やあ。
今年の夏ウィンドウでは、RodrygoやZubimendiの案件もあり、アーセナルファンのぼくのTLにもアルゴリズムによってレアル・マドリッドのインフルエンサーたちのTWがよく流れてくるのだが、昨日くらいから、またぞろ、彼らがZubimendiの取り引きに横槍を入れ始めた。いわく「レアルがZubimendiをハイジャックする」うんぬん。
これまでにBBC SportなどのTier 1メディア、あるいはオーンステインやロマーノなどの信頼できるジャーナリストによって、アーセナルとZubimendi(ソシエダ)の取り引きがほぼ完了していることは伝えられているとおりだが、マドリッド方面ではいまだにZubimendiの土壇場の翻意が信じられている様子。
んなわけない。
しかし、いや待て、たしか彼は去年の夏もリヴァプールとなにかあったとかなかったとか……
「レアル・マドリッドがZubimendiのハイジャックに自信」のうわさ
ソーシャルメディアなんか見ないし、そんなん知らんというひとのために。こういうのである。アーセナルファンも釣られまくり。
🚨 BREAKING: Martin Zubimendi to Arsenal was almost DONE but a call from Real Madrid now changed EVERYTHING.
The situation is now OPEN. @jfelixdiaz pic.twitter.com/PXMMTn7ySm
— Madrid Xtra (@MadridXtra) June 9, 2025
ブレイキング:Martin Zubimendiのアーセナル行きはほとんど完了だった。しかし、レアル・マドリッドからの連絡がすべてを変えた。
いま状況はオープンである。
🚨 BREAKING: Real Madrid called Martin Zubimendi’s camp in the last hours, and asked if the deal with Arsenal is done.
The answer was NO. @marca pic.twitter.com/PwGMmYzxO8
— Madrid Zone (@theMadridZone) June 9, 2025
ブレイキング:この数時間のあいだにレアル・マドリッドがMartin Zubimendiの側に連絡を入れ、アーセナルとの取り引きは完了したのかと尋ねた。
その回答はノーであった。
まあ、数ヶ月前からレアル・マドリッドが彼に強い興味を持っているというリポートはあった。それが、ここへ来て突然に再燃しているという。
これらの前には、予告めいたこんなのもあった。
🚨 BREAKING: Florentino Perez is working on a SECRET signing.
He plays TONIGHT, in the Nations League final.
It is NOT Nico Williams. @as_maroto pic.twitter.com/FyxMq1u5AP
— Madrid Zone (@theMadridZone) June 8, 2025
ブレイキング:現在Florentino Perezが、秘密の契約に取り組んでいる。
彼は、今晩のネイションズリーグファイナルでプレイする選手。
それはNico Williamsではない。
とあるアーセナルファン「ミケル・メリーノは非売品だよ」。ウケる。でも大金つまれたら考えちゃうよな。
しかし、ポルトガルに敗けてしまったものの、この試合もZubiやんはすごかったみたいだね。すぐ消えそうな動画だけど。ライスかよというボールキャリー。
🇪🇸Zubimendi vs Portugal🇵🇹pic.twitter.com/vH6X4wkkMg
— 🇳🇴 kimmoFC (@kimmoFC) June 8, 2025
そしてレアル・マドリッドの機関紙こと『Marca』の最新の表紙がこれである。「Zubimendiはマドリッドに耳を傾ける」。
#LaPortada Zubimendi escucha al Madrid 🗞️ pic.twitter.com/DNhsrMlVic
— MARCA (@marca) June 9, 2025
ところで興味深かったのは、この表紙について@HandofArsenal(※旧@HandofOzil)が「明日のMarcaの表紙は“Zubimendi作戦”になる可能性がある」と、前日に当てていたこと。
Tomorrow there is a potential for the front page of Marca (Madrid led news station) to plaster “Operation Zubimendi” as a front cover.
I tell you in advance, be at ease.
“Raise your words not your voice. It is rain that grows flowers not thunder” 🥷🏽
— HandofArsenal (@HandofArsenal) June 9, 2025
ぼくもこのTWはたまたま観ていて、彼が心配するアーセナルファンを落ち着かせるための単なる例え話をしているだけだと思っていたから、ちょっとびっくりした。
AFCBellあるいはTNAT、これまでもアーセナルの内部情報をリークするインサイダーと云われる人物は現れては消えていったが(消えてはいないか)、先日のRodrygoについての情報といい、この夏はこの@HandofArsenalがそのポジションにいるという気がしている。まあ、あんまり派手にやりすぎるとクラブに特定されて、また短命に終わる運命にあるとは思うけれど。ITK。
この一連の噂話にロマーノは?
