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フレディ・ユングバーグの好む戦術。U-23時代のコーチぶりから

FLのプレイスタイル

まずプレイイングスタイルについては、

  • バックからのプレイ
  • プレッシング
  • MFのダイナミックなラン

これが彼を特徴づけるスタイルであると。

バックからのプレイもプレッシングもエメリがやろうとして、果たせなかったことだ。もともとこれらについてはファンにも好評だったのだから、それを彼が取り戻すのであれば大歓迎だろう。

3つめの「ダイナミックなラン」というのは一瞬意味がわからなかったけど、B2Bのことを云っているのだと思われる。これはたぶんエメリのようにCM(DM)2枚はいつでもボールの後ろに置いておくのではなく、という意味だろう。ヴェンゲルさんのように、ふたりのCMのうちひとりはB2Bで前がかりで攻撃に参加する。いいんじゃないか。

ただ、これだけだとほかのコーチやスタイルでもやっていることで、特徴づける差別化ポインツにはならない。

どのようなプレイをするかは、今後見ていくことになる。今日のノリッチが大変に楽しみだ。

アイディアとインストラクション

エメリのときには、コーチ自身のアイディア(プレイングフィロソフィ)の存在と、それをチームにインストールできるかどうかが問題のポインツになっていたと思う。

ユングバーグはアーセナルを再生させるカギは「攻撃」だと云っている。そのアイディアをどう具体的にチームのなかに戦術として落とし込むか。

そして、自分の考えをチームに正しく伝えて、正しく運用させること。この部分については、U-23での実績もあるしシニア選手にも人気があるということで(クラブレジェンドなのだから当然だ)心配はそれほど大きくないのかもしれないと楽観的に思う一方で、やはりトップチームを率いるのが今回がまったく初めてだということで、そこにも当然大きな不安はある。

エメリのときもそうだったが、問題はうまく行っているときではなく、うまく行かなくなったときだ。チームがワークしないときにどうそれを改善できるか。

戦いかたを変えるか、選手を変えるか、あるいは変えないことで改善するのか。自分が選手に適応するのか、選手を自分に適応させるのか。

ここはアーセナルFCという巨大なクラブで、しかも現在チームのフォームは完全にどん底に落ちている。ファンの要求もめちゃくちゃ高い。これをひっくり返して事態を好転させるのはそう簡単なことではない。

タフな仕事になるはずだ。

クラブはユングバーグに、現在のチェルシーにおけるフランク・ランパードのような効果を求めているとも云われるが。

暫定コーチで望外の結果を出しパーマネントの契約を勝ち取った途端に不調に見舞われるというソールシャールの例を出すのはまだ早い。

しかし、まずはとにかく勝つことだ。話しはそれから。

今日のノリッチはチームと新ヘッドコーチにとり、かなり重要な試合になる。交替選手を入れた直後に失点するようなことにならないことを祈りたい。

 

おわり



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

4 Comments on “フレディ・ユングバーグの好む戦術。U-23時代のコーチぶりから

  1. 失礼します
    フレディのファンだけど(ユナイテッドシバいて優勝決めたご恩を忘れない)状況はかなり難しいと思います

    カッコいい男だし良いブレーンさえいれば求心力はあるかもしれません
    個人的にはメルテやレーマンにはインテリジェンス感じますが

    ランパードの場合サッリを踏襲出来ている事がベースだし、ズマや若手の勇気を持った起用が勢いを生んでいる(エイブラハムに実力があるかは別問題です)
    これが信じる力です、かつてのアーセナルに当たり前にあったんですが

    ただしプレミアでの競争力の維持が大前提です
    そこをはき違えて若手主体にするのは悪手だと思います

    また、かつての確固たるパスアンドムーヴは望めないと思います
    エメリやモウリーニョヌーノアレッグリなどクラブは現実的に戦うことにシフトしていると思いますし、すでにチームは随分変わってしまった
    ましてシーズン途中です

    エメリを踏襲しつつ、
    リスクを回避し試合を殺して効率的に戦うのではなく、
    積極的な選手選考、人数とエネルギーをかけて主導権を取っていく

    そうして選手の底力を惹起して逆境を跳ね返していく
    ファンに迎合するような選手選考だけはやめてほしい

    エメリのチームの全体像を把握して手を着けなければ小手先になるので難しいです
    一時好転しても二番底も致し方ない状況です

    次の監督が決まるまで、ファンとしてはこの過渡期を楽しみたいです

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