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【Welcome】アーセナルがデクラン・ライスの獲得を発表【to The Arsenal】

やっと発表されたよ。デクラン・ライス(Declan Rice)。£105m。🦀

それにしてもジュリアン・ティンバー同様、随分と発表までに時間がかかったものだ。

この移籍が関係者間で合意されたと広く報じられてから、なぜかAFCからはなかなか発表されず。10日間くらいはあったはず。一時は、契約手続きの遅さにWHUが不快感を示していると云われたり、取り引き完了を伝えたオーンステインやロマーノのような<部外者>が苛立ちを隠さないアーセナルファンに釈明するはめになったりと(笑)、やや混沌とした状況になっていた。

そして、昨日WHUからキャプテンの退団が伝えられると、その後にはついにAFCからも正式に発表があったのだった。

Declan Rice completes transfer to Arsenal

この夏のわれらのトップオブトップターゲット。ついに射止めた。アルテタがこのチームの進歩のために、ほんとうにどうしても是が非でもほしかった選手。

これは輝かしい未来の始まり。

Welcome to The Arsenal! デクラン“RICE RICE BABY”ライス!



アーセナルFCがデクラン・ライスの獲得を発表!

AFCオフィシャルサイトより。

ウェスト・ハム・ユナイテッドから、イングランド代表のデクラン・ライスが長期契約でわれわれに加入した。

この24才MFはすでにかなり経験豊富で、ハマーズで245試合出場、スリーライオンズでは43キャプスを勝ち取っている。

デクランは、2014にウェスト・ハムアカデミーに加わるまえ、キャリアをチェルシーで始めた。2015にはプロ契約にサインしている。2016/17シーズンの最終日に、18才でシニアデビュー。そのすぐあとに、6シーズンつづくことになるファーストチームでの重要な一員になった。

彼は2022年3月にクラブキャプテンに任命され、6月にはハマーズをヨーロッパコンファレンスリーグのタイトルに導いた。そしてUEFAからは、ECLのPlayer of the Seasonに選出。イングランドNTでもレギュラーであり、EURO2020、WC2022でも起用されている。

デクランはナンバー41シャツを着る。アーセナルの全員が彼をクラブに歓迎している。

えらいひとたち。

エドゥ:デクランはすばらしいアビリティがあり、クラブと代表レヴェルでそれが証明されている。この移籍のプロセスは、明快な計画の下、チームとしての大きな努力のたまものであり、われわれはデクランがチームに加わったことに大変に満足している。

デクランはハイクオリティで若い代表選手であり、われわれのスクワッドに大いに強みを加えてくれるはず。彼は、クラブの中心にある若い才能ある選手たちと競い合うという戦略にもよくフィットする。

新シーズンを前にして、デクランがミケルやコーチたち、彼のチームメイトたちにともに取り組んでいくのはグレイトである。

アルテタ:われわれは、デクランが加入してくれてとてもうれしい。彼はすごいアビリティの持ち主で、PLでもイングランドでも、もう数シーズンにわたりハイレヴェルでパフォーミングしてきた。デクランは、クラブに間違いないクオリティをもたらすだろうし、彼もまたここでとても成功する可能性を秘めた際立つタレントである。

デクランは24才にして、PLでグレイトな経験を持っている。彼はとてもよかったウェスト・ハムのチームでキャプテンを務め、最近はヨーロッパのトロフィも掲げた。彼が担った責任や役割は非常に印象的であり、われわれは彼がチームに加わることにとても興奮している。

えらいひとたちのコメンツもちょっとだけ長く、テンプレ+αになっているところが105m。

彼のスクワッドナンバー「41」については、「アカデミー時代からのこだわりあるナンバー」という本人希望で、AFCのファーストチームの選手としては例外的に大きな数字も認められたようである。ジョージ・バードによれば、先にそのナンバーを着けていたアカデミーのミカ・ビエレスが結局そのナンバーを彼に譲ったということ。

シティのタイトルを祝うtweetよりもシェアされているというライスの告知動画。

デクラン・ライスのファーストインタヴュー「PLもCLも勝つ。それを信じていないならここにはいない」

アーセナル加入をよろこぶ本人コメント。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。

(アーセナル加入について……)

ライス:まず、ここまでサポートしてくれたすべてのアーセナルファンに大きな感謝をしたい。それには圧倒された。たくさんのことがあったし、数ヶ月たくさんの憶測もあった。でも、選手としては、できるだけ早く済んでほしかった。そうすれば落ち着ける。

今日はぼくも初日だけど、ほんとにホームだと感じているよ。

(この数週間のこと……)

ぼくとウェスト・ハムの関係からしても、ちょっと圧倒された。彼らから受けた愛情とサポート。ほんとに去りがたかった。フットボールでは、すごい機会が来るものだ。アーセナルのようなビッグクラブがぼくのところに来てくれて、これは断るのはほんとに難しかった。

