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補強はふたつのローン。慎重な動きは過去に学んだ結果か。アーセナル2020冬の移籍市場まとめ

セドリック・ソアレスという奇妙な取り引き

この不思議な取り引きが成立した背景については以前にも書いたとおりで、両者(+本人サイド)の思惑が合致した結果だろうという。

ところでこの不思議な取り引きには、さらに奇妙なところがあって、デイヴィッド・オーンステインのマンデイリポート@The Athleticが物議をかもしていた。こんな一節である。

That said, it was a transfer that came as a pleasant surprise to Southampton. With Soares entering the final six months of his contract, Saints suspected the full-back’s representatives were working on an exit from St Mary’s and assumed it would be overseas or to a lower level. When the extent of the injury he suffered away to Crystal Palace on January 21 emerged, it was accepted that leaving for free in the summer may now be the most likely outcome.

(この取り引きは)サウサンプトンにはうれしい驚きになったと聞いている。ソアレスの契約は最後の6ヶ月に突入しして、セインツは彼の代理人が退団の道を模索していると訝しんでいた。そしてそれは海外かあるいはもっと下のレヴェルだろうと。彼が1/21にクリスタル・パレスで負ったケガの度合いが判明したとき、セインツは彼は夏のフリー退団になると諦めていた。それが、これからもっともありえなさそうなことが起きるかもと。

As deadline week drew closer, news of Arsenal’s interest surfaced and Southampton could hardly believe it was true. They saw barely any logic in the approach and put it down to certain relationships between Arsenal and Soares’s people, yet there were no complaints from the south coast. A deal was done that suited all sides — the package is worth around £5m to Saints and Arsenal feel that, once fit, in Soares they will get exactly what they were seeking from the market.

デッドラインデイが近づいてきて、アーセナルの彼への興味がニュースになったとき、サウサンプトンはそれが真実だとはにわかに信じられなかった。それについてなんの異論もないとはいえ、そのアプローチにどんなロジックがあるのか、アーセナルとソアレスの関係者のつながりがわからなかったから。すべての関係者の意向に見合った結果取り引きは成立した。セインツへ支払われるパッケイジはおよそ£5Mで、アーセナルにとってソアレスは(フィットネスが戻れば)まったくもって市場で探していたものだった。

セインツもびっくり(笑い)。

引き取り手もなく不良債権と諦めていた物件にまさかの救世主あらわる。しかもセインツはデッドラインデイ近くまでその興味を把握しておらず寝耳に水。。

このエピソードが物語るものは果たして何なのか??

誰も目を向けない才能を見出すAFCスカウトの慧眼なのか。あるいは大穴狙いのギャンブルなのか。安物買いの銭失いなのか。それはいずれわかるだろう(目をそらしながら)。

ひとつたしかなことは、この案件もまた「スーパーエイジェント」キア・ジューラブシアンの関与があったということ。

セドリックのエイジェントはTMにも記載がなく、ググってもわからなかったので、彼がジューラブシアンのクライアントかどうか詳細はわからないのだが(知っているひと教えてください)、契約時に本人の右隣で写真に収まっているいかにもな男性がジューラブシアンだということ。ぼくは最初にこの写真を観たとき、この悪人顔はもしやと思ったらやっぱりそうだった。彼がエイジェントをやっているかはともかく、何かしらの関与があったのは明白だ。でなければこんなふうに記念写真に収まらない。

ちなみオーンステインもPodcastで、アーセナルが移籍市場においてますますスーパーエイジェントの影響力が強まっていると指摘、ダヴィド・ルイスとセドリック・ソアレスはジューラブシアンがAFCに連れてきた選手だと語っていた

もしそれがほんとうならば、アーセナルのファンにとっては、レイヴィン・クルザワのリンクと同様、何やらチームのクオリティアップ以外の邪な動機が疑われるような補強案件ではある。

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3 Comments on “補強はふたつのローン。慎重な動きは過去に学んだ結果か。アーセナル2020冬の移籍市場まとめ

  1. マリだけでなく、ソアレスも当初報じられていたよりローンにまつわる費用が多いような。。
    エージェント手数料諸々なのか。。

  2. デニススアレス、マリ、ソアレス
    何気に冬のローン代だけで結構な額になってますよね
    ソアレスは怪我だし、フロントの動きに疑問も出ますわな

  3. ダイジェストしか見てないけど、ソアレスは守備がまずまず+両足が使えるみたいだし、両SBの控えとして貴重だと思う。

    今のチームには本職のSBが1人もいない。SBができるCBもいない。なのでSBが1人でもケガするとベンチがいなくなり、先日のサカのような事態になると思う。

    またPLでは相手を消耗(ケガ)させるためのラフプレーがあまりカードの対象にならないので、SBは日常的に蹴られ続けてる。ウインガーから転向したサカあたりは蹴られる前提でプレーしてない(ウイングだったら蹴られてFK取った時点で仕事は終了)から、低い位置での消耗は相当激しいと思う。SBの人数をローンで増やしたのは正解じゃないだろうか。ソアレスのケガが治れば、だけど。

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