hotいま読まれているエントリ

EPL, Misc

ギャリー・ネヴィルが語る。英プレミアリーグ10年の変化

昨年末は2019年だけなく2010年代の終わりだったということで、メディアなどでは単に年の瀬に一年を総括するといった企画というより、2010年代のベストイレヴンを選ぼうとか「この10年」という時代を振り返る企画をところどころで見かけた。“XX of the decade”みたいなやつ。

そんななかSky Sportsが、現在はSkyでパンディットを務めるギャリー・ネヴィルによる、PLのこの10年の変化を振り返るというコラム(※Podcastの書き起こし)をアップしていた。

とてもおもしろそうと思いながら、後回しにしてしまっており、今回読むついでにざっと訳したのでシェアしようかと。

Off Script: Gary Neville on football’s decade of change



※ネヴィルのコメント部分のみ。

この10年でEPLはどう変わったか? by ギャリー・ネヴィル @Sky Sports

なぜフットボールはよりよくなったのか

ネヴィル:試合はよくなっている。

20年前、わたしは毎週のように4-4-2のダイレクトなスタイルでプレイするチームと対戦していたが、予想はたやすかった。両フルバックを使うとてもコンサヴァなアプローチだ。

しかしこれはわたしがSkyのパンディットだから云うわけではないが、自分がプレイした試合はグレイトだったと云わざるを得ない。実際そうだったんだ。大好きだった。信じてもらえないかもだが。

しかし、ペップ・グアルディオラ、ユルゲン・クロップ、それにジョゼ・モウリーニョとマウリシオ・ポッチェティーノ、彼らのここ3-4年の台頭は目覚ましいものがある。

また選手たちのフィットネスがとてつもないものになっていることは、スタッツが物語っている。彼らはより長く、より速く走り、たくさんパスし、たくさんゴールする。そしていまわれわれが見ているのは、ウインガーがフルバックでプレイしたり、あるいは、アタッキングセンターバックがいるようなチームだ。

試合はよりポジティヴになったんだ。チームの大部分は勝利を目指し、高い場所からプレスする。大部分の選手たちは独創的なフットボールのスタイルを欲しているし、それはよくなっている。そこは間違いない。

コーチングもとても変化した。それが試合がよくなった原因だとわたしは考えている。

もしあなたが4-5年前にわたしに尋ねたとしよう。わたしはこう答えただろう。われわれは借金返済のために金を使っているのではなく、試合に投資しているのだと。クオリティはプアだったけれども。

しかし、クロップ、ペップ、コンテ、モウリーニョ、ポッチェ、この5人のコーチが過去5年間に生み出したものはずば抜けたフットボールだった。それ以来ずっとすごいんだ。

そしてそれはヨーロッパにおけるわれわれの運命を変えた。それまでのヨーロピアンのコンペティションはスペインとジャーマニーが概ね支配していたのだ。

選手たちはピッチで逃げ場がない

アンフィールドでのニッキー・バットのことを思い出す。

彼はハンボーでペナルティを与えてしまったのだが、ハーフタイムに自分はハンボーはしていなかったとみんなに主張したんだ。彼はカメラに映っていないと思ったのだろう。なぜなら当時は試合で7-8つのカメラしかなかったのだから!

いま試合でどれくらいのカメラが動いているか。35台? ピッチ上のすべてが見られているし、選手としてはすべてが審査の対象なんだ。

2000年代のはじめに、スティーヴ・マクラーレンがユナイテッドのコーチだったときのことも覚えている。

彼らは当時、「ProZone」テクノロジーを使っていて、それは文字通り、試合中の選手のすべてのポジショニングをモニタするものだった。だから、もし試合後にわたしが得点時に正しいポジションにいたと主張したところで、月曜にはそうじゃなかったと証明されてしまっていた。証拠があったのだ。わたしはそれが「ビッグ・ブラザー」みたいに感じられたものだ。かつてなら2ヤーズポジションを外れていても、カメラには撮られていないと考えたかもしれない。しかしモニタで捉えられていたんだ。

選手の逃げ場はなくなった。毎朝モニタするために装置が付けられ、免疫系が測定される。水分補給レヴェルが測定される。栄養補給の具合がモニタされる。フィットネスレヴェルはチームにというより、選手に具体的に示される。

そういったことはわたしがリタイヤする直前に始まった。当時こんなふうに思ったものだよ。「ふー。いいときに辞めたな!」と。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

3 Comments on “ギャリー・ネヴィルが語る。英プレミアリーグ10年の変化

  1. メディアへの対応はSNSもあってどんどん複雑化してますが、個人的には選手のコメントがどんどん画一化してるようなところは少し寂しいですね。みんな優等生というか。

    ニュアンス間違えるだけで炎上するような堪え性のない世の中になった気がしますが、ちょっと前で言えばイブラとかモウみたいなビックマウスもあってもいいと思ってます。人を傷つけるのはよくありませんが、あくまでエンターテイメントですからね。ちょっとした刺激もあっていいと思います。

    VARは運用初年度だし、課題が出るのは普通のことだと思います。方向性は間違ってないと思うので、次第に洗練されていくと思います。でも、数ミリ出てたからオフサイドとかもそのままなんですかね?ゴールラインテクノロジーと同じと考えたら同じ解釈なんでしょうけど。

  2. 私もVARは賛成派です。
    フィットネスの話が出てましたが、最近どこかで見たLFCのプレイヤーリクルートが「怪我しづらい」前提な点が興味深かったので、是非いつか「何故AFCの選手は怪我しやすいのか」を記事にしてください!
    (他力本願な上、既出だったらすみません)

  3. VARはチャレンジ制がいいのでは。何回チャレンジできるかは試行錯誤が必要でしょうけど、チャレンジしたことがわかれば、観客の盛り上がりに水を差すことは減るのかなあと。
    あとは、無駄に無機質な補助線(テクノロジー)で判定するのはなしにして、リプレイを見ながら肉眼で判定したらよいのでは。あくまでもVARは補助であって欲しいですね。

Leave a Reply

Your email address will not be published.