hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Emery, Tactics

ヴェンゲル時代を知るスタッフが、エメリが来てからのアーセナルの変化について語る

移籍市場。ひとまず終わった。(※選手の放出は継続してオープン中)

ジェンコが今回もまた生き残っているのがネタになってたのが笑える。

え、デンベレの獲得に失敗? なーにおれたちにはウェルベックもキャンベルもいるじゃないか。アッハッハ。

さて、ダレン・バージェス(Darren Burgess)というAFCのスタッフがインタビューにこたえ、エメリが来てからのアーセナルの変化について語っている。

読むついでにざっくり翻訳してお届けしよう。

ちなみにバージェスはオージーで、地元オーストラリアでのインタビューとなっている。日本人スタッフのヤマモトさんが日本でインタビューを受けるようなものだと思えばいいだろう。

‘He’s a workaholic’: Fascinating insight into new Gunners boss



AFCのスタッフ、ダレン・バージェスとは?

手前味噌ながら、以前に新しいAFCのスタッフについてまとめたエントリがあるので、そこから引用する。

Darren Burgess/ディレクター・オブ・ハイパフォーマンス

バーゲスがAFL(オーストラリアリーグ)のポート・アデレイドからディレクター・オブ・ハイパフォーマンスとしてアーセナルに来たのは、去年の夏だった。彼は、エメリのバックルームスタッフとして残ることになった。

噂によるとヴェンゲル直々に引き抜いたといわれるバーゲスは、2010から2012のあいだ、リヴァプールでフィットネス&コンディショニング長を務めていた。エミレーツでは、スクワッドのフィットネス、医薬、メンタル、パフォーマンス分析の責任者となる。

「バーゲス」とか書いてあるが気にしないように。ついてさっきBurgessは「バージェス」と読むと知ったのである。

Director of High Performanceというのもわかりにくいタイトルだが、ようは選手と近い距離にいるスタッフってことだ。

ダレン・バージェスのインタビュー

Fox Sportsによるインタヴュー。

で、どうなの? アーセナルはこの20年新しいマネージャーはいなかったわけで、新しいボスの下でのプリシーズンてどんな感じ?

バージェス:とても大きなチャレンジだね。何年かいるわたしにとってはさほどドラマチックでもないかもしれないけど、いろんなやり方が変わっているのは確かだ。

まずコーチングチームが刷新された。5人の異なるスキルセットを持ったコーチをウナイが連れてきた。それだけじゃなくメディカルやパフォーマンス部門でも同様だ。

だから、そう、まさに変化の夏だし、トレイニングやワークの仕方、準備においてこれまでとは違うフィロソフィで動いている。新しいやり方を学ぶ本当のチャレンジだし、とくにわたしにとってはアーセンのやり方を学んでいたところに、今度はウナイだ。

たくさんのひとが新しいやり方についてコメントしていて、見ただけで違っていることがわかるくらいだ。ここまではいいと思う。プリシーズンが終わり、次はすべてが初戦のマンチェスター・シティに向けたものになっているよ。

彼が変えようとしているものは何なんだろう? あと前マネージャーに無礼にならないようにピンポイントで変える部分があるとしたら?

バージェス:多くのひとがわれわれの昨シーズンはディフェンスがプアだったと認めている。シーズン50というばかげた数の失点をするなんて、アーセナルでは15年も見られなかったものだ。

当然彼がやろうとしているのは、そのエリアにおいてチームをもっとソリッドでオーガナイズされたものにすることだ。もちろん、それがうまくいくかどうかはこれからを見ていく必要があるが、そこに彼がフォーカスしているということだ。

彼はとくに、ピッチ上で特定の場所にボールがあるときにどうポジションを取るかをとても気にしている。彼のセッションではそこに関してはとても複雑にやる。以前にやり方に比べていいとか悪いとかじゃなく、とにかく違っているんだ。

ウナイ・エメリって人はどんな人なんだろう? あなたなら彼をどんな人だと説明する?

バージェス:アーセンみたいにワーカホリックだね。彼はいつもトレイニングか対戦相手のフィルムを見ている。フレンドリーみたいな試合でも彼が分析をしないなんてことは絶対にない。

彼はポーカーフェイスで、信じられないくらい情熱家で、トレイニングセッションは非常にアップテンポでたくさんのインストラクションとハンズオンにあふれている。

彼にはある種のフットボールのプレイに対する情熱というものが確実にあって、彼はアーセナルにそういうプレイをさせたいと熱望している。彼のことを知っていくことは素晴らしいね。

アーセナルにフレッシュな感じがもたらされたと思う? またヴェンゲルに無礼をいうわけじゃないけど、どんな分野でもこの長期間のなかでの変化はたいてい、もたらすものが……

バージェス:そうだね。気づいたことといえば、選手たちが変化に対してオープンなところかな。新しいマネージャーでトレイニングを楽しんでいるし、それは以前にはなかったことだ。願わくばそこから結果が出てくるといんだけど。

あとフィジカルな面での変化も出てるね。選手たちはトレイニングを通してそれを受け入れている。

(エメリの話はここまで。後略)

以上

発言のポイントをまとめると。

  • ヴェンゲルからエメリにマネージャーが代わっていろいろなことが変わった
  • 選手とスタッフは新しい方法に慣れていく必要がある
  • エメリがとくに注力しているのはディフェンス面での改善
  • 新しいトレイニングセッションは選手に好評。フィジカルの改善も

とくに目新しいことはないが、スタッフの目から見たエメリというのもなかなか興味深いものだ。

このなかでわれわれが歓迎したいのは何よりもディフェンスの改善だろう。

エメリによる守備の改善

プリシーズンでは、アトレチコ、チェルシーにそれぞれ失点しているが、守備についてはいくつかポジティブな兆しも見せた。

もちろん、マークのミスや遅れからスペースにパスを出されてしまったり、いいクロスを簡単に上げさせてしまったりといった不備は見られたが、どちらかといえばそれは属人的なエラーだろう。

またオフサイドトラップ崩れのようなチームプレイでのミスも散見されたが、いずれにせよフィットネスやポジショニングはこれからどんどん改善、練度を向上させていくことを期待したい。

ところでぼくはアーセナルのここ数シーズンで最大の課題はやはりカウンター時の守備だと思う。

ヴェンゲル時代、とくに最後期はとにかくカウンターにやられまくっており(※とあるデータでは17/18シーズンでリーグ20チーム中、カウンターでの失点数はストークに次ぐ2位)、攻撃/ポゼッション時の守備のケアが問題のポイントであることは明らかだった。

一方でエメリの攻撃/ポゼッション時の基本的なディフェンスラインの動かし方は、2CBにCM/DMひとりが加わるというもので、フルバックが参加する厚い攻撃時においても、しっかりと後方には最低でも3人の守備メンがいるという攻守のバランスの取れたものだ。

プリシーズンのビルドアップではここにCMがさらにひとり加わって3人をケアする3-1-5-1という形も見られた(2CB+縦関係の2CM)。相手を押し込んで攻撃するときでも人数をかけすぎることはしない。アーセナルを見慣れたわれわれの目には新鮮なフォーメーションである。

ということで、ディフェンダーたちの動き方やポジショニング、フォーメーションといったものがヴェンゲル時代とはまるで異なるというエメリ・メソッド。

期待したい。



Leave a Reply

Your email address will not be published.