デクラン・ライスの基本プロファイル
おさらいしておこう。TMより。
- Date of birth: Jan 14, 1999
- Place of birth: London England
- Age: 24
- Height: 1,88 m
- Citizenship: England Ireland
- Position: midfield – Defensive Midfield
- Foot: right
- Player agent: Relatives
基本ポジションはDM/CM。CBでもプレイできる。守備的な選手として188cmの体格はナイス。右足。
代理人は、エイジェントカンパニーではなく親族。それなりのエキスパートたちの関与はあったにせよ、これだけのどでかい案件を親族で取り仕切れるとは、それもすごい。
いまプロファイルを観ていて気づいたのは、このひともともとアイルランドNTでユースからシニアまでプレイしているにも関わらず、いまはイングランドNTのレギュラーメンのひとりという。43キャプス。アイルランド人には憎まれていそうである。
ここまでのキャリアは、本人が語っているように、チェルシーユースから始まっている。エディ・エンケティアといっしょにチェルシーを放出されて、彼はウェスト・ハムアカデミーへ。そしてウェスト・ハムでの活躍は語るまでもなく。英国人最高額で取り引きされる選手になったのだから。少なくないビッグクラブが彼を狙っていたという。
シニアに昇格させる前にプロスペクトを手放してしまうというのは、多くのクラブがやらかしているものだが、今回はチェルシーにはあらためてショックだったろう。
ライスの現在のMVは€90m。アーセナルのスクワッドヴァリューはまた上がってしまったな。
デクラン・ライスの移籍金と契約内容
🚨 Arsenal complete £105m acquisition of Declan Rice from West Ham. Club-to-club agreement signed 5pm Friday. 24yo joins on 5+1yr contract & will train with #AFC squad before travelling to USA for tour on Sun. Top deal for all parties @TheAthleticFC #WHUFChttps://t.co/qyKhcfHlvx
— David Ornstein (@David_Ornstein) July 15, 2023
とにかく金額の大きさから話題が先行して独り歩きしている感もある、彼の移籍金£105mの内訳は、£100m保証に、£5mのアドオン。※アドオン(add-on)というのは、実績に応じたボーナスのことです
契約期間は、5年に1年の延長オプションがつく。この契約を成立させたのはグッドジョブ。
支払い条件はWHUにかなり譲歩させられる
そして、WHUが最後までこだわった支払い条件について(逐一伝えられていた経過によれば、そのおかげで交渉が長引いた)。
This is what West Ham are getting from Arsenal for Declan Rice –
£100m paid over 24 months, plus possibly £5m of add ons, which are £1m every time Arsenal qualify for the Champions League and Declan starts 60% of games, capped at 5 X £1m=£5m.— Kaveh Solhekol (@SkyKaveh) July 15, 2023
まず£100mを24ヶ月(2年)で支払い、£5mのアドオンについては、アーセナルがCL出場を決め&ライスが試合の60%以上でスタートする毎年ごとに、£1mづつを5年間にわたり支払うという。
たしかニコラ・ぺぺのときが、€80mの総額を最初に€20m、残りの60mを5年の分割払い、ガビ・ジェズースも£45mを5年で分割払いという条件と云われていた。それを考えても、2年という短期間に100mを支払うというのは、かなりWHUに譲歩した条件に思われる。もっとも難航した部分は、結局どうしても彼がほしかったアーセナルが折れるしかなかったようだ。
超高額になった移籍金はPLの英国人記録&アーセナル記録
われらアーセナルファンはともかく、一般的な興味としては、彼の超高額の移籍金があるだろう。ウェスト・ハムのようなクラブでプレイしていたということもあり、世界的にはそこまで有名選手ではなかった彼がいきなりの記録的金額に。
こういうのは、若干下世話な話題の類だろうが、記録として。
まず英国人選手としては、レアルへ行ったベリンガムについで2位。PLでの英国人選手としては過去最高額。
The two most expensive transfers involving English players (including add-ons) have both been made in the last month:
◉ 15th June: Jude Bellingham joins Real Madrid
◉ 15th July: Declan Rice joins ArsenalThe Three Lions’ midfield for years to come. 🏴 pic.twitter.com/TNABsrGRZG
— Squawka (@Squawka) July 15, 2023
そして、国籍問わず、グローバルでカウントしても全体の第10位。ほかはそうそうたる面々。
Declan Rice enters the chat. 🍚 pic.twitter.com/TUkGjCaQXu
— Squawka (@Squawka) July 15, 2023
そしてAFCとしても、もちろんダントツでトップ。それまでのトップは£72mのぺぺだった。
Declan Rice is Arsenal’s first ever £100m+ player. 💰 pic.twitter.com/tYWk3c4b1Z
— Squawka (@Squawka) July 15, 2023
ところで、BBC Sportが「これだけの高額をかけたからには、アーセナルには選手のベストを引き出すプレッシャーがかかる」と指摘していた。
たしかに、PLでも過去の高額取引案件を観ても、わりと移籍金に見合うリターンを得られていないケイスというのは、けっこうある。むしろ、そのほうが多かったり。それだけ選手もクラブもプレッシャーへの対処が難しいということか。
Most expensive sales by a Premier League side.
(Including all potential add-ons).🍚 pic.twitter.com/dqGVhLzqdN
— Squawka (@Squawka) July 15, 2023
ここ数年のアーセナルは、移籍市場でかけている金額からして、ほとんどメガクラブのような領域に足を踏み入れつつあるが、ライスはその最たるものだ。もし、すこしでもこのチームのなかでのライスに不安や不調があれば、メディアやファンに即座に叩かれることは目に見えている。
これからアーセナルは、ビッグクラブらしいプレッシャーに身をさらすことになる。それもなんだか、ひさしぶりな感覚に思える。
あれだけ粘ったライス資金を元手にマグワイア欲しがってるモイーズとウエストハムは流石だと思いました。
ついにきましたか
ちょっと4〜5年前のアーセナルからは想像つかないですね。感無量です
いつかヴェンゲル末期からエメリ、アルテタのこの7年ほどを映画にでもして内部がどう変わっていったか見せてほしいですね
僕はライスアンカーのトーマス、ウデゴーの中盤が見たいのでトーマスは売らないでほしい。
彼は守備もスーパーですが、アトレチ時代から攻撃センス、技術が光っていた選手でした。安定して出れれば今季のジャカ以上のパフォーマンスを残してくれるはず。
兎にも角にもすごい選手がきてくれたもんです。本当に嬉しい。
デクラン!ようこそアーセナルへ!