さて。アーセナルのみんなにお別れを云えなかったというのは、これまでも彼のコメントとして何度か伝えられたことがあるが、はっきりと「アーセナルに戻りたい（I would love to go back to Arsenal）」と話しているのは少し驚いた。これは初めてでは。信じていいのかな？

いまさらこんなことを云ってもしょうがないが、もしクラブがカソルラの復活を信じてあのまま選手として使い続けていたら、また違った未来があったのだろうか。彼は2年ほどプレイできずにいたのに、それでもヴェンゲルさんは彼への信頼を失わなかった。あの忍耐がもう少し長引いていれば。それもたらればに過ぎないが。

カソルラはアーセナルを離れたあと、アラヴェスのユースチームでしばらくトレイニングし、そのあとにヴィヤレアルと契約したが、その契約も1年契約で出場時間に応じたサラリーという内容だったという。恐る恐るという感じではないか。全盛期の彼のことはもちろん誰だって知っているわけだが、当時のヴィヤレアルも彼の復調については半信半疑だったことが契約内容からもわかる。

今シーズンは13試合ですでに9ゴールに貢献（G5 A4）。34才になった彼がPLのインテンシティに対応できるかどうかという問題はあるが、もし彼がいまのチームにいたらとつい考えてしまうのを止められない。

ボールキープ、長短のパスの精度、クリエイティヴィティ、カソルラはいまのアーセナルに欠けているものをたくさん持っている。キャプテンシーも。。

選手としてクラブに戻ってくるのは、もちろん現実的ではないが、彼も口にしているようにもしコーチとしてアーセナルに戻ってくるなら、これはもうすばらしい以外のことばがない。

エメリが来る前、ミケル・アルテタがヘッドコーチになると取りざたされたとき、カソルラを彼のコーチチームに加えるのではないかという憶測もあった。ふたりのアミーゴっぷりはこのブログでも伝えたことがある。

【アルテタと】ミケルとサンティ。スパニッシュ選手とイングランド生活について【カソルラ】 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

今シーズン中かあるいは今シーズンかぎりか、ウナイ・エメリが解任されるとき、アーセナルの状態はいろんな意味でかなり落ちているに違いない。

そんなとき、もしアルテタとカソルラというガナーズ愛にあふれたふたりがクラブに揃って戻ってきたら。

なんという心強さなのか。

 

おわり

Related Posts