インターナショナルブレイクがやっと終わった。今回はすごく長く感じたのはなぜなんだ。
さて、TV都合で日曜から土曜にリスケされたPLリヴァプール(※日本時間では日曜早朝)。毎度エキサイティンなこの対戦。今回も楽しい試合が期待される。
昨日木曜に、アルテタが試合前プレス会見を行っていた。
お伝えしよう。
アルテタのプリマッチプレスカンファレンス「ラカゼットの状況は夏に解決する」
リヴァプール戦について
(このブレイクが、最近うまくいっていなかったことを再確認するのに役立った?……)
アルテタ:イエス。もちろんシーズン中の期間は分析しているし、もうやってきたことでもある。いくらか考える時間があって、自分たちがやっているたくさんのことを観て、それを反映させる。将来に向けて望む方向を見ていく。当然だ。
(バックを進歩させるために修正する必要のあるエリアについて……)
そのなかのひとつは、試合全体で要求される注意力と集中力。たとえば、ウェスト・ハムでの2点目の失点の仕方。ボックスの近くでバックスにはフリーキックに注意しているべきところ、それができていない。そうなれば相手にゴールを献上することになる。
別の顔もある。それがわれわれが非常に好むもの。チームのプレイとリアクトの仕方。とても強い相手に3点差をカムバックした。
(リヴァプールのような強いチームを相手に同じリスクはかけられない……)
まったく。そういうクオリティのあるタイプのチームが相手なら、どんなエラーも罰せられる。たとえエラーをしなくたって、たとえすべてを完璧にやっていたって、ラインを破られるし、個人アクションでクリエイトされゴールされる。何も与えてはいけないチームだ。
(リヴァプールに近づいているという実感はある?……)
わたしはそれよりも自分たち自身を観たい。彼らが近年やってきたことはすばらしかった。そしてマンチェスター・シティと切磋琢磨してきたことで、お互いを違うレヴェルにしていった。おそらくはPLでかつて観たことがないようなものだ。それこそが、われわれがたどり着かねばならないレヴェル。今シーズンはすごくおかしなものだ。とくに彼らは大きなケガでたくさんの問題を抱えた。しかし、それでも彼らがやってきたことはアメイズィングだよ。
(リヴァプールを倒すことは自身回復にとって理想的……)
まったくだ。モラルを正しく保つために、自信を正しく得るために、勢いを得るために。試合で勝つようになれば、チームは別のコンペティションでだっていい状態になる。それがわたしがいま集中している唯一のことだ。
(リヴァプール相手に今回は自分たちのやりかたでプレイする?……)
それは試合で決まっていくと思う。相手に適応しなければならないときもある。単純に相手が自分たちよりもいいときもあるし、自分たちが相手を適応させることができるときもある。だからみていくよ。彼らができること、自分たちができること。当然、意図やわれわれがやりたい試合は去年の試合とは違うものだ。トップクオリティのチームとプレイするとき、必要な結果を得るために試合に適応しなければならないことはある。
(ユルゲン・クロップのトロフィを取るチームづくりプロセスを見習う……)
よそのプロジェクトと比べるのは好きじゃない。彼らがやったことはすごいとは思う。とてもインテリジェントだった。リソースをやりくりして、最大化させたことはとてつもなかった。彼らはそれをとてもとても上手に行った。いまはそれを維持できるかどうかになっている。
われわれはいまプロジェクトの違うフェイズにいる。自分たちの現在地、行きたい場所は完璧にわかっているよ。ふたつのフェイズの前半だ。われわれはスクワッドとチームを進化させていくためのポジションにいるために、解決せねばならないいくつかの優先事項がある。そして違うレヴェルとも競えるようになっていく。それがいまのわれわれがいるところだ。
(リヴァプールの不調は何が原因?……)
わからない。彼らが悪くなろうが、わたしはそれを分析する立場にない。彼らがやってきたこと、いまもやれることについて話すことはできるが。彼らは、いまベストでなかったにせよ、どの部門でもセカンドベストのチームであり、われわれコーチが分析せねばならない対象だ。しかし、これはフットボール。ボールをネットに入れて、最後のアクションが試合の勝利をもたらす。チームのクオリティを司令できる個人がいる。そういったことは予想できなかったりする。だからそこにはたくさんの要素があるのだと思う。
チームニュース
(IB後のスクワッドの状況?……)
まだチェックできてないことがたくさんある。今日の午後にはそれを確認して、明日スクワッドをチェックする。全員を観て決定していく。いまのところビッグニュースはない。
(フレッシュな懸案はない?……)
いまはまだない。
(ブカヨ・サカについて……)
彼はまだチームとトレインしていない。個人ワークをやっているところ。残念ながら彼はイングランドスクワッドから引き上げなければならなかった。いい感じではあるが、チームとのトレインはまだ。
(エミール・スミス・ロウ?……)
彼はヒップにいくらか違和感がある。それが彼ら(※イングランドU21)が彼を外した理由だ。今日彼をチェックする。明日トレイニングができるか、ドクターとフィジオと話す。
ELの重要性
(スラヴィア・プラーグの試合はリーグよりも重要?……)
いま優先はリヴァプール。PLから来シーズンもヨーロッパに入るにはテーブルを上がっていくことが必要だとわかっている。それには残り9試合で一貫性が必要だ。連勝していくことが必要で、それしかない。だからそれをリヴァプール相手に始める。われわれにはマージンはない。試合に勝たねばならない。
