マンチェスター・シティね、これはあれだ。ぼくのまったくの私見だけど、アーセナルです。15年前に見たやつだ。何度か比較されたりしているのは知ってる。でも目の当たりにしたと感じたのは今回が初めてだった。
超絶タレント選手たちが全体でユニットになって動くんだもの。考えるより先に身体が動いてる。すべて思いのまま、やることなすことが成功。数的不利な場面でもあそこまでボールをつながれたら、さすがにおれたちのアーセナルFCでも為す術がない。
アーセナルはこの試合、まあ並のチームとして結構がんばったと思う。後半明らかにシティがペースダウンして、多少盛り返すところも見られたけど、それでもシティにとっては完全に想定内だった。完全に試合の流れをコントロールした。前からのプレスも引いてカウンターも自由自在ってこった。こりゃすげえや。
この全能感は完全にインヴィンシブルズのアレですわ。まじでここまで強く美しく試合を思い通りに運んでいるチームの試合というのは、15年ぶりに見たと思う。
インヴィンシブルの時代って90分間でパスミスとかほとんどなくて、やることなすことがうまくいく。そしてもちろん全体が連動して、最後のフィニッシャーにはリーグ最強のタレントがいた。ちょうどあんな感じだったな。ポゼッションていうのは、そういう試合をした結果であって、決していまのアーセナルがやっているようなポゼッションのためのポゼッションなんかじゃない。
戦後にヴェンゲル監督は、選手たちの自信が十分じゃなかったというコメントを残している。でも選手に自信を与えるのもマネージャーの役目なんだよ。他人事みたいにいわないでほしい。
もちろん、セルフ・コンフィデンスというものは、チームの状況がよくなってそこから自然と醸成されていくものだとは思う。それがいいときのチームにある好循環だ。でもそうした好循環をつくるどころか、チームをはっきりと後退させ始めている。自信のなさがプレイにも影響して勝てず、またそれが自信喪失につながるという最悪の悪循環。この試合も無得点の3失点。今季シティには3戦3敗でトータルスコアは9-1という目も当てられない点差。
オフェンスはディフェンスから。アーセナルのオフェンスが一向に改善されないのは、ディフェンスがうまくいかないからだ。守備がうまくなれば、必ず攻撃にもいい影響が出る。それがなぜかAWには理解されない。
アーセナルは攻撃の選手にいくらお金を費やしてもまったくのムダである。それが正しい指摘であることがまた証明されてしまった。
Arsenal have now lost more matches in 2018 (7) across all competitions than any other team in the Premier League.
Not a good start to the year. pic.twitter.com/RMwSaYXzcC
— Squawka Football (@Squawka) 2018年3月1日
2018年に入ってからアーセナル以上に負けた(7負け)チームはEPLのなかにはいないんだって。
これミランにも勝てないだろ。あいつら580分とか無失点らしいよ。ELもCLと同じようにラスト16で落として今季のアーセナルは終了。めでたくAWは今季限りで解任だ。