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【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(29/Nov/2020)底なしのバッドフォーム

試合の論点

アーセナル vs ウォルヴズのトーキングポインツ。

終わらないバッドフォーム

この試合の日はちょうど一年前にウーナイ・エムリが解任された日ということで、試合後には彼とアルテタとの比較が各所でされているが、スタッツはともかくとして、パフォーマンス、メンタリティ、エナジー、チームワーク、すべてが絶望的に足りていないところは、エメリ末期のチームにたいそう似てきた。

というより、試合終盤になりウォルヴズが守ろうと決めて引きこもったあと、あのアイディアもインスピレイションもなく、ただひたすら成功する可能性の低いクロスボールを放り込み続けるさまは、もはやデイヴィッド・モイーズのマンUを笑えなくなってきた。選手たち自身もプレイしながら、自分たちがやっていることはそれでいいのかどうか、もう訳がわからなくなっていたんじゃないだろうか。

より深刻なのは(毎度「より深刻」と書いているが……)、これがバッドフォームの行き着く先であったからだ。マンU(OT)での勝利は一時はこのチームもフォームが上向くきっかけを掴んだかに思われたが、相変わらず攻撃の課題は改善できておらず。あの勝利のあとで、アストン・ヴィラやリーズのような相手に大苦戦したことは、このチームにとってウェイクアップコールになるはずだったのに。

この試合のパフォーマンスを観るかぎりでは、アルテタとこのチームはこれまでの問題を解決できそうな道をいまだ見つけていない。何かを変えようとトライしているという姿勢以外では、進歩の兆しも見えない。それどころか、バッドフォームが続いているおかげでチームの自信レヴェルはどんどん落ちていき、改善したと思われていた守備のほうでも、ほころびが見え始めてきた。

いま何をすればこのチームがターンアラウンドできるのか、もう誰もわかっていないようだ。もがき苦しみながら一向に出口が見えないさまは、ドツボにはまるという表現がぴったりに思える。絶望した。

不名誉な記録の数々

この試合でたくさんの記録を破った。ざっと記録を挙げてみよう。それにしてもこのチームはウーナイのチームに敗けないすごいチームだぞ☆

  • ウォルヴズがアーセナルのホームで41年ぶりの勝利(最後に勝ったのは1979年)
  • アーセナルがリーグで10試合を終えて13ポインツは1981/82シーズン以来の少なさ(39年ぶり。アルテタはギリギリ生まれていない)
  • アーセナルのPLのホーム3連敗は昨シーズンから2度め。もし今回無得点で敗けだったらリーグでは1908年以来(112年ぶり)
  • アーセナルはPL直近8試合で5敗。それまではアルテタの下では22試合で5敗

そしてシュートの少なさは異常。現在アーセナルは、トップ5リーグのどのボトムチームよりショッツ(試合ごと)が少ないそうで。

アーセナルはこれからどうすればいいのですか?

気づくとネガティヴなことばかり書いてしまうブログなので、つとめて建設的なことを書きたい。

近頃のアルテタは「PLではマージンは小さい(わずかな差しかない)」としきりに述べていて、それはそれで正しいと思う。実力差のありそうなこれだけのチームが勝ったり敗けたりしているのだから。

だがその半面で、最近のアーセナルの試合を観ていれば内容的にも敗けるべくして敗けているので、100%アグリーはできない。ぼくは最近のアーセナルに限っては、PLでは相手チームとのマージンはいつも大きいと思う。それだけアーセナルは悪い。

だが、今年はどんなチームも勝つしどんなチームも敗けるクレイジーなシーズンであるおかげで、こんなにひどいアーセナルでもトップ4までたった5ポインツ(4位は18ポインツのレスター)しか離されていない。トップにだって8ポインツだ。

今回ホーム3連敗で嘆いているが、もしこれから3連勝でもしようものなら、すぐにテーブルに大きく反映されるだろう。

だから、ささいなきっかけで(まぐれで勝つとか)このチームがターンアラウンドする可能性はないとは云えない。フットボールにおいて、まぐれで勝つことはあるかないかで云えば、ある。入りそうもないシュートが入ってしまったり、絶対入ってただろう相手シュートが枠に当たって入らないとか。今回もアダマ・トラオレで誤審?があったが、それこそペナルティとか。この悪循環に陥っているチームが目を覚ますには、そういうラッキーも必要だ。

