Hi.
昨日、われらより一足早く行われたCL R16のセカンドレグ。ご覧になりましたか。概ね順当な結果となったと思えるなかで、ひとつ番狂わせが。リヴァプールが敗退した。これは予想外。
ただ、先週のパリでのファーストレグといい、今回のアンフィールドでのセカンドレグといい、PSGこそ驚きのクオリティで、あれなら納得の勝ち抜けだろう。英国でのダントツの強者よりも強いとはなにごとか。
ハイライトを観ながら、今後対戦する可能性があるとしたら、もしかしたらリヴァプールに勝ち抜けてもらったほうがいいかもと思ったほど。あれは、われわれが去年リーグフェイズでプレイしたPSGとは、まったく違うチームだ。冬ウィンドウがあったとはいえ、この短期間で驚きの進歩がある。R16もギリギリだったチームが優勝候補を葬った。
試合後にVVDが「今シーズン対戦したなかで最強」とPSGを評したというが、当のPSGの選手はこのセカンドレグに向けては「リヴァプールよりもアーセナルやバイエルンのほうが強かった」と述べていたということで、なんだかおもしろい。
いっぽうArne Slotは、CLの本命はアーセナルかバルサだと云ったらしい。そこはリップサービスでもPSGって云っておけばいいのに……
たしかに今シーズンのリヴァプールは鬼のように安定してはいるけど、とくにここしばらくのペップ下での彼らや、シティが見せていたような完全無欠な感じはしない。Nunezとか。
国内では、そんなリヴァプールに独走を許してしまっているアーセナルであり。情けなくて泣けてくるわ。CLを失った彼らは、残りシーズンの目標も失ったんじゃないか。PLは黙っていても勝つだろうし。それとも、ここから敗けつづけるか。なんつってそんなうまい話はない。
リヴァプールの話はそれくらいにして、アーセナル。
先週のオランダでのファーストレグの7-1勝利からのセカンドレグは、エミレーツにPSVを迎える。6ゴール差があるため、すでにアーセナルのQF勝ち抜けは堅い試合であり、どのようなテーマでこの試合に臨むかは考える必要のあることだろう。
アルテタの試合前コメント「今後もすべての試合でファイトをつづける」
昨日行われたアルテタの試合前記者会見。今回の会見には、選手からはサリバが参加した。AFC公式サイトより。
(チームニュース? マルティネリは大丈夫?……)
アルテタ:全員がマンUを無傷で終えた。だから、同じ選手が起用できるはずで、ガビも大丈夫。
(マンUとの引き分け……)
これまでと同じ。いまはPSVに完全集中している。
(大差があるため選手をロテイトする?……)
めずらしいことだが、一週間前に試合がどうなったかはわかっている。われわれにとり、最初からすべてが正しい方向へ向かった。明日も同じ方向へ向かわねばならないし、それに集中している。
(チャンスクリエイションについてどこを進歩できる?……)
つねに進歩はある。先日ももっとうまくやるべきだった多くの状況については話し合っている。なぜならそうした状況はすでにあるからだ。
フットボールでは実行が問題だ。わたしの仕事は、チームにできるだけ多くの道具を与えることであり、それをもたらせると安心と自信を与えること。
(アーセナルはCLだけが現実的なトロフィのチャンスになっている……)
これはわれわれは大いに熱意とエナジーをもたらすコンペティション。われわれはとても安定しているし、明日も勝てばとてもよいポジションへ行ける。
(タイトル争いは終わったので?……)
われわれはすべての試合に勝つようファイトをつづける。それが現時点でわれわれにできる唯一のこと。なぜなら、タイトルはもうわれわれ次第ではないので。
(あなたならアーセナルのPLタイトルにお金を賭ける?……)
Yeah!
