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【マッチレビュー】2020コミュニティシールド アーセナル vs リヴァプール(29/Aug/2020)さらなるタイトル

AMN、エミマルの活躍にうれしい悲鳴

とくにAMNだよね。ウォルヴズが彼の獲得にかなり積極的のようで、それが連日ニュースになっていた。そんな状況だったのに、手放すことになったら急に惜しくなったみたいに、この試合のあとは「いま売るのは愚か」の大合唱で突然ファンフェイヴァリットになってしまった。

AMNはこの試合のMOTMだから全般的によかったんだけど、何がしびれたって65分。見逃したかたはArsenal Playerでももうフルマッチが上がっているので、チェックしてほしいのですがね。

しばらくボールを持たれ忍耐強さが求められる局面、自陣に全員引いたなかでひとりひとりに守備の集中を試されていた。右サイドでフィルミーノとの1-2パス&フリーランをやろうと走り出したマネにボックスまでついていって、結局身体を寄せてパスを奪いみごとにクリアしたのがAMNだったのだ。あそこは観てて安西先生ばりにブルっときたよね。

マネのような選手についていけるAMNのスピードも素晴らしいけど、そのシーンに象徴されるのはやっぱり彼のwork ethicの向上なのかなと。ワークエシックを訳すぴったりの日本語がないような気がするのだけど(労働倫理ってなんだよ)、要するに献身的な姿勢というのか。メンタリティの話。

ぼくのなかの彼はどこかずっと飄々としている印象があって、いつもクールで決してアツくならない。悪く云えばピッチ上の出来事もどこか他人事というのか。もちろんいいときはその落ち着きがプレイにいい影響を与えていたし、アカデミーの競争に勝ってここまで来ているのだから悪い選手というわけではなかった。良くも悪くもクール。それと、ときどき驚くほど簡単なミスパスをやったり、集中力も落ちてるように見えるときがあって、そういうムラがあった。例えば、今回の守備のシーンも以前の彼ならマネを放してしまったんじゃないだろうか。

アルテタはおそらくそんな選手は好きじゃないはずなのだ。

彼はことあるごとに「パッション」について語っているし、KTのような闘志むきだしの選手が大好きで、それまでピッチ上で見せていたAMNの態度や姿勢について最初は否定的に捉えたんじゃないかな。そこからのディシプリン問題。そして心を入れ替えてのターンアラウンド。舞台裏ではぼくらに見えない金八っぽいドラマがそこにあったんだよね。きっとそうに違いない。その証拠にアルテタも「彼は以前よりももっとメンタリティや試合への準備がよくなった」と彼が考えかたを変えたことを認めている

試合後には、AMNがイングランドNTにコールアップされたこと、またこの試合でだいぶ活躍したことで、アーセナルが彼の移籍金の要求額を引き上げる、あるいは新契約をオファーという方向転換するといった報道がされている。

また、エミ・マルティネスも今回も手放すのが非常に惜しいと思わせるパフォーマンスを見せた。

アーセナルがNo.1をレノに託し、エミマルは売却することに決めたというショッキングなニュースが伝えられたのはこの試合の前日だったが、結局この試合でも起用されふたつの重要なセイヴを見せた。もちろんバックからのプレイでも安定。試合後には、No.1をレノに託して売却するどころか、AMNとともに新契約がオファーされるという報道もあったくらいである。

Arsenal ready to cash in on Emiliano Martinez as he seeks No 1 spot

ちなみにアルテタはエミについてこんなふうに試合後に語っていた。『GOAL』より。

わたしはエミがあのレヴェルで安定してプレイできるレヴェルにあると確信している。彼は今日そのことをこのファイナルで見せた。しかし(移籍の)憶測を止めることはできない。(彼にオファーはある?)公の場でそういうことは話さない。

セイヴ%もすごい。

アーセナルの夏のプランがいっそう難しくなったと思えるのは、ターゲットはわりと明確になりつつあるが(ガブリエル、トマス・パーテイ、ウーセム・アワー。それとバーヨスも)、彼らを獲得するには、まず既存の選手を売却せねばならないからだ。

またAMNとエミマルは、本人が出場機会を求めているという側面もある。現時点でこのふたりにレギュラーを確約することもまた難しいだろう。

チームの選手が活躍することはうれしくないはずがない。しかし、今回のAMNとエミの活躍によってアーセナルはまた決断しなければならない課題を増やすことになっている。うれしい悲鳴である。

エルネニーもそうかも。

アルテタのプランに入っていないと云われていた彼は、この試合でディフェンダーとアタッカーをつなげる重要なリンク役になっていた。それに、個人的には彼と云えば消極的で無難なプレイが思い出されるが、思っていた以上に前方への積極的なパスもあった。密集地帯での判断も速く的確で、繰り出すパスは正確(※この試合の彼のパスアキュラシィは92%)。この試合での好パフォーマンスはアルテタやエドゥにいい印象を残したのではないだろうか。とくにアルテタの場合、彼のプレイスタイルと似ているところもあるように思われ。

もしセバーヨスをローンで取れないならば、セカンドオプションとしては検討されてもいいかもしれない。セバーヨスの価値が£30-40M程度だとすれば、エルネニーとの差がそこまであるようには思えなかった。