キャリアは一度きりしかないし、ぼくはミケルがここで築いているもの、彼が築いているスクワッドをとても信頼している。アーセナルとの未来にはすごく期待しているんだ。

(移籍を決断した理由……)

ぼくはこの数シーズンのアーセナルを観てきて、いまも進行しているその軌跡も観てきた。昨シーズンだけでなく、そのまえも。彼らは5位でフィニッシュしたが、ミケルが組み込んだプレイのスタイルは観ることができた。昨シーズンは際立ったシーズンだったし、マンシティ以外では、どんなチームもやられてきた。

ミケルと彼の取り組みかた、スクワッド、みんなの若さ、クラブ周辺のエナジー、そしてアーセナルを元いた場所に戻そうというチャレンジ、それらはぼくにはとても意味がある。ファンがそれをほんとうに望んでいることもわかっている。

ぼくも選手として、成功にとてもハングリーな気持ちをもってここに来たし、このグレイトなクラブでベストに過ごしたい。

(ミケル・アルテタとのワークについて……)

ワクワクしている。彼は自分自身を語っている。彼の取り組みはわかるだろう。Amazonのドキュメンタリでも、それは観ることができた。彼がどう選手たちと取り組んでいるか、コーチとしてだけでなく。心理的な面でも彼がいかに選手たちとうまくやっていたか。いかに選手たちを成長させたか。彼は、ぼくがここへ来た理由としてかなり大きい。

きっと彼はぼくのベストも引き出してくれるはず。ぼくも、自分がもっと上のレヴェルに行けるとわかっているし、彼がぼくをネクストレヴェルに連れて行ってくれるマネジャーのような気がしている。彼といっしょにワークすることにとても興奮している。

(外部から観たアーセナルについて……)

たぶん、子どものころからだと思う。アーセナルの歴史、インヴィンシブルズのことはずっと聞いてきたし、アンフィールドでの有名な試合とかそういうのをずっと。ぼくもアーセナルはずっとビッグクラブとして知っていたけど、休暇になって、ロンドンで関係者に会ったりして、アーセナルがどれだけ大きいかわかっていなかった。いまはそれを実感してる。

彼らと対戦するのはいつもタフだったよ。アーセン・ヴェンゲルのナイスフットボールのスタイルとか、tiki-takaとか。エミレーツに来るのはいつだってハードだった。ウェスト・ハムの選手としてホームで対戦するときは、いつもアガった。だってロンドンのライヴァリーがあるから。

アーセナルについてひとつあるとすれば、それはファンがかなり情熱的なこと。彼らは自分たちの意見を云うことを恐れないし、その権利もある。巨大なクラブだから。彼らは要求する。そしてぼくら選手もまた要求すべき。お互いに。プッシュして、ふたたび成功するために。それがメインのこと。

(イングランドのチームメイツといっしょにプレイする……)

イェア。それは名誉なことだろう。ぼくが代表レヴェルでいっしょにプレイしてきた信じられないような選手たちも何人かいる。これからは、それをクラブレヴェルでも共有することになる。

彼らはみんなクラブのことをよく云っていたよ。マネジャーの下でどれだけみんなが成長したか。そういうことを聞けば、耳を傾けるものだろう。

サクス(Saks)のような選手もいる。彼はいまや世界でもベストウィンガーのひとりだ。ラマーズ(Rammers)もいるし、彼もベストキーパーのひとり。ライトバックにはホワイティ(Whitey)も。彼も去年はヤバかった。あとはスミス・ロウとかスクワッドのなかに何人もいる。彼らはみな、クラブの成長とここ数年で向かっている方向性について話している。だから、とてもワクワクしている。

(エディ・エンケティアとはまたいっしょにプレイすることに……)

ぼくはU-9からU-14まで、エディといっしょにプレイしていた。ぼくらは同じ日に(チェルシーユースから)放出されたんだ。フットボールとはクレイジーなものだね。彼はアーセナルで成り上がってきたし、ぼくはウェスト・ハムで成り上がってきた。そしていままたリンクアップするようになった。

ぼくはずっとエディのことは大好きだったよ。以前にピッチ上ですこしやりあったりもしたけどね! 彼のことはずっと大好きだったし、彼の家族とも親しい。彼のお父さんは、トップガイさ。ぼくらが子どものころ、よくみんなを送迎してくれた。だから、ぼくはまたエディに会えるのを楽しみにしているんだ。もちろん、ほかの選手たちも。

(最初の印象は?……)

美しい。アメイズィングなトレイニンググラウンド。写真では観ていたし、ひとが話すのも聞いていた。歩いてみると、アーセナルの歴史が壁に飾ってあり。これには、プッシュさせられる。もっと自分に厳しくなる。

この場所でぼくが気に入っているのは、すでにここで気楽にはしていられないと感じること。自分を最大限プッシュしなければならない。スポーツサイエンスやフィジオのひととも話して、彼らの要求もわかった。それはすべて勝利のためであり、すべてメンタリティの問題。そこはぼくが大好きなところだ。

