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【マッチレビュー】20/21EPL マンチェスター・ユナイテッド vs アーセナル(1/Nov/2020)チームの信念が生んだ14年ぶりの勝利

試合について

アーセナルのファースト11

『BBC Sports』より。

3-4-3

オーバ、ラカ、ウィリアン

サカ、パーティ、エルネニー、ベレリン

KT、ガブリエル、ホールディング

レノ

最大の驚きはCMのコンビ。パーティはいいとして、ここでエルネニー登場とは。そして彼が期待に応えまくったことは試合を観ていたひとには云うまでもない。

それとアルテタも述べていたようにホールディングの抜擢。彼はシティのウォームアップで故障して、たしか4週間程度の離脱が見込まれていたはず。その半分しかたってない。

このスタートの11人が良すぎたせいもあるだろうが、いつもよりサブは遅かったと思う。

サブは、エンケティア(76 ラカ)、AMN(86 ウィリアン)、ムスタフィ(87 オバメヤン)。

アルテタにしては珍しく残り5分を切ってから、守備固めに入った。なんとしてでもこの1点を守り切るという決意を感じた。

まあ最後はヒヤヒヤでしたがね。わしもクリスチャンでもないのに両手をがっしり握ってお祈りしてしまった。

マッチスタッツ

『BBC Sports』より。

90分ではほぼ互角という感じ。

前後半のポゼッションやパスなどのスタッツを観ると、やはり前半はアーセナルのほうが少しよくて、後半はユナイテッドのほうが優勢という感じ。後半のポゼッションは彼らが59%。

アーセナルは前半の飛ばしぶりがすごくて、あのインテンスなハイプレッシングを90分保てるわけがないと思ったが、案の定後半はハイプレッシングができなくなっていた。

ただし、それは疲労のためだけではなく、彼らが前半の4-4-2ダイヤモンドから、4-2-3-1にシステムを変えたからという理由もあるようだ。

Understat.comによるxG(0.39 v 1.00)も、68分のアーセナルのペナルティをカウントしなければ、ほぼ互角のようなものである。

今回のxGについて、ファンからは、あらためてxGというスタッツが試合の実情を表していないと指摘する声を多く見かけた。

たしかにこの試合のxGがマンUと同程度のチャンス量というようには思いにくい。オバメヤンのチャンスやラカゼット(空振り)など、xGに反映されないゴール付近でのプレイはいくつかあり、試合を観ていて感じた印象とは乖離があるっちゃある。なんならペナルティがなければxGでは敗けていた可能性があるのだが、あの試合でアーセナルのほうがチャンスが少なかったとは信じ難い。

BTPのパスマップ。ラカゼットだけは相変わらず関与が少ないが、チーム全体で偏りなくまんべんなくパスが回っているようには見える。中央のパーティとエルネニーが大いにパスに関与しているため、少なくともU字ではない。

Uシェイプ以外で、最近の試合で観られるパスマップとの明らかな差異は、やはり右サイドのウィリアンとベレリンだろうか。ふたりのコンビネイションでペナルティも取ったし、オバメヤンやサカへの危険なクロスボールを送ったのもウィリアン→ベレリンの流れからだった。右サイドが活性化していたこともこの試合の特徴だろう。ずっと左偏重の攻撃をやってきたわれらにはいい兆しだと思う。

またタッチマップやヒートマップからも、エルネニーとパーティが、平均してピッチのほぼ中央でプレイしていたことがわかる。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

11 Comments on “【マッチレビュー】20/21EPL マンチェスター・ユナイテッド vs アーセナル(1/Nov/2020)チームの信念が生んだ14年ぶりの勝利

  1. このマンユーというチームは本当にCLで無双してるチームなのか??不思議です。
    エルネニーはボールを追っかけてじゃれてる大型犬みたい。ヴェンゲルはこの光景が予想できていたんでしょうか。これを見たジャカとセバが更にハードワークして覚醒したりしないかな。

