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マーティン・オーデガードのアーセナル復帰は実現するか?【2021夏の移籍ウィンドウ】

オーデガード or マディソン?

レスターのジェイムス・マディソン。アーセナルのクリエイティヴMFの補強として、オーデガードと彼とどちらがいいのか各所で議論になっている。

アーセナルが、この夏にマディソンを狙っていることはすでに周知であり、オーデガード獲得のうわさが再燃すれば、当然このような比較はされるだろう。

ぼくがリストでフォロウしている、あるAFCインフルエンサーのVoteでは、マディソンの獲得を支持するひとのほうが少し多かった。

自分ならどちらを選ぶかと考えるに、なかなか難しい問題だなと。

同じNo.10カテゴリの選手でもふたりのプレイのスタイルも違うし、かかる金額も違う。

そもそもマディソンは訳ありのオーデガードと違って、クラブが彼の売却に積極的な状況でもなく、チームのメインマン、英国人のHG、しかも移籍先が国内リーグの直接のライヴァルとなれば、アーセナルに譲歩する理由がほぼない。もしわずかでもそれがあるとすれば、本人希望? いずれにせよ高値(割高)は必至である。

このブログで何度か書いてきたように、ぼく自身は、オーデガードのアーセナルでのプレイを観ていて感じたことは、彼はもっと8寄りの10であり、ビルドアップのような攻撃以前のフェイズでも影響力を発揮するタイプだということ。プレイメイカーであり、攻撃の貢献もアシストというよりは、プリアシスト。

いっぽうでマディソン(やグリーリッシュ)は、ゴールやアシストでもっと直接ゴールの脅威になれる、いわゆるアタッキングMFで、彼らのデータ比較も見かけるが、そうしたタイプの異なる選手同士をスタッツの優劣では比較するのは、誤解の元のように思える。

だから、この似て非なるふたりをアウトプットの優劣で比較しようとするとなかなか難しい。

つまり、結局は、彼らのうちどちらかを選ぶかは、アーセナル(アルテタ)がチームのどの部分を強化したいかということに尽きるのだろう。

アーセナルがこれからどういうチームプレイを目指しているのか。どんなチームになりたいのか。そこが問題だ。

マディソンの加入は、ゴールとチャンスの数にダイレクトに反映される。アーロン・ラムジー以降のアーセナルでは、MFからの得点貢献は大きな課題になっているため、彼の獲得を目指すことは非常に納得できる。

オーデガードの加入は、ポゼッションやビルドアップが安定し、チーム全体のパフォーマンスに好影響。ボールプログレッションに問題を抱えていたチームだったのだから、これもまたとても納得できる。そのてきめんな効果については、われわれはすでに昨シーズンの後半に観たばかり。

本来は、両方ほしいプロファイルなのだよなあ……

デッドラインデイまで目が離せない移籍ウィンドウ

ロマーノが云うように、ウィンドウのデッドライン(今年は現地時間8/31の23:00)までオーデガードの件がもつれ込むとなると、アーセナルとしてはかなり綱渡りになりそう。金さえ払えば取り引き完了みたいな、トマス・パーティのときの比ではない。

オーデガードがどうなるかを待って最終日までクリエイティヴMFを確保できていないということは、彼がプランA(ナンバーワンターゲット)であるかぎりはありえる事態で、その時点でプランBやプランC(ホッセム・アワーとか?)のハンドリングもギリギリになるはず。最悪のケイスはクリエイティヴMFを取れずに新シーズンを戦うという。

そしてレアル的にはオーデガードの退団はイスコの去就がカギだという。

イスコはこれまでレアルも売却対象にしてきたなかで結局売れなかったのだから、さらに冷えているこの夏の市場でも、同じように苦戦することは想像に難くない。つまり、オーデガードを目指すわれわれはなんとデッドラインデイにイスコのニュースに張り付いていなければならないなんてことになりかねない。

それはやめていただきたい。

なので、オーデガードにはもうアーセナル移籍希望を表明してもらって、アーセナルもさっそくレアルに問い合わせてもらって、早々にクラブ間で交渉を開始してもらいたいものだ。

