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ブカヨ・サカとアーセナルの左右攻守バランス問題

サカの扱いはぺぺと同じあやまち?

この記事でいちばん興味深かったのは、サカの役割がこれまでのパッサー・ドリブラーから、ドリブラー・パッサーに変わっているのではないかという指摘だと思う。

サカは、これまでのようにパスやコンビネイションで相手を崩す役割ではなく、もっと独力で状況を打開するようにセットアップされているのではと。云われてみればなるほどそうかもしれない。

これはつまり、アルテタがぺぺでやろうとしていた<クオリテティヴ・スペリオリティ>と同じだと感じる。ワイドで意図的にウィンガーの孤立状況をつくって、スペイスのあるなかで相手DFと1 v 1勝負させるというやつ。

ニコラ・ぺぺの質的優位性とアーセナルの攻撃問題 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

“qualitative superiority”を「質的優位性」と訳すと戦術用語のように見えないので、今回はあえて「クオリテティヴ・スペリオリティ」とそのままカタカナで書くけども。

アルテタはぺぺでうまくいかなかったクオリテティヴ・スペリオリティ戦術を、今度はサカでやろうとしているのではないかと。たしかに、ぺぺからサカに人員が変わっただけで以前と似たような状況に見えなくもない。

おそらくは、ぺぺよりはサカのほうが、ずっとその役割に適性があるようには見えるけれど、それでもサカもやっぱり右サイドで孤立して苦しんでいる側面があるとすると。

右ウィンガーの攻撃プレイでもっとも影響が大きいのは、やっぱり周囲の、とくにライトバックのサポート(オーヴァーラップ)だろう。あえてそれをせず1 v 1状況をつくるのがクオリテティヴ・スペリオリティ戦術なんだろうけども。

ちょっと手前味噌で恐縮ながら、以前このブログ(2020年2月)でアルテタの「フロント5戦術」についてのエントリで、ぼくはこんなことを書いた。

たとえば、ぺぺはいま右サイドでやや孤立無援のような状態だが、ベレリンが右サイドをプッシュアップして、全体が振り子のように動いた場合(今度はLBのティアニーがInverted FBとしてCMに入る)にぺぺがインサイドFWのポジションでよりゴールに近い位置でプレイすることができるようになる。まさに左でオバメヤンがやっているようにラカゼットが空けたスペイスをぺぺが利用する。右からでも左からでも効果的な攻撃ができる。これはいまよりも遥かにバランスの取れたシステムになるのではないだろうか。

このときはぼくもまだクオリテティヴ・スペリオリティみたいな用語は知らなくて、フットボールの戦術のことは詳しくない素人考えでこれを書いたのだけど、じつはいまもこのアルテタのシステムに対する意見は、基本的に変わっていなかったりする。

ごくシンプルにいえば、左右のフルバックで攻守の役割をそこまで固定しなくていいのではないかということ。そもそもそのメリットってどれだけあるの?という。

攻撃的FB/守備的FBを固定する必要性

しばらく以前に、アルテタの「シティ流アシンメトリック」なシステムについてよく議論になっていたように、いまのアーセナルはフルバックを攻撃的/守備的と左右で固定している。

レフトバックは基本的に攻撃的でほとんどウィンガーのようにプレイし、ライトバックはおもに守備担当。RBにベレリンがいたときですら、左のKTに対して、彼にInverted FBをやらせていたくらいで、夏にベレリンのリプレイスメントとしてトミヤスのような守備が優秀なFBを取ったのは、アルテタの意図がよりはっきり現れていたと思う。アルテタは一時、RBはチェンバースを重宝してもいた。

トミヤスのRBについては、アーセナルでの試合を観ていて、個人的には思った以上にオーヴァーラップしている印象はある。だが、あれはおそらくは指示された動きではなく、トミヤス自身が述べていたように「あまり考えすぎないようにプレイした」結果なんじゃないかと思っている。フルバックとしてプレイするならチャンスがあれば上がるほうが自然でしょという。彼もポゼッション時に毎回上がるわけではなく、多くの時間はRCBかCMのポジションでトランジションに備えている。

