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【マッチレビュー】22/23UEL PSVアイントホーヴェン vs アーセナル(27/Oct/2022)すべりまくりでシーズン2敗め

試合の論点

PSV vs アーセナルのトーキングポインツ。

先週とはまったく違ったリターンレグ。今シーズン2敗めでグループトップも決められず

先週のPSVはあまりにもよくなかったから、この試合前は、彼らのホームでどんな試合になるかわからないと思っていて、ふたを開けたら、もう先週とは全然違う試合になっていたという。

PSVは先週末もリーグで4失点しているんだが、そこまで守備がまずいチームとも思えなかった。まあ、国内リーグとアーセナル戦ではだいぶ戦いかたを変えたのかもしれない。彼らはボールを持っていないときは、11人全員がボールの後ろにいるみたいに守っていた。

しかし、それにしても今回はいったいアーセナルの何がまずかったのか。

ひとつは、あきらかにプレイ精度の悪さがあった。

みんな始めから終わりまでスリッピーなピッチに足を滑らせていたし、それはアーセナルの選手だけじゃなく、PSVの選手にも滑っているのがいた。アレは水を大量にまいたとか? でもそれなら、水しぶきとか、観ていてわかるはずだけどもそんな感じもなく。

それと、ファーストタッチのまずさ。これは尋常じゃなかった。いつものアーセナルの選手たちと全然違う。オーデガードもマルティネリも狭いエリアでボールをキープできる選手だが、強めのショートパスに対して全然ボールが彼らの足に吸い付かない。なんなん? あれではボールを持って試合をコントロールできないし、攻撃の起点もできない。急に下手くそになってしまったみたいだった。

パスのまずさも感じた。なんでもないところで、簡単にボールを渡してしまう。この試合のアーセナルの90分でのパス成功率は86%ながら、それはバックで安全にパスを回して稼いだ数字なんじゃないか。

あとは細かいところで、エンケティアのMFに落ちてのホールアッププレイが相手DFに完全に封じられていて、あれはPSVの戦略に負けたという気がした。彼らはアーセナルのチームプレイのパターンを知っていた。

またファビオ・ヴィエラのワイドいっぱいに張るRWロールは、彼に合っているのかどうかも疑問だった。彼はあそこでプレイするなら、もっとLWのESRっぽくプレイすべきなんじゃないかと思うが、あのエリアからあまり試合に入っていけない。

ヴィエラはケガから復帰して、最近はだんだんとプレイタイムも増えてきたが、チームプレイのなかでいまいち波に乗れていないように観える。もっとも、彼がプレイするようになってきた時期と、最近のアーセナルのフォームが落ちてきている時期がかぶっているから、そう感じるだけかもだが。彼のいい部分を引き出すような使い方をしないと、宝の持ち腐れになってしまうんじゃないかとちと心配している。

というような、環境の違いによるものなのか、あるいはそれ以外の要素があるのかどうか、アーセナルは本来のクオリティをまったく出せず試合を終えたのだった。もちろん、勢いにのるPSVも弱くなかったが、彼らは肝心なところで選択を間違えたりするので(そうすればアーセナルはもっと困難を強いられていたはず)、やっぱりPLクラブのクオリティには及ばない。そのような相手でも、今回のアーセナルはダメダメだった。

やっぱりこころと身体が疲れちゃっているのか。

ほんとは、このあたりでインターナショナルブレイクがほしい。が、このあともワールドカップブレイク(11月13日)まで休みなく週3試合がつづいていく。BT Sportsの中継コメンタリが、「アーセナルはクラブ史上もっとも忙しい10月のフィクスチャ」みたいなことを云っていたが、ほんとにそうなら、もっとも若いアーセナルは、身体的にももっともタフな期間を過ごしていることになる。

どうにかして、ここを乗り切らないと。

サブとレギュラーをはっきり分ける弊害?

弊害は大げさか。

レギュラーを固定しているチームは、レギュラーチームの練度が上がって強くなっていく一方、非レギュラーのサブの選手たちはプレイ時間が限られて、それだけ練度が落ちていく。仮に、そういう傾向があるとして。

今回の最初の失点については、ホールディングとサンビ・ロコンガのギルティが、試合後に確認されていた。

ホールディングは、後ろ向きでボールを受ける相手に対し守備のポジショニングを間違えたし(そのおかげで、ボックス際で簡単に前を向かれた)、サンビ・ロコンガは、ゴールを決める選手のマークを怠ってフリーランニングさせてしまった。つい集中が切れて、スイッチオフした。いかにもな感じだが、それが致命傷になってしまった。

守備でやらかしたのが、このふたりというのが象徴的だったと感じる。

選手としてクオリティの高い選手ならやらないミスではあるだろう。だから、彼らはレギュラーでプレイさせてもらえていない。

あるいは試合でもっと普段からプレイしていれば、やらないミスかもしれない。試合のリズムをつかんで、流れに乗って、その先の展開も読めるような準備があれば。そういうのは、本人の才能や資質が重要なことはもちろん、試合でプレイして培われるいわゆる「試合勘」のようなものもやっぱり重要なんじゃないかと、今回は思わずにいられなかった。

