「いっそのこと4位に入れなければいいのに」
そう考えるグーナーは少なくない。毎年、そこそこの選手でそこそこのチームをつくり、シーズンが終わってみれば「4位以内」とそこそこの成績を残し、なんとなく「来季こそは」という空気が蔓延している。
EPL4位以下でチャンピオンズの出場権を逃すという、それくらいの大きな刺激がなければこのぬるま湯から脱っすることはできない。そう信じる人がいても不思議ではない。
シーズンが始まれば、はじまりはいつもだいたい好調で我が世の春を謳歌し、いつもの時期にけが人が続出&失速し、格下を取りこぼし、ライバルに破れ、格上にコテンパンに破れ、やがて危機的状況が訪れるとメディアはチームのメンタリティに疑問を呈しファンはこのままでいいのかと喧々諤々やりあう。
ほうぼうでこの世の終わりかのような悲観論が叫ばれるなか、シーズン終了までには帳尻合わせが行われ、終わってみれば4位以内に潜り込んでいる。それがインヴィンシブルズ以降のアーセナルで繰り返されてきた光景である。
EPLを勝てないだけじゃなくて、浮き沈みまで定期的にくることがわかってしまっている。そんなチーム。それがわれらがアーセナルである。
ヴェンゲル監督の去就を決めるゲーム
今シーズンの終りに契約が切れるヴェンゲル監督が契約を更新するかどうかに注目が集まっている。チームを去るとなれば、アレクシスやエジルの比ではないインパクトを残すだろう。
クラブOBやパンディットたちが指摘しているように、今夜(現地ランチタイム)行われるアウェイのチェルシー戦が、ヴェンゲルの去就に大きく影響する可能性はあるのだろうか。勝っても厳しい闘いが続くが、負ければタイトルレースは即終了というアーセナルにとっては極めて重要な一戦である。
もし今夜チェルシーに大敗するようなことがあれば(それも十分ありえると思う)、それこそかつてない批判にさらされるだろう。さすがにヴェンゲル監督といえど、全メディアと全ファンからのこれまで以上の批判に耐えられるだろうか。
2017年2月4日のチェルシー戦での大敗によって、ヴェンゲル監督は引退(移籍)を決めた。
この試合がターニング・ポイントとなる重要な試合であったと、後世に語られる。今日の試合はそんな試合だ。
Oxが怪我でAMNがCoqの相棒だと?? それが本当なら8点ぐらい取られそう。