しかし、トミヤスがオーヴァーラップしたのに結局使ってもらえない(パスが来ない)というのは、彼の試合のなかでもわりとしばしば見受けられるシーンであり。あれはスペイスのあるなしや彼のランのクオリティ、チームメイツからの信頼がどうこうというよりも、単純にチームとしてRBがそこを使うストラクチャがそもそもないからだろうと思う。LBがウィンガーのようにプレイすることがあらかじめ想定された左のセットアップとは明らかに違う。

そういう左右非対称のシステムの最大のデメリットは、ぼくはやはり予測可能性だと思っている。アシンメトリそのものが問題というよりは、それを固定してしまっていることの問題。左右の攻撃のやりかたを始めとして、ただでさえ対戦相手はアーセナルがどうプレイするのか、すでに知っているであろう状況がほとんどで(そして実際に予想したとおりにプレイする)、システム上はまったく相手の裏をかけていない。

だから、今回のサカのパフォーマンスを考察する記事を見て、両フルバックが役割を厳格に固定されず守備だけでなく攻撃にも随時参加するような、世の中の多くのチームがふつうに行っているであろうシンプルなセットアップでいんじゃないかとますます感じている。

どちらかのサイドでFBがプッシュアップするときは、逆サイドのFBがポジションをキープして守備をケアするとか。逆の場合もしかり。そのときの状況に応じて、左右どちらからも人数をかけて厚く攻撃できる振り子のような動き。もちろん中央から行くパターンもほしい。

むしろそれじゃダメな理由はなんだろう。相手にしてみれば、どこから厚く攻撃されるか予測できないほうがよほど守りにくいはず。

こんなに日夜フットボールのことを考えていても(笑い)、エキスパートの考えることは相変わらず素人のぼくにはよくわからない。チームプレイの難易度が上がるから? 攻撃も守備も優秀なFBは希少だから? どれもアーセナルほどのビッグクラブなら克服してもらいたいものに思えるがなあ。

右サイドの攻撃が活性化すれば、左にもきっと好影響があるとも思う。なんなら、1 v 1の質的優位性でさえ、結果的に逆サイドでより効果的になるかもしれない(いまだとESR)。それも相手がそれに備えていなければこそ。

無論、どんなチームでも完璧に等しく左右のバランスが取れていることなんてないのだろうし、どんなチームだって攻撃が左右どちらかに偏っていることはふつうだ。しかし、左右のFBでほぼ役割を固定するようないまのアルテタのやりかただと、またひとつ自ら予測不可能性を放棄してしまっているように思えてならない。

しかも、それによってぺぺもサカも本来の能力がアンロックされないとすれば、なんという浪費であり、回り道なのだろう。

アーセナルにおけるぺぺの事例は、クラブとしてもうちょっとシリアスに顧みたほうがよいのではないだろうか。あれだけ彼に時間をかけて結局あきらめざるを得なかったのは、いかなる理由によってだったか。いや、まあもちろんぺぺについては完全にあきらめたということではないにせよ。いま振り返っても反省すべきところはかなりたくさんあるはずである。

アルテタはせっかくサカを攻撃のキーマンと位置づけているのだから、ぺぺのときと同じあやまちを繰り返さず、彼の才能が最大限活きるやりかたを見つけてもらいたい。彼を右サイドで孤立させることが最高の使い方ではないかもしれない可能性についても疑うべきだと思う。

クオリテティヴ・スペリオリティをやるならスーパースペシャリストがほしい

そういうわけで、ぼくは、アルテタのクオリテティヴ・スペリオリティ戦術には、正直あまり賛成はしていない。

もちろんウィンガーがその状況を単独で打開できれば、リターンが大きいということくらいは理解はできるが、少なくともいまのようなやりかたではデメリットのほうが大きいように思える。それによって攻撃が相手に予測されやすいし、ぺぺだけでなく、もしサカでもあまりうまくいかないのなら、もうやめたほうがいいのではないかという気がする。少なくともいまは。

いまのアーセナルが、マンシティほどにチーム全体でハイクオリティな選手を揃えられない以上、あのやりかたを成立させるには、そのポジションにほとんどスペシャルなドリブラーが必要なんじゃないかと思えてきた。それが唯一の道かもしれない。ぺぺやサカ程度のソロイストっぷりではぬるい。