そのまぐれを起こすためにも、チームを進歩して改善してメイクイットベターしていくためにやるべきことをやらねばならないが、最近やっているいくつかの変更のほかにまだ必要だと思っていることについて、ぼくの意見を少し書いてみよう。

※ちなみにこの絶不調について、ファンベイスではまたジャカやセバーヨスが批判されていて「単純にいまの選手が十分じゃない論」も相変わらず根強いが、ここではそれについては書かない。そりゃいま欠けているタイプの選手はいるだろうし、もっとクオリティな選手も補強してほしいが、選手をアップグレイドするより前にできることはこのチームにはまだあると考えているから。

アルテタが最近やっている(ヴィラの敗戦以降である)チームに加えた変更は、

  • オバメヤンのセントラルストライカー
  • No.10&バック4

である。

それこそ多くのファンが待ち望んでいたそのものズバリをやっている。このブログでもここしばらくは何度も何度もこれについて書いたから、いい加減見飽きたひともいるかもだが、まあ許してほしい。結局アルテタもやってみてくれたわけだし。

ただし、この変更はいまのところあまりうまくいっていないのは試合を観てのとおり。

いまわれらがもっともやりたいことは、チャンスをつくってシュートを打つこと。それができない。壊滅的にできない。なぜか。ぼくはまだこのチームの戦いかたには、それをやるために必要な変更や調整があると思う。

まずフォルス9をやめてオバメヤンをCFに置いたこと。それはいいと思う。賛成。指摘するまでもないが、彼はBVBではユルゲン・クロップの下、CFでワールドクラスの活躍をした。アルテタがCFにやらせたいプレッシングのリードも、もっともアグレッシヴなゲーゲンプレッシングをやってきた彼ならむしろ適役なはず。

それに、彼が中央にいればいるほど彼にクリエイター役をやらせずに済む。彼はクリエイターではない。お膳立てはほかの選手がやるべきだ。彼のセンスを最大限に活かすには、ゴール前でタップインだけに専念してもらうべきである。サイドでクロスを上げさせるような機会をできるだけ減らすことだ。

いま問題はせっかくゴール前にいる彼にチームがボールを供給できないことのほうだ。今回もショッツはわずか3(SoTが1)。前掲のパスマップでもほぼ孤立していることがわかる(タッチは23)。得点という以前に、彼は試合に十分に関与できていない。

これを改善するための最大のカギはやはりミドフィールドにあると思う。もう一度この試合のウォルヴズとアーセナルのパスマップを見比べていただきたい。アーセナルのポジションがかぶった偏りのある選手ポジショニングに比べて、なんとピッチ上でバランスよく整然としていることか。

今回バック4でプレイしたはいいが、セバーヨスがRBに落ちたりしているのを観て非常にがっかりしてしまった。彼はこのチームのなかで数少ないクリエイションを期待できるほうの選手であり(まあ当初の期待からは程遠いのは認める)、彼をチームの中心から遠く離してしまってどうするのか。

ジャカはもちろん機動性に問題があるし、彼もまたCBに組み込まれたりと、いつものように守備に重心を置いてプレイしていた。CMのふたりがこれではミドフィールドの数が足りないのも自明で、ピッチ上のドーナツ化現象を自ら起こしているようなものだ。

それともうひとつ、フロント5アタックについて。これはもうほんとうに観ていてストレスが貯まるシステムだ。それがMF不在のドーナツ化を助長していると云ってもよさそうで。

この試合でも相手を押し込んでフロント5になっている時間帯はあったが、あれはもうフロント5というよりフラット5である。トゥルシエジャパンである(違う)。

ティム・スティルマンはあれを単次元と評したが、まさに。平面的で文字通り厚みがない。PLのトップチームがここ数年はフロント5のようにプレイしているということだが、であれば、この未熟なチームであの高度な攻撃のやり方を使いこなすにはまだ早いのではないだろうか。現時点ではメリットよりもデメリットのほうが上回るように思えてならない。問題を起こしている原因のひとつだとすら思う。

CMの攻撃への消極性、それとこのフロント5というファイナルサードでの平坦さ。これがアーセナルのミドフィールドに空洞をつくっていて、ワイドからのクロス以外のチャンスが生まれにくくなっているのもこれまた自明である。MFからの攻撃の貢献がないなんてこれでは当たり前ではないか。ジルーを連れてこい!おっと取り乱した失礼。

