24/25シーズンの最終戦。どうでしたかね。
相手のクオリティを考えれば、可もなく不可もなくといったところか。圧倒的ワーストの成績で降格するサウサンプトンは思ったよりよかったし、われらもリードを守れずセットピースから失点と、最近のあまりに見慣れた展開でまさか最終戦すらドロウか?と不安がよぎりつつ、最後はキャプテンが強引に世界線をこっちに引き戻したみたいな。
アーセナルは最終戦で勝利、いちおうはポジティヴな気持ちでシーズンを終えることができた。チームの皆さんにおかれましてはお仕事完了でお疲れさまである。
それよりももっとおもしろかったのは、トップ5争い。終盤はアーセナルの試合そっちのけでほかの試合をチェックしてしまった。各試合のトピックをリアルタイムで速報するBBC Sportのライブリポートがすごく使えた。
それにしても、直接対戦だったフォレストとチェルシーはまあいいとして、死ぬほどCLがほしいニューカッスルとヴィラがゴールレスで敗け。3位から5位まで残り3スポッツを争っていた5チームのうち、3チームがひとつもゴールを奪えず試合に敗けるというありえない展開。
そして、ヴィラのアレ。エミマルもウケるけど、そっちじゃなく。
PLにおける今シーズン最大のVAR議論になりかねないやつ。よりによってCLを決めるかどうかの試合で起きるとは。彼らは長い時間10人でプレイしていたからそれでも最後は敗けていたかもしれないが、あのゴールが認められるとられないでは大違い。試合後のウーナイはもちろん怒っていたが、あれでもずいぶん控えめな反応に思えたほど。ひとによっては、ブチ切れてても全然おかしくない。あんなで巨額のCLマネーを失ったとしたら、たまらんな。そしてヴィラが勝つかドロウならニューカッスルが6位だったという事実。PGMOL滅ぶべし。
ざっと試合を振り返ろう。
アルテタの試合後コメント「最高にタフなシーズンだった」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:わたしは(勝利に)とても満足している。数日後から始まる休暇はいいフィーリングで始めたいものだ。いいヴァイブがあり、笑顔もある。勝つことが重要だった試合で、クラブを去る何人かの選手にさよならを云う試合でもあった。これまで貢献をありがとうと。
たとえばキーランのような選手は、もうクラブと6年も旅をしていた。ジョルジーニョにはハグをしたいし、ネトとラヒームにも。だから、数人われわれが感謝を述べる必要のある選手たちがいる。彼らの来シーズンの活躍をみんなが願っていると思う。
昨日キーランが云っていた。「ぼくは最終戦でゴールを決めますよ」と。たしかに彼はそれをやった。
ここからは反芻し、リセットし、エナジーを取り戻す時間だ。とても要求されるシーズンだったし、とてもタフだった。しかし、クラブにあるカルチャーとマインドセットは維持されている。最終日まで最高レヴェルのリソースでパフォームした。そこは際立っていたと思う。
バスでサウサンプトンまで来るなか、われわれは女子チームをずっと応援していた。とても誇らしい。彼女たちがやったやりかた、シーズンを通して逆境を乗り越えてきたこと。バルセロナ相手になんとかやりきったこと。おめでとう。きっと明日は楽しむことだろう!
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(試合について……)
アルテタ:シーズンを勝利で終えられてとてもうれしい。ドレッシングルームを去るときはポジティヴエナジーでいいヴァイブでいたかった。
そして何人かの来シーズンにはいない選手たちにはお別れを云わねばならなかった。それもエモウショナルだった。わたしは、彼らが感謝を捧げるに値すると思う。
われわれが今シーズンずっとやってきたことがあり、これからは考える時間がたっぷりある。シーズンに起きたことを分析し、そこから学ぶ。そして、このような状況にも関わらず、チームがやってきたすべての素晴らしくポジティヴなこと。ほしいものを得るために必要なあと数%をどう得られるか。
(アップフロントに選手を加えればそれを達成できる?……)
それを達成するためには、たくさんのことが起きねばならない。チームはもたらさねばならないし、選手も一定の時間と試合でプレイしなければならない。信じてほしいのは、われわれはそこに辿り着こうとしていること。
われわれはそれを絞り出そうとし、すべての石をひっくり返そうとしている。このクラブをより成功させるために。しかし、何度も繰り返すように、選手たちやチームがやってきたことは、起きたすべてのことを考慮しても、大いに称賛に値するとわたしは思う。
(キーラン・ティアニーのゴール……)
昨日彼は最後の試合でゴールを決めるでしょうと云ってたら、ほんとにやった! だから、これは彼の功績だ。彼には特別な感謝を述べたい。
彼はずっと旅の一員であり、わたしとも勝ってきた。彼が数ヶ月ソシエダに行ったのも事実だが、彼とのワークは喜びだった。とても特別なキャラクターだ。
われわれは、彼と彼の家族の幸せを願っている。そしてこのクラブのドアは彼にも開いている。彼はここでとてもとても好かれているからね。彼の今後の活躍を祈るよ。
(試合中ジョッシュ・クロンキの隣にいた……)
われわれは、このあと数日いろいろなトピックについて議論するから。あなたたちが想像しているであろうトピック。そして、それをわれわれは正しい環境のなかで行う。今日はただ試合を観ていただけさ。
(リカルド・カラフィオーリの不在……)
われわれはこの数試合で彼の様子をみるためにリッキーをプッシュしていた。彼の復帰はスケジュールよりも2-3週間早かったから。彼はコンスタントにとてもタフな領域に引きずり込まれていて、この1-2週間はあまり具合もよくなかった。
たくさんのことがありながら、それでも彼はチームで続けたがったが、われわれは彼に休みを与えることに決めた。彼には休みが必要で、しっかり準備をする必要がある。しっかりプリシーズンを過ごしてもらって、われわれは彼に来シーズンを成功させるためのベストチャンスを与える。
(サポーターへのメッセージ……)
チームとクラブをあんなふうにいつも応援してくれてほんとうにありがとう。彼らはヨーロッパ中を旅してくれて、国内でもあのマナーとエナジーは今年もすごかった。
彼らが誇りを感じてくれて、このチームが完全にすべてを出し切った感じてくれることを願う。わたしからは、選手たちはたしかにそれをやったと云うよ。もういくら絞っても一滴すら出てこない。それ以上のことはできないと思う。
彼らには、われわれのいる場所、このクラブにもたしているものを価値あるものと思ってほしい。そしてもちろん、あと必要な数%とつぎのステップでやるべきことも。
われわれのあいだでは、それが達成できるし、とてもポジティヴ。これから来るものへの熱意、生産性。
(これから数日の予定は?……)
コーチたちとすべて分析していく。チームとしてやってきたことや、個人でやってきたこと。もうほとんど終わっているものも含めてすべての計画について、彼らとじっくり取り組み、まだ計画すべきいくつかのことを計画し、完了させる。決断する。あとはタイミングで、それをいつやるか。
(休暇中もあなたは電話を確認する?……)
妻が許せばね。そうするだろうが、わからないね!
