週末の試合が終わったと思ったら、もうつぎの試合である。さすがCLは早い。
UCLリーグフェイズのMD3。アーセナルはシャフタール・ドネツクをエミレーツに迎える。
アーセナルは、ここまでのCLはアタランタ(A)でドロウ、PSG(H)で勝ち。強敵相手にまずまずの結果を出している。アーセナルにとり今回のシャフタールは、リーグフェイズで対戦する相手としてはイージーなひとつという下馬評であり、必ず3ポインツを取らねばならない試合である。
週末のPLボーンマスでの手痛いレッスンから、どうバウンスバックするか。試合をプレビューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「10人でのプレイはもう続けられない」
昨日行われたアルテタの試合前記者会見。今回の会見には、選手からはミケル・メリーノが同席した。AFC公式サイトより。
(ボーンマス後に選手たちに与えたメッセージ……)
アルテタ:とてもはっきりしている。われわれは、この状況についてちょっとした視座を与えている。もちろん、どんな状況でも試合に勝ちたい。そして現実は、われわれが状況を自分たちでとても難しくしてしまっていること。離脱している選手の数、試合のスケジュールなどもあり、すでにとても困難だったが、それが現実だ。
あの試合で、われわれは逃げ切ることはできなかった。それができていたら、かなり違うナラティヴだった。現実としてわれわれはそれをせず、いまの状況は、この6ヶ月間でひとつ試合に敗けたということ。
OK、ここからは半年でたった一度だけ敗けたという状況で勝たねばならない。それを示すのだ。
(チームのディシプリンの記録について……)
10人でプレイしているということは、当然問題がある。事実としては、この3つのどれもとても異なる行動とその結果、なぜそうなったかを分析している。
それに関わらず、われわれは10人でプレイすることは続けられない。とくにこのレベルでは。試合に勝つためには、どんなチームでも苦しむことだ。10人で65分間でそれをやりたいとしても、タスクは不可能になる。だから、われわれはそれを排除する必要がある。
なぜそうしなきゃいけないかは、はっきりしている。理由もどのようにしてやるかも。いずれにせよ、やるべきことに集中するだけだ。
(オーデガードとサカのフィットネス?……)
彼らはふたりともとてもよくなっているし、復帰に近づいている。マーティンはまだフィットしていない。ブカヨについては、今日の様子を観てみよう。これからトレイニングセッションがある。
(17試合ぶりの敗けと、ミステイクの排除について……)
チームのなかで10人でのプレイは続けられないという意識はすでに共有されていると思う。それはいいとして、言うは易く行うは難しだ。なぜなら、それらは状況ごとにとても特定の瞬間だから。反射的でもある。敗けはゲイムの一部であり、このスポーツの一部。それは、とても具体的なコンディションの下でも起きる。
前進しよう。いまも腹の底にある痛みを受け入れ、それを明日の夜のために使うのだ。
(シャフタール・ドネツクの状況についてと、準備について……)
もちろん、彼らの置かれている状況には大いに同情している。わたしがそれをどう想像できるか。とくにアレックスと話すとき、その状況がどう影響を与えるか、国全体として、家族や環境は?
彼らの状況への姿勢はすごいものだ。このレベルでフットボールのプレイが続けられるようとする努力。それは際立つものがあるし、明日はわれわれもできるかぎり彼らをここに歓迎したい。
(サリバのレッドカードにアピールする計画はある?……)
それはクラブに任せるつもりだ。ほかの例など状況の理解もある。あれは、同じポジションで非常にはっきりした例だ。彼らがどうするか決めねばならない。
(フットボールは世界でもっとも重要なことではない……)
ない。あきらかにそうではない。とくに彼らが置かれている状況と比べるなら。しかし、同時に彼らはフットボールを大いにポジティヴなものとして利用しようと決めた。それが人生に非常にパワフルなものをもたらすものとして。
わたしはそれはすごいことだと思う。彼らの状況のやりくり、国の団結。ひとびとの人生に喜びを与えるスポーツのキャパシティ、それはわれわれがとても意識的でなければいけないことだ。
(火曜からさらなる無敗をスタートさせる意気込み……)
そうだね。われわれは明日から始めねばならない。その欲求はここにある。われわれはそういう類の試合をどうしてもプレイしたいし、明日の夜の雰囲気はすごいものになるとわかっている。だから、それを生み出すんだ。そして試合に勝つ権利を得る。
(ディシプリンを改善するためにチームはアプローチを変える必要がある?……)
起きた3件のことを考えても、わたしはそれは激しさとは関係はないと思う。みんなが自分の意見を持っていて、われわれは自分たちがそれを見せているとき、超競争力を持っていたい。それは素晴らしい。そこで自分たちの思い通りにいかず、負けたとき、そこは判定になる。
(ティンバーはどれほど復帰に近い?……)
彼は近づいていると思う。もちろん、グループ全体とのトレイニングで彼の様子を観なければならないが。彼はまだそれを行っていないから。しかし、彼はかなり近づいていると願う。
(彼の問題は?……)
筋肉のケガ。
(ワニエリをいつスタートさせるか検討している?……)
それは、いつそうするか決定することと、彼やチームの現状を理解することだと思う。この状況に選手を投入する最適なタイミングはどこなのか。
彼はこの短期間でもすでに多くのことをこなしている。だから、一歩づついこう。そのステップが一貫性があるかを確かめながら、彼の成長のしかたや調子を観ていく。
(サリバのレッドカード前のMFのパフォーマンスについて?……)
当然違ったものだった。なぜなら、レオがより中央でプレイしていたし、ガビはNTでふくらはぎの問題があり、スタートするに十分なフィットネスがなかった。
とくに去年起きたことがある。彼を5-6週間失ったとき、それはつまり適応を強いられるのだから、われわれはそれをやりたくなかったし、MFも適応させねばならなかった。
ちゃんとした評価をするのはとても難しいことだ。なぜなら、ボーンマスでの最初の15-20分、わたしはどういうふうになるか予想していたから。そこには、これまでと違う新たな連携もあり、ケガ人もあった。だから、トライしなければならなかった。
