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【マッチプレビュー】24/25 カラバオカップ アーセナル vs ボルトン・ワンダラーズ(25/Sep/2024)ワニエリやMLSに期待

ちまたでは、エティハドでのシティ戦の興奮(怒り)がいまだ冷めやらぬといった様子のアーセナル界隈ながら、もうつぎの試合である。

今年もカラバオカップことEFLリーグカップの時間がやってきた。英国でもっとも不要と云われる残念なコンペティション。

ましてや、今年のCLのルール変更などでトップ選手がプレイする試合が増え、ますます選手のウェルフェアが疑問視されている昨今である。そういえば、アーセナル戦でACLをやって今シーズン絶望のうわさがあるRodriも、そういった選手酷使の文脈で語られている記事もあった。今後、ますますそうした論調は増えるであろう。

そんな状況なので、もはやどのクラブにとっても優先する価値のほとんどないカラバオカップの存在意義は大いに問われるべきだと、やっぱり思うよね。そこでだいじな選手にケガでもされた日には、まったく割に合わない。

アルテタもセレクションはぜひ自重してもらいたいものだと願う。

さて今回エミレーツに迎えるのは、リーグワンのボルトン。リーグワンというのは、チャンピオンシップの一個下のディヴィジョンで、つまり英国3部リーグ。来シーズンからマンシティがプレイするかもしれないリーグである!

どんな試合になるか。プレビューしてゆこう。



アルテタの試合前コメント「ことばや憶測より事実を好む」

昨日の試合前記者会見。AFC公式サイトより。

(あなたも日曜から回復している?……)

アルテタ:イエス。完全に回復した。もうふつうの試合みたいだ。日曜の試合は、結局非常に感情的な試合だったが、全員がいろいろなやりかたでプレイした。わたしは明日を楽しみにしている。

(あの試合をどう評価した?……)

それはもう試合後に話した。われわれはもう先へ進んでいるし、明日のバトルに準備をしている。

(あの試合における感情とライヴァル関係……)

わからない。それはフットボールの一部であり、スポーツの一部。試合のあとはもうすべて済んだこと。ここから先へ進む。以上だ。

(あの試合のアーセナルのプレイぶりへの反応について……)

われわれは、自分たちがやらねばならないやりかたでプレイせねばならなかった。最初の10-15分はそれができなかった。11人対11人なら、われわれももっとマシにやれただろうが、もちろんわれわれは異なる状況に追い込まれた。

どんなチームもやることだ。彼らは30秒のあいだ10人でプレイした。彼らのやったことをご覧なさい。彼らが30秒のあいだにやったことがふつうなのだ。

われわれは、それを違うやりかたでやる必要があった。われわれは、過去からも学んでいる。なぜなら、不運にもわれわれがこの状況に置かれるのは3回めだから。ひとつはグラニトのときで、37分か38分だったか。あのとき何点取られたんだっけ?(記者:5-0です)5-0だ。もし学ばないのなら、わたしはとても太ってしまう。

(トロサールへのレッドカード……)

それは試合後にも触れたこと。今日も同じ回答になる。

(一貫性を要求する?……)

それも、すでにしたのと同じ答えだ。前へ進もう。すでにわたしの考えはとてもはっきりさせた。

(一週間に3つのビッグゲイムをこなしたことはどれほど誇らしい?……)

極めて誇らしい。わたしが思うに、どんな状況でもチームが競ったこと、勝つためには異なる状況にも適応したこと、違うコンペティションや違うプレイのやりかたがあっても、渇望と感情を持ち、肉体的にわれわれはやってきた。それはスーパーブである。

ハッピーかって? それは違う。なぜなら、われわれは3試合とも勝ちたかったから。この状況がいかにタフで困難かはわかっていたし、対処しなければならないこともわかっていた。それだけでなく、選手の数という自分たちの問題もあった。

わたしは、かなりの成長があったと思う。それはわれわれが誇らねばならないものだ。だが、勝てなかったのだからハッピーではない。

(シティでは何人もの選手が倒れて、水曜は何人の選手が起用できる?……)

わたしは、つねにことばや憶測よりも事実のほうがいいと考える。だから、明日誰が起用できるかは観てみよう。そうしたら“dark arts”?だかなんだかについても話せる。