  2. やりましたね。サイコーッス。
    最後の方は、いつしょうもないペナルティとられるかハラハラでしたね。
    ポグバじゃなくてファンデベークが最初から出てたら違う展開だったかもですね。
    エメリのころも確かに守備の立て直しから取り組んでたと思いますが、たぶん今ほど明確なコーチングじゃなかったんでしょうな。途中からはそれこそ今のユナイテッドのように選手個人のインスピでゴールとってたとゆう印象で、ラカゼットなんかもあんまり喜んでなくて、永遠的の負の連鎖って感じだったんだと思います。
    アルテタはそこらへんが全く違うのでしょうね。今の選手たちがみんなそろって『1,2年前とは明らかに違う』と言っているのだから、そうなんでしょう。
    全員億万長者かもしれませんが、20歳代の選手がメインですからね、やっぱこうゆう若手はカッコいい兄貴に影響されるしついていくんですよ。
    勝つってやっぱサイコーですね。選手の評価も一晩でひっくり返る。そんなチャンスさえ与えられないエジルって…。
    ぼくはラカゼットに謝りたい。やっぱいい選手でしよあの男は。あとはゴールだけ。
    この試合みんなすごかったと思いますが、ウィリアンだけはなんかこうインパクトなかったし、あれならペペやネルソンにもチャンスほしいっすね。

  3. やり切った!
    どんなに体力的に厳しくても、主審がディーンでも。

    しかし突然CB問題が解決するとは。
    ホールディングが治ってると思わなかったし、攻撃面でも堂々とパスをつないでて2度ビックリ。
    ムスタフィと違ってロングフィードがないのに、グラウンダー中心であれだけ効果的につなぐのは並大抵じゃないと思う。

    攻撃の時間はまだ短いけど、速いトランジションの攻防を正面からねじ伏せてチャンスを作った事を高く評価したい。
    何本か、効果的なライン間へのパスもあった。
    それらは全く偶然ではなかったし、再現性があるところに価値があると思う。

    こういう試合の一部になれれば(大変だけど)、すごい選手になれる才能がまだベンチに何人もいる。
    良くも悪くも、まだここからだと思う。

  4. ケーヒルにちょっと物言いされて、ムキになって噛みつくも相手にされないロイ・キーンが笑える。

  5. やりましたね。攻撃はまだまだ物足りないけど、全員が強い意志をもって闘ったことがファンとして嬉しかったっす。それにしても、我らがスカッドがリーグ最少失点を見せる日がくるとは・・・。ガブリエル本当に良かったし、パーテイがポグバにかけている圧もすごかったし、でもやはり今日のMoMはエルネニー。攻撃はやっぱりウィリアンをNo.10にした4-2-3-1の方が良かったのでは?いまだと、まだライン裏に駆け出すパスの供給量が絶対的に足りない。ウィロック、ネルソンとAMNのシンクアップをもっとみたいです。さあ、木曜はジャカよセバージョスよ、しっかりアピールしてくれ!COYG

  6. まさにBIGWIN!
    僕も試合中2度祈りました。
    試合終盤とオーバのPK時に。

    守備の再構築はアルテタが真っ先に取り組み、結果に現れている事は嬉しい反面、攻撃はもう少し時間が掛かるだろうなと。

    思うにアルテタは再現性のあるフィニッシュの形を構築中で、まだそれ程バリエーションが無い(チームに浸透できてない)。
    攻撃に意外性が無いのはクリエイティビティの不足とも言われますが、メストが居るけど使われない訳で、アルテタのサッカーには“再現性の無い天才的な閃きをする奴”は不必要と考えてるんじゃ無いですかね。少なくとも現段階では。
    だから多分、アーセナルにもしポグバが居ても使わないでしょうね。
    ぺぺが、ファーストチョイスで無いのもそういう事なのでは。もちろん今後に期待してるとは思いますけど。