さらに加えるならハイライン。

先日のELモルダでのアーセナルは非常にバックラインを高くプレイしていて効果的だったが、この試合ではラインが下がっていると思えたシーンが何度もあった。天地が圧縮されないからスペイスが生まれ、相手にそこを使われる。おもしろいほど簡単に逆襲される。

これはアーセナルがハイプレッシングをやらないチームであることと、表裏一体なのだと思う。今回はオバメヤンができるときに単独でプレッシングを行っている感じで、とてもチームとしてハイプレッシングをやろうという意識があったようには見えなかった。

今シーズンのわれらがPL20チーム中でも、とくにファイナルサードでアグレッシヴな守備をやらない傾向のあるチームであることは先日のエントリでも書いたとおりで、これはアルテタの守備ファーストな保守的ストラクチャの反映でもあると思う。

まとめると、今後(も)アルテタにやってほしいのは

  • オバメヤンのCF(フォルス9を止める)☑
  • CM(少なくともそのうちひとり)はピッチのより中央でポゼッションに関与。No.10はもちろん、どちらかのウィンガーもこれを助ける。中央寄りでプレイする人数を増やす
  • フロント5を再考
  • ハイプレッシングとハイライン

ということになる。

どれもドーナツ化を解消するための策である。中を使おうとしなきゃ結局は外も活きないのだよね。いまそれがアーセナルに起きていることではなかろうか。

これらをまとめてひとことで云えば、結局「(攻撃で)リスクを取れ」に尽きるわけだけれども。

これはぼくの推測だが、アルテタのチームのプレイの遅さも、Uシェイプでのパス回しも、選手たちは「とにかくボールを失うな」というインストラクションをコーチからされているのではなかろうか。そう考えると、ああなるほどと思えるプレイも多い。彼らがコーチのインストラクションに忠実にプレイしているのは、おそらく事実だろう。ミス以外ではタスクやルールから逸脱したようなプレイはほとんど観られない。

今回ジャカがボールを持って前を向ける状況でバックパスを選んだシーンがえらくやり玉に上げられているが、ジャカに限らずとにかく自分のところでボールを失わないということを選手たちは最優先にしているフシがある。逆にダヴィド・ルイスやガブリエルなどパスのうまいCBには、積極的な攻撃的パスが奨励されている。失敗したところでリスクが少ないからだろう。

試合を観ていると、とにかく狭いエリアにはなかなかパスを通そうとしないのも、そういう指示の下でプレイしているからに思える。前向きになればなるほどそういったパスのコースは少ないのだから、ボールを前に進めないのも道理である。とくに相手が密集した中央エリアは。

「リスクを取ること」とは簡単に云うが、それはおそらくフォーメイションを変更することなどよりもよほど難しいはず。選手にリスクをかけるなと指示することと、リスクをかけろと指示することは180度違うのだし。

だが会見コメントのように「劇的に何かを変えなければならない」と彼がほんとうに考えているのなら、それくらいの劇的な方針変更も考慮すべきかもしれない。このチームには、フォーメイションを少しいじる程度ではない、もっともっと違う、もっと根本的なサムシングが必要なのだろうから。

この悲惨な現状でも、チームのなかで選手のあいだで何か雰囲気がとくに悪くなっている(アルテタへの信頼を損なうとか)という報告はなく、まだまだ選手たちはアルテタのチャンレンジに付いてきてくれるフェイズにいると思う。もっともっと悪くなる前、もう戻れない場所にたどり着く前に、アルテタはこのチームの方向を修正せねばならない。

これから数試合もビッグゲイムが待っている。どうなるか見てみよう。

ラウル・ヒメネスの件

こんな試合じゃなきゃこの件をもっとも先に書かなきゃいけないのだけども。

試合が始まってすぐコーナーキックのボックス内でボールを競り合ってダヴィド・ルイスと衝突。10分間の中断が事故のシリアスさを物語っていた。

彼はとりあえず無事なようでよかった。リプレイは観てないけど、ぶつかったとき音が聴こえたもんね。ありゃヤバい。

ちなみに彼は頭蓋骨骨折の重症ということで、ほんとうに無事を祈りたい。

かつてペトル・チェクも似たような事故にあい、その後はずっとヘルメットをつけてプレイしたのはご存知のとおり。

以前から思っていたのだが、ラグビーのようにフットボールもみんな頭に防具をつけてプレイしたほうがいいのではないだろうか。ヘディングの危険性もあるというし。

ああいう事故は、またいつおきたっておかしくない。

スネには防具をしているのに頭にしないなんておかしい。

 