残念ながら、何人かの選手は起用できないのは確かだ。明日、わたしがラインアップを明かせばすぐにわかるだろう。

(日曜でシリアスなケガをした選手もいる?……)

そのうちのひとりは待つ必要がある。

(これから選手にはボールを蹴り出さないようにさせる必要がある?……)

ボールをパスするって意味だよね? そうだね。ボールを放っておけばいい。触らないことだ。われわれは、ボールなしでプレイするから(一同笑)。

(リーグカップでの勝利は大きなものを導く?……)

イエス。間違いない。われわれは明日の試合に勝ちたい。われわれは、初戦からスタートしている必要がある。なにがベストチームかは理解する必要がある。パフォームできる最強のチームを出すことができるし、ボルトンよりもいいチームでなければならない。そして彼らを倒す。

(10人か11人を変更する?……)

現時点では、それはできない。なぜなら、われわれにはもう10人もべつの選手がいないから。

(若い選手たちが参加する?……)

これは、どんな選手にとっても素晴らしい機会になる。あまりプレイできていない選手が試合に何をもたらせるか示すことができる。トレイニングでやっていることを試合でもやれるかどうか。

(ガブリエルとサリバのパートナーシップがこうなったのを信じられる?……)

ノー。なぜなら、一日づつ進歩を観ていく必要があるから。もちろん、われわれは彼らがとても優秀になれることを信じていた。その一体感とケミストリはユニークなもので、それが彼らが築いているものだ。それは非常に有機的に起きていることでもある。

わたしは、彼らがいてくれることを非常に誇りに思っているし、彼らが示してるレヴェルは素晴らしい。

(加入以来のスターリングの様子は?……)

とてもいい。彼はもうすでにいくらかプレイして、明日もまたチャンスがある。彼は準備ができているし、もっとプレイしてチームにインパクトを出すことにとても貪欲。明日はそれが観られるとよい。

(明日は満席になる……)

それは素晴らしい。エミレーツでの夜の試合はとても特別なものだ。それを特別な機会にできれば、チームにとってもかなり大きな恩恵がある。

もしわれわれが、このコンペティションに、わたしが与えたい重要性を与えるのであれば、まず最初の部分は雰囲気をつくることだ。それは選手にとりとてもよいことで、相手にはとても難しいものになる。

(ラヤのケガについて……)

今日の彼らの様子を観てみよう。もし可能性があるなら、われわれは判断を行う。

(チームはバトルを楽しんでいる……)

それは、われわれが彼らにインストールせねばならないものだ。なぜならそれがなければ、この長い期間、集中して規律だったレヴェルではプレイすることは不可能だから。そうした状況では、それを愛さないことはできない。

どうにかしてそれを愛さねばならないのだから、もし恐れ始めるのなら、スペイスは崩れ始め、罰せられる。

(あなたにモウリーニョの影響はある?……)

トップコーチから学ぶことは多い。彼らがなぜあんなにも成功したのか知ろうと思うし、何がそのチームがそのレヴェルで安定して特別なことができるのかを知ろうと思う。試合の量もある。

試合がどこへ行くのか考えを持っているかもしれないが、もしそれが違う方向へ行ったとしたら。それに適応する能力があるのかどうか、その試合を喜んでプレイできるのかどうか。われわれは、そのレヴェルにいる。

(イーサンとマイルズの最近のファーストチームへの関与について……)

わたしは、彼らのことが非常に誇らしい。いま彼らは、思ってもみなかった状況に対処しているところだ。彼らはふたりとも、PLでももっとも歴史的で、もっとも困難な場所でプレイするチャンスを得た。そして、彼らはそれにとてもよく反応した。

(このアウェイ連戦が彼らのU-21でのありかたを変えた?……)

わたしが観たものは、彼らが非常にポジティヴに成長をしているということ。他者に影響を与え、スタンダードを上げ、いまや他の選手を導く責任もある。

彼らの姿勢はずっとスーパーブだ。ファーストチームと5週間もともにいるのは簡単ではない。そして、違うレヴェルでプレイを始めねばならない。

だが、それがいま彼らのいるところだ。彼らはこれからもっとチャンスを得るだろう。なぜなら、その意味において彼らは正しく自分たち自身で振る舞っているから。そこがとても重要なのだ。

(トロフィを勝ち取ることで成功とみなす?……)

