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【マッチレビュー】20/21 FAカップ サウサンプトン vs アーセナル(23/Jan/2021)ロテイションがあだに

試合の論点

サウサンプトン vs アーセナルのトーキングポインツ。

単純にセインツが強い

観ていた印象としては、けっこう惜しい試合ではあった。エンケティアのショッツは、日によってはディフレクションなんかで入っていてもおかしくはない。彼はそういうゴールを決めがちである。

そしてあの試合の展開なら、アーセナルが追いつけば十分勝てる可能性もあったように思う。

だが概ね、サウサンプトンは強かったと認めざるを得ないだろう。非常にオーガナイズされていた。

アーセナルがバックでボールを持ったときの彼らのプレッシングは云うほどインテンシティは感じなかったが、なにしろ全体のポジションが高い。そのおかげでアーセナルのバックスはボールを持ってもつねにアップアップだ。ビルドアップにはたいそう苦労した。反対のエンドはカメラに映らないからわからないが、きっと後ろもハイラインでコンパクトなんだろう。そうじゃなきゃ成立しない。似たような4-4-2のセットアップでもニューカッスルとはクオリティが全然違っていた。

アーセナルは、後半に入ってから盛り返したのは、あきらかにパーティとサカが入ってからだが、要するにバックアッププレイヤーズで勝てるほど甘いチームではなかったということだ。彼らはちゃんとベストチームだったらしいし。アーセナルがベストの11人で初めて勝てるようなクオリティのチーム。そう認識していなければ火曜もあのハイプレッシングにやられてしまう。

ウィリアンの低フォームはつづく。やる気の問題?

アーセナルは、ここ数試合は、このレギュラーチームとそれ以外の選手のクオリティの差について焦点があたっているが、今回もまさにそれをあらためて感じさせる内容であった。

そして、スターティングポジションを失っていて、こういった試合でチャンスを与えられる筆頭格なのがぺぺやウィリアンで、このような試合をしてしまえば、彼らはチームの低パフォーマンスの戦犯扱いされてしまうのはやむを得ないところだ。

今回もまたウィリアンの不名誉な記録がソーシャルメディア等で槍玉に挙げられている。

HTのOrbinho。ウィリアンはぺぺにもマルティネリにもまだひとつもパスできてない。

今シーズン、ウィリアンはアーセナルでスタートした20試合でSoTがわずかふたつ。

アーセナルはウィリアンをスタートさせて直近8試合中6試合で敗け(W1 D1 L6)。唯一の勝ちはFAカップのニューカッスルで、ウィリアンがピッチにいたときは0-0。

これはひどい。ひどいが、まあ今シーズンはチーム全体でひどいのもたしかなので、8試合中6試合で敗けというのは若干ミスリードな感じはある。

ぼくがもっとも気になるのはこのスタッツである。

ウィリアンのチェルシー時代とAFCに来てからの今シーズンのパフォーマンス比較は指摘されがちであるが、これはなかなかショッキングな数字。

P90のドリブルアテンプト(※企て)、P90のペナルティエリアへのボールキャリーズが劇的な落ち込み。

このtweetでも指摘されているように、アーセナルのシステムが彼に合っていないとはいえ、自分からドリブルを仕掛けようとすらしなくなっているというのが何やら深刻だ。

誰だったか忘れたけど、OB系のパンディットが、ウィリアンについて「もはや金のためにアーセナルに移籍したとしか思えない」と云っていて、そこまで邪悪だとはさすがに思わないが、ドリブル仕掛けのようなスタットが劇的に落ちているということは、彼が試合でプレイするときのメンタリティに重大な問題を抱えていることが示唆されているように思える。

どうにかしないといけないが、いまはほんとうに悪循環のなかに落ちてしまっているように思える。近ごろではソーシャルメディアでもとみにファンの憎悪が増幅していて、こういうときアーセナルの巨大なファンベイスは悪い影響しか与えない。

アルテタも何かきっかけを掴んでほしいと、こういった試合で彼を起用するのだが、そのことも悪循環のサイクルに組み込まれてしまっている。このままでは、ますます彼の起用が難しくなってしまい、挽回することも難しくなる。

エジル後のアーセナルは、ウィリアンは最大の難問のひとつになってしまった。彼を取ったときに誰がこんな展開を予想しただろうか。(ぼか個人的には反対でしたけどね……)

その他試合について

  • アーセナルはこれで6試合無敗が終了。そしてベレリンもこれでFAカップ無敗が終了。。
  • フロ・バロガンがこの試合の直後に、前日のU-23での自分のゴール動画をtweet(※ちなみに彼はハットトリックだった)。ファンのあいだで喧々囂々の議論を巻き起こしていた(笑)
  • 今回もまたハンボーを取ってもらえず。アーセナルはマンUじゃなかった
  • ぺぺは前半ピッチにいるのかわからなかった
  • ガブリエルはデビュー戦の不安定さをほうふつとさせた。かなり久しぶりだししょうがない。地道にフォームを戻してもらおう
  • パーティ
  • レノFC
これをおとがめなしだと云ってるひとがたくさんいるそうだけどどういう理由だろ。ボールを見てないから? だったらみんな目をつむって両手広げてディフェンスするよな。。

試合については以上

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8 Comments on “【マッチレビュー】20/21 FAカップ サウサンプトン vs アーセナル(23/Jan/2021)ロテイションがあだに