レオとカイをいっしょにプレイさせるのは、まるで初めてみたいだった。われわれは4-4-2でプレイしていたのかと、たくさんのことが聞こえてきた。そのあと、それはフロウを始め、すごいことになった。だから、独特な連携をやることに関しては時間が必要なのだ。昨日は、分析したり、教訓を得るには最適なものじゃなかった。
(ジンチェンコの役割は変わった?……)
そうだね。大きくなった。もちろん、われわれは彼がフィットしていることが必要だ。一貫性を維持するためには、まず起用できることが大きな要素になる。去年のわれわれは、そこに大いに問題があった。今シーズンの始まりも同じ。
願わくば、おっこからはフィットして、彼を使い始めることができ、彼が彼のマナーでチームにインパクトを与え始めることができることを望む。それはとてもパワフルなものだから。それがわれわれの望むことだ。
(ウィルシャーはどのようにシニアチームのコーチングをやっていける?……)
それは、われわれにもあったコラボレイションだ。Mehmet Ali(※AFC U-21マネジャー)とやっていたのと同じ。われわれがアカデミー選手を呼ぶときは、いつも彼も関わっていて、それは素晴らしい。ファーストチームのサポート、アイディアを持ち込むこと、すべてにおけるコラボレイションにおいても。
わたしは彼を知っているし、いっしょにプレイもした。われわれにはとてもよい関係がある。どうなるか観てみよう。
(ファーストチームとアカデミーとのコーチングの違い?……)
どの選手も違うもの。全員に国籍や文化があり、異なる。だが、ジャックにはとても経験もある。なぜなら、彼はとても長い間プレイしていたから。
コーチは、チームメイトたちやほかのコーチたちとのつながりを持つスキルも持たねばならない。彼らもまたみんな違う。違う年齢、違う背景、国籍。わたしは、そこは彼の大きな強みだと思っている。
会見の後半。
サマリー。
- Need to speak to players about red cards: There are different ones. We had lots, then not many. It’s something we have to avoid.
- Merino: A player with an unbelievable football brain. He’s going to give us so much. He’s only played certain parts of games.
- Leader?: Big time.
- Leadership group: It’s extending because we are missing players. Last time it had to be big Gabby but we had to make that because of the domino effect.
- Saka leader?: Before that we had discussions, certain things to give him the right directions, he’s one of our most important players.
- Boy to man: When he needs to show his teeth and edge, he’s got it.
- Martinelli: Gabby doesn’t have to show how good he is, we need efficiency.
- Shakhtar: The fact it’s a team used to winning. They have talented players and a great manager. They have huge UCL experience.
- Frustration to inconsistencies with red cards: I’m frustrated that we lost the match.
- Galvanised?: Absolutely. They fight against the situation. We understand the margins of success minimises.
- Move on after setback: The attitude of the team is remarkable. The way we played with 10 men incredible.
- Importance of tomorrow’s game: we look at the game with have and the opponent. The margins are so small.
- How did you address the red card issues before?: The most effective way? Not talking about it!
以上
今回は、さすがにレッドカードに関するやりとりが多い。
会見のいちばん最後の質問「どうやって以前のレッドカード問題を対処した?」で思い出したんだけど、アルテタのチームはディシプリン問題にだいぶ悩まされていた時期のあと、去年や一昨年はそれをかなり改善させていたのだよね。この2シーズンでレッドカードがたった2枚だったというのだから。たしか去年のわれらは、PLでもっともイエローカードの少ないクリーンなチームでもあった。
それがなぜか今シーズン、こんなことになっている。
イエローは現時点でリーグ7位(22)と、突出して多いというわけではない。そこに改善の余地があるかもしれない。レッドカードを避けるには、とにかく2枚めのカードを気をつけること。アルテタに、これまでの経験を活かしてもらうよりない。
サリバのアピールは、クラブには当然やってもらいたいね。あのレッドカードが適当とは云えない反証の材料がけっこうありそう。日曜のCHEのレッドカード回避など、その最たるものだ。リヴァプールでサリバがプレイできるかできないかは、かなり大きいので、ダメ元でもチャレンジしない理由はない。