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アーセナル夏の移籍ウィンドウ展望【2021】その1 スクワッド整理。ダヴィド・ルイスにつづくのは誰?

残り契約2年(2023夏まで)

  • ウィリアン
  • PEオバメヤン
  • ベルント・レノ
  • グラニト・ジャカ
  • ヘクター・ベレリン
  • リース・ネルソン
  • エミール・スミス・ロウ
  • ルーカス・トレイラ(アトレチコ・マドリッドにローンから←)
  • エインズリー・メイトランド・ナイルズ(WBAにローンから←)
  • ジョー・ウィロック(ニューカッスルにローンから←)
  • ディノス・マヴロパノス(シュツットガルトにローンから←)

本来はここでどうするか決めなきゃならない選手たち。こりゃ忙しい。

でも、こうなることはずっと以前からわかっていたことで、理想をいえば、もっと先手先手で動かなきゃならなかったんだろう。

ウィリアンとオバメヤンは、ほぼキャリア最後の契約で基本的にリセイルヴァリュもないので、残り2年は問題じゃない。もしいま買い手が現れたら驚く。だが、ウィリアンは買い手(移籍先)が現れそうだという。。

<ウィリアンはチェルシー復帰を希望?>

ウィリアンの退団希望はすでに報道されているとおりで、MLSのInter Miamiが有力な移籍先だと思われていたが、昨日SSNが報じたのはチェルシー復帰。なんと。

本人のファーストオプションだとか。チェルシーの意向はこの記事からだとよくわからない。もしこれが実現するとなれば、彼らのファンはどんな顔をして受け入れるんだろうか。そこだけ気になる。

いずれにせよ、個人的に感心したのはウィリアンがアーセナルであれだけ不本意なシーズンを過ごしてすら、まだこんなに引き合いがあるということ。そして、アーセナルに残るのはなぜ彼がここでこれだけ悪いパフォーマンスしかできなかったかということ。この先も悪いプレイしかできないのなら、ただ単に衰えたという評価にしかならないが、もし来シーズンにチェルシーかどこかほかで復活しようものなら。まじでチェルシーのスパイだったのかもしれない。だとしたらダメッジは十分。大成功である。

レノ、ジャカ、ベレリン。このシニア3人には、いちおうみんな移籍の噂がある。

<ベレリンはフレッシュスタートが必要>

なかでもベレリンの退団ほとんど確定っぽい雰囲気がある。PSGやバルサの噂をよく見かけるが、まだ固まったオファーはない様子。もう長らく噂されている。

ベレリンは、社会問題やファッション・アートなど、フットボールとはまた違う分野への高い関心を持っていることはひろく知られているとおりで、精神的な意味でも、アーセナルを卒業してフレッシュスタートを必要としているという指摘はわりとよくされているように思える。新しいチャレンジ求めがちなタイプ。

つい先日、彼のロングインタヴューが話題になっていたが、ケガをして離脱していた期間は飲酒をしてしまったりとメンタルヘルスにだいぶ苦しんだことを告白していたようだ。1時間以上あってぼくはこれを観ていないごめん。

つぎのクラブでは、ぜひ大活躍してほしい。

<ジャカとレノは移籍するか?>

ジャカレノは、どうだろう。彼ら自身の移籍の噂も、彼らのポジションのリプレイスメントの噂もあるが、このふたりをリプレイスするとなるとそれぞれビッグプレイヤーが必要であり、個人的には彼らによほどいいオファーでもないかぎり、あるいはよほどいい条件でまともなリプレイスメントが取れないかぎり、来シーズンも残るんじゃないかと思っている。

といって、彼らに新契約をオファーするかどうかも微妙に思える。

とくにレノは今シーズンは何度もチームを救ったが、同時にバックからのプレイなどでは評価を落としたところもある。今後のファーストGKとしての立場が盤石のようには見えない。アルテタの戦術的に、GKはチームが進歩するためには、非常に重要なポジションだ。

ジャカは今シーズンは彼の不在でチームがダメダメなところを何度も露呈しており、むしろチームのなかで評価を上げたように見える。だが、彼の場合もアルテタが本来志向しているチームプレイに合っているのかどうかという疑問は残る。少なくとも4-3-3(4-1-4-1)に彼の居場所はない。LB(LCB)でのプレイは彼の適所を見つけたようなところはあるが、チームプレイに合わせたというよりはむしろ彼に合わせた結果だろう。アルテタが彼を理想のCMと考えているとは、個人的にはどうも信じがたい。

ジャカは9月に29才。レノも今年29才になったところ。GKはともかく、ジャカにここで長期契約を与えれば、ほぼキャリア最後になる。しかもそうするならば、彼もまた大型契約が必要だろう。

アルテタがジャカを選手として、ひととして、いろいろな意味で高く評価していることに疑う余地はないと思う。だが、もろもろを勘案するに、結論を先延ばししたい(残り契約1年まで待つ)選手がいるとすれば、それはジャカ(やレノ)になると思う。

アルテタはジャカがいないと困るチームから脱却したいが、それを来シーズン実現できるかどうかは補強次第。彼の去就もそれに関わるんじゃないか。

<ヘイルエンダーズ>

ESRはいまクラブが契約延長に取り組んでいるところ。オーニーがリポートしていたので間違いない。当然だろう。これからは、サカ・ESR・マルティネリ・ぺぺ・パーティ・ガブリエル・サリバといった未来の選手を中心にチームを再構築しなくてはいけない。

