今朝起きてCLのハイライト観てびっくり。もうその話題でメディアもSNSももちきりですよ。ミラクルすぎる。。
でもこれがあいつらの悪運の強さとひとことで片付けられないのは、彼らは終盤で試合を決めることが非常に多いのだよね。とくに今季。粘り強いのだ。
そんな彼らとの決戦を週末に控え万全の状態で迎えたいなかで、まさに難しい舵取りを要求されるのがこのミッドウィークのアウェイマッチ、レンヌである。
もちろんいい結果を残してホームでのセカンドレグを楽にしたいが、かといってこの試合をフルストレングスで戦って消耗すれば日曜の試合にさわる。さてどう出るか。
エメリの試合前コメント
昨日の試合前プレスカンファレンスより。レンヌでの会見にはゲンドゥージも同席した。
(ラカゼットのヨーロッパでのバンが3試合になったことに驚いている……)
エメリ:グドイブニン。驚きでもあるし、そうでもないかな。状況によるから。レッドカードなら最低でも1試合、最大で3試合のバンだということはわかっている。彼とは話して、彼は1試合になるよう請うていたようだが、わたしは彼に3試合になると伝えたよ。1試合と3試合の差だ。しかしわたしたちには選手もいるし、この試合でラカゼット抜きで戦うことについては自信もある。
(今回はチームにどのようなプレイをさせるつもり……)
いい訳はできない。われわれには毎週のようにたくさんの試合をプレイする習慣がある。土曜に試合をして日曜に休み、そして月曜にはワークを始め、火曜、水曜。明日はどの選手もプレイすることができると思う。われわれにはとても重要な試合になるし、個人でもチームでも仕事を遂行する必要がある。
(オーバについてと彼がNLDでペナルティをミスしたこととどう折り合いをつけているか……)
90分のなかでのひとつのアクションに過ぎない。チャンスをつくることがもっとも重要で、あのペナルティをつくったのも彼だ。そして得点するチャンスがあった。
試合後にも話したように、わたしにはもっとも重要なことはチャンスをつくることで、より効率的になれるようより多くのチャンスをつくる。ペナルティは試合のなかのひとつのアクションだ。わたしはポジティヴだし、いまではもしまた選手にペナルティのチャンスがあったときでも大きな自信で決めてくれると信じている。
(マテオ、キミはこんなに早くチームで重要な存在になれると思っていた?……)
ゲンドゥージ:去年ぼくがアーセナルに来たときプリシーズンでシンガポールに行って、自分に何ができるか示すことが大切だとわかったんだ。だからいいプレイをしなきゃならなかったし、いいプレイができたときもあった。コーチやほかの選手たちのおかげで自信を得ることもできた。これが続いていくことを願うよ。
(キミがミッドフィールドにもたらすもの……)
ぼくは若いプレイヤーだ。だからたくさんのエナジーがある。チームメイトのために走るし、チームのために戦う。どの試合でもハートを持って150%を出す。すべてを捧げる。それが秘訣かな。
(レンヌについて……)
エメリ:われわれはまず彼らをリスペクトする。彼らはレアル・ベティスに2試合でかなりいいプレイをした。ここにいるにふさわしいよ。守備でも攻撃でもとてもいいオーガニゼイションがあるね。とてもいい選手たちもいるし、彼らにとってもいまが大事なときだということも知っている。こちらもそうだ。
わたしたちは彼らがベストを出してくることを考えて準備するし、彼らの選手たちを止めたい。とはいえ、キャパシティとクオリティを持って自分たちのゲイムプランをインポーズする。2試合でビッグパフォーマンスを出さなければならないことは理解している。
(レンヌは8日分の準備期間をつくりました。あなたもPLにスケジュールの調整を頼みたいですか……)
わたしはそれをリスペクトする。PLがスケジュールを決めたし、わたしたちはできる時間のなかで準備をするだけだ。毎週たくさんの試合をすることに慣れてもいるしね。これはいい訳じゃない。もしわたしにひとつの試合のためにより準備する時間があったらうれしいかって? そうかもしれない。でもたとえばこの試合ではいい訳はないよ。だって十分な準備期間があったから。わたしたちは状況に慣れているし、明日プレイできる選手も揃っている。ビッグパフォーマンスで、フレッシュでビッグエナジーをもってプレイできる選手たちが。
この試合の後に休んで、そしてに日曜には何人かは明日と同じ選手たちを使うことができるし、つぎの2試合に向けてまた何人かはフレッシュなエナジーでプレイできる選手を使う。
(ベン・アルファと戦います……)
彼はとてもいい選手でビッグパフォーマンスでプレイする。彼らにはいい組織がありいい選手がいる。そのうちのひとりがベン・アルファだ。わたしたちは彼のクオリティとスキルをコントロールしなければならない。なぜならベティスでの2試合は彼はとてもいいプレイをしていたから。しかしベン・アルファだけではない。彼らにはSarr、Grenier、Bourigeaud、Andreや何人かのいいディフェンダーがいる。相手選手全員だ。しかし彼らにとりベン・アルファがとても重要な選手なのはたしかだよ。
150%で戦う。いいね。
チームニュース
公式TeamNewsより。
ラカゼットがサスペンション。いつもの3人はアウト。
わりとフルパワー。注目はリヒトシュタイナーもジェンコも入っていないこと。RB/RWBはAMNでスタート、緊急時はムスタフィか。
予想ファースト11
当ブログの予想スターティング。
3-4-2-1
オバメヤン
イウォビ、ラムジー
コラシナツ、ジャカ、トレイラ、AMN
モンレアル、コシエルニ、ソクラティス
チェフ
ラカゼットがいないので当然PEAがメインストライカーに。
インサイドFWのふたりは人選に迷うところだが、好調のミキタリアンはマンUに向けてできれば休ませたい。エジルをスタートから使うかどうかも迷いどころだ。ぼくはホームのマンUでエジルが出てくるのではないかと思っている。
そろそろスアレスも使ってほしいが、アウェイでいきなりはないか。アウェイでリードできたらホームでのリターンレグでスタートはありえそうだ。
CMにはPLで使えないトレイラをフルで使わざるをえない。トレイラのパートナーはジャカではなくゲンドゥージの可能性はありそう。
レンヌについて
スタッド・レンヌ。ぼくにはまったく馴染みないチーム。いつもか。。
地図左下の赤いピンがレンヌ。わりとロンドンの真下という感じ。ロンドン~パリともそう距離は変わらないのではないだろうか。ウクライナとかアゼルバイジャンとかロシア方面へ行くよりはだいぶマシである。
リーグ1では現在10位のチーム。アーセナルと対戦するのは初めてだそう。
エメリの会見でも触れられていたように、今回この試合に備えてリーグの試合を1試合延期したことも話題だ。フレンチリーグではそんなんできるんだなあ。巨額契約のTV放映にあんなガチガチで縛られたPLではまず無理なのでは?