たとえば今シーズン現時点でのPLのトップ5ドリブラー(成功率)。わりとおなじみの顔ぶれか。トップ2のドリブル成功率はもはや別格。

  1. Adama Traore(59%)
  2. A. Saint-Maximin(50%)
  3. D. McNeil(33%)
  4. Lucas Moura(33%)
  5. Raphinha(28%)

これくらいの選手たちじゃないと、あの役割は務まらないのかも。

もしあそこに、アダマかマキシマンのようなヤバいのがいたらと考えると、成功するイメジができなくはない。そのウィンガーが毎度60%とか50%みたいな確率で相手DFをぶち抜いてくれるのなら、1 v 1のやらせがいもある。そういえば、アダマ・トラオレはウォルヴズが1月に売りに出すというニュースを今日見たな(笑い)。

ちなみにこのランクの10位にワトフォードのイスマイラ・サーが入っていて、つくづくあのとき買うべきはぺぺではなく、1/3の予算で買えたサーだったなと思うのであった。

 

サカについては今後も右サイドで起用されていくだろうし、これからどのように役割に適応していくか、観ていくよりない。もしかしたら、このままアルテタの期待に応えまくってしまうかもしれない。彼の適応力は恐ろしく優秀だから。

あるいは、今後も右ウィンガーが単独であまり効果的になれないようなら、アルテタが彼らのためになんらかの戦術的調整を施すか。おそらくは、ここでもっともやってはいけないことは、効果的でないとわかっていながら、それをあきらめきれずにズルズルとつづけることだろう。サンクコスト。レッスンを生かさねば。

いずれにせよ、われらもそこを注目してゆかねばなりませんな。

トミヤスも上がったときは、もっとうまいこと使われてほしいね。

 

おわろう



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10 Comments on “ブカヨ・サカとアーセナルの左右攻守バランス問題

  1. これってサカが右サイドでプレイ分だけなのか今シーズン全部合わせてのスタッツなのかで話は変わってくる気がします
    序盤ぺぺを右サイドで使ってる時にサカは左で脅威になった記憶があまりないですけど
    右で出始めてからは昨シーズンレベルのプレイをしてる印象がありますね

    1. サカのスタッツは今シーズンまとめてだと思うので、おっしゃるとおりかもです。

      TMによると今シーズンのサカは左サイドでのプレイが計317分、右サイドでのプレイが計577分。

      ただ、“eye-test”と引用元のブログでも言及されているように、観る人によって印象が違うというのはあるように思います。文中にも書いたように、ぼくは個人的には、ボールを失いがちだったり、最近のサカは右サイドでちょっと苦労してる印象があったので、興味深く思った次第。

      右サイドでプレイしたときだけのデータを集めると、eye-testも評価できそう。

  2. お疲れ様です!
    Chanさんも仰る通り、基本戦術として左右アシンメトリーのシステムはデメリットしか無いと思うので、アシンメトリーの戦術を用いるのは自軍の選手の適正(もしくは相手チームとの相性)に合わせた結果でしかないと思うんですが。。だからアルテタがアシンメトリー戦術有りきで選手を選好しているということは無いと思っています。
    右FWが孤立するのだって、そうしたくてしているわけではなくて左サイドは自由にさせる代わりに右サイドはDFに自重させてバランスを取っているだけだと思います。
    それもメンバーの適性の結果そうしているだけで、左右どちらのサイドでも選手に自由にやらせて上手くいくのならアシンメトリーになんてやらせないと思います。
    サカの件も、昨シーズンはジャカがLBをすることがありましたが、その際は今と左右逆のシステムになるので右サイドの方が活性化されていたのではないでしょうか?(ぺぺは元々周りのサポートを上手く使えない選手ということで。。笑)
    データ分析したわけでもなくこちらも素人思考の一意見ですが、自分はアルテタがそこまで戦術妄信者だとは思わないですね。。