(アメリカツアーについて……)

アメリカでもファンベイスに会えるいいチャンス。ジャック・ウィルシャーが(WHUに)いたときのことを思い出す。ぼくらはチャイナへ行ったんだけど、彼には彼のファンベイスがあって、それはみんなアーセナルファンだった! クレイジーだったよ。彼らは世界中にいて、ぼくらがそこへ行きいっしょに過ごせるのは素晴らしいチャンス。彼らのまえでパフォームすることも。

3つのグレイトなステディアムで3試合ある。プリシーズンは年に一回しかないから、楽しむときだ。フィットして試合に勝ちはじめよう。

(アーセナルのサポーターたちにメッセージ……)

ぼくが云いたいのは、アーセナルFCの一員になれることは完璧に特権ということ。ここでプレイした選手と歴史が、それを物語っている。そしていまぼくは加入して、何人かほかの選手もサインして、ぼくらはアーセナルをビッグタイムに戻そうとしている。勝利に戻す。

この数年で、このスクワッドがマネジャーの下でいかにやってきたかは観ている。ここには本物のフィールグッドファクターがある。ぼくもハングリーだし、このクラブのために毎週全力を尽くす準備はできている。ぼくらはいっしょに旅をしていく。とても楽しみにしているよ。

このインタヴューの一部のはずながら、このトランスクリプトから漏れている?注目発言があるので、それも。『The Telegraph』より。

(ECLタイトル)トロフィを掲げたのはとても特別なことだったし、さらなる喜びだった。でも、ぼくの野心はここからはアーセナルでふたたび勝っていくこと。ファンベイスもそれにふさわしいと思う。

アーセナルはFAカップやコミュニティ・シールドを取っているけど、これからはさらに大きなステップを踏むときだ。PLを勝ち、CLを勝つ。それを信じていないのなら、ぼくはここにはいない。ぼくはこのスクワッドを信じているし、マネジャーを信じている。

以上

PLもCLも勝つ。それが、われらがいまいちばん選手から聞きたいことばなんだよなあ。

そして、やはり。Amazonの案件は受けたかいがあったな! 結局、制作されたタイミングもいまとなっては悪くなかった。みんなミケルをミテル。そしてインスパイヤされてる。

ハヴァーツもティンバーもライスも、みんなここ数年のアーセナルの進歩に感銘を受けたみたいなことを移籍を決断した理由として挙げていて、優秀な選手をリクルートするにも、いかにいまのチーム状態が重要かということを実感している。誰だって成功するチームに行きたいものだ。いまのこの勢いがほんものであると、ちゃんと信じられている。2年連続8位というミッドテーブル時代を経て、リーグ2位という立派な結果も出ているし、クラブの内側でなにが起きていたのか舞台裏さえ観てもらって。

つくづく、いまのアーセナルは理想的な好循環のなかにいると感じる。

さて、このインタヴューは動画も観ていただくとわかるように、彼の受け答えはとても落ち着いていて堂々としていて、やっぱり近い将来のこのチームのキャプテンになるかもしれないという気がしてきた。いまアーセナルはもちろん、優秀な英国人たちが集まってブリティッシュコアなチームになってきているし、いずれ彼はもっともキャプテンにふさわしい選手になりそうな予感はある。

ところで、今回の彼の移籍発表はなんと、彼も参加したチームMTGをYouTubeからライヴ中継するという、これまた変則的なやりかただったようで。あのライヴを見逃してしまったのはファンとしては痛恨だった。。あと数分早く気づいていれば歴史的瞬間を目撃できたのに。

この動画、チームのみんながMTGルームに集まっていて座る場所などに選手たちの関係性が観えたりおもしろい。よく観ると、ベンジャミンがいたずらしてたり、ヴィエラがネリとのあいだにサリバを座らせたり、セドリックがちゃっかり最前列をキープしてたり、みどころも多い。KTのしかめっ面は観なかったことにしようか。。

VAMOS!

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “【Welcome】アーセナルがデクラン・ライスの獲得を発表【to The Arsenal】

  1. あれだけ粘ったライス資金を元手にマグワイア欲しがってるモイーズとウエストハムは流石だと思いました。

  2. ついにきましたか
    ちょっと4〜5年前のアーセナルからは想像つかないですね。感無量です
    いつかヴェンゲル末期からエメリ、アルテタのこの7年ほどを映画にでもして内部がどう変わっていったか見せてほしいですね

    僕はライスアンカーのトーマス、ウデゴーの中盤が見たいのでトーマスは売らないでほしい。
    彼は守備もスーパーですが、アトレチ時代から攻撃センス、技術が光っていた選手でした。安定して出れれば今季のジャカ以上のパフォーマンスを残してくれるはず。

    兎にも角にもすごい選手がきてくれたもんです。本当に嬉しい。
    デクラン!ようこそアーセナルへ!

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