彼らのキープレイヤーは、もちろんハテム・ベナルファ。日本でも悪童フットボーラー(笑い)みたいな存在として有名だが、エメリのPSGでもプレイしておりお互い目も合わさなかったという不仲説あり。
それと、キャプテンのベンジャミン・アンドレというCM、アーセナルともリンクされていたイスマイラ・サーというウインガーもいる。
彼らはラスト32で有利と云われたベティスをアグリゲイト6-4で破っている油断ならないチームだ。
フースコによるチームキャラクター分析では。
セットピース、個人スキルでチャンスクリエイトがヴェリ・ストロング。
得点チャンスクリエイト、セットピースの守備がストロング。
一方でリードを守るのがヴェリ・ウィーク。
プレイスタイルは、ワイド攻撃、右から攻撃(サーのいるサイド)、ロングシュート、たくさんのシュート、敵がアグレッシヴに向かいがちでアグレッシヴじゃないといった傾向。
アーセナルとの相性はどうなんだろ。でもアグレッシヴじゃないというのはいいね。いまとくにケガがコワイ。
マッチファクツ
- レンヌはアーセナルにとってヨーロッパで戦う10番目のフレンチチーム。そのうち9チームに勝っている
- アーセナルはフレンチチームとのアウェイマッチに敗けたことがない(W8 D5 L0)
- アーセナルがフランスで敗けたことは2度しかない(1995カップウィナーズカップのレアル・サラゴサ、2006CLのバルセロナとのファイナル)
- レンヌが英国クラブを迎えるのは史上2回めで、今回はアストン・ヴィラを破った2001年以来
- アーセナルがメジャーなヨーロッパのコンペティションでラスト16まで進むのは16シーズン連続(03/04以来)
- レンヌのイスマイラ・サーは今季ELで5得点に絡んでいる(G3 A2)。フレンチクラブでは最多
サーは、もしかしたらアーセナルはもちろんほかのクラブのスカウトに向けて自分を見せるいいチャンスだと思っているかもしれない。やっかいなモチヴェイションである。
試合結果予想
BBC Sports (Lawro’s prediction) N/A
Sky Sports (Charlie Nicholas) 1-2
WhoScored.com 2-2
クリンシート予想なし。
チャーリー・ニコラス(Sky Sports):アーセナルには楽な試合になると思う。しかし簡単ではない。簡単な試合なんてないんだ。BATEを振り返れば、ファーストレグの時点ではどうなってしまうかわからなかった。結局勝ち抜けたがね。
ウナイ・エメリはチームを少し変えすぎているとわたしは思う。ラカゼットとオバメヤンを同時に観たいね。しかしこの試合は彼らにとっては得意なタイプの試合だ。レンヌはフィジカルでもないし、彼らは優位に立とうとするだろうが、アーセナルの勝ちを予想できる。
試合のみどころ
理想を云えば、省エネでケガせず、勝って帰ってくることでしょうな。
ついでに日曜に向けてチームが自信をつけてきてくれれば、いうことなし。
ゆうべのPSGなんかとくに、マンUはちょっと前のアーセナルっぽくてチャンスの数よりだいぶ結果を出しているみたいだけど、いまたぶん気持ちは絶頂期みたいなもんだと思う。でもわれらもホームで勢いや気持ちで負けるわけにはいかない。むしろノリノリで来たところをウエスタン・ラリアットかまさないと。
でも、この試合をドローで終えても最悪ではないということも知っておきたい。先日のNLDと同じだ。われらはホームでかなり強いのだから、アウェイのファーストマッチで1-1や2-2のドローなら十分だと云える。
まずは、NLDの結果からバウンスバックすること。守備をソリッドに、攻撃は効率的に。とくにPEA。彼には得点を期待したい。
ラムジーにも活躍を期待したい。彼にはELの優勝を置き土産にしてもらうぐらいのことは期待してもいいだろう。
チームはラカゼットのためにも、つぎのラウンドに進めるようがんばってほしい。
キックオフは今晩深夜、日本時間で3/8(木)の2:55。COYG