こんにちは。
PLサウサンプトン。ご覧になりましたか。アーセナルが一方的に攻めてもゴールができない既視感満載の前半から、相手のゴールで突然に試合が動き出した後半。そして、結果はあんな具合である。まったくなんてチームだ!
Arsenal have now accumulated 400 home wins in the Premier League 🔥
Only Manchester United (428) have previously reached that record. pic.twitter.com/rmPRp6IFuT
— ESPN UK (@ESPNUK) October 5, 2024
ホームで400勝。マンUの428勝はすぐに追いつけそうである。
そして、アーセナルは序盤のとてもタフなフィクスチャがこれで一段落。21日間で計7試合、W5 D2 L0の無敗で乗り切った。ホッとしたところで、ここから2週間のIBへ。
フィクスチャもタフだったけど、ブログもタフだったなあ。ほとんど3日ごとに試合のプレビューとレビュー。自分で云うのもなんだが、あの文量で。よっぽど暇人じゃないとできない(うっさいわ)。しかし幸いなことにぼくはわりと暇人なので楽しく書けてしまった。チームも強かったしインスパイヤされた。読むほうも大変だったでしょうに、いつもありがとう。
おっと、引退するみたいなことを書いてしまったが、いまのところその予定はない。アーセナルがPLとCLを勝つまでは死ねないからね。
もう多くのひとが忘れかけている土曜の試合をいまさら振り返ろう。
Arsenal 3-1 Southampton: Bukayo Saka inspires Arsenal win after Saints scare in Premier League clash
アルテタの試合後コメント「チームはふたたび適応するキャパシティを見せた」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:前回のIBから、フィクスチャの面ではほんとうにタフな期間だった。ケガ人の数も試合の量も。だが、チームはそうしたさまざまな状況に適応する素晴らしいキャパシティを示した。彼らはほんとうに前向きで、ほんとうにそれを望んでいた。だから、わたしはいまのチームのいる場所にとても満足している。
この期間に要求されたことはすごかった。かつてわれわれが体験したこともないことだ。ケガの人数と試合スケジュール、それにそれなりの時間を10人でプレイしたのだ。
それは関係ない、いい訳はできない。われわれはそれに適応し、正面からそれに向かっていった。わたしはチームのそのキャラクターが大好きだね。
(今回の試合について)完全にわれわれがポインツにふさわしい。前半は信じられなかった。支配、状況の数、オープンプレイとセットピースからつくったチャンス。ゴールは決められなかったし、リードもせず、後半は違う試合になっていった。
後半はわれわれはボールを持ったときにややスロッピーに始め、試合は少しオープンになった。そして失点し、そのあとすぐゲイムオン。われわれは前半も全力でプレイしていたし、違う状況でプレイをしなければならなかった。そして、チームがふたたび見せた適応するキャパシティ。逆転するための落ち着きと覚悟。
試合はなにかが必要なステイジに入っていた。そしてわれわれはピッチでのエナジーを変える必要があった。観客も同じ。そしてわれわれはたしかにそれをやった。
ブカヨは、彼の役割やチームをひっぱることをほんとうに楽しんでいると思う。彼はチームメイトたちから尊敬を勝ち取っている。もしベストプレイヤーのひとりになりたいのなら、難しい状況のときにこそ出て来なければならない。そこが問題であり、彼はいまそれをやっている。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(パフォーマンスについて……)
アルテタ:前半は際立っていたと思う。プレイしたエリアでの支配の量、状況の量、オープンプレイとセットピースでつくったチャンス、カウンタープレスもかなりよく効いていた。ゴールできなかったのが、信じられなかった。
そのあと後半になり、ちょっとスロッピーになった。とくに最初の5-10分あたりでボールを持ったとき。そのあと試合は若干オープンになっていった。
彼らはゴールチャンスでゴールを決めた。そして、そのあとはまた、われわれは前半にやったように全力でプレイした。
これは、かなり難しい状況のなかでのまったく新しい試合だった。チームは素晴らしく反応した。落ち着き、大きな信念、やるべきことがとてもはっきりしていた。観客もすごかった。サブもすごかったし、またわれわれはなんとか勝つことができた。
(ブカヨ・サカのパフォーマンスとチームにおける彼のリーダーシップ……)
それは成熟であり、選手が踏むべきステップだ。彼はもうチームに長くいるし、その役割を持つ権利を得ている。彼もそれを信じている。
彼は試合を変える、決めるキャパシティがある。ほかの多くの選手と同様。トップになりたいのなら、選手はそうしたときもつくっていく必要がある。彼は今日それをたしかにやっていた。
(ジェズースとスターリングのパフォーマンス……)
わたしはとてもうれしい。われわれがいくつか変更を行ったのは、それをしなければならなかったからだし、プレイするに値する選手全員を使う必要があったから。前半は、HTのときの結果とはだいぶ違うものになっていた可能性もある。
交代することを決めたのは、エナジーを変える必要があったから。サブで入れた3人にはそれをやる能力があり、彼らは非常に役立った。わたしは、全員にとても満足している。
(今週もウェイクアップコールが必要になった……)
ウェイクアップコールは失点したことだ。しかし、われわれの試合の始めかたや相手を支配したことは、たしかレスター戦でも以前の記録をかなり更新したし、今日も似たようなものになるだろう。しかし、ゴールを3つ、4つか5つも決めなければ、PLではゲイムオンになる。
しかし、もしわれわれにウェイクアップコールがあったのなら、それは彼らが決めたゴールであり、われわれはそれに反応しなければならなかった。それは事実。われわれはそれをやったし、納得できるかたでそれをやった。
