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【マッチレビュー】22/23EPL チェルシー vs アーセナル(23/Oct/2022)Trust the Process

試合の論点

チェルシー vs アーセナルのトーキングポインツ。

ミケル・アルテタとTrust the Process

これでアーセナルは、PLテーブルでまたまたトップに返り咲き。ここしばらくはずっとこんな感じでシティと競り合っていて、それでもしぶとくポジションをキープしている。今回も、ライヴァルからしてみればアーセナルがポインツを落とすいい機会だったろうが、結局アーセナルは危なげなく勝ってビッグ6相手に3連勝。ライヴァルたちの期待をみごとに裏切った。

またこの週は、ライヴァルチームたちが続々とポインツを落としたため、よりいっそうアーセナルの成功が際立つことになった。

これまでの若干不安な流れを忘れさせるほど、今回はいい内容だったし、いい結果だっただろう。今回こそは流れを変えたと思いたい。

そして、この試合はやはりビッグマッチだったので、この勝利によって、アーセナルのチームが称賛されているのと同じくらい、ミケル・アルテタも広く称賛されている。「アーセナルはアルテタを信じて報われた」と各メディアが報じている。

現在はアルテタの3シーズンめであり、この間、2年連続8位フィニッシュや25年ぶりにヨーロッパを逃すなど、一時は<アルテタアウト>の機運が高まったときすらあった。だが、このようにクラブがアルテタを信頼し支えてきた結果として、現在がある。最近は、ちょっと出来過ぎで怖いように思えるほど。

この試合を中継していたBT Sportsでのリオ・ファーディナンドのコメント

ファーディナンド:成功したマネジャーたちを観てみるといい。彼らだって時間を与えられた。ユルゲン・クロップにペップ・グアルディオラもそう。いまアルテタがその足跡をたどっている。

アーセナルではなにか特別なことが起きているという感じがする。彼らは本物か? なにか感じるものはある。

彼らのプレイにはオーソリティがある。観ていて楽しいものだ。われわれはみなこのチームに疑問を持っていた。だが、いま彼らはらくらくそれをやっているようだ。

アルテタが会見で述べていたように、この重要な試合での勝利をつぎのステップにしてもらいたい。チームの自信にしてもらいたい。

この試合で得た記録。

これは、クラブ史上リーグ13試合でのベストレコード。

アルテタは、150試合でのクラブ史上最多勝利のマネジャーに。

ミケルが100年以上歴史あるアーセナルで、もっとも優秀なマネジャーになっちゃった。

Trust the Process。

オバメヤンではなくジェズース。アーセナルにほんとうに必要だった選手

今回注目された元ガナーのオバメヤン。彼はまったく赤っ恥だった。青いのに。これいかに。

彼がスタートして、64分に下がるまでの記録は、

  • ショッツ1(ブロックされた)
  • タッチ8
  • パス5(成功3)

という。

このショッツ1というのは、48分のあのサリーバのめずらしいミスからのもので、あれがなきゃショッツゼロである。

パスは、もちろん両チームのスターティング全員のなかでワースト。

要するに、オバメヤンはほとんど何もできなかったのである。CFとしてもチームの一員としても。彼にとっても、活躍する姿を観せたかっただろう古巣との試合で。

もっとも、彼らのフロントはみんなまともにプレイをさせてもらえなかったのだから、彼だけが悪いと指摘するのもフェアじゃないかもだが。フロントの4人合わせてショッツが3しかない(SoTが1)。

彼はそもそもチェルシーのチームではすでにエースではないようなので、こういう展開もまったく予想できないわけでもなかったから、いいとして。

今回は、試合への貢献度において、つくづくジェズースとの違いが現れていたなと思ったのである。

ジェズースはこれで、9試合?ゴールなしのフォームが続いてしまっているが、彼の場合はゴール以外の貢献度がもうハンパない。以前のアーセナルでは、やはりゴールができない時期のラカゼットが、似たような擁護のされかたをしていたが、彼がやっていたことともレヴェルがまったく違うと感じる。

まず、守備の貢献。プレスとタックル。今回も何度か高いエリアでボールを奪ってチャンスにつなげていた。これはほんとうに毎試合で何度かやる。そのたびに大きなチャンスに。

そして単独のボールキャリー。ひとりでボールを前に運べる。カウンターでこれがめっぽう効く。ボールを奪われない。

流動的ポジション。神出鬼没に。チャンスのとき、いつもゴール前にいないということは、彼自身のゴール不足とトレイドオフの関係もあるため(チャンスとおもったらだいぶ遅れて上がってきたりする)、ここは必ずしもポジティヴポイントではないが、チームとしてはかなりありがたいものだろう。チームに血を通わせている。