 

ということで、マーティン・オーデガード。

一時はあきらめたこの移籍が、もしほんとうに実現したら、アーセナルの新シーズンに非常にいい影響を与える補強になるとぼくは思う。

この件について新しいニュースがあれば、またこのブログでフォロウしよう。

 

おわり



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6 Comments on “マーティン・オーデガードのアーセナル復帰は実現するか?【2021夏の移籍ウィンドウ】

  1. 一度は諦めた復帰の望みが繋がるのは嬉しいですね。
    クラブとしては補強戦略が難しくて大変でしょうが、ファンとしてはお気楽に夢を楽しみたいと思います。笑
    スミスロウはどう思ってるんだろうなぁ。。COYG!

    1. オーナー投資が活発なのはファンとしては嬉しいですね。
      ダニエルエクの影響でしょうか

  2. オーデガード欲しいですけど、今季はコンペが基本リーグのみですし2列目そんなにいてもなぁ…
    パーティの相方が優先事項にしてほしいです

  3. 個人的にですが、スミスロウに10番を与えたといことは、今後彼を中心としたチーム作りをするという方針であるはず。だからオーデガードにしろ、マディソンにしろ、彼らを活かすためにスミスロウにサイドをやらせるみたいなことはやめて欲しいと思ってます。
    だから、オーデガードがNo10としてのポジションじゃなくても活躍してくれるならアリかなーと。

  4. オーデガードは良い選手とは思うけど個人的にはスミスロウの方がトップ下でより良い影響をチーム全体に与えられると思っています。あくまで現時点ではというのと昨シーズンのプレイ傾向で満足していない部分が個人的にあります。
    スミスロウはサイドもそれなりにこなせるけどやはりトップ下で出たときと比べるとやはりクオリティというか影響は落ちる印象。
    昨シーズンのようにオーデガードをトップ下固定のように使うとするならスミスロウの良さをずっと潰すことになりかねないのでは?とも感じます。
    アルテタはスミスロウはサイドでも十分やれるとか言いそうだけど。。
    4-3-3にするつもりならありなのかどうか。記事はトップ下起用も要因に挙げられてますが(笑)
    どちらかを4-2-3-1のCMで使うという選択肢も悪くはないとは思うけど、昨シーズンESRがCMになった時はほとんど攻撃参加しなかったからかなり残念だった。それを変える事が出来るかは課題になる。オーデガードがCMを受け入れるのかは分からない。

    マディソンについても同じようなこと言えるけどマディソンの方がCMやるイメージは湧くかな。印象ですけど。(最近のマディソン見てない)

    なので個人的にはクリエイティブな選手入れるとしたらCMの経験多くてCMで攻撃の貢献大きくて同じくらいトップ下でもやれる選手をおしたいですね。ローテーションがどうなるか分からないですがその方がESRによりトップ下での起用の機会を増えるかなという意味で。ただそれだとCMのこと考えるとパーティとかのポジションも絡んでくるしなぁ。

    てか新しいクリエイティブな選手を入れるとしてローテーション含めた起用とか序列とか色々難しいですね。
    ESRにNo.10与えたしどう優先させるんだろ。
    ESRと同時起用する場合もESRを中央から外さずにすむ選手が個人的には好ましいかなぁ。

    完全に2チーム作るくらいの選手層で毎試合ローテーションが許されるくらいなら単純にトップ下をESRと新加入選手で競わせたらいいのかもしれないけど。毎試合ローテ+途中出場くらいのバランスとかでいいなら。

    1. 補足というか、
      昨シーズンも何度かコメントしたようにESRにCMやるポテンシャルはあると思ってるんですけど、昨シーズンCMになった時にとたんに攻撃参加しなくなったりとかの課題があって、そういう部分の修正力をアルテタが見せてくれてないのがなぁ。。。
      ESR以上にトップ下でいい影響をオーデガードやマディソンで出せる+ESRがCMでもいい影響を出せるようにアルテタが修正できるのであればどちらでも懸念はあまりないんですが…(笑)

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