試合の論点
アーセナル vs アストン・ヴィラのトーキングポインツ。
Winning Wednesdays 🤩
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— Arsenal (@Arsenal) August 31, 2022
急にきたケガ問題。補強/内部で解決できるのか
この試合のトーキングポインツとしては、まっさきにわれらのPL5連勝を喜ぶべきなのだろうが、正直こっちのほうが心配になってきた。
これまで、ほぼケガ人皆無のフルスクワッドという、アーセナルにしてはあまり見慣れない状況から、一転してこれである。
土曜のフラムの直前に、パーティとジンチェンコがアウトと判明。
水曜のヴィラの前には、オーンステインによってエルネニーが「重大なケガ」と報じられ、試合後にはアルテタもそれを認めた。
そしてこの試合中、オーデガードが相手のラフなタックルで負傷交代し、ラムズデイルまで、もも裏を気にしていたとあっては、これはもう一大事。
この5人のなかでは、ジンチェンコはあまり心配はなさそうだ。彼はもうトレイニングに戻っているということで、マンUのスクワッドに含まれても驚かない。
もっともチームへの影響が大きそうなのは、やはりパーティ。アルテタの口ぶりだと、彼はすぐには復帰できなさそうだ。昨シーズン、彼とKTを失ったことはトップ4フィニッシュに大きな打撃になった。
そして、エルネニーのケガの間の悪さよ。彼は、愛するチームに貢献したいと忍耐強くずっと機会を待っていて、ようやくめぐってきたチャンスだったのに。
それと、オーデガード。彼は80分に下がるとすぐ蹴られた左足の応急処置がされていた。
試合後には、スタンドのファンへ感謝を伝えるためにピッチを歩いていたのが目撃されているが、あのときプレイをつづけられない(走れない)くらいには悪かったのは事実。
もし、これが仮に骨折のような検査結果で、彼もまたしばらくチームから離脱するようなことがあれば、これもパーティに劣らないほどチームに影響がありそうだ。なにしろ、彼はちょうどフォームを上げてきたところだったのだから。この2試合のキャプテンのチームプレイへの影響力はすごかった。
ラムズデイルも、もし日曜のマンUでプレイできないなら、セカンドGKのマット・ターナーにはタフすぎるデビュー戦になってしまう。
アーセナルがオールド・トラフォードでプレイするのは、ホームでフラムやヴィラとプレイするのとはわけが違う。プレッシャーは桁違い。クラブとしては、彼には、イングランド/アーセナルのフットボールに適応するため、まずはカップ戦で実戦経験を積ませるプランだったろうが、ここでいきなり超本番なら、そうとう荷が重い。
もちろん、彼にはOTで最高のデビュー戦をやる可能性だって否定できないが、MLSのようなリーグからやってきたGKにとって、これが理想的な状況ではないことはたしかだろう。不吉なことを云うようだが、1試合で2回もやらかしたルナーソンをふと思い出してしまう。
いまは夏ウィンドウの開催中で、足りないポジションをカヴァすることは不可能ではないが、それも今日(現地時間)で終了だ。RWとCM(8)を優先していたのが、さらに6が必要になったとて、昨日の今日でどうにかなるものだろうか。
優先エリアでさえ「正しい選手」がいなければ、誰も取らない可能性があると云われるなか、あらたなエリアでそれが間に合うとも思えない。
※うわさになっていたパルメイラスのDM、Danilo(21)は、昨日アーセナルが£20mでオファーしたと伝えられていたが、パルメイラスが彼を売る気がなく、この夏はかなりむずかしいようだ。冬にあらためてチャレンジするとも。
内部的な解決策はどうか。
CM(6)は、今回もきっちり役目を果たしたサンビ・ロコンガ、それとジンチェンコ、ジャカ。ベンジャミンというオプションもある。
CM(右8)は、ESRかファビオ・ヴィエラか。ヴィエラはプリシーズンはずっとケガをしていて、いまもまだ準備不足とも云われている。彼もまずはカップ戦から、徐々に適応させていきたい選手のひとりのはず。
完全に致命的というわけでもないかもしれないが、週3回プレイする期間のなかでは、ギリギリのスクワッドだろう。ギリギリということは、もしさらに誰かが離脱すれば、すぐに致命的になる。
「ぺぺをローンに出さなきゃよかった」みたいなことにならないことを祈るよりない。
結局ティーレマンスには行かなさそうな雲行きだし、デッドラインデイのサプライズ補強を期待していいのかどうか。
サンビ・ロコンガ評
この試合の注目ポインツのひとつは、サンビ・ロコンガがNo.6のオプションになるかどうかだった。
どうだったろう。
個人的には、パーティの代替として期待以上のパフォーマンスだったんじゃないかと感じた。思ったよりよかった。みたいな。
すくなくとも、これまでやったような、ボールを持ったときに囲まれて苦し紛れのパスを奪われるみたいなやらかしはなかったし、ピッチ中央の狭いエリアでも終始落ち着いていた。逆サイドに展開するミドルレンジのパスも気が利いていて、ちゃんとピッチが俯瞰で観えている感じはあった。あの役割の選手には必要なものだ。
彼のパス成功は50/54(93%)、ロングボール成功は5/6。
彼自身も、ここで期待に応えねばならないというプレッシャーは感じていただろうなかで、立派な数字じゃなかろうか。
彼をサポートするようなジャカのポジショニングもあったし、相手のレヴェルも考慮する必要はあるが、アルテタはひとまずパーティの代替はサンビでなんとかなる手応えは感じたのではないか。パーティの信頼度100とすれば、70-75くらいの評価とか。今後ひきつづき起用されるなら、彼はそれを上げていくことだってできる。
