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【マッチレビュー】2020コミュニティシールド アーセナル vs リヴァプール（29/Aug/2020）さらなるタイトル

| by Arsenal Chan

試合の論点

リヴァプール vs アーセナルのトーキングポインツ。

ビッグチームにさらなる勝利。自信をつけるアーセナル

冒頭にも書いたように、今回の勝利はタイミングがとてもよい。

シーズンの始まりというのもいいし（コミュニティシールドってシーズンの終わりなのか始まりなのか毎度疑問に思っていたがどうも始まりらしい）、それにこのチームはこれからチームワークを成熟させ、自信をつけていくフェイズにいる。

ウーナイ・エムリの下であんなに自信を失っていたチームが、いまはヨーロッパでもトップクオリティであるリヴァプールのインテンスなプレッシングを物ともしないくらいには、自信を回復している。

そして云うまでもなく、勝つ相手は強ければ強いほど自信になる。急速に自信を回復しているように見えるのは、やはり強いチームに結果を出しているからかもしれない。

アルテタが来てからアーセナルは、チェルシー、シティ、ユナイテッド、リヴァプール（2回）に勝っている。ファンがもっとも望んでいるだろう、おとなりチームに勝てていないことは玉にキズであるが、彼らのような強いチームに勝てるような日がこんなに早く来るとは思ってもいなかった。

一方でトップサイドとの戦いはアーセナルにとってはプランBであるという指摘がある。今回はボールを持っていないときは5-4-1のようなシェイプで深く引き、それ以前の強敵相手の試合を見ても、アルテタのアーセナルは明確にビッグチームとの戦いかたを持っているように見える。守るときにはゴール前を相当に厚く人数をかけるし、今回も終盤ではほとんど「バック7」でプレイしていた時間もあった。

プランA、すなわち自分たちが試合の主導権を握ってのプレイで、ボールの後ろに11人いるようなシットバックするチームとどう戦うかというのは、今シーズンもひきつづき課題になるはずである。

当たり前のことだが、PLではトップサイズと戦うよりそれ以外と戦うことのほうが多いので、悲願のCLフットボールという目標を達成するためには、どんな相手でも結果を出す方法を見つけなければならない。

守備はとてもオーガナイズされてきたことは素晴らしい。攻められる時間の長いトップチーム相手のときはそれがよくわかる。だが、攻撃やクリエイションについてはトップチーム相手のときはスペイスもあり、あまり問題は目立たない。われらにはオバメヤンがいる超効率的なチームなので、少ないチャンスからでもあっさり得点をしてしまう。今回のような試合がいい例だ。

問題は自陣に深く引いた相手から得点するためのクリエイティヴィティ。小さいスペイスを悪用できるアイディア。そこはPLの終盤でも深刻な課題で、いまだこのチームには見せてもらっていない。

理想のチームを目指し、まだまだ旅はつづく。

自信と云えば、この試合ではバックからのプレイにとてもよくそれが現れていた。それ自体にかなり積極的に取り組んでいたが、あれだけのハイプレッシングのなかでも、これまで以上に落ち着いてバックでボールを回していたと思う。

オバメヤンのゴールシーンはバックからのプレイの完全なる成功例で、エミ、エルネニー、ホールディングといった守備の選手たちのプレッシングに対する落ち着きは、やはり自分たちのプレイやチームワークに対する自信や信念に裏付けられているものに見える。

いいプレイが自信を生み、自信がいいプレイを生む好循環。

もちろんペナルティーズも自信マンマンだった。外しそうな選手ってなんとなくオーラが出てるけど、今回の5人は全然そんな感じがなかった。それも自信なのでしょうな。

オバメヤン ストライクス アゲイン。オーバは令和のアンリなのか？

またなんだよなあ。Auba and Auba and Auba again.