    オーバに関しても、エメリ体制よりも得点出来なくなっていませんかね?
    もし昨年エメリが最後まで指揮していたら、得点王だったかも?
    でもFAは獲れて無かったかも 笑
    そして契約延長しなかったかも 爆

    重要なの決めてるんで相変わらずエースストライカーには違い無いですが。
    そもそもオーバは、意外に簡単なのは外すけどスーパーなのを決める選手だったはずで、その意外性に頼ってないってのもありそう。
    ただゴールだけ決めてれば良い、という役割を振ってはいませんよね。それが良いのか?とは思いますがアルテタのストラクチャーのひとつなのでしょう。

    ノーエゴな選手が好きってのは分かる。
    アルテタがそういう選手の筆頭だったから。
    信念の人アルテタ。
    COYG

    1. リプライ失礼します!
      現状でのクリエイティビティの不要に関して「そういうことか!」と理解出来た内容だったので、思わず返信してしまいました。。
      ユナイテッドが、ブルーノが来て良くなった瞬間があったけど、あくまで人で解決して根元みたいな部分は未解決な所にも繋がるなと思いました!
      なんだかんだ、近年だとロビンやエジル、サンチェスに頼って攻撃してた部分もあったし。。。
      アルテタには、近い未来スペクタクルな攻撃をするアーセナルが見えてる事を信じて……!

      1. リプライありがとうございます!
        信じましょう…アルテタはやってくれるはず。
        中盤から後ろは補強出来ましたが、前目はまだ補強が必要なはず。
        アーセナルのキャッシュフローにも注目していきたいですね!
        それではまた、チェンさんのエントリで会いましょう。

  7. 相手によって戦術を変えるというのは、「演奏前にピアノを調律します」くらい現代サッカーでは当たり前なことで、シテイもリヴァプールもレスターも、アーセナル相手にやり方を変えてきていた。アルテタが稀に見る、良い調律をするうえに演奏者のモチベもあげる人だとしたら、エメリはごちゃごちゃやりすぎて音悪くするうえに、演奏者を戸惑わせる稀な調律師で、天と地くらいの差がある気がします。ベンゲルは演奏者のモチベはあげるけど、調律できないみたいな人だったから、アーセナルファンには、相手によってやり方変えるみたいなのは馴染みのないものなのかも。
     あと目立ってないけど、ラカ、ウィリアンの守備はすごいと思います。ンケティアってすごい献身的ですけど、動きすぎて、パスコースばこばこあけてるけど、ラカ、ウィリアンは本当に周りを助けるプレスがかけられるなと。エルネニーが終盤動けたのも、前戦の3枚がうまい具合にプレスかけてたからだと(マンユーがなんで、アーセナルにプレスはめられる布陣引いてきたか謎だけど。それにスールシャールよりも気付いて低い位置降りてきてたブルーノ、やっぱ良いなぁと思ったけど)。
     ガブリエルはすでにアーセナル史上最高CBですね笑

  8. 上で言ってる人もいますが、再現性のある攻撃を”現段階では”求めてて、クリエイターは不要ってなんかしっくり来ますね。

    個人的には読み応えある文章であれば、いくら長くても大丈夫です。
    が、本業もあると思うのでご無理なさらず。

    スールシャールのコーチングとポグバのイマイチさに救われたような気もしますが、「チームとしての強さ」は特に前半ヤバいくらいに感じました。(語彙力)

    次も勝ちましょう。COYG。

  9. もしエメリにもガブリエルとパーティがいれば全く違ったかもね、という
    対人で守れる、ミス少ないCBとフィルターにも推進役にもなるCMF
    ベンゲル時代からやっと必要なピースが埋まっただけの話
    得点はこれから取れると思うけどね、実際
    今までのレスター、リバポ、シティ相手に点の取り合いして勝とうというコンセプトのチームじゃないし

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