そんななか、この件に反応したジャーナリストがファブリツィオ・ロマーノ。昨日、彼が自身のYTチャンネルで語った。
ロマーノ:(ZubimendiとRMとのリンク?)その件については、わたしもすべての情報源を尊重するよ。クラブは、最後の瞬間までハイジャックをトライすることだってできる。
しかし、わたしの情報ではZubimendiはアーセナルとすべての詳細で合意している。もう数ヶ月前に合意に達している。
シーズンが終わるまでソシエダをリスペクトする意味もあり、選手はまだ契約書にサインはしていないが、すべての書類は交わされている。あと残っている正式なステップは、メディカル、契約書にサイン、そして写真を撮るだけ。
フットボールでは絶対ということはないが、現時点では、わたしの情報ではアーセナルがZubimendiを説得した。
レアル・マドリッドのファンたちだって、アーセナルとZubimendiのニュースはいろんなところで目に入っているはずで、それでも彼らが土壇場の奇跡を信じるのは、やはり去年の例があるからだろうか。
Zubimendiがリヴァプールと破談した2024夏と今年の報道をくらべる
ぼくは、去年夏のリヴァプールとZubimendiの件はくわしくは知らなくて、なんとなくリヴァプール方面が騒がしいなと思ったくらい。ファンはみんな彼が自分たちのチーム来ると信じていたのに、突然選手が考えを変えたみたいな。茫然自失。
この夏のZubiのアーセナル移籍をもっとも腹立たしく思う人たちがいるとすれば、それは間違いなくLIVファンでしょうな。
それで、去年の彼らのリンク報道のされかたと、今回のアーセナルとの違いはやっぱり気になっていた。いまわれらは完全に取り引き完了を信じているが、リヴァプールも同じだったのか、そしてアーセナルにもその可能性があるのかないのか。歴史は繰り返すのか。
すると、こういうニーズを察してか、昨日redditのとあるユーザが、オーンステイン、ロマーノ、Joyce(※LIVのtier1だとか)の去年のTWを調べて共有してくれたのですな。これはスーパーナイス。リスペクト。
それを以下に紹介しよう。※交渉の破談が伝えられた部分を赤字にした
デイヴィッド・オーンステイン
(2024年8月7日)リヴァプールがレアル・ソシエダのMartin Zubimendiの獲得を探っている。値下げが受け入れられなければ、€60mのRCを一括払いする必要があり簡単ではない。LIVも選手を説得する必要があり、これまでにそれができたクラブはない。
(2024年8月7日)ソシエダはLIVのZubiへの関心には気づいている。まだオファーはないし、クラブも彼が移籍を志願するまでは売却の意志はない。選手はまだ決断はしていない。
(2024年8月7日)ソシエダの情報源によると、クラブはZubiのLIV移籍を受け入れると考えている。しかしながら、LIVが€60m一括払いのRCを発動させない限り、まだ金額で合意する必要がある。
(2024年8月9日)LIVはひきつづきソシエダのZubiの契約に取り組んでいる。選手がほかのクラブへ行くことは、いまのところ焦点ではない。交渉が遅れているのは取り引きのストラクチャによる。LIVは選手の移籍を説得し、ソシエダは選手の慰留を説得している
(2024年8月12日)Zubiはソシエダ残留を決めた。LIVの説得があり、ソシエダも当初は選手の移籍を予想したが、慰留に成功。今日Richard Hughesに伝えられた。現時点ではLIVはべつのNo.6を取らないと見られる。
ファブリツィオ・ロマーノ
(2024年8月7日)リヴァプールが新MFとしてMartin Zubimendiに動こうとしている。彼の契約には€60mのRCが含まれる。クラブ間の交渉、それに選手との交渉はこのあと。
(2024年8月7日)LIVはZubiの契約に自信を持っている。今朝早くに報じたように交渉はつづいている。まだ多くの取り組みは残されているが、LIVは本気だ。
(2024年8月8日)ZubiはLIVが説得しようとしているものの、ソシエダのつぎの試合に招集されている。
(2024年8月9日)LIVはいまもZubiの取り引きに取り組み中。とくに選手サイドにプッシュしている。LIVは、ソシエダが熱心に選手の慰留に努めていることもわかっている。ソシエダは彼が残留したときに備えて新契約もオファーする…… しかしLIVもまだそこにいる。
(2024年8月12日)Zubiは今晩のLIVの正式な交渉を拒否した。ソシエダのZubiの慰留が決定的になり、彼はすぐに用意される新契約でクラブに残ることになる。relevoが報じたように、Zubiは今晩Richard Hughesに伝えた。
JOYCE(※LIV情報Tier1)
(2024年8月7日)リヴァプールはソシエダのMF、Martin Zubimendiを検討している。
(2024年8月8日)LIVはZubiの獲得に自信を持っており、選手もアンフィールド行きをプッシュしてくれることを望んでいる。
(2024年8月8日)ソシエダはZubiにLIVを断るよう説得しようとしている。
(2024年8月12日)ソシエダはZubiに対し£51mのRCを彼自身が支払う必要があると伝えている。
(2024年8月12日)LIVのターゲットであるZubiがソシエダに残る。
以上
こりゃあ申し訳ないけど、現在のアーセナルとのリンク報道よりはだいぶ前の段階で破談になっているように見えるな。あの騒ぎようだったから、一度合意したものが覆ったくらいかと思ってた。
オーンステインは、「クラブはZubiのLIV移籍を受け入れると考えている」と伝えている日もあるが、それも「ソシエダの情報筋によれば」という条件つき。しかし、LIVファンがヒートアップしちゃったTWではありそう。オーニーの兄貴もひとが悪いや。
これに対し、いまのアーセナルはロマーノが昨日述べているのも含めて、ほとんど決まっているも同然の報道がされていて、取り引きとしては去年のリヴァプールとはまったく違うステージに突入していることがうかがえる。もしこれが覆るなら、もう何を信じればいいのかわからないというレベル。
だから、結論としては、Zubimendiをめぐる去年のリヴァプールの状況と、いまのアーセナルの状況はまったく違うということ。
クラブ間でも問題がないし、選手サイドとも問題なし。予定されていたメディカルの延期はただの延期だし、契約のタイミングはソシエダの会計年度の都合で7月。
なあんだ心配して損しちゃったね!
おわり