  1. ぺぺはハーフスペースで受ければ輝けるのに、ホールディング、ベジェリン、エルネニーではプレッシングしてくる相手だと当然そこにボールを入れられないので、サイドに追いやられてて可哀想でした。あれではサカでも厳しい
    ベジェリンのオーバーラップも少なかったし

    ただ前半のFKはインパクトあったと思います。
    マルティネリが空振りして大チャンスを逃してしまいましたが、囮、スペースへのランニング、ぺぺのキック全てが適切だった

  2. オーデガードが決まると、ウイリアンの居場所が更に無くなりますね。
    でも、まさかあの神童がアーセナルにやってくるとは・・・
    金欠クラブには、手が出せない案件だと思っていたのに。
    エルネニーの全盛期は一瞬でしたね。
    彼の出番も劇的に減ると思います。
    明日の深夜のリターンマッチ。かまして欲しいです!
    COYG! 
    そして、サヨナラ、メスト。7年半、ありがとう。

  3. 今後の課題はこの層の薄さですね〜。
    でも少し前の誰が出ても上手くいかない状態からは進歩してるので、また若手ガナが出てきてくれることを期待してます。(期待しすぎ)

    エジルはアーセナルへの想いを綴ったメッセージを残してくれてるので、まだ見てない人は是非。
    色々あったけど、僕はエジルの魔法を見れて幸せでした。

    オーデガード…期待したくなっちゃいますが、試合勘とか考えるとあまりプレッシャーかけてもよろしくないなと思っちゃってます。
    デニススアレス2世になる可能性も無きにしも非ず位の心持ちで見ます。

  4. AMNとの比較で言うと、僕はソアレスのほうがLB適性がありそうな気がした。

    クロスはほとんど右足だったし精度にも欠けたけど、右足のキックで一山超えられるタイミングはよく見てて、狙いは悪くなかったと思う。
    クロスの精度は終盤RBに戻ってからも悪かったし(w)、もう少しLBで見てみたい気がする。

    ウィリアンは調子も悪いけど、チームでの役割も試行錯誤。なのであまり悪いことは言いたくない。
    とにかく続けていくこと、特にチームとしての取り組みを続けることかなあと思う。
    このチームに来てからもウイング→トップ下とかなり役割が違ってきてる。
    まだ解決策が見つかってないからという理由で、取り組みそのものを否定するのはファンとして無作法だと思う。

    やる気を疑おうがどうしようが、結局最後までカネを払う義務は生じるんだから。エジ(以下略)。。。w

  5. おれたちのFA カップだし、最後はまぁ勝つでしょうと思ってたら負けましたね。
    相手のキャプテンかなりよかったと思います。コーナーから直接決められそうになってましたし。プレミアのすべてのクラブにはこうした違いを魅せる選手が2,3人はいる印象ですね。だから簡単には勝てない。
    監督だってどのチームにもくせものばかりで、だからやっぱり簡単には勝てない。
    これでプレミアとEL の二つにしぼられましたね。
    全ての試合をガチメンでやってもいいでしょう。
    とにかく、一つずつ勝ちを積み重ねてほしい。
    COYG

  6. 個人的にもセドソアのLSBはそこまで違和感なかったです。
    疲れ?なのかキック精度がドイヒーでしたが、、、

    ナイルズ君はやはり偽RSBが輝ける場所ですかね。
    あ、でもアルテタ来たばっかの時に覚醒してたのって偽LSBでしたっけ??

    あと、僕の観測できる範囲でもウィリアン獲得には好意的な意見は少なかったです。
    オーデガードには期待しかないっす。

  7. 前半良くなかったですね・・・。エルネニー本当に存在感無かったなあ。失点の起点でベジェリンと、あれ何を言い争いしていたんですかね(そんなことしている場合ではなかろうに・・・。)今のアーセナルだと、ティアニー、パーテイ、サカ、ESRとラカが頭抜けた感じですね。この試合で、エンケティア、ガビ―、ウィリアン、ペペが1点でもとってくれていたら、また世界観がかわっただろうに。与えられたチャンスは死ぬ気で全力だしてほしかったなあ。火曜は一軍登場ですね。左はリースを使ってほしいなあ・・・ESRがサカとリースを従えるやつ。オーバがいないときにウィングのポジションとってしまう勢いで。COYG

  8. LSBセドリックRSBベレリンにして次の試合のRSBどうするのかは気になりましたね。AMN使うのならあれだけどローテーションになってないというか。
    前の試合のセドリックの出来から、KTを休ませたいけど出来るだけクオリティを維持しようとしたのかな。でも見立てが甘かったような気もしますね。AMNもだけどLSBの準備、練習はさせてたのだろうか。

    両CBの出来も悪く、ガブリエルはデビュー戦から何度かやってる課題が失点に繋がってしまいましたね。自分の後ろを通すグラウンダーパスの処理がマズイのが前から何度かあるので。

    LSBサカはKTの攻撃部分を補うという意味はあるかもしれないけど、パレス戦もそうでしたけどラカやESRとの距離が離れたり、アタッカーとしての能力・役割としてのサカの貢献部分を捨てる事にもなってる気がするんであまりいい選択ではない気がしてます。他のアタッカーがサカと同等の貢献をしてくれたら問題ないんですが。。

    エンケティアもやはり成長を見せてくれないといけない。とはいってもエンケティアの課題を上手くピンポイントで指導出来てるように見えないのがなぁ…というか使い方か。少し改善している部分もあるようにも見えるけどまだまだ。

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