今日きていたこの記事。ジャーメイン・ジェナス「スパーズの何人かは今の倍はもらっていい」。彼らのサラリーは現在の活躍と比べて安すぎるという主張らしい。
いみじくも先日アーセン・ヴェンゲルが指摘したように、ToTは近年の躍進の代償として今シーズン終了後にも選手たちから大幅なサラリーアップを求められそうだ。このままではToTはデレ・アリやエリクセンをはじめビッグクラブから熱視線を浴びる旬のプレイヤーたちをキープできないかもしれない。
では実際に選手たちは今どれほどの給料をもらっているのか。簡単にまとめてみたい。データはこちらのサイトから。数字の信憑性は不明である。すでにいない選手もリストに含まれている。
Salary – Transfer news & rumours 2016/2017 – SillySeason.com
参考までに、サラリーの単位は「週給」。現在のレートであれば(1ポンド=145円)
例:週給10万ポンド=1450万円
年収およそ7億5400万円(1年を52週で計算)
週給で降順にソートした。
EPLクラブの選手サラリー
アーセナルの選手サラリー(2017)
Arsenal Players Salaries 2017 (Weekly Wages) – SillySeason.com
伝えられるところによれば、エジルは現在の2倍、サンチェスは2倍以上を要求している。ウォルコットは週給140kというように聞いていた気がするがここでは110k。
目を引くのは、ウィルシャーの90k、ドビュッシーの70kあたりか。放出するにもその給与を払えるクラブは少なく、若干不良債権化しつつある。
逆にコシエルニ(60k)やコクラン(20k)といった選手は、貢献度から考えるとかなり安価。
エジルやサンチェスと同様に来年で契約が切れるOx(65k)はリヴァプール移籍の噂が再燃しているが、契約更新するにはどれほどのアップが必要になるか。今季才能の片鱗をようやく見せ始めた引く手あまたの選手だけに興味深い。
ToTの選手サラリー(2017)
Tottenham Hotspur Players Salaries 2017 (Weekly Wages) – SillySeason.com
トップがロリの120k。給与レベルは全体的にアーセナルよりも数段下がる。あのハリケーンですら100k。エリクセン75k、デレアリ50kと彼らの獲得を狙う他クラブからすると、現状はかなり付け入るスキのありそうな週給となっている。
昨季3位今季2位フィニッシュとすでにEPLのトップクラブの仲間入りをしつつあるToT。クラブの実力に見合わない給与体系はいずれ否応なしに是正されることになりそうだ。
マンチェスター・ユナイテッドの選手サラリー(2017)
Manchester United Players Salaries 2017 (Weekly Wages)
プレミアリーグの銀河系方面、マンチェスター・ユナイテッドことマンテッド。マンUのトッププレイヤーたちの給与は、アーセナルやToTのほとんど倍。アレクシス・サンチェスのちょうど倍をもらうウェイン・ルーニー(260k)のお荷物感が半端ではない。クラブがエヴァートンに放出したがるのも無理もない。
世界の高給プレイヤーたち
世界に目を向ければ、チャイナのクラブやヨーロッパのトップトップクラブはスター選手にもっと給与を支払っている。
Highest Paid Footballers In The World
ベスト10にマンUのふたりが入っているが、上には上がいるものだ。チャイナに行ったテヴェスは別格として、やはりトップはクリロナ(365k)とメッシ(350k)。ふたりはご丁寧に税引き後の金額となっており、暗に見た目よりもっと多くもらっていると示唆されている。
それに続くのはギャレス・ベイル(320k)。もし今でもToTにいたならば、もちろんこのクラスの給与を得ることもなかったろう。
きっとエジルもサンチェスも見ているのはこの辺のフットボール長者たちだ。自分が彼らに比肩できるトッププレイヤーだという自負がなければ大幅なサラリーアップの要求もできないが、当然その自信も自覚もある。
中国クラブの選手を除いて、実力的にこのトップ10にエジルが入れるかは微妙なところだが、サンチェスなら入っていてもおかしくはないかもしれない。実際、サンチェスがマン・シティやチェルシーといった金満クラブに移籍するならば、250kや300kをもらうことになるはずだ。
そりゃ行くわ。