そこは、アルテタのBチームはかなり限定されているだろう。

だから、レギュラーチームになにかあったときが怖い。この薄々なスクワッドデプスで。

ホールディングのようなすでにヴェテランの域にある選手はともかく、とくに若い選手、トップレヴェルの試合に慣れていない選手は、やはり実戦に徐々に慣れさせることが重要だろうし、アルテタはそのことをあまり意識していないように感じる。

もちろんトップを走っている現状では、仮にそうしたくてもそんな余裕はないし、サブのクオリティにも不満があるだろうことも事実だろうが、長い目で観ればサブの選手にもっとチャンスを与えて練度を上げておくことも、結局はチームの利益になる。

あと数年で、ゆくゆくはサブのクオリティがもっと上がっていけば、おのずとロテイションしていくチームになるのかもしれない。シティのように。だがいまのフェイズだと、それが難しい。

だから、こういう非レギュラーによるシンプルなエラーも、ときに起きてしまうのかもしれない。

ギリギリでやっている現状では、そうしたことも避けられないとはいえ、今後超重要な場面で起きないことを祈るよりない。

 

この試合については以上

ELグループステイジ(グループA)GW5の結果

そう。ここは、まだ超重要な局面ではないのだよね。

アーセナルはここで敗けてもまだトップで、最終戦でグループ最弱チームにホームで勝てばよい。それで目標は達成。

それにPSVだって、最終戦はBodo(A)の北極圏で、絶対勝てるとは限らない。彼らはホームでBodoと分けている。その試合でPSVが分けか敗けなら、その時点でアーセナルはトップでフィニッシュする。

もし万が一、散歩してたら宇宙から隕石が頭に落ちてきたみたいな最悪の場合でも、アーセナルは2位フィニッシュ。ノックアウトラウンドでCL脱落組に勝てばいいだけである。問題ない。

 

つぎの試合は日曜のPLノッティンガム・フォレスト(H)。この流れでフォレストはなあ。

先週までなら、PLのワーストチームとの試合で一息つけるはずだったのに、彼らはなんと先週PLでリヴァプールに勝っている。きっと、この日曜もやる気もマンマンだろう。エナジーはみなぎっているはず。

いっぽうで、アーセナルはなんだかずっとモヤモヤと悪い空気が淀んでいて、今回ついにいいところなく敗けてしまった。したがって、ここまでの悪い流れをどうリセットできるかが重要になる。この試合をそれに使えれば最高なのだが。大量得点とかで。

なにしろ、そのつぎの週末はPLチェルシー(A)というビッグテストが待っている。そろそろ自分たちを取り戻さなければならない。

ということで、つぎの試合も楽しみ。まったく飽きさせてくれないアーセナルご一行様である。

 

ではまたプレヴューで。

COYG!



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プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

6 Comments on “【マッチレビュー】22/23UEL PSVアイントホーヴェン vs アーセナル(27/Oct/2022)すべりまくりでシーズン2敗め

  1. 既視感を覚えるような、ここ5、6年見てきたような、相手に押されると押し返せないアーセナルでがっかりもしましたけど、その見覚えのある様にどこか安心しました。このチームはまだまだ発展途上で、これからもっと強くなることができるとポジティブに捉えたいです!

  2. あまりにも完敗でした。
    なのでそれだけが敗因でもないし、チームとしての戦術なのでPSVを批判する気は全くないけど、
    ピッチ状態にやられたのでしょうかね? PSVの選手までもが滑りまくっていましたが。
    それでも何とかできないところがアーセナル。他の方も言われるように『 既 視 感 』
    決めれないところがエンティケアとマルティネッリ。やっぱりジェズス頼りになってしまう。
    CLってまだまだ遠いですね。でも、こんなことは慣れてますよ。
    まず、ノッティンガム・フォレストにしっかり勝って、再スタートしましょう! 
    COYG!

  3. ここまで上手くいきすぎてたくらいで、まあこういう時期も来るよね、と。
    ただ、ロコンガスタメンなら他の主力休ませてあげてほしい。
    何で普段以上に周りの負担が重くなるのに、こんなチョイスになったのか…。

    これは次節も翌週のELもほぼフルメンで行くんだろうなあ。強いていえば、ELで主力休ませるならボランチではなくWGの2人だと思ってます。

    何にせよ、とにかく今日はパブロマリが無事でよかった…。

  4. 攻撃の停滞の発生は、両WGの縦切り防止とインサイドハーフに自由を与えないようにしているのがここ3試合の相手チームで共通していることかと。右はサカにパスが出たら二人付けてマーティンを切りながらRBに戻させる。左はマルティネッリに縦突破させず、上がってくるジャカに人をつけて、ボール奪取。ティアニーが出てるのでティアニー大外でジャカを下がり目、マルティネッリをハーフスペースに位置取らせた方が有機的に見えますが、アルテタはティアニーにもプレーメーカーSBをやらせてる。

    シーズン当初はジャカを上げることで攻撃に意外性をもたらしていましたが、段々と戦術の解析が進んで馬脚が現れてきた印象です。

    リセットと言っているのでアルテタがどう修正するのか、期待です。

  5. ラム爺さんに同意ですね…少し分析されて対策されてる気がします。

    上位に入れるティームは限られるので、アルテタに期待しておきます♪

    懐かしさもある試合ですが、やはり勝ちたいのでしっかりと応援していきます。

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