試合については以上。



プレス会見で「一歩進んで二歩下がる(’one step forward, two steps back’)」とはうまいこと云うなあと思った。ELでわーい、PLでDAZ~Nを繰り返すわれら。

つぎの試合はミドウィークのラピッド・ヴィエナ(H)。そして週末はノースロンドンダービー(A)。

ひとまずつぎはまた一歩進めますように。そしてそのつぎでビッグターンアラウンドできますように。なむなむ。

COYG

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

10 Comments on “【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(29/Nov/2020)底なしのバッドフォーム

  1. 悲しい試合でしたね。最近はこんなんばっかし。
    それもこれもDAZNがEL やらないからだ。あの爽快な試合を見せずにプレミアの塩試合ばかり見せるからだ。ったく。
    あたしがアーセナルを好きになったのは、正にベンゲルさんの全盛期、アンリが毎シーズン無双してた時代です。どこからでもパスが出て選手が飛び出してきていくつものゴールが生み出されていたころ。当時はユナイテッドとの2強でした。
    時代はかわり、今は簡単な試合がないとゆうより、どのチームも強い。ビッグクラブが選手をとりまくってあぶれた選手を中堅クラブが連れてくるので、そりゃ強いですよね。
    今のアーセナルだって選手はいいはずなのに勝てない。てゆうかオーバメヤンにこんなにボールがわたってないって異常ですね。
    ユナイテッドのハイライト見たら、カバーニすごいなと思いました。大嫌いですけど。
    チェルシーもランパードが来て若い選手の大胆起用に舵を切って、ビッグネーム補強しまくってたのみのケパも外していい感じで強くなって、うらやましいと思ってしまいました。大嫌いですけど。
    ホントならうちがそうなってほしいのに、ベテランとの共存路線を選んだのだから、これで何とかしないと。
    あんな試合でもガビのゴールが決まったときには全グーナーが拳を握ったはず。そんなところをアルテタのチームで何度も見たいですね。

  2. ルイスを4バックで使うのを諦めたほうがいいと思う。
    今シーズンずっとそれを試してるけど、サイドを任せられないからDMFが下がる以外ない。
    残る中盤が2人では、ポケットでボールを受ける可能性は全く感じなかった。

    その意味では、後半のホールディングのほうがずっと良かったと思う。
    危なっかしかったけど、CBにある程度サイドを任せたからCMFは3枚になり、ウィロックが深い位置でボールを受けるケースが増えたと思う。
    まだほとんどはサイドだけど、あの位置で受けられるなら改善はできると思う。

    僕は消極性に関しては、選手の意識の問題だとは思わない。
    距離が遠すぎて通らないから消極的になるのはむしろ正常で、ハイラインでコンパクトにできるか?が問題だと思う。

    僕はそこにリスクを集中すべきだと思うし、ホールディングはそれに値する選手だと思う。
    ギリギリの守備になるだろうし、時々はボロも出るだろうが、ハイラインを目指す限りは僕はホールディングを批判しないつもりでいる。

  3. 「無」です。
    こんな時代もあったねと~と、思い出す事無く深く眠りにつきます。
    目覚めてまだアルテタだったらいいな。
    おやす。

  4. ウィロックがリーズに続いて先発になったのは今のアーセナルに必要な人材だからだけど、今回の試合のように左サイド寄りに固定しちゃうとウィロックの良さが消えちゃう気がする
    彼にはもっとエアポケットに入ってパス。引き出す動きをしてほしい
    そしたらセバージョスももっとパス回しやすくなるんじゃないかな

  5. 今回もオーバCFだった訳なんでオーバは悪くない他の選手が悪いなんて擁護するのはどうかと思いますけど。CFは点さえ取れば良いなんて90年代の話。そんな選手がいると上では勝てない。だから進化した訳で。
    実際、酷いパフォーマンスでした。
    オンザボール、オフザボール、背負った動き全てで。
    要は局面局面で数的不利状態に陥らせてる。
    そしてドルトムント時代ですが近くに2〜3人を相手に出来る選手が居ました、ロイスですね。けどロイスが怪我するとクロップはカウンター全振りで戦ってました。オーバにポゼッションサッカーはできないからです。

    僕はオーバが好きなんじゃなくアーセナルが好きなんでダメでも擁護しまくるオーバ崇拝はキツい。点を取れてない、ラストパスを引き出す動きも出来てない、味方を活かせない、それが俯瞰で冷静に見た現状でのオーバの客観的な評価だと思いますけどね。