  3. 少なくとも右で使われてから、サカだけが調子の悪く見える試合は今シーズンなかったと思います。また、サカが孤立しているというのもラカゼットがいるので単に嘘ですね。ドリブルパサー、パサードリブラーの定義も挙げられている選手も含めて印象論にしか過ぎずよくわからない。
     アルテタがぺぺに対して行った過ちとは、外に張らせたことではなく彼を使い続けたことです。ぺぺの視野の狭さとコンビネーションの下手さではファイナルサード以外に中(トップの斜め下)をとらせるなんて危険だし、合っていない。そんなぺぺとは違ってサカは確かに中でも外でも活躍できる選手ですが、サカが中をとった際にはしっかりと冨安、あるいは入れ替わるようにしてラカゼットが幅を取っている(後に言及しますがラカがこの動きをさせられていることが問題かもしれません)。右サイドバックに中も外も取れる選手がいればなるほどベストかもしれませんが、どう考えても補強すべき最優先はそこではない。
     それから、トゥヘルが言っていたように、役割を固定することが選手から自由を奪うとか、攻撃を読みやすいものにするとかといえば、まったくそんなことはないと思います。そもそも去年アルテタは4231の一角にチェンバースを使い始めたあたりに、ここで書かれているように両サイドバックの役割を多様化しようとしていましたが、その結果両サイドバックが高い位置をとってしまって、ラカゼットやESRが無駄に下がらなくてはいけなくなった。現代サッカーでは攻撃時前線は基本5枚ですから4231で両サイドがあがると自ずと前線からひとりは選手が弾き出される。CHANさんが書いたような臨機応変さは、たとえばリヴァプールにはあるように思えるのですが、それができるのは433、つまり前線が3枚で、ウィンガーとサイドバックの位置を見てから自分が上がるか下がるかを判断できる賢いIMF(ヘンダーソン、ミルナー、チアゴ、ケイタ)がいるからです。
     今前線に問題があるとしたらむしろ、オーバとラカの位置な気がしています。オーバが評価を下げているのは、中央で背負いながら時間を作ったり、ポストプレーをしたりするという得意とは言えない役割をやらされていること。それが、世界でも指折りに巧いのがラカゼットなのだから彼を右に寄せてないで中央で使えばいい。オーバはラカが下がってきて空いたスペースを、いるのが好きらしい左から飛び出して使えばいい。サカと外と中を入れ替わりながら使うのは、ESRやウーデゴールの方が良いと思います。
     
     
     

  4. 少なくとも右で使われてから、サカだけが調子の悪く見える試合は今シーズンなかったと思います。また、サカが孤立しているというのもラカゼットがいるので単に嘘ですね。ドリブルパサー、パサードリブラーの定義も挙げられている選手も含めて印象論にしか過ぎずよくわからない。
     アルテタがぺぺに対して行った過ちとは、外に張らせたことではなく彼を使い続けたことです。ぺぺの視野の狭さとコンビネーションの下手さではファイナルサード以外に中(トップの斜め下)をとらせるなんて危険だし、合っていない。そんなぺぺとは違ってサカは確かに中でも外でも活躍できる選手ですが、サカが中をとった際にはしっかりと冨安、あるいは入れ替わるようにしてラカゼットが幅を取っている(後に言及しますがラカがこの動きをさせられていることが問題かもしれません)。右サイドバックに中も外も取れる選手がいればなるほどベストかもしれませんが、どう考えても補強すべきはそこではない。
     それから、トゥヘルが言っていたように、役割を固定することが選手から自由を奪うとか、攻撃を読みやすいものにするとかといえば、まったくそんなことはないと思います。そもそも去年アルテタは4231の一角にチェンバースを使い始めたあたりに、ここで書かれているように両サイドバックの役割を多様化しようとしていましたが、その結果両サイドバックが高い位置をとってしまって、ラカゼットやESRが無駄に下がらなくてはいけなくなった。現代サッカーでは攻撃時前線は基本5枚ですから4231で両サイドがあがると自ずと前線からひとりは選手が弾き出される。CHANさんが書いたような臨機応変さは、たとえばリヴァプールにはあるように思えるのですが、それができるのは433、つまり前線が3枚で、ウィンガーとサイドバックの位置を見てから自分が上がるか下がるかを判断できる賢いIMF(ヘンダーソン、ミルナー、チアゴ、ケイタ)がいるからです。
     今前線に問題があるとしたらむしろ、オーバとラカの位置な気がしています。オーバが評価を下げているのは、中央で背負いながら時間を作ったり、ポストプレーをしたりするという得意とは言えない役割をやらされていること。それが、世界でも指折りに巧いのがラカゼットなのだから彼を右に寄せてないで中央で使えばいい。オーバはラカが下がってきて空いたスペースを、いるのが好きらしい左から飛び出して使えばいい。サカと外と中を入れ替わりながら使うのは、ESRやウーデゴールの方が良いと思います。
     