その他試合について

気づいたことなど。

  • コーチングチームにまた異動があり。なんかすごい若いのが来た。チャンスがあればなにか書こう。先日来たセットピースコーチとか、この試合でなにか変化が観られるかなあと思ったけど、そんなすぐに効果があらわれるわきゃないか。ていうか開始7分でFKから喰らってるし(オフサイドで無効)
  • この試合で一部観客を戻すプランがあったそうだが結局実現せず。PLのチェルシーの試合で試験的に観客を入れるとかなんとか。最近はもう無観客の試合にも慣れてきたような
  • サカがコーナーキックとかフリーキックのキッカーになってた。あと前半だけなら彼がMOTM。すごい18才だよ。この日は来てなかったけど、サウスゲイトもちゃんとサカをチェックしてるとか
  • アーセナルのアウェイキットのタイポグラフィは中2っぽい。堕天使って感じで
  • リヴァプールはやっぱり強かったが、いまのアーセナルとそこまで差があるようにも見えなかった。なんという進歩なのだろう

そんなところ。

※追記

Chadwick Boseman氏の件を書き忘れるとは。なんたる不覚。

Wakanda forever. RIP.

 



試合序盤にオバメヤンがゴールを決めてから、劣勢になった時間も多かったし、終盤で追いつかれたけど、不思議と観ていて最後まで敗ける気はしなかった。

これでカラバオカップの雪辱は果たした。

試合後のセレモニーを観させられているリヴァプールの皆さんの仏頂面が最高だったなあ。やったぜ。

このたびは、優勝ほんとうにおめでとうございました。

さあて、次回の試合はもう9/12のフラム、PLが始まるのだよねえ。来週末だから2週間後である。

それまでにフレンドリーマッチがあるのかもしれないので、オフィシャル情報はマメにチェックしないといけませんな。

直近ではガブリエルの発表、オバメヤンの発表。これがあるはず。待とう。正座で。そして全裸で。

試合以外にもまた何かブログで書くかもしれないので、たまに見に来てください。

ではごきげんよう。COYG!

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

11 Comments on “【マッチレビュー】2020コミュニティシールド アーセナル vs リヴァプール(29/Aug/2020)さらなるタイトル

  1. 勝ちましたね。あのリバプールに。
    相手はアーノルド以外ガチメンでしたし。こっちはラカ、ペペ、ウィリアン、セバジョスなどけっこういないかったのに。
    折れたらスカッドはどうなるのでしょうね。
    胸を張って開幕を迎えられるのは何年ぶりでしょうか。
    開幕中待ち遠しいです。

  2. 僕も65分、AMN対マネのシーンは何度も見返してブルってました。
    左サイドに、KT.AMN.サカが並んでたら負ける気しないなぁー

    更新ありがとうございます!

  3. リバプールにはキーパーと一対一がマネに2回、クロスからのチャンスも何回かあって正直よく1点に抑えたなって感じでした それでも、ンケティアがアンカーマークして、サイドも相手SBをフリーにしないようにWGやCMがスライドしたりして人数がふりにならないように徹底されて、CBの3人も果敢に押し上げてそれぞれのFWにプレッシャー掛けたりとしっかりとした守備が構築されて守備面はホント進化してる
    攻撃面はAMNがサイドを駆け上がるんじゃなくて中に入ってきてAMのような役割したり、ティアニーとポジションチェンジしてティアニーのオーバーラップのカバーに回ってお互いの長所を生かす戦術が素晴らしいですね ポリパレントなAMNのような選手が居るとこういうことも出来るのでしょうけど、アルテタはホントに選手を生かす術を知ってる監督ですね サカも在りし日のサンチェスみたいになるんじゃないかって予感したし
    、エルネニーもセバージョスのようにボールをコントロールしてドリブルで持ち上がったりするような選手じゃないとしてもバックアッパーとしては十分な能力があると示してくれたし、充実した一戦でした
    あとは移籍がうまくいってアルテタの思い描いている戦い方が出来るようになってほしいですね でも移籍金捻出の為に噂されてる選手達が移籍してしまうのは寂しいですね ラカゼットは残ってほしいなぁ

  4. AMNほんとに良くなってますね
    このままクラブに残って成長していく姿を見ていたい
    追加招集されたナショナルチームでもがんばってきてほしい

  5. 得点シーンで、サカがボールを持ったあと、エンケティアが右に流れてダイアゴナルのスペースをつくったり、オーバの後ろからティアニーが猛烈に走りこんでDFの気を引いたり、皆の意思が感じられた、再現性があるゴールだな、と思いました。AMNはもう、マネとか筋肉ダルマとか、相手のストロングポイントを消す存在としてもう不可欠なんじゃないかな・・・。エミはここ5年は正GKとして用いるのも良し、レノも怪我する前すごかったので、レノに戻すならエミにはシュチェスニーやファビアンスキのように、(できれば別リーグで)正GKを張ってアルゼンチンの守護神として全うしてほしい。

  6. AMNの評価が高いようで何より。認識されないまま移籍とかならなくて良かったです。
    オーバ依存なところは気になりますが、、、ある意味オーバ中心と言えるのか?
    ウィリアン加入で少し変わるといいな。スペースがないときにどうオーバを活かすのかそれ以外で崩すのかはてさてどうなるか。

    エルネニーは前半はボール捌く判断含めいい印象を受けたんですけど、後半少し難しめな場所へのパスは簡単なミスがあったと思います。
    今はMFに攻撃の役割がすごく限定的だから、っていうのがありそうな印象を受けました。

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