ヌーノ・タヴァレスがアーセナルにもたらすもの
後半は、先日の某ブログから。興味深い話もあったので紹介したい。Zach Lowy氏というライターの選手に対するコメント。
ぼくはこのひとを存じ上げなかったが、コメンツから察するに選手をよく知っているひとっぽい。Breaking the Lineというおもしろげなブログをやっている。去年の12月にはトミヤスの選手分析もやっていた。。
(20-21シーズンのヌーノはどうだった?)
ヌーノはその前のシーズンよりも多くプレイはした。しかし、彼はつねにAlex Grimaldoの影だった。結局はあまりポジティヴなシーズンにはならなかった。ベンフィカが目標達成できなかったということもあるが(※リーグ3位フィニッシュ)、ヌーノは最初の数試合で彼本来のレヴェルを観せられなかったから。
(彼の強みと弱み?)
彼はとても興味深いフィジカルアビリティがある選手。試合を通してピッチの高いところでジュエルスを挑む。でも彼は自分のプレイをよりよく決める必要がある。とくにファイナルサードに侵入したとき。なぜなら彼はあまりにもクロスで終わってしまうことが多いから。加えて、彼はコンセントレイションにも取り組むべきだね。守備のポジショニングでもミステイクスをやることがあるが、おもに集中力の欠如によるものだ。
(ヌーノはどこにもっとも取り組むべき?)
わたしが思うに、重要なことは信頼だ。19-20と20-21シーズンでの違いはおもに自信に関することだった。彼は教育されることが必要な選手だ。しかしほかの成長に頼らずとも将来的には彼はよくなっていくだろうが。
(ピッチ外では問題児とかアティチュードがプアだというひともいるようだが?)
彼は最近はよくない話もあった。仲間(Grimaldo)やファンに謝罪するよう求められてもいた。ひどい話というほどでもなかったし、幼さからくるものでもあったろう。でもそこも彼が成長しなきゃならんとこやね。
(彼のベンフィカ時代をどう評価する?)
彼はファーストチームではとてもいいスタートだった。また興味深いのは最初の数試合はライトバックだったということ。そして彼は輝きを失っていき、悪いパフォーマンスをした。もしこの移籍が1年前だったとしたら、ベンフィカのファンは受け入れたがらなかったと思う。少なくともこのような少額では。いまでは、あまり議論にもなっていないね。
(アーセナルは若い選手を育て、チャンスを与えることには歴史がある。彼にはいい移籍先だった?)
ヌーノはいろんな部分で成長するためにたくさんプレイすることが必要だ。もしアーセナルが彼にたくさんプレイさせるなら、彼は進化を見せると思う。もし彼があまり競争もできないようなら、ネガティヴ。ベンフィカとヌーノにはこの取り引きは拒否できないものだった。彼がセカンドチョイスということを考慮すればね。
(RBでもLBでもプレイできてヌーノはかなりヴァーサタイルな選手のようだけど、彼のベストポジションは?)
彼がいろいろな場所でプレイできるのはほんとうだね。でもレフトバックがベストだと思うよ。
(彼はかなり若いときからポルトガルでプレイしてきた。彼がリーガNOSから離れることにファンやジャーナリストはどう思っている?)
さっき云ったように、1年前ならこの移籍は批判されていただろう。でも彼はチームのなかでスターティングプレイスを得られるプロスペクトではなくなっていた。
(アーセナルが彼とサインしたことには驚いた? あるいは彼はいつかビッグクラブへ行く?)
少し驚いた。英国クラブはポルトガル人を取るときもっと別のステイタスの選手を取るから。ポルトガルリーグのスターを。でもこれはクラブにとって賭けであってほしい。ヌーノは期待できる選手で、彼には成長のチャンスがある。
(最後に、この移籍はうまくいくと思う?)
アーセナルのプラン次第だろう。彼はプレイする必要があるし、成長する必要がある。彼に機会を与えるかどうか。英国の現実としては、8Mというのは高くはない。しかしベンフィカにとってはいい稼ぎだ。若い選手が、もっと高くなる可能性はある。だが、ベンフィカはいま彼を売るほうがよいと判断した。
以上。
インタヴュー部分だけを抜粋したが、ほかにもたくさん文章がある。オリジナル記事も読もう。
さて。若干ネガティヴなことも書いてあって興味深い。
とくにアティチュードについて心配があること。謝罪を強いられたってなにかな。
あれだけ将来を嘱望されたゲンドゥージがクラブを去ったことからもわかるように、アルテタが選手のアティチュードをかなり気にしていることは明白。大丈夫だろうか。
と、のっけから景気の悪い流れになってしまった。すまんすまん。
まあ新しいシーズンが始まれば、いやでもわかることだ。
KTのバックアップということで、本番ではすぐにプレイするチャンスが訪れるとは思えないが、ひとまずプリシーズンでは動いているところも見られるだろう。彼は来週からのスコットランドキャンプにも参加するようである。
楽しみだ。
おわり
ダイジェストで見る限り、攻撃面はいい素材っぽい。デカくて、速くて、両足で。
マーカー目線で言うと、足が届かない要素がてんこ盛りだ。
ただフィジカル面が足りない感じはする。アルテタはそういう準備には時間をかけるから、半年くらいはかかるかも。荒削りでもあるし。
ともあれ、歓迎したい。アーセナルへようこそ。
Zach Lowy氏のインタビュー、
彼が成長しなきゃならんとこやね
の一節のせいで、以下がベン・メイブリー氏の声で再生されました
まずは1人目。ようこそ。
ただもめたことがあるってのは、ちょっと不安ですね、マテオのこともあるし。
ソアレスのことにはふれないんですかね、同郷のレジェンドのはずですけど。