各所で報道されている、メスト・エジルが自身のアーセナルにおける将来はヴェンゲルの去就に依存しないと語った件。
これは、今年1月の「(契約更新については)ヴェンゲルがどうするかを見てから明らかにしたい」という彼自身のコメントをある意味で否定するものだ。
つまり、彼はヴェンゲルが辞めてもアーセナルにとどまる可能性があるといっている。この2ヶ月でエジルにどのような心境の変化があったのだろうか。
エジルは次期監督を知った可能性がある
ひとつの可能性は、エジルがヴェンゲルの後任監督が誰かを知ったことだ。
※画像はWikipediaより
もともとエジルという選手は、アレクシス・サンチェスほどアーセナルFCというクラブやチームメイトに対して不満を持っているわけではないことは態度やコメントなどからも察せられた。
彼はおそらくヴェンゲルのことなどどうでもよくて、条件次第では契約更新するつもりだったのではないだろうか。その本心を隠して「ヴェンゲルが辞めるなら自分も辞める」とヴェンゲルへの忠誠を示すことで交渉をうまく進めようとした。内外にアーセナル愛を示す(金目当てじゃない)ためには、ヴェンゲルは便利な存在だったのだ。
だがここへきて、自分の将来はヴェンゲルと一蓮托生ではないと自身のコメントを覆した。エジルに何が起きたのか。ぼくの推察はこうだ。
エジルはどうしても一緒に仕事がしたいと願うような新しい監督の内定を知ったんである。そしてその監督はといえば、もちろんマックス・アッレグリその人なのである。ズバリそれしかない。
次期監督はアッレグリ。マックス・アッレグリ。そしてアーセナルはネクストステージへ
アッレグリという監督はエジルのような選手が大好きらしい。アッレグリがアーセナル次期監督就任の条件として、クラブにエジルの契約更新を求めていても不思議はない。もしかしたら、アッレグリサイドからエジルに打診があったという可能性だってある。
またおそらく、アーセナルの監督に就任するにあたっては、アッレグリは同時に十分な補強予算も要求するだろう。つまり、アーセナルは時流に抗う時代遅れのクラブから、ようやくクラブの規模に見合った投資を行うまともなEPLクラブに生まれ変わるのだ。そして強くなるのだ。自分を最高に評価する百戦錬磨の知将についに野心を持った一流クラブ。エジルが惹かれないはずがない。
ヴェンゲルは退任し、エジルは残留する
ということで、今回のエジルの心変わり報道から導き出される、アーセナル界隈で今後起きるであろう動きをまとめると、
- ヴェンゲルは退任(今季限り)
- エジルが望む監督が次期監督(たぶんアッレグリ)
- エジルは契約を更新(もちろん最高給)
となる。
意外なところから情報って漏れるもんだね。