  6. アメリカではスペイン語放送でELをやっていて、必ずアーセナル戦は放映されるのでいまは毎週木曜日”だけ”が楽しみです。マンU戦も彼らが負けていたから途中から見たら、あれよあれよ、とカバーニがまさに虎にふさわしいのをぶち込みますし。チェルシーとToTもそれぞれ持ち味を出していたし。たった3か月前は、トップ6相手にどれだけ勝てるかワクワクしていたころが懐かしい。本当にミキがいたらオーバとのホットラインで局面打開できるんだろうな、とか。でも、ここ2年くらいはオーバFCなので、オーバがこうなればさもさりなん、なんですよね。ノーロンでソンフンミン・ベイル・ケーンにぼこぼこにされるイメージしか湧かない。ミケル、あんまり大胆なことしないけど、メンバー相当入れ替えてみてほしいなあ。AMNとネルソン、エンケティア、エルネニー、ESR、ブカヨの方がまだわくわくする。やっぱ3バックっすかね。U字は本当に卒業してほしい。COYG

  7. 私はニュースなどで取り上げられるほど悲観的な試合内容ではなかったと感じています。
    最終ラインからの楔を誰がどこで受けるかと
    サイドからのシュートまでの持っていきかたのところが改善するところぐらいだと思っていて、
    これは出来ている選手もいるし、監督どうこうよりも個人のチーム戦術理解度の部分で改善できる点だと思っています。
    思い切ってエジルを起用するのもアリだと思います。

  8. 個人的に4-3-3については単に4-3-3にすればいいとは思ってませんでした。
    IHにサカやウィリアンやペペとかを使うのであればありという程度。少なくとも1人は。まぁサカかな。それとトーマスを入れてジャカとセバージョスの少なくともどちらかは外すということが必要だと。
    ジャカとセバージョスを同時起用して中盤に置くと機動力のなさで2人残らせざるを得ないような状態だし攻撃への参加も遅い。
    3-4-3はCBも含めたなんならSBやMFも含めた守備の弱さを補うところから始まったようなものだし、それをメンバーもやり方も変えずに元に戻すだけで良くなるわけがない。(いくらガブリエルがいいとはいえ)
    それに3-4-3にする前から攻撃でも苦労してましたしね。なんなら3-4-3にする前の状態はもっと悪かった。
    選手のインテンシティや意識が変わったとは言えそれだけでは・・・という感じ。

    まぁ結果だけを求めるなら3-4-3の方が良かったかもしれないですけど、将来的に4-3-3にするなら今から取り組むというのも良かったのかもしれない。
    4-3-3でのプレスの仕方も全く定まっていない感じでしたし、正直守備でも攻撃でも特に前半はウィロックが迷子になっているくらい何もしてなかったくらいに定まっていない。酷いパフォーマンスするときは3-4-3のときでも大体プレスからして問題がある。4-3-3での戦い方もこれから作っていくという感じでしょうね。

    攻撃でジャカとセバージョスがCBと同じか下手するとCBより下がるのにフラストレーション感じますが、これも瞬間的であればまだ大きな問題ではないんでしょう。でも瞬間的でないので問題というか。パスを出した後もその場に留まるというのも大きな問題に感じます。パスを出した後にその相手を追い越すくらいの走り込みがMFには必要だと。少なくともCMなら。そしてそれがMFに2人もいるというのが問題というか。
    この試合もいい時間帯というのは前に行く意識があったと思います。でもその頻度がまだまだ低い。

    シュート数が少ない件に関して少し思ったのはU字シェイプによってミドルシュートの機会が少ないのも要因じゃないでしょうか?サイドから持ち上がってサイドからPA内へのクロスという形しかない(PA内で高さ的に被りすぎ、攻撃がサイドに寄りすぎ、MFの上がりが遅いもしくはない)。
    シュートの割合にミドルシュートがどれくらいあるものか知らないですが、強豪の試合見ててもファーストシュートはミドルなんていうのはよくあることですし。
    ELの後に書くと取ってつけたような感想に見えて仕方ないですが(苦笑)

    このタイミングで4-3-3にしたのはローテーションの問題という可能性もあったのかとも思ったりもします。特にCBやWBで枚数が足りない可能性があったのかも。AMNがその為にPLで使われないのは勿体なさすぎる気もしますが。
    まぁ4-3-3にしていきたい感じも受けますし4-3-3もこれから良くなっていくことを期待します。

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