基本的に、相手のマークもつきやすいシングルピヴォットはオトリのような役割もあり、いまのアルテタのシステムなら、かならずしもビルドアップの責任を負うものでもない。パーティにふたり張り付いているあいだに、ジンチェンコがその左でゲイムメイキングしていたように。
r/Gunnersでは、この試合の彼のよかった面や課題についても議論があって、なかなか興味深かった。
まとめると
- リスクを避けてシンプルにプレイしようとしていて、落ち着きがあり、ソリッド
- ピッチをスキャニングできている。ロングダイアゴナルボールが優秀
- ボールプログレッションはエルネニーよりだいぶいい
- ジャカを押し上げるようなプレイをすべし
- 守備が受け身すぎる。改善の必要あり。DMならもっと走ってもっとアグレッシヴにボールを奪いに行かないと
- 後半バテた。スタミナがない
等々。
基本的には、ボールを持ったときの落ち着きなどはとくに、ファンに高評価をされていると思う。
彼は今シーズンこれが初めてのプレイで、マッチフィットネスもあるからスタミナの面はある程度しょうがないとして、多くのファンが感じた彼の課題はボールを持っていない局面での守備。フィジカルの強さもありそうなのに、あまり積極的な守備をしていなかったと感じたひとが多かったようだ。
この試合の後半はかなりトランジションの連発だったから、彼が疲労で走れなくなっていたのも悪目立ちしていたかもしれない。
守備については、比較対象が“オクトパス”のパーティでは彼にちょっと気の毒なところはあるが、それにしても、あのポジションで守備メンタリティにやや課題があるとして、アルテタがそれをどう評価するか。
サンビがひきつづき、あのポジションでプレイするなら、今度は守備面を注意してみていよう。ぼくは、彼にはおおいに期待している。
gunnerblogのジェイムズも高評価。
When Sambi was acquired, he was seen as someone who could develop into an effective number six. Last season showed it was maybe a bit soon for that at Premier League level.
Interested to see how he fares tonight. Big talent, big challenge. He’s hungry to play – big opportunity.
— gunnerblog (@gunnerblog) August 31, 2022
その他試合について
- アルテタがリーグスタート5連勝したアーセナル歴代マネジャー4人めに
- アーセナルの直近3ゴールズは、ガビとガビとガビのゴール
- サカの突破はヤバい。ごほうびのゴールがほしい
- ジェイズースの50/50ヤバい
- マルティネリの50/50ヤバい
- 今回もレフがひどかった。サカはあの突破からボックス侵入してうしろから羽交い締めにされて放り投げられているのにVARでダブルチェックまでしておとがめなし。あれ、ジャカがベルナルド・シルヴァにやったら問答無用でペナルティ。おかしい
- ヴィラはあれだけアグレッシヴにラフにプレイして、よく最後まで11人でもった
- エミ・マルティネス
- ジャカ
- エンケティア
- 勝ったらセレブレイションはやけくそみたいにすごいことになるかなと思ってたけど、今回はそうでもなかった。平日だしそんなもんか。週末のOTで期待
試合については以上。
Arsenal fans setting off fireworks after their win over Aston Villa after some people complained about them celebrating too much last week is exactly why we love football 😅
(via @N12gooner)pic.twitter.com/7g3Ws6INtx
— ESPN UK (@ESPNUK) August 31, 2022
フットボールは最高!
ロコンガはオフザボールの動きが緩慢でしたので賛否ありそう
相変わらず集中力無いというか
エルネニーより序列が低いのも何となく今日の試合でわかってしまった。若いのでもっとエナジーを見せて欲しかったが。あれではプレス精度の高いクラブにはやられてしまう
kroenkeoutさんに同意です。Chanさんが箇所書きでまとめている最後の2点がある時点でも、アンカーとしてはだいぶ疑問があります。ロコンガの株が上がる時は、前シーズンから大体、プレスが緩いチームに当たったときで、ハイプレスのチームに対しては、途端に崩れて、ちょっと厳しいとか言われるの繰り返し。今のままではそのサイクルから抜け出せなそう。
ヴィラにラフプレーに関しては、クラブに対して一度厳重に注意してほしい。ほんとに危ない。
ロコンガに関しては、↑お二方と同意見です。プレスに来ないチームなんて、今のPLに何チーム残っているのやら。
少なくとも今節のようにドブレピボーテでないと怖くて使えないと思います。
守備時にももっと首を振らないと。
LokongaシングルピボットでManUに挑んだら負けますね。
守備で裏抜ける中盤にはついていけず、ビルドアップでは顔出しが遅い。
基本的にアスリート能力がプレミアのレベルになく、その能力で言えば低い位置にいるジャカと比較しても圧倒的に足りていない。
Daniloが非常に魅力的な選手に見えるので、長期的目線でポジの被るDouglas獲得できなかったことは私的に良しとします。
Daniloとれなかったら発狂もの。