(今後まだPLとCLでファイトがつづくと選手たちにどう納得させる?……)
いまわれわれが話しているのは明日の試合であり、CLのこと。それだけ。
(勝つならPLとCLとどちらがいい?……)
わたしがとても幸運なのは、選ぶ必要がないことだ。誰も選べと云わない。われわれは、シーズンの始まりには4つのコンペティションがあり、そのすべてに向かった。
(リーグで2位、CLでQFで満足している?……)
誰がそんなことを云った? わからない。それは誰かがそういっただけだろう。そんなことを云うとしたら、われわれのケガ人や5枚のレッドカード、その他もろもろを考慮すればということだろう。だが、わたしはわからない。誰しも違う意見があり、それは尊重しないと。
(CLを勝つさらなるプレッシャーがある?……)
それはどのコンペティションにもある要求だ。追加のプレッシャーではなく、自分たちの現実であり、自分たちがもたらしたいものであり、このクラブならそうした要求があることは十分理解している。最高レヴェルに到達し、そうしたコンペティションを勝つこと。
(トロフィなしでシーズンを終えることは失望?……)
われわれはまだそうなってはいないし、もしわたしが失敗について語るなら、それはあなたが云うのとはまったく違うものなるだろう。
(ではどんなふうに失敗を語る?……)
それはわたしだけが知っている。
(どうやって選手たちをこの試合に集中させる?……)
とても簡単。最初の試合で起きたことや、最初の10分にありえたことを理解させる。こちらが完全にコントロールしながら、もし失点していたら、あるいはレフリーがマイルズに2枚めのカードを出していたら。非常に単純だ。
これがフットボールであり、勝つ権利を得て、明日は最高の仕事をする必要がある。それで試合に勝つ。
(QFで可能性ある対戦相手について気にしている?……)
グループステイジのチームを観た日から、対戦するのはひとつのチームであり、そのほかのチームのことも観てはいる。そして、対戦相手が判明したら、その相手を完全に知るようにする。なぜなら相手はとても強いから。
頭のなかに「what if」が出始めるが、それだけだ。それがわかれば、あとはそのポジションに入るすべての権利を得なければならない。
(明日以降今月はもう1試合しかない……)
11月のIB後、こういう期間だということはわかっていたし、試合の数もわかっていた。チェルシーのあとはたくさんの選手が代表に行くだろうし、その後は最後のスプリントになる。
(ジンチェンコがMFにもたらすものは?……)
既存のオプションのなかでも、彼はとてもいい。われわれは彼ならあのポジションで役立つし、彼に合っていると考えている。彼は以前そこでプレイしていたし、わたしは彼をもう何年も知っている。彼はあのポジションにじつにフィットしている。トレイニングでもすぐに適応した。
ここ数試合で彼には何度かその機会があり、そのことを示した。わたしはあそこで彼がやっていることにとても満足している。
(ジンチェンコの将来については夏に議論する?……)
それは、時間がありそれが可能なら、シーズンを終える前にどの選手ともする。全員がお互い今後をはっきりさせる。お互いどのように感じているか。いかに関係をつづけられるかが第一だ。
間違いなく、わたしは全員とその話をするつもりだ。
(補強でオーデガードの負担を軽減する必要がある?……)
スペイスについては、チームとして何をやるかに関係したいろいろな状況がある。スペイスだけじゃなく、いかにクリエイトするか。チャンスをクリエイトするためには、裏への脅威も必要であり、間延びさせることも必要。複数の相手にそこを修正できる選手が必要だ。
わたしは、スペイスをクリエイトすることは非常に重要だと思っている。いろいろなやりかたがあるし、われわれにはいろいろなプロファイルの選手がいる。残念ながら、そういった選手を何人か欠いているが、彼らは一貫して適応しているし、チームとして進化しようとしている。
(マンUでスターリングを出さなかった件……)
ほかの選手と同じだ。結局、われわれが決断することになる。試合の流れによって、どの選手がよりフィットすると信じられるか。
彼はほかの試合では何度も出ているし、あの日にそうならなかっただけ。
(明日スターリングはスタートする?……)
彼のこともその他のことも明日決めるつもり。
(ベン・ホワイト不在でチームはなにを欠いていた?……)
右サイドのコネクション。ブカヨとマーティンはチームのなかの本物の脅威で、われわれはそれを欠いていた。ジュリアンが彼と同じくらい際立って安定したパフォーマンスだったのは事実だが。
ここからは、われわれにはさらなるオプションがある。それは素晴らしいことだ。
(スポーティングダイレクターとの関係において重要なことは?……)
わたしにとりベストなことは、オーナーシップ、ボード、全員が歩調を合わせること。そして、われわれをネクストレヴェルに連れていく正しい人物だということ。それがもっとも重要。
(ネイサン・バトラー・オイエデジのようなアカデミー選手にもチャンスを与える試合になる?……)
それができるときにはそうしたこともある。そしてそれはつねに素晴らしいことだ。なぜなら、彼らは極めて役に立っているし、チームにもたらすものは多い。
だから、機会を与えられた選手が感謝のことばを述べたりしても、それはつまりわれわれの信頼であり、われわれこそ感謝しているから、それをするのだ。
(ベンはスタートできる?……)
われわれは、彼のことを慎重にマネジせねばならないと考えている。なぜなら、まだ彼には負荷をマネジせねばならない問題があるから。彼がカムバックするタイミングには非常に気を使っている。彼がレヴェルを維持し、もうセットバックがないように。
だが、わたしは彼がもういいポジションにいると思っているし、ここからは彼にスタートを与えてもいいと思っている。
会見の後半。
サマリー。
- Low block against you?: Depends. with United we had 11 situations to attack, we used ones. Top teams use 9 of them.