わたしもしばらく時間が必要だと思う。なぜなら、ここ数年の夏から学んだのは、どうそれに没頭するかだから。
われわれには素晴らしい人たちがいて、わたしは完全に彼らを信頼している。やらなければならないことも非常にはっきりしている。わたしはどこにいたって年中無休だと、彼らもわかっている。だが、同時にわたしにもリセットは必要だ。
今シーズンは極めて要求されるシーズンだったと思う。なぜなら、感情的に、チームやクラブにある期待に対処する必要があったから。それはタフだった。
だから、わたしが思うに、来シーズンのわれわれのベストヴァージョンを得るためにも、現場から離れてバッテリーを充電する期間がなければいけないんだ。
(女子チームがCLで優勝……)
みんなで観ていたよ。われわれはサウサンプトンまで2台のバスに分乗していたが、みんな観ていた。すごかった。
まず彼女たちのプレイ、あのバルセロナのチームに対して。そして、これは今回もレジリエンスとキャラクターが重要だと思った。なぜなら、シーズンを通して、彼女たちはたくさんの問題を抱えていたから。それをなんとかやりくりし、CLを勝った。信じられない。
ジョッシュも昨日そこにいて、彼もまたこれ以上ないほど誇らしかった。今後のことを考えると素晴らしい模範になっている。
(それをインスピレイションに……)
100%。あれこそがわれわれがほしいものだ。彼女たちはそれを成し遂げ、あんなふうにすごいやりかたでクラブをレペゼンした。
(2位でフィニッシュする重要性について……)
イエス。もしベストになれないのなら、残りのなかでベストになれ。わたしはこれを何度も何度も云ってきた。3年連続でそれをやるのは簡単じゃない。とくにわれわれがこの3年間で得てきたポインツを考えれば。
一貫性、リーグパフォーマンス。この国でかつて観たことがないほどリーグがタフだったとしても。そして今シーズンも最高にタフだった。
そして、われわれはそれを評価する必要があり、そこからわれわれは望むものは何でも築いていける。しかし、そこにたどり着くまでにあとどれだけか理解することだ。なぜなら、もう勝利からはそこまで離れていないのだから。
(来シーズンの準備はいつから始める?……)
いまから。もう明日にはいくつかのことを議論するし決断をしていく。プリシーズンのすべての計画も、シーズンの最初の数週間の計画も、すでに2-3ヶ月前に済んでいる。
そしていまは、わたしはそのことについて考え始めている。鳥肌が立つのを感じるし、興奮を感じる。これはつねにとてもいい兆候である。
(あなたは移籍ウィンドウがオープンする前に休暇を取る?……)
そうだね、違うやりかたになるだろうね。明日からもうわたしの日は違っている。やるべきことがたくさんある。しかし、そうはならない。とくに試合が近づくなかでわたしの腹の底の感覚として。それは違うものになる。そして、それがすべてを変える。
デヴィッド・ラヤの試合後コメント「ゴールデングローヴはチーム全員の功績」
GGでGG。結局13クリンシーツでフォレストのGKと同時受賞。ラヤは2年連続。試合後コメント。AFC公式サイトより。
Congratulations to @NFFC‘s Matz Sels and @Arsenal‘s David Raya, joint winners of the Golden Glove with 13 clean sheets each! 👏 pic.twitter.com/J4XrNjoxWb
— Premier League (@premierleague) May 25, 2025
ラヤ:これをキープできてとてもうれしい。いつも云っているように、これはぼくだけじゃない。ピッチ全員の集団で取ったもの。キーパーがもらうアウォードだとしても、チームにとっても素晴らしいものなんだ。
どの賞だって特別だが、ぼくらにはたくさんのケガ人がいて、いつも違うバック4だったのだから。今日はKTがCBで、ジンチェンコがLBに戻り、KubaがRCB、ベン・ホワイトがRB。
これが示すのは、正しいことをやりつづける意志。そしてチームを助けようとした全員の功績。
これは特別だ。このようなことをこの素晴らしいクラブでできたこと。クラブの歴史に入ったこと。これはすごい。とてもとても誇らしい。つぎは3つめを狙おう。
キヴィオーはクバと呼ばれているのか。初めて知った。
今シーズンも楽しくすべて読ませていただきました!来シーズンこそ我々の年です!お疲れ様でした
ありがとうです!