トロフィに関しては、それを勝ち取ったときだけが成功になる。どう成功を評価しようが、そのことばを使おうが、われわれはより深い会話をすることが可能だ。

しかし、われわれは勝つためにここにいる。大きなコンペティションを勝つためにここにいる。あるひとはそれをさほど大きくないと云う。だが、それがわれわれの義務だ。

(ジンチェンコのケガ……)

残念ながら、彼はまだ数週間はアウトだ。

(イーサンとマイルズが持つキャラクターはどのようなもの?……)

そのふたりは、とても押しが強く、とても要求してくる! 彼らはすべて欲しがる! もっともっとと情報を欲しがる。彼らはそれを愛しているんだ。見ていればわかる。彼らは何にでもとても情熱的。

彼らは機会をうかがっているし、それを両手でがっちり掴みたいと思っている。彼らといっしょにワークするのは素晴らしいよ。

(オーデガードの復帰までのタイムフレイム?……)

数週間だと思うが(matter of weeks)、正確にどれだけかは伝えられない。

(彼はつぎのIB前にはプレイできる?……)※つぎのIBは10月5日以降

サプライズもあるかもしれないが、それはなさそうだと思う。

(チームに対するdark artsへの批判について……)

それも意見だ。それだけ。ほかのことも要素になるかもしれないが、誰がなんと云おうと、そのあともわれわれはそのことばから脱することはないだろう。われわれは事実を使う。

(その要素とは何でしょう?……)

もしプレイがフェイントだったとしたら、つまりわたしはそれを続けるということ。彼はスクワッドのなかに含まれるし、プレイをする。

(あなたはチームにもっとストリートワイズでいてほしい?……)

わたしが思うに、すべてのマネジャーが自分のチームにはハッピーでいてほしいし、置かれたどんな状況でも競うことができてほしい。それが、わたしがチームとして成し遂げたいことだ。

会見の後半。

サマリー。

  • City critical of Arsenal’s approach: No comment. I’ve been there before. I have all the information.
  • Do you feel win at all costs?: If we play such a game and the discussion is about those topics, we’re in a great position.
  • How you set up in second half: It’s a necessity. I expected what they wanted to do until stones came on as a nine.
  • Myles Skelly: He can play in 3 positions, he’s very versatile and adaptable. He’s very intelligent. He’s a competitor. The way he reacts, he’s asking questions, it’s a special character.
  • Jack Porter: Let’s see the situation, that’s why we train with four or five goalkeepers.
  • Making Arsenal street wise?: I don’t remember, tell me the date and I’ll respond.
  • It’s a positive: I wasn’t discussing that when we talked about it.
  • Adaptability a great strength: If you ask us to defend there’s certain actions. Sometimes you force the opponent or yourself. I don’t want a vulnerable team.
  • What’s not going to change is my will.

会見のほとんどはシティに関することだった。そしてdark artsや、それに関する批判について。まあ、あんな試合の直後ではプレスからの関心も避けられない。

試合後もさんざん各所で云われていることだが、あのアプローチについては(とくに後半)、ひとり減ったチームにとってべつに珍しいことでもなんでもないのだよね。それがことアーセナルになると、突然世界がなにごとかと騒ぎ出す。

おとなしいと思ってたいじめられっ子が、急に堂々とでかいタマを見せたからびっくりしちゃったのかな?

そういえば、シティの試合レヴューではすっかり書き忘れていたけど、アーセナルでdark artsといえば昨シーズンのCLポルト。あれも今年だ。あのとき、彼らのずる賢いアプローチにアーセナルはだいぶ手こずらされた。彼らは、ちょっとぶつかっただけで簡単に倒れファウルを要求し、リスタートに時間をかけ、ゴール前はしっかりとカギをかけた。相手の嫌がることをとことんやる。streetwise。

あのときアルテタは、「ああしたものはアーセナルのDNAにはないし、選手にはもっとstreetwiseが必要」と述べたわけだが、思い返せば、あのときの苦い経験もまたこのチームの糧になっていると思う。相手の嫌がることをもっとしなきゃいけないし、あの苦痛がどんな状況にも対応できる柔軟性を身につけることを助けた。

選手がいつでも起用できるavailabilityが成績向上のカギになったアーセナルで、今度はどんな試合にも適応できるadaptabilityがカギになっている。

われわれは、一歩づつ前進している。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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