個人的にはちょっくら驚いたこのニュース。
エインズリー・メイトランド・ナイルズが移籍希望と『The Athletic』
エクスクルーシヴ。by デイヴィッド・オーンステイン。※要課金
Exclusive: Maitland-Niles feels he has to leave Arsenal for…
最近は、姿勢を入れ替えたようでスクワッドに入るようになっていたAMNだが、プレイタイムの少なさは変わらず。
22才のいま、とにかく自分にはプレイタイムが必要であると考えており、夏には移籍希望であるということ。オーンステインのリポートなので確度は高い。
アルテタが来てからはディシプリン問題もあり、12試合でプレイしたのは4試合。すべてがサブからで、到底レギュラー扱いをされているとは云えなかった。
DFは希望のポジションではなかったとはいえ、クラブがRBのバックアップとしてセドリック・ソアレスを獲得したことも彼には移籍を決意させる理由のひとつになったかもしれない。ゲンドゥージがいなくなっても、状況に大きな変化はなかった。
彼にはPLクラブ、ブンデスリーガクラブからの引き合いがあるようだ。
このことが伝えられてから、彼の売却でどれだけのものが得られるかにファンの関心は集まっているが(redditなどを見ると彼の退団はやむを得ないという意見が多数)、22才でイングランド人(もちろんHG)、残り契約が2023年までと長期、フルバック・CM・ウイングと複数のポジションをこなすヴァーサティリティと、それなりの金額を期待したいアセットではある。
現状のTMでは£13Mという評価ながら、コロナ禍においても£20-25Mくらいにはなるのではないかという見方が多いようだ。
AMN「ライトバックでプレイしたくないと云ったわけじゃない」
ところで、先週くらいの「自分はDFじゃない発言はそういう意味ではなかった」発言で、彼はすっかり心を入れ替えてアルテタのチームでのチャレンジをする気になったと思っていたので、ぼくはこのニュースにはわりと驚いた。
どこかのタイミングでアップするつもりで訳しておいたもので、つい時間がたってしまっていたそのインタヴューをせっかくだから載せておこう。『Mail』より。
AMN:ぼくがスカウトされたのは5才のとき。ヘイルエンドへ行って、90人ぐらいのグループが試合をやっていたのを覚えてる。クリップボードのところにいる人たちがノートを取ったりしていた。クラブの伝統として、若いうちから教えるんだ。それがぼくら(アカデミー選手)にエッジを与える。
思うに、それがぼくらにさらなる15%を与えるんじゃないかと。だって、ぼくらはそれがどういうものかわかっているし、何年も繰り返し同じことをずっとやるんだ。それがぼくらにホームグロウン世代をもたらすことになる。選手は、才能やフィジカリティ、それを成し遂げる知能を身につける。
あとはマネージャーが選手を信じて、みんな一緒にプレイさせるかどうかなんだ。マネージャーがそこで大きなリスクを取りたいかどうか。
いくかのミステイクスはあるかもしれないし、始めはいくつかの面で高くつくこともある。でも、長い道のりのなかでは、それによる恩恵がとてもあるのだと思う。なぜなら、そういった選手たちは、何年も一緒にプレイしているから、表も裏もお互いを知り尽くしているからさ。
同じ年代が5-6人同じ年に出てきたら、それはすごい眺めだろうね。とくに正しいマネージャーがいて、彼らをプレイをさせたがっていて、信頼しようとしてくれたら。
ぼくらは毎日お互いをプッシュしている。この3-4年ずっとそうしてきた。毎日一緒に。なぜいま止めなきゃならない?
(ディフェンダーではプレイしたくない?)必要ならぼくはライトバックだってプレイするよ。なんてことはないね。
大事なことはチームと一緒にそこへ出ていくということ。試合に勝たせるよう助けるために。以前ぼくが云ったことについては、誤解しているひとがいるのかもしれない。そこでプレイしたくないと云ったわけじゃなかったんだ。だって、ぼくはそこへ入っていくことがうれしかったのだし、いつでもどこでもそれがぼくの仕事なのだから。
もちろん、ぼくはセントラルミッドフィールドでのプレイのほうが好きだよ。でも、それがライトバックでプレイしたくないとか、そこでの仕事はしないということではない。もしマネージャーに頼まれればやるよ。
もしマネージャーがぼくにこう云ったとする。「エインズ、キミはこの試合でゴールを守らねばならない」。ぼくはグローヴをつけて、ロックンロールする準備も万端さ。
(遅刻について)みんながぼくにどうレッテルを貼ろうが気にしないよ。マネージャーたちがわかっていると思うから。そう、ぼくは遅刻したよ。いまのマネージャーのときに一度かな。それはミステイクだった。ぼくはマネージャーのところにいって、謝罪して、終わった。それからは一度も遅れていない。それはむしろ学びの経験だったし、漢としての責任を持てた。
自分はDFじゃない発言とか、遅刻とか、気になっていたことに答えている。
それと、それ以外でもなかなか興味深い話をしている。ぼくもこのブログで似たようなことを書いているが、もしアカデミーの選手がまとまって出てくれば、チームワークなんかも一緒についてくるというのはまったくそのとおりだろう。いまうまくいけば、エンケティア、ネルソン、ウィロック、サカ、ESRといった長らく同じユースチームでプレイしていた選手がファーストチームでともにプレイすることになる。お互いをよく知っている彼らにはプラスアルファの連携があるだろうし、タレントが同時期に集中することの重要性もかなりあるだろうと思う。
AMNがこのなかに入ってこないのだとしたら、とても残念なことだ。
それにしても、このタイミングで出す内容じゃなかったな(笑い)。
ちなみにこのインタヴューで少し気になっていたのは、AMNがボスのことをマネージャーと云っていて「ミケル」とか「アルテタ」とか一切名前で呼ばなかったこと。深読みかとは思ったが、じつは伏線だったという。。
アーセナルは来シーズンの財政はとんでもなく厳しい。ゆえに選手売却がかなり重要になってくるのは間違いない。
そのなかでもゲンドゥージは、それなりの金額が稼げるものとして期待されているが、同様にAMNももし売却されるなら、そこで得られる収益に対するクラブの期待は大きいだろう。先に挙げたように、選手の基礎能力以上に高額で売れる要素は揃っている。
この状況では、さすがにチェンバレンやイウォビのときのような高額になることはないだろうが、再投資できるよう、クラブには可能なかぎり高く売却してもらいたいものだ。
悲しいがしかたがない。
おわり
なんと。課題もあるけどポテンシャル的には今のメンバーの中では期待しているんですけどねぇ。
時間は少ないとは言え少しずつ使われる兆しもあって、セバージョスの時も定着するまでは時間掛かったのでそれがアルテタの傾向なのだとすると今後どうなるかは注目したいところだったんですが。
アルテタがどう思っているか気になりますねぇ。
キーパーもやる覚悟と聞いていたのになあ…結局移籍するのかあ。売るしかないのならなるべく高くお願いしたいです。