チェルシーについて
PLで32試合消化し39ポインツの12位。最近のあまりにもひどいフォームでも、まだ12位にいるというのが不思議。
UCLは、QFでレアル・マドリッドにアグリゲイトスコア4-0で敗退している。
チェルシーといえば、とくに今シーズンは€600m以上と湯水のごとく金をつかい選手を買い漁っていながら、それでいてこの体たらくなので、ビジネスとしてもほんとうにありえないような失態になっている。あれだけのスクワッドがありながら、さすがにいまのような状況に陥るとは誰も想像しなかっただろう。大惨事。
以前にこのブログでも触れたように、彼らは会計上の「トリック」でFFPルールに抵触せずに大金をつかえている側面もあり。その結果がヨーロッパにも届かないこのリターンでは到底現状は維持できないため、今後は大幅なスクワッド整理を余儀なくされるとも云われる。
移籍市場でひとり巨額を費やしたチェルシー。なぜFFPで罰せられないのか? | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
すくなくない選手たちに移籍の噂があるなか、アーセナルも、クラブとの契約延長を拒んでいるというMason Mount(夏に残り契約1年)や、N’Golo Kante(夏にフリー。ロンドンに残りたい希望)を狙っているという最近の報道も。
今回は、いま彼らのチームがどれほどダメダメなのか。じっくりと観てみたい。
あれだけ優秀な選手がいてゴールが取れないチェルシー
今シーズンの彼らの最大の問題のひとつは、ゴール不足。
単純なゴール数では、ここまで30でリーグ16位タイ。ちなみにアーセナルはここまで78ゴール。彼らのゴールがいかにすくないかがわかる。彼らよりゴールが少ないチームはPLに3チームしかいない。
彼らがそれよりもいいポジションにいるのは、逆に失点がすくないからで、ここまで35失点はリーグ3位で、4位アーセナルの38よりもすくない。
Understat.comによれば、彼らのここまでの総xGは43.48もあり、実際のゴールとの差は+13.48とリーグトップ。つまりこれは、それなりにチャンスはつくっているのに、それを実際のゴールに結び付けられていないことを示している。いわゆる決定力。もちろん、xGでも43点分しかないということなので、トップチームとして攻撃力は絶対的に不足はしているが。
いまのチェルシーといえば、No.9にKai HavertzやRaheem Sterlingを起用するなど、あれだけのデプスがありながらセカンドストライカーのタイプを中央で使っているイメージがある。スクワッドのバランスがいいようには観えない。
オバメヤンもプレイ時間がすくないとはいえ、PLでたったの1ゴールのみ。
フォーム
PLでは2連勝のあと、直近6試合で勝ちなし(W0 D2 L4)。その2連勝の前は、5試合で勝ちなし(W0 D3 L2)。
UCLを含めたすべてのコンペティションだと、直近8試合で勝ちなし(W0 D2 L6)というビッグ6にあるまじきバッドフォームである。
今年に入ってからだと、PLでまだ3試合しか勝っていない(P17 W3 D6 L8)。
クラブがグレアム・ポッターを解任したあと、4月に暫定マネジャーに就任したフランク・ランパードは、まだ勝ちがひとつもない。
PLでのアウェイ記録については3月にレスターに勝っているものの、それ以前に勝ったのが去年の10月。PLのアウェイ10試合で、たった1勝しかしていない。
チームニュース
膝に問題のあったKai Havertzがこの試合で復帰する可能性。
Kalidou Koulibalyがダウト。
Marc Cucurella、Reece James、Mason Mount and Armando Brojaがアウト。
キープレイヤーズ
Mykhaylo Mudryk。彼はエミレーツでは特大のブーイングを浴びてしまいそうで、それでもランパードは彼を起用するだろうか?
それとKanteがプレイするなら注目しよう。
彼を獲得するのは、ジョルジーニョと同様にアーセナルとしてはいまさらな感が強いが、旬を過ぎたとはいえ若いチームにワールドクラスの経験を加えたいという考えは理解できる。
前回の対戦
SBで3連勝。お得意さま。この試合で勝つとシーズンダブル。
【マッチレビュー】22/23EPL チェルシー vs アーセナル(23/Oct/2022)Trust the Process | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
サリバはシーズン終わったら結局手術して、開幕間に合わないとかいうお決まりのパターンあると思います。