     
     

  5. サカに関しては、サカに入ってるパスもあまり良くないと思う。特にサンビやAMNから出るパスは受け手が気を使うようなパスばかりで、ファーストタッチの選択肢がほぼないに近い。あんな連携の欠片もないパスを、完全に止めてから強引に突破できるサカはすごい。でもあれは望んでやってるわけじゃないと思う。

    サカへの最初のパスさえ良ければ、サカから早い段階でオーバに強いボールを入れるチャンスが増えると思う。サカが一番怖いのはファーストタッチかセカンドタッチ目で、ものすごい精度のプレーをダイレクトに繰り出してくる。あれを後ろ向き受けさせてちゃもったいない。
    また現状は角度のある強いボールが全然オーバに入ってないけど、そもそもオーバってそういうボールで勝負するストライカーだと思う。誰がそういうボールを入れられる?どのタイミングならやれる?って考えると、僕ならサカのファーストタッチかセカンドタッチ目あたりをオススメしたい。

    サンビにしろAMNにしろ、サカにそういうパスを入れるためにリスクを冒すのであればそれは必要なリスクだと思う。ジャカのようにギリギリのパスコースを抜くことはできなくても、自分がウイングに寄ることはできる。妥協せず攻撃に精を出してほしい。アーセナルの選手になるって事はそういう事です。たぶん。

  6. アルテタ政権の左サイドからの攻撃偏重は正直疑問ですね。相手に読まれてるし、何をするにも左サイド経由。これがクリエイト不足のは明白
    何せ見ててつまらない

  7. qualitative superiority は「質的優位性」で良いと思いますよ!実際にポジショナルプレーについて語られる文脈の中でよく使われますし、同様のものとして「位置的優位性」、「数的優位性」というものもあります。

  8. 「質的優位性」ってのが戦術的な用語にきこえづらい、包括してる意味合いが大きすぎるってのは同意です
    アイソレーション/オーバーロードやら色んな崩しの形あり、単純にデュエル勝率?比較してのロスト回数? 指数的に図りにくいです。

    ただアルテタがサカに「質的優位性」をもって相手を圧倒しろという原則かというと、そうではない気がします。
    サカ自身割となんでも出来る子で、ゴリゴリのドリブラーではないですが、いかんせん強引にでもはがしてボールを運ぶことができる面子が他にいないので、仕方なくって感じがします。
    昨季ならティアニーも少し強引にでも運んだり、ウーデゴールも少しやったりしたんですがね。
    ESRはそこも多少やって欲しいし、何よりジャカ離脱後はボールの動きがぎこちないですからねー。
    よくU字シェイプのパスマップはよくないとの論調がありますが、しかしU字気味に素早くサイドをかえることがサイドでの「優位性」確立をもたらすもので、今の中盤があんまりやれてないなぁと感じます。
    確実にCBとGKからの配給は昨季から大きく改善したと思いますが、中盤はって言われるとうーん。。

    大外のレーンにいるのがサカ限定ってわけじゃなく、ホントはオーバメヤン、ラカゼットにもサイドに流れつつボールを運ぶ役割も分担して欲しいとこですが、、
    ここらへんとプレスの逃げ場はシステマチックにもうちょい多少設定して欲しい。

    チームの既存リソースを活かすって意味で非対称型になるのは仕方ないかと!
    左サイドのティアニー(タヴァレス)+ESR+ジャカ+オーバメヤン(左流れてくる)ってのが既存のストロングポイントでしたし。
    まあそれに限定される必要はないってのは同意です。富安のとこに別の選手補強ってのも。
    あのポジション負荷モノ凄いから尚更。

    アーセナルのxG(被も含め)の話はホント考えさせられます。昨季から改善してない、同点時は数値が良いなど、、うーん。。シティ、リバプール、チェルシーが良すぎる。。

    戦術的な話題は好きなので、ついつい長文失礼しました。

    1. ワトフォード戦の前半にラカゼットが右大外のレーンに出てボールを受けて運ぶみたいなシーンは何回かありましたが、システマティックなものかどうかはまだ判断できませんね

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