(ブカヨ・サカがさらなるレベルへステップアップしている……)
彼が望むもののなかでの、さらならステップだ。とくに、それがいつか。ホームでそれをやり、アウェイでそれをやり、ビッグゲイムで、ほかの試合で、チームが必要なときにそれをやることだ。3-0のときではない。それがトップ、トッププレイヤーを決めるものだ。
(カイのパフォーマンスと自信のレベルが上がっている……)
それは、観てわかることだろう。彼はボールを受け、ボールを持って走るとき。ハイプレスに行くとき、ガス満タンで向かっていく。彼のボールの持ち方、ボックスでのポジション。
彼はアタッキングMFであり、9としてプレイし、彼がどこにいるのかわからない。それが彼のフットボール脳なのだ。
現在の彼の集中は「試合に勝つ。それをやる」であり、そこが違いになっている。
(ハヴァーツがエミレーツで7試合連続ゴール……)
彼が練習をしているとき、彼はもっとやりたがるし、自分のやっていることに満足しない。なぜなら、わたしが思うに、彼にはまださらなるレベルがあるからだ。
もちろん、彼は素晴らしい選手たちに囲まれてはいる。だが、彼のなかでなにかが変わった。そして自信がとても感じられる。彼はそれを試合のなかに持ち込んで、試合に勝っている。素晴らしいことだ。
(サカの年齢にしてあのスタッツ……)
スタッツというものからは逃げられない。彼があの年齢でやっていることは信じられない。われわれには、多くの例もあるがね。
(試合後にラムズデイルと話していた……)
わたしは彼のこれからの健闘を祈った。彼らのプレイぶりに称賛も送った。彼にはこれからもがんばってほしいし、彼らにもそれを望む。とくにマネジャーとアーロンに。彼らはとてもいいチームだから。
(ブカヨを休ませたい誘惑がある?……)
イエス。ある。だから、われわれは今シーズンも何度か彼を外した。彼の負荷も管理しなきゃならないから。だが、現時点では彼はいい調子である。
(スケジュールとケガ……)
前回のIB後からは、非常に要求の高い期間だった。われわれにはたくさんの問題があったよ。たくさんのケガ人、難しいフィクスチャ、とくにアウェイでいくつかの試合を10人でプレイしたこと。チームはそれに適応した。
チームは非常にやる気で、わたしはチームがこの期間を通過できたことにとても満足している。われわれは、いまいい場所にいる。
やりとりの最後のケガの件。先日、レアル・マドリッド?のなんとかって有名選手?がACLをやったそうで、またしてもフットボール世界では選手酷使の問題がクロースアップされている。ついこないだのシティのRodriもそうだったように、自損事故によるこうした大怪我はやはり過密日程と選手の過負荷とはどうしても切り離せない。アルテタへの質問も当然この流れにあるだろう。
その有名選手がACLをやったのはちょうどIBに入る直前の出来事で、今回クラブはますますナショナルチームに選手を出したくなくなっている状況がある。そのため、最近はあるクラブが軽い故障で選手をNTに送り出さないというニュースを観るたびに、これはウソでは?と思うようになった。実際、シティ(グアルディオラ)はそれをよくやっているイメージがあるし、かつてはファーガソンがよくやっていたらしい。
などと考えていたら、ハヴァーツが足首をやってNT招集を免れたという。
🚨🇩🇪 OFFICIAL: German Federation inform that Kai Havertz will be out of the upcoming games against Bosnia and the Netherlands with an ankle problem.
He will be assessed by #AFC staff in the next days. pic.twitter.com/HuQHcaW3YL
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) October 6, 2024
2週間後に元気だったら選手に休養を与えられて、むしろ助かるが。もちろん、このケガになんの他意もない可能性もあるが、アーセナルもそういったところでずる賢さを発揮してもいいかもとは思う。
しかし重要な、調子のよい選手ほどNT招集があるのが、またやっかいなものである。
ガビ・マルティネリの試合後コメント「(サカは)世界のベスト選手のひとり」
この3試合でG2 A2。カラフィオーリ効果か? 復活のきざしを見せているリトルガビのインタビュー。AFC公式サイトより。
マルティネリ:(ゴール)とてもうれしい。いまは自信もついてきたし、また自分のフットボールをやろうとしている。あそこへ行け、試合をコントロールしろ、ファイナルサードで入ってチームのためにチャンスをつくれと(アルテタに云われている)。
難しい試合だったけど、ぼくらもクオリティを見せた。チームはとてもよくやったと思う。試合に勝てたからとてもうれしい。
これから代表もあるし、そのあとの試合も考えてフィットしつづけなくちゃならない。ぼくらは準備もできているし、PLに戻るのが待ち切れない。
(サカとのコンビ)ぼくらは、誰かが高くボールを持ったとき、どのエリアに行く必要があるかわかっている。あれは、Bからのとんでもないボールだったし、ぼくはそこにいたから、とてもいいタイミングでゴールもナイスだった。ぼくはただそれを入れようとしただけだった。ゴールはとてもうれしい。
彼はほんとにナイスガイだから、彼がキャプテンのひとりでいることは、みんなが喜んでる。彼は信じられないよ、いまや世界のベストプレイヤーのひとりだ。
去年のマン・ユナイテッド戦ホームでの3点目、ジェズスがスライディングを待ってましたとばかりに誘発し、軽く流し込んだ、あのゴール。
ああいうのが、まさに意思決定がスムーズにいってるようなゴールだと思い浮かびました。ジェズスには、あのときのキラー感(殺し屋感)を取り戻していただきたい。
今回も分量豊富!(笑)
>Bernardo Silvaなんて意思決定が服着て歩いているようなもんである
この言い回し大好きです!^^