- Arsenal face a lot of low blocks?: In context of matches, how early you score goals, to see how long you’re in a low block. We haven’t conceded many set pieces.
- Sterling struggling:
- Players ahead of him playing better: He’s come into games. It’s our decision to come on.
- Chance Sterling could start?: The chance is the same for all the players.
- Sporting director: The club will find a time to make it public.
- Big summer?: Every summer there’s things you can predict. I have fully belief our squad is
- We have capacity to do certain things but you can’t have everything.
- Six games from champions league: We’ve done a lot. The most exciting part is coming right now.
- Big clubs left in UCL: we’ve been very good, now we can continue.
- Sterling 2/3 years ago and now: Time in football changes. It’s about going again.
- Lost anything?: now is probably the time on the pitch.
- Relationship change?: Personal level not so much but it’s different because of the role.
- What did your team do differently last week?: We were extremely efficient. That was a big thing.
- Progressive on the wings: we have to adjust to the quality of our players
スターリングの質問が多い。マンUのような試合で彼が最後までベンチを温めたのはショッキングではあったが。でも、チームにとってはもうほとんどどうでもいいことだよなあ。ネリも復帰したし、サカも帰ってくれば、ますます彼の機会はない。このままフェイドアウトしそうである。
アンドレア・ベルタの名前も出ているSDの話題、アルテタはいつものようにクラブが発表するまではノーコメントの姿勢。
ウィリアム・サリバの試合前コメント「子どものころからアーセナルの大ファン」
会見に登場のビッグ・ウィリー。生中継を観ていたが、彼の受け答えはなんだかやっぱり好きだな。AFC公式サイトより。
WS:ぼくら全員が明日の試合でプレイしたがっている。CLだからね。ホームだし勝ちたい。それでチームは大きな自信を得られるし、勝ち抜けも決まる。明日はチームにとって重要な試合だ。
前回の試合のことは考える必要はないと思う。先週7-1で勝っていたとしても、明日も重要だし、勝たねばならない。
CLはみんな子どものころから観ていたコンペティション。勝ちたい。でも勝つのはとても難しい。全力を出せば、なんでも起きる。もしぼくらが自分たちを信じなかったり、CLを夢見ないのだとしたら、プレイする意味はないよ。ぼくらはいまここにいる。
今シーズンは新フォーマットで勝ち抜けは簡単ではなかったが、いまは初戦を勝った。明日はまた勝つチャンスがある。ここを勝ち抜ければファイナルまで4試合。ぼくらならできるとみんなが信じている。
ぼくがゴールを祝うのは、試合に勝つことがとても難しいから。チームメイトがゴールを決めれば、ぼくもとてもうれしい。ぼくにはこの情熱がある。ぼくはいつもこの情熱を持っている。なぜならぼくはこのクラブの大ファンだからさ。子どものころからの大ファン。ここでプレイしてゴールを決めるなんて、ぼくには夢みたい。ぼくはなんでも楽しんでいる。毎日、毎試合。
(ライトバックについて)ぼくがとてもラッキーだと思うのは、ベン・ホワイトのケガがあったとき、ティンバーがACLから復帰してきたこと。あれは大きなケガだ。彼はまるでACLなんて最初からなかったみたいにプレイしている。とてもいい。
ぼくらは、こんなふうにいいDFに恵まれている。とてもとてもいい。ベンもティンバーも同じくらいいい。
以下:追記
なにげなくThe Athleticのサリバの会見コメントを読んでいたら、AFC公式がピックアップした部分とだいぶ違う。契約の話など、こっちのほうがいろんなところで注目されていると思うので、追記しておこう。
WS:(新契約について)まだだね。だってまだ数年は契約が残っているから。だからべつに急いでないよ。
ぼくはここで満足している。アーセナルで大きいものを勝ち取りたい。もしなにも勝ち取らずにクラブを去ったら、ファンに忘れられちゃう。ここで大きなものを勝ちたいんだ。
いつかぼくは世界でベストのDFになりたい。そのためにはたくさんのワークが必要だし、トロフィも勝たないと。でも、それがぼくの夢なんだ。
そこまでそう遠くないと思うけど、いまはまだベストじゃない。個人的にも今シーズンはあまりよくないから。自分のシーズンを振り返らなくちゃいけないし、自分ゲイムに取り組んでいく。でも今シーズンの自分は、よくはないね。
ぼくは、とくにパートナーのガブリエルのことを見る必要がある。彼は今シーズンもすごくすごくいいから。ぼくより優秀なDFも何人かいるけど、もちろんぼくは自分に集中して、これからももっとワークしていくつもり。