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選手の年齢分布に見るチームビルディングの健全さ

ちょっとおもしろいデータ分析を見つけたので共有したい。

とあるフットボール・アナリストが有名クラブのファーストチーム選手の年齢分布をまとめている。

これはクラブごとに17/18シーズンにどの年齢の選手がどれだけ出場したかをグラフにしたもので、世代交代に苦しんでいるチーム、あるいはこれからピークが来る若手を多く使っているチームというのが一目瞭然となる、なかなかに興味深いデータとなっている。

アーセナルは久しく主力の高齢化が危惧されているチームであり、ほかのクラブとくらべてどのように見えるのか注目してみよう。

※ツイートの埋め込みがうまく見られない人がいたら申し訳ない。



各チームのスクワッド年齢分布

ツイート主のRay Hamill氏はでラ・リーガのデータ分析をやっているようだ。以下、一連のツイートから。まずはリーガサイドから。

最初にグラフの説明をしておくと縦軸が出場時間、横軸が年齢となっている。真ん中の赤い帯は24-30才までの一般的にいわれるフットボーラーのピーク年齢。つまりノーマルなチームではこの赤帯の選手が出場時間が多いことになる。

アトレティコ・マドリッド

アトレチコは過去の数シーズンでベテランの選手を取らないようにしている。このスクワッドにレマール、ロドリとゲルソンが加わることで、かなりの将来性がある。

レアル・マドリッド

レアル・マドリッドは年齢を重ねていく選手たちをどうにかしようとは全然考えていないようだ。バランスの取れた年齢分布だが、ロナウドの開けた穴はまだ埋められていない。

バルセロナ

ひとことでいえば、バルサの中心選手はすでにピークを過ぎている。彼らは来るべきときに同じレベルで代替できるクオリティを持った選手がいない。

つぎはイングランド。

マンチェスター・ユナイテッド

いまのマンUにはたくさんのネガティブな空気が漂っている。しかし彼らのスクワッドはなかなかいい感じだ。たくさんの経験ある選手と若い選手がミックスされている。

マンチェスター・シティ

これはいいスクワッド構成のお手本。あと数シーズンで来るペップのシティのポテンシャルは、恐ろしいくらい。

リヴァプール

リヴァプールのリクルートチームは大いに信用できる。彼らはタイトルにチャレンジできるスクワッドをつくっているし、彼らのキープレイヤーたちは全員がこれからプライムイヤーを迎える選手たちだ。

さいごにアーセナル。

アーセナル

最大の心配事はほとんどの攻撃の選手が27才以上だということ。彼らがこの夏にゲディスやデンベレとリンクされても驚きはない。

以上

おもしろいよねこれ。

未来のチーム、斜陽のチーム

やっぱりこれからピークが来る選手を揃えているチームにはワクワク感がある。アトレチやリヴァプールといったクラブははっきり未来のチームだといえる。

逆に、バルセロナなんかはあと数シーズンで中心選手たちが軒並みいなくなるという斜陽のチーム。とくにメッシの時代が終わろうとしていることはバルセロナにとっては大きな時代の変わり目になるだろう。

アーセナルはどちらかといえば、バルセロナタイプの分布になっている。

オバメヤン、ミキタリアン、エジルが29、ラカゼット、ラムジー、ウェルベックが27。守備の選手でも、ソクラティス、コシエルニ、モンレアル、リヒトシュタイナーみーんな30オーバーである。グラフにある26才以下の顔ぶれを見ると、ちょっとビッグクラブというのは憚られるようなラインナップになってしまっている。

全員あと3才若ければ、比較的将来性のある健全なチームビルディングといえたかもしれないが。。

アーセナルは財政難もあったからか若手選手を多く登用するクラブだと思われていたが、近年は即戦力を買いすっかり並のクラブになっていたということである。

もっともアーセナルFCの思い描いているであろう理想のクラブ像からすれば、今後チームビルディングにおいては早晩若返りを図ることになることは間違いないはずだ。今夏もベテランを補強するとともに、すでにトレイラ(22)やゲンドゥージ(19)、マヴロパノス(20)というヤングプロスペクトもしっかり補強している。

どういう短期的・長期的なプランを立てているのか。AFCの計画を知りたいよ。

ピーク年齢について

ところで暗黙の了解みたいにピーク年齢をベースに話しを進めてしまったが、もちろん選手個人ごとにピークの年齢は異なる。

クリスチャーノ・ロナウドは33才のいまでもまだ20代の肉体を持ってるだとかいわれているみたいだし、おれたちのラ・カブラことナチョ・モンレアルは32才にして昨シーズンはまるで年齢を感じさせないパフォーマンスを見せていた。

40才のブッフォンは新シーズンはPSGのファーストGKになるという一方、チェフは36才まで年々衰えを見せておりいまは往年の輝きを取り戻そうと必死だ。

以前にもどこかで触れたような気がするが、このフットボーラーのピーク年齢についての議論(英語でいう”Aging Curve”)は今度こそしっかりとまとめておきたいと思っている。もちろん体力や経験といったスポーツ面での分析でもあるし、同時に移籍市場での選手価値というビジネス的な側面もある。

それもまたぼくには興味深いトピックだと思っている。



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