試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) 2-1
Sky Sports (Jones Knows) 0-1
WhoScored.com 1-1
Sky Sportsのひとの逆張りをひさしぶりに観たなあと思ったら、フースコまでドロウ予想。3者の予想が割れた。これは、アーセナルが思いのほか苦戦する予感か。
Chris Sutton:Frank Lampardはやる気マンマンで仕事を引き受けたように観えたが、彼のインテリムマネジャーとしての期間は大惨事である。5戦で5敗。
Mauricio Pochettinoのマネジャー就任の話でもちきりではあるが、いまはFrankがマネジャーだ。そして、わたしは彼がここからどこへ行けるのかわからない。
チェルシーは、まったくチームのように観えていない。おそらくはそれが彼らの最大の問題だ。だが、アーセナルにも問題はある。わたしには、彼らは自信を失っているチームのように見える。
タイトルディサイダーだったはずの、あのマンシティでのヘヴィな敗戦が、アーセナルをどれほど傷つけたかはわからない。だが、それもすぐにわかると思う。
それが、この試合の予想を難しくしている。チェルシーはある意味プレッシャーもなく、かなり悪い。いっぽうのガナーズはいまだにシーズンを力強く終えたい。
わたしにはこれが派手な試合になると思えないし、ゴールもたくさんは生まれないだろう。わたしはアーセナルが、持ち直して勝つと思う。
Jones Knows:プロセスを信じることで、今シーズンのアーセナルは高みに登った。それでも、その信頼が彼らの下降を証明することになるかもしれない。
ウィリアム・サリバ不在における、ミケル・アルテタの中央守備の補強への消極性が、彼のナイーヴなところ、エリートレヴェルでの経験不足を表している。最近のリヴァプール、ウェストハム、サウサンプトン、そしてマンシティは、みんなアーセナルのゴールを脅かしている。9.8のxGで11失点。水曜にKDBとHaalandが観せたように、中央エリアがとくに脆弱だった。
ランパードはグアルディオラではないが、彼は水曜にグアルディオラがやったことをシンプルにコピペすればいい。ハードにプレイして、中央の急所を素早く通す。
アーセナルが心配なのは、彼らの唯一のトゥルーCFであるオバメヤンがベンチから危険になれること。ブレントフォードでもシャープに観えた。この33才は、間違いなくエミレーツで証明すべきことがある。
試合のみどころ
今回は、ここまでのシーズンを通したお互いの結果からふつうに考えると、アーセナルは敗けてはいけないホーム試合である。しかしながら、心配なことがいくつかある。
ひとつは、自分たちのフォーム。
PLで7連勝からの4試合勝ちなし(W0 D3 L1)という急降下。この4試合には、リヴァプールやシティのアウェイのようなタフな試合が含まれていたとはいえ、もうすこしマシな結果が必要だった。しばらく勝てていなければ、チームが自信を失ってもしかたがない。とくにエティハドでのパフォーマンスには、このチームには珍しく試合が始まってからすぐに自信を欠いているところも観られたので、今回そのメンタリティを引きずっていないかは気になるところだ。
また、冒頭にも書いたように、アーセナルはバッドフォームの相手になぜかやられがちという印象もある(ここにデータはないのであくまでそんな気がするだけかも)。あれはなんなんだろう。今回のチェルシーは、現在まさにかなりのバッドフォームで、それゆえに悪い予感はする。
そのあたりが、メディアの試合予想にも反映されているんじゃないかと思ったり。
それと、このチームのモチヴェイションも試合に影響する要素としてあるかもしれない。
アーセナルは、タイトルは絶望的になったもののすでに来シーズンのCLを確保しており、いちおうはシーズンの目標を達成している。
また現時点では、PLテーブルでは3位のニューカッスルとは10ポインツ差で、今後のことはわからないが、ひとまずはいますぐ2位フィニッシュが脅かされているというわけでもない。
したがって、いまはややモチヴェイションを欠いてもおかしくない状況はあるっちゃある。シティに敗けたことで、突然にタイトル争いの、しかも追われるプレッシャーから解放され、少しゆるんでしまったことは否めない。
とはいえアーセナルは、来シーズンに向けていい感じにシーズンを終えるために、そして自分たちの本来のスタンダードからマンシティを例外的な相手(自分たちの最大の目標)として扱うために、ラスト5試合はどんな相手でもいい結果を出す必要がある。
プレッシャーがなくなって、開き直って本来のパフォーマンスを発揮するのか、あるいは、気持ちが緩んでスーパーバッドフォームのチームに苦戦するのか。
そういうメンタリティのコントロールは、この若い未熟なチームがもっとも苦手なことのひとつだろう。試合へのいいアプローチがあっても、試合のなかでの変化に対応できない姿も、このチームは何度も観せてきた。
こうした状況でも、チームが精神的に成熟したところを観せられるのかどうか、容赦ない試合運びができるのかどうか、注目したい。
アーセナルのキープレイヤーは、ひきつづきジェズースで。
CFでありながらなかなかゴールが遠い彼は、最近「ラカゼット2.0」のような不名誉な云われかたもされていたりする。ファンのあいだで今後アーセナルが強くなるためには、彼とポジションを争える「リアル9」の補強についてもよく議論されているように思える。最近アーセナル界隈でやけに名前を見かけるアイヴァン・トーニーや、それこそハリー・ケインのような純粋なゴールスコアラーの必要性。
それがクラブとして夏の補強の課題になっているかどうかは、残り試合のこれからのジェズース次第でもあるだろう。彼は惜しいショッツも多いので(それを決められないからダメなんだろうけど)、ケチャドバに期待したい。べつに新しいCFがほしくないわけじゃないけど、ジェズースがメインマンとしてたくさんゴールして活躍してくれれば、やっぱりそれがいちばんいいのだから。彼はここでもゴールできないFWの烙印を押されれば、シティのときと同じになってしまう。
キックオフは、日本時間で5月3日(水)早朝4:00。
そろそろ快勝する試合が観たい。しかもチェルシー相手なら最高。
それとこの試合に勝てば、暫定ながらアーセナルはまたテーブルのトップに返り咲く。もうタイトルの可能性は低いとはいえ、シティにプレッシャーをかけ続けることで、シーズン終了までもうひと盛り上がりくらいあってほしい。
COYGです。
サリバはシーズン終わったら結局手術して、開幕間に合わないとかいうお決まりのパターンあると思います。