あとは、ここにショッツを加えたいところだが、残念なことにそこだけは最近クオリティを欠いている。でも、チャンスはあり、あともう少しという感覚はある。ここ決まってればマジ最高だった。

ショッツ以外は、オバメヤンよりもラカゼットよりも、ジェズースがあきらかに全面的に優れている。そして、ミケルがずっとほしかったのがそれだった。

オバメヤンがピッチにいたことで、今回はそのことがあらためて実感されたのだった。

それと、オバメヤンといえば、試合前にBT Sportsのプロモーション動画で、「Nothing personal, I’m blue」みたいなアーセナルを意識したセリフを云ってしまったばかりに(メイキング動画?を観ると演出みたいだけど)、試合後には盛大に揚げ足を取られていた。“Nothing personal(個人的なことは置いといて)”が大盛りあがり。

いつもtweetいちばん乗りのビッグガビ。

「個人的なことはいいんだけど…… ロンドンはレッドだよね」

最高。

それと、個人的Tweet of the Dayはこちら。これには大笑い。

オバメヤンからジェズースへのメインマン交代は、アーセナルの成功におけるもっとも決定的なターニングポインツのひとつだった。

その他試合について

  • サリバのMOTM異議なし。彼はほんとにすごかった。オフサイドトラップもやるし、1 v 1で何度相手を止めるのかという。トップレヴェルの経験はまだそこまでないはずなのに、あの落ち着きはいったいどこで身につけたのか。人生何度もループしてるひと? それとも転生者?
  • サカとククレヤのバトル。サカが右ワイドでボールを受けるとほとんどもれなく彼がついてきた。彼もサカの対応にはだいぶ苦労していただろう
  • サカは今シーズン3枚めのカード。直前のククレヤのファウルが取られず、報復みたいになってしまった。ちなみに、これまでサカにファウルした選手に出たカードはたった1枚だそうで、やはりあまりレフェリーに守られているとはいえず。「サカのターゲット問題」は根深い
  • 3分フリーキックのルーティーンが完璧に読まれた。さすがに相手にもアーセナルはセットピースでなにかやってくると思われている。ああいうのがたまに起きるのはしょうがない
  • ジンチェンコのファウルスロウ
  • ビッグガビは、昨シーズンを含めてPLでもっともゴールしているDFに
  • マルティネリすごい
  • ホワイトすごい
  • パーティすごい
  • ジャカすごい
  • みんなすごい

この試合については以上。

最後に。これおかしかったなあ。絶対狙ってるし、狙って当てるなんてなかなかできないだろうに。オーデガードから「あいたっ」て聞こえてきそうである。いたずらっ子。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

7 Comments on “【マッチレビュー】22/23EPL チェルシー vs アーセナル(23/Oct/2022)Trust the Process

  1. 我らはこんなにも強くなっていたのかと、改めて感じさせてくれる試合だった。ゴール期待値を上回る決定力がついてくれば文句無し。何気にシティはユナイテッドHとリバプールAしか対ビッグ6は消化してないんですよね。直接叩くチャンスもあるし、そうなれば優勝候補本命に躍り出る。その時が来るのを信じて応援しましょう。

    1. シッティを直接叩くチャンス😁
      そんなこと言えるシーズンになってる事が嬉しいです☆
      Aリバポ、トトナム、シッティのH&Aここで勝ち点獲れたら…その時またお会いしましょう😁

  2. 更新お疲れ様です。

    チェルシー戦は最高でしたね。
    スコア以上に内容に差があったかと思います。
    継続して勝ち続けて欲しいですね。

    次はカップ戦だからローテしてほしいなぁー
    テタさんだからそこまでの入れ替えはしないかもですが。。。。

    なかなか負けない分、負けや引き分け時のショックが半端ないですが、今シーズンも応援していきまーす。

    COYG!!

  3. エーゴが下手なアジア人にエーゴを馬鹿にされるエメリン。いまだに。

    you don’ say

  4. 言うは易く行うは難し。今日のボーイズはまじヤバだったと思う。

    ここすごく好き

  5. 言うは易く行うは難し。今日のボーイズはまじヤバだったと思う。

    ここすごく好き

  6. 素晴らしいゲームでした!

    ただ、ジャカがチャロバー(?)ともめた場面。
    必死にパーテイとジェズスが止めてました。
    熱くなるのは良いですが、パーテイとジェズスがどれだけジャカを必要としてるかを忘れないで欲しいですね。

    W杯ブレイクまであと2試合。しっかり勝ち切りましょう。

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