年内最終戦、アウェイのリヴァプール戦を前にビッグニュースが。
なんとメスト・エジルがひざの痛みを訴えて、スクワッドから外れたというのだ。
What next for Mesut Özil and #Arsenal? 🤔@bbcsport_David says there are whispers that the German won’t be in the squad v #LFC due to a knee complaint.
📻 https://t.co/2vl5y1d02o pic.twitter.com/801Mn39kbe
— BBC 5 Live Sport (@5liveSport) December 28, 2018
オーンステインかく語りき
情報はおなじみのジャーナリスト、デイヴィッド・オーンステインより。
レディオで語ったことをフォローするツイートが以下。
This was recorded at 6pm but we now know Mesut Ozil is out of Arsenal’s game at Liverpool tomorrow. He trained with the squad today but complained of pain in his knee and was withdrawn from the travelling party #AFC #LFC https://t.co/io95HjjIyl
— David Ornstein (@bbcsport_david) 28 December 2018
オーンステイン:収録(※エジルの件が話されたBBC Radio5)は午後6時に行われたものだが、その後エジルは明日のリヴァプール戦には加わらないことがわかった。
彼は今日スクワッドと練習していたが、ひざに痛みを訴えて、遠征メンバーを辞退した。
Ozil’s knee injury was sustained at Brighton on Boxing Day and despite the best efforts from all for him to be fit to face Liverpool tomorrow, the problem persisted – he was not ready play or be in the squad #AFC
— David Ornstein (@bbcsport_david) 28 December 2018
オーンステイン:エジルのひざのケガはボクシングデイのブライトン戦からつづいているもので、彼が明日のリヴァプール戦にフィットできるようみんなが彼のために懸命だった。しかし痛みはつづいた。彼はプレイする準備ができていなかったので、スクワッドに入らない
疑惑のけが
これまでエジルの「けが」については、ヴェンゲル時代でも何度か試合前に突然発覚するなど一部では、ほんとうにけがなのかどうか疑いが持たれていたこともあった。
立場が悪くなると、突然のけがで離脱するというイメージはたしかにある。
そして今回、ファンにとってはまるで寝耳に水のように、また突然とけがが発表された(※公式発表はまだない)。
しかもこのビッグマッチを前にだ。
オーンステインのツイートによれば、ブライトンのときにすでにエジルはひざの痛みがあったということだが、それも奇妙に思えるのは、アーセナルサイドからはそのことがこれまで一切触れられていなかったからだ。
それもおかしな話しではないか。
むしろ、ブライトン戦で前半で彼を下げたことについては、戦術を理由とするよりもけがを理由にしたほうがよほど余計な波風を立てずに済んだはずだ。エメリは「戦術の理由でありそのほかの理由はない」とわざわざ念を押している。
エメリがこの件で公然とウソをつくとも思えない。つまりエメリはエジルのけがを知らなかった可能性がある。
以前にもエメリはプレスカンファレンスで、けがで離脱したエジルについて「いつけがしたかも知らない」と答えたことがある。
エジルの離脱はほんとうにけがなんだろうか。
下がりつづけるエジルのペッキングオーダー
ここ数試合で、エメリはあからさまにエジルを軽視するようになった。
NLD(カラバオカップ)でけがでもないエジルがベンチからも外れたとき、最初は誰もがその決断に驚いたが、このリヴァプール戦においてはぼくも含めて彼がスタートしないと予想するひとも多くなっていた。
エメリのこれまでの言動からすれば、特別インテンシティが要求されるだろうこの試合で、エメリが最初からエジルを使いたがるとも思えなかったからだ。
もはやエメリのエジルに対する信頼が揺らいでいるのは疑いようがない。
今回もまた、エジルは自分がリヴァプール戦で外されるだろうことを知って自らチームを離れた、そんな想像もできる。
NLDのことを思い返せば、もしけががなかったとしても、この試合でエメリがエジルをスクワッドから外す可能性はゼロとはいえなかった。
エメリとエジルの奇妙な関係。「エメリのメッセージ」とは?
このブログで先日紹介したMetroのまとめ記事をあらためて見ても、ふたりの関係はやはり少し奇妙なところがある。
エメリはアーセナルにやってきて、エジルをとても重要な選手だといい、その後キャプテンのひとりにも任命。そしてそれ以来、試合に出したり出さなかったりしている。現在はこの有様である。エジルも相変わらず好不調の波が激しい。
しかし、彼ほどのビッグプレイヤーを使わないということは常識的にはありえない。クラブは300-350kといわれる高すぎる給料を支払っているからだ。
そしてNLDでのスクワッド落ちが象徴的なように、出ている選手や控え選手を見ればエメリの「エジル外し」は、批判や議論を顧みずあえて行っているとしか思えないフシがある。
それはいったい誰に対する何のメッセージなのか。
冬の移籍市場が迫っているので、それとまったく関係がないとは考えにくい。とぼくは思う。
やっぱりエジルは構想外なんだと思いますねえ。もちろんエジルは芸術品のように素敵だけれど、敏腕スカウトとエメリがチームを変えようとする中では、真っ先に槍玉に挙げられる選手ではないでしょうか。新しいトップが認められるには前のトップと違うやり方をすればいいのですし、組織の流れとして当然かと。CR7のように、どこに行っても得点王みたいな人なら話は別でしょうが(ネイマールのように監督を追い出すタイプでもない)、彼は違うタイプです。ただ、このまま放出されるとしても、エジルの状況への対処法が気になります。私は詐病のようなことはせず、堂々と監督の戦略に納得できない、と言えばいいと思います。
言えばいいと思いますと書きましたが、何かを公に発言する行為自体が難しいのでしょうね。
度を過ぎた批判ばかり受けるし、苦しいだろうなあ。フットボールを辞めるって言いださないことを祈ります。
新年明けて代理人の話(arsenalでやる!なんて内容は自分で言えばいいのに)が本当なら、エジルは難しい選択肢を選んだのかもしれませんね。難しい方を選ぶのはpositiveな要素だけども、んー。この2年の不調は、実は彼自身が「レジェンド級の実力がないのかも」、という不安に対処できていないためではないでしょうか。この点について、メンタル面に特化したコーチかセラピストのケアが必要だと思うのですが、エジルのプレーの波は今に始まったことではないので、(メンタルケアが不十分そうなのは)エジルサイドの責任はもちろん、関わった監督たちやチームの指導責任もあると思うのです。アーセナルは、経営の苦しい会社が付け焼き刃の対策しているように見える。高級契約が失敗だった〜じゃなくて、間違いじゃなかった方向にして欲しいもんです。中国に行ってお金を還元してちょうだいじゃ、ちょっとね。
エジルがいなくても得点は取れている。エジルが抜けた場合は、この選手層は維持する必要があるけど(特にラカゼットが不満そう、出て行く可能性あるんじゃないかなあ)。
今必要なのはどう考えてもDF陣。全員入れ替えてもいいくらい。シティみたいに。
「攻撃停滞するからドリブラーがー」とか渋谷の女子高生みたいな寝言言ってた連中もようやく目が覚めた感じ。