini336
Pochettino412
Jardim611

シメオネ(12試合)、グアルディオラ(10試合)、モウリーニョ(5試合)、ジダン(3試合)、ヴェンゲル(2試合)、しめて32試合でたったの1勝も出来ていない。

逆にポッチェティーノ(エスパニョール)やジャルディム(モナコ)には、だいぶ相性がいいみたいだ。

※もっともこの成績はほとんどスペイン時代のもので、ジャルディムとの勝率が高いのはもちろんフランス(PSG)での対戦成績だからだろう。あの銀河系とその他を一緒にしてはいけない。

しかし、近年トップ6相手に全然勝てなかったヴェンゲル・アーセナルを彷彿とさせるデータではないだろうか。われわれが絶対勝ってほしいと思っている相手になかなか勝てないというのは、いかにもげんなりする話しではないか。

シメオネのようなプレイスタイルのチームにはどうしても勝ってほしいのだが、どうも大の苦手らしい。

英語が使えない

今回、このエメリの件でメディアでいかにも重大なことのように語られているのが、彼が英語が堪能ではないということ。

彼の指導スタイルとして選手との密なコミュニケーションがだいぶ重要らしいので、イングランドのクラブで英語ができないというのはたしかにハンディキャップにはなるだろうが、ぼくはさほど大きな問題とは思えない。

そもそもアーセナルには英語が堪能ではない選手も多いし、スペイン語とフランス語(は大丈夫?)でコミュニケーションできれば、英語しか話せない選手以外はほぼ大丈夫なんじゃないだろうか。いや知らんけども。

それに、コンテだってグアルディオラだってプレミアリーグに挑戦する時点で英語を始めたみたいなレベルだろう。

エメリだって英語を勉強中だというし、これはきっとすぐに解決されるだろうと思う。

ビッグプレイヤーの人心掌握

エメリがネイマールとうまくいっていなかったということで、ビッグプレイヤーをうまく操縦できるかどうか疑問を持たれているふしもあるようだ。

だが、そこに関してはわれわれには問題ない。なぜならそもそもビッグプレイヤーはアーセナルにいないからである。あーよかったよかった。

まあそういう意味では、せいぜいメスト・エジルをどう扱うかが注目されるだろうが、気に入らなければ干せばいいだけである。それくらいの権限はあるだろう。日本代表じゃないんだから。

正直なところ、アーセナルはエジルがいなくも(ミキタリアンがいれば)大丈夫だとぼくは思う。もちろんエジルのいい部分を最大限引き出してくれるなら大歓迎だが、それに失敗しても問題ないだろう。

彼には、自分もスクワッドプレイヤーであることをわからせたほうがいいと個人的には思っているし、彼のためにもそうすべきだ。

エメリがそういう強権的な態度でスタープレイヤーに接することができるなら、それはそれで歓迎したい。アーセナルにはそういうノーマルな秩序が必要だった。

以上。



エメリのコメント

エメリ:アーセナルの歴史において、こんなに重要なクラブにとってのニューチャプターを始める責任を与えられたことにとてもワクワクしています。

最高にグレイトなクラブのひとつにジョインできることに感激しています。アーセナルはそのプレイスタイルで世界中で知られ、愛されています。ヤングプレイヤーズへのコミット、素晴らしいステイディアム、クラブの運営のされ方。

一緒に何かを成し遂げようとしていることに興奮していますし、アーセナルを愛している方、皆さんにこのスペシャルなモーメントとメモリーズを与えられることを期待しています。

あたしもです。

現地時間今日午後にもエメリのプレスカンファレンスがあるそうな。どんなことが語られるのか。楽しみである。

※追記:ちょうどこの記事を書いていたときにYouTubeでライブ中継をやっていたみたいで。Marcaのチャンネルでラスト10分くらいをライブで観たが、一部を英語で答えようとしていていい心がけだったろうけど、これからかなりがんばらないとという感じだった。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

9 Comments on “ウナイ・エメリのいいところと悪いところ

  1. エジルたんはやっぱ必要だよ!
    ムヒだけじゃあ、また振り出しにもどるよ。欲を言えばエジルとムヒともう1人共有できる人が欲しいよ!
    まぁ、風邪ひきすぎなんわ認める

  2. エジルたんはなあ……
    エジルたんが天才なのは疑いはない。

    でも彼は扱いがめちゃくちゃ難しい諸刃の武器でもある。

    とにかくバランスが崩れる。それも観ていて楽しかったけどね。
    バランスの悪いチームは勝てないんだよねえ。アーセナルが証明しているよーに。
    世界一のNo.10がいてもリーグ6位がやっととかどんだけですかと。宝の持ち腐れですわ。

    アンチ・ロマンなこといってごめんて

    でも個人的にはミキはゲームメイカーとして理想型なんだよなあ。
    あのタイプの選手であの万能性はヤバい。

    まあエメリがエジルを高く評価しているようなのできっとうまいことを使ってくれるだろう。ウマイ・エメリ。なんつってな(ひとり赤面)。

  3. 攻撃力はあるようなので、後は組織的な守備ができればアウェイでも勝てるのかなあ…
    戦術家先生に期待。
    エジルは10番あげればもっとがんばってくれるでしょうか(笑)

    1. エジルがこの先がんばることがあるとしたら、適切な競争があればじゃないですかね。
      エメリはエジルをかなり高く評価しているようでおそらくこれまでと同じく無条件で使われそうなので、そのへんはあんまり期待できそうにありませんが。

  4. アウェー激弱でモウペップシメオネに惨敗って、ヴェンゲルとあんま変わらないってことですか?(;´Д`)

  5. で、今のこのザマをみて同じこと言えんの?
    エジル干せばいいとか、浅はか過ぎたな

    1. 同じこと云うかな。ミキタリアンのくだり以外は。浅はかで悪かったね。

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