ニューカッスルで大爆発(G8)のウィロックも、アルテタは先日彼はチームに残ると明言した。

ニューカッスルでカルトヒーローになった彼には、スティーヴ・ブルースが「アーセナルの決心を試す」とパーマネント獲得にだいぶ執着して、オファーもする気マンマンなようだが、アーセナルがどれくらいの金額で耳を貸すか考えるに、半端な金額では難しいんじゃないだろうか。イウォビ程度かそれ以上のオファー? 7戦連発のMFですからね。アーセナルで彼が活きるかどうかはまた別の話。

一方ヘイル・エンド育ちで風向きが芳しくないのは、ネルソンとAMN。彼らはどうなるか。

まずネルソンは、今シーズンのプレイが計15試合。そのうち6試合がPL2(U23)で、シニアでのプレイがたったの9試合しかない。ELが4試合、PLは驚きの2試合(69分)。シーズン後半もローンに出ることなくチームに残ったのは本人希望だと云われるが、ウィロックのような超絶成功事例を見るに、その選択は大いに誤っただろう。アルテタに選んでもらえるという期待は完全に肩透かしだった。

個人的には、ここで彼がこのまま退団するのはまったく納得がいかないが(ウィリアンの犠牲になった部分も大きいから)、状況的には売却される可能性が非常に高そうだ。

ところで、たとえば、ドルトムントやRBライプツィグのようなクラブがこの夏にネルソンの獲得に手を挙げたら、アーセナルはどういう反応を示すのか、ぼくには非常に興味がある。云うまでもなく、彼らはヤングプロスペクトを買って高く売る目利きである。彼らのようなクラブが関心を持っているということを根拠にアーセナルが選手の評価を変えるとしたら、それこそこっけい極まりない。だからそういうことが起きたらどうなるか、観てみたい。もしサンチョのようになれば、目も当てられない。

いまのところそうしたことが起きそうには見えないが、アーセナルが手放そうとしている選手のなかでは、ネルソンがもっとも試されていない、あるいは不当に扱われているように感じていて、二束三文で放出したことを後悔する日が来るんじゃないかと心配している。ネルソンはキープしてほしい。

AMNは、せっかくMFでポジションを得たものの結局WBAを降格から救うことができず。残念だった。彼はフルバックのポジションさえ受け入れれば、アーセナルに残る道はありそうだが、MFにこだわるなら退団になりそうだ。だから退団になりそう。

彼もまたホームグロウンでかつイングランドのシニアNTの経歴を持つ選手。アーセナルが高く売れることを期待しているひとりだろう。

<その他>

トレイラは、ローン先のアトレチコでタイトルを取った。彼のキャリアにはよかったが、ラ・リーガでは19試合で計502分のプレイに終わった。家族の不幸もあり、まったく不本意な1年になってしまった。

傷心のルーカス・トレイラ「ボカに行く」 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

彼は、もうヨーロッパでプレイしたくないという意向を明確にしており、この夏の退団は不可避。本人はボカ・ジュニアーズ行きが希望だが、いろいろな意味で実現は難しい。彼のエイジェントは、このボカ発言のあと、イタリアかスペインへの移籍の可能性があるとほのめかしていた。

マヴロパノスは、ケガもありながら、シュツットガルトで充実したシーズンを過ごした模様。チームも9位フィニッシュと降格候補から大きくジャンプアップ。つい昨日には、グリースのシニアNTからフレンドリーマッチのスクワッドに選ばれたというニュースもあった。順調に成長しているように思える。

だが、彼はどうもアルテタの将来のプランには入っていないと云われており、この夏でのパーマネント移籍が濃厚なひとりだと見られているようだ。理由はよくわからないが、ケガがちだからかもしれない。それともプリシーズンで様子を見るのか?

シュツットガルトでは、アーセナル時代に彼をスカウトしたスヴェン・ミズリンタットが彼をかなり気に入っていて、ローン延長をオファーしたいということ。だが、手放すならここで売却したいアーセナルは、ほかにいい条件のオファーがあれば、シュツットガルトを選ばないかもしれない。

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5 Comments on “アーセナル夏の移籍ウィンドウ展望【2021】その1 スクワッド整理。ダヴィド・ルイスにつづくのは誰?

  1. 本当にセドリックはなぜなんでしょうね。ペペとの連携もよく、練習も熱心に見えますし、代表にも選ばれて。何よりTOT戦後にジョゼの前でアルテタとこそこそ話ししてたので嫌われてはないんでしょうが…
    攻撃のオプションとして来季はさらなる活躍を期待したい。

  2. ついにオバラカ論争に終止符をうつときがくるのですね。オバの今シーズンのパフォーマンスを見ると、戦術的にもこの先かつての彼がもどってくるとは思えないので、どちらか一人ならラカゼットなんですけどね。

  3. 選手よりもまずアルテタとエドゥを”放出”しないと復権は夢のまた夢でしょうね。

  4. ネルソン、マブロパノス、は売ってほしくないなあ。サカやロブホ/ガブリエウのバックアップ。ストライカーはオーバ→ガビ―→バログン、という序列?補強はPLの適応を避けるためにもPLからもっと実績のある若手を刈り取りたいですよね。それにしても、スペイン・フランス・イングランド・ドイツの正代表選手に、アーセナルが2人だけ(サカ、レノ)というこの体たらく。この2人もファーストオプションでもなさそうだし。フランス代表選手がゼロになる時代がくるとは(→レアルのファンも、スペイン代表に・・・と同じことを言っているに違いない)。どのクラブも過渡期なんでしょうが、我らも改革のときですな。

  5. すっかりタイミング逃しましたが。
    なるほどスクワッド縮小が必要なんですね。でも若い選手はローンに出すとかでキープする選択肢はないのかな?トップチームで可能性のあるユース出身の選手とかは貴重な気もするし。といって来年ヨーロッパに戻れないと意味ないしそのための補強資金として必要となるとあれか。難しいですね。

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