契約延長のアナウンスは間近だと云われているので、そこはもう心配していないが、このチームの彼への得点の依存度の高さはちょっとやばい領域だ。

ところで今回の左45度から右足でファーへのゴールということで、DAZNのコメンタリが「オバメヤンはアンリっぽい得点をけっこう取るんですよね」なんて話していたが、おまいさんはアーセナルの試合を全然観ていませんね？

オバメヤンはあれだけ得点していてびっくりするぐらいゴール前の狭い幅でしか得点をしておらず、左45度のいわゆるアンリゾーン（笑い）から、むしろまったく得点してない。だから今回のゴールはすごくレアで、彼をしてアンリっぽくゴールするひとだってのは明確にウソである。

オバメヤンが、アーセナルにとって、アンリみたいな存在になりつつあるという意見は否定しない。このまま毎年20点以上取っていったら銅像立つよ。

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11 Comments on “【マッチレビュー】2020コミュニティシールド アーセナル vs リヴァプール（29/Aug/2020）さらなるタイトル”

  1. 勝ちましたね。あのリバプールに。
    相手はアーノルド以外ガチメンでしたし。こっちはラカ、ペペ、ウィリアン、セバジョスなどけっこういないかったのに。
    折れたらスカッドはどうなるのでしょうね。
    胸を張って開幕を迎えられるのは何年ぶりでしょうか。
    開幕中待ち遠しいです。

    Reply

  2. 僕も65分、AMN対マネのシーンは何度も見返してブルってました。
    左サイドに、KT.AMN.サカが並んでたら負ける気しないなぁー

    更新ありがとうございます！

    Reply

  3. リバプールにはキーパーと一対一がマネに２回、クロスからのチャンスも何回かあって正直よく１点に抑えたなって感じでした　それでも、ンケティアがアンカーマークして、サイドも相手ＳＢをフリーにしないようにＷＧやＣＭがスライドしたりして人数がふりにならないように徹底されて、ＣＢの３人も果敢に押し上げてそれぞれのＦＷにプレッシャー掛けたりとしっかりとした守備が構築されて守備面はホント進化してる
    攻撃面はＡＭＮがサイドを駆け上がるんじゃなくて中に入ってきてＡＭのような役割したり、ティアニーとポジションチェンジしてティアニーのオーバーラップのカバーに回ってお互いの長所を生かす戦術が素晴らしいですね　ポリパレントなＡＭＮのような選手が居るとこういうことも出来るのでしょうけど、アルテタはホントに選手を生かす術を知ってる監督ですね　サカも在りし日のサンチェスみたいになるんじゃないかって予感したし
    、エルネニーもセバージョスのようにボールをコントロールしてドリブルで持ち上がったりするような選手じゃないとしてもバックアッパーとしては十分な能力があると示してくれたし、充実した一戦でした
    あとは移籍がうまくいってアルテタの思い描いている戦い方が出来るようになってほしいですね　でも移籍金捻出の為に噂されてる選手達が移籍してしまうのは寂しいですね　ラカゼットは残ってほしいなぁ

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  4. AMNほんとに良くなってますね
    このままクラブに残って成長していく姿を見ていたい
    追加招集されたナショナルチームでもがんばってきてほしい

    Reply

  5. 得点シーンで、サカがボールを持ったあと、エンケティアが右に流れてダイアゴナルのスペースをつくったり、オーバの後ろからティアニーが猛烈に走りこんでDFの気を引いたり、皆の意思が感じられた、再現性があるゴールだな、と思いました。AMNはもう、マネとか筋肉ダルマとか、相手のストロングポイントを消す存在としてもう不可欠なんじゃないかな・・・。エミはここ5年は正GKとして用いるのも良し、レノも怪我する前すごかったので、レノに戻すならエミにはシュチェスニーやファビアンスキのように、（できれば別リーグで）正GKを張ってアルゼンチンの守護神として全うしてほしい。

    Reply

  6. AMNの評価が高いようで何より。認識されないまま移籍とかならなくて良かったです。
    オーバ依存なところは気になりますが、、、ある意味オーバ中心と言えるのか？
    ウィリアン加入で少し変わるといいな。スペースがないときにどうオーバを活かすのかそれ以外で崩すのかはてさてどうなるか。

    エルネニーは前半はボール捌く判断含めいい印象を受けたんですけど、後半少し難しめな場所へのパスは簡単なミスがあったと思います。
    今はMFに攻撃の役割がすごく限定的だから、っていうのがありそうな印象を受けました。

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