(ELを勝つことがCLに入っていくベストな方法?……)
それもまた別のやりかた。どちらが優先されるかは知らん。結果と自分たちのパフォーマンスに依存する。試合ずつに取り組んでいき、どの試合でもチャンスを最大化する必要がある。
ラカゼットのインフォームと去就
(アレックス・ラカゼットのよきフォームについて……)
彼はとてもいいと思う。この数ヶ月の彼はかなりいいフォームだ。彼はそのレヴェルを維持している。彼は得点し、チームに違うものをもたらしている。彼のワークレイトはとんでもなく、それこそがわれわれが望むものだ。われわれはああいうタイプの選手がベストのレヴェルに行ってくれることが必要だった。今シーズン中に、チームは得点やファイナルサードでクリエイティヴィティを欠き、ああいった選手がそこに入っていくことが必要とされていた。
(ほかのクラブからラカゼットへの興味……)
みんなが自分たちの選手についてあれこれ云うのは好きだね。それはつまり、彼らがとてもうまくやっているということだし、ほかのクラブから注目されているということだ。ラカの状況は夏に解決されるだろう。わたしも彼と話すし、将来についてわれわれの望みを提案もする。いまは選手にはパフォーミングに集中してもらいたい。チームのためにベストを出してほしい。
(ラカゼットに大きな契約を与えることは財政的に問題……)
すべてが関係している。結局、われわれがいるところにすべてが関係している。どれだけ勝つか、来シーズンはどこでプレイしているか。例外はなく、われわれ全員がそのことに明解である必要がある。それがこの業界でわれわれを取り巻く状況だ。
ローン選手について
(ローンに出している選手をチームに戻す?……)
シーズン終了時には解決せねばならないことだ。彼らがローンに出ているのは、ゲイムタイムを与えたかったからであり、彼らがアウェイでパフォームできるかどうかレヴェルを観たかったから。そして彼らを成長させ、チームに戻して使いたいから。それが当初の考えだ。そのあとには、われわれは彼らがやってきたこと、見せてきたレヴェルを査定し、彼らがどれだけわれわれがやりたいプレイができるかどうか観る。
(ローニーズのパフォーマンスに満足している?……)
満足しているものもいる。自分の選手がレギュラリーにプレイしているのを観たいし、何人かはそれができていない。
夏にマンシティ退団を発表したセルジオ・アグエロについて
(セルジオ・アグエロが夏にマンシティを去るそうで……)
まず、セルジオと親しいひとはみんな同じことを云うんだ。思うに、彼にはメインの顔があり、あるいは3つのメインの顔のうちのひとつがあって、それがプロジェクトを持ち上げる。リーダーシップが必要で、クオリティが必要で、彼らがやっているようにプロジェクトを築き始めるときにクリエイトする選手が必要。セルジオはおそらくそのプロジェクトの最大の顔なんだ。彼のプレイだけじゃない。彼のパーソナリティであり、カリスマであり、クラブのみんなから愛されていること。彼のようなひとが去っていくのを観るのは寂しいものだ。だが、彼がやってきたことは彼らの歴史に残り続けるだろう。
(アグエロはまだトップレヴェルで得点できる?……)
間違いなく。セルジオは誰も観ていないようなスペイスを見つけるユニークなクオリティがある。とてもらくらくとゴールもしてしまう。彼なら正しいつぎのチャプターを見つけることだろう。
(もし彼をロンドンに誘ったら?……)
ノーノー。彼の将来がどうなるかを観ているよ。
(ティエリ・アンリはアグエロよりよかった?……)
彼(アグエロ)はベストのひとりだったことに違いない。彼がこのリーグで見せていたレヴェルの一貫性からすれば、彼はそう認められる資格はある。ベストとはなにかについて議論もできるが、わたしにとっては彼はベストのひとりだ。
(セルジオ・アグエロは銅像にふさわしい?……)
しらんがな。クラブが歴史を変えた誰かについて敬意を表したいのなら、それはとてもいいことなんじゃないかとは思う。もちろんステディアムの周囲を銅像で埋め尽くすことはできないが、それが正しいのであれば、とてもいいことだと思う。
その他
(エディ・エンケティアとイングランドU-21について……)
あの年齢の成長に集中していくやりかただと思う。当然彼らは結果が必要で、だがU-21からイングランドのファーストチームスクワッドにかなり入っている。選手が環境に適応していくために時間がかかること。どうやってほかの選手がやっているように正しく競争していくか。コーチがすべてを正しくしていかなければならない。わたしは心配はしていない。フットボールにおいて、イングランドという国は進化していっていると思うし、近年の進歩の幅は際立っている。
(新しい選手を連れてくるために資金を増やす?……)
もちろん、われわれがこれまでやってきたことをやるためには、みんなからのサポートが必要だ。われわれが共有しているコミットメントとヴィジョンは、疑問を挟む余地はないし、それについてたくさんのMTGも行っている。全員が同じペイジにいる。われわれは自分たちの現在地を知っていて、それについてはとても現実的だ。
われわれがやってきたことには結果があり、なぜならそれがいくつかの不安定を引き起こし、変化が必要だった。だがいまわれわれは、自分たちのやりたいやり方で成長し進化するために安定が必要だ。ただちに勝利は必要なのだから、タイムフレイムはトリッキーだ。
以上。
アグエロに時間を割きすぎでは?
プレヴューエントリは明日。
おわり