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【Welcome】アーセナルがデクラン・ライスの獲得を発表【to The Arsenal】

デクラン・ライスのアーセナル移籍の舞台裏 by Sky Sports

このエントリはこのトピックで終わりにしよう。

Declan Rice to Arsenal: Why he favoured Gunners over Man City and how he usurped Moises Caicedo as top target

Sky Sportsが、アーセナルはカイセド、ライスとターゲットにどういう変化があったのか、ライスはなぜシティやユナイテッドよりアーセナルを選んだか、この移籍にまつわる舞台裏について特集記事を上げていた。それをざっと紹介する。SSNのDharmesh Shethのコメント。※SSNはSky Sports Newsの略です

なぜ最初にカイセドがターゲットになったのか

アーセナルのライスへの興味は、この夏に始まったものではない。それは1月に始まった。あるいはもっと前からかもしれない。

ミケル・アルテタは長いあいだ、彼の大ファンだった。

アーセナルが彼への興味をあらわにしたのは1月のことだったが、それは不可能な取引だった。なぜなら当時は、ウェスト・ハムは降格バトルの真っ最中であり、ECLでも戦っていたから。

そしてアーセナルは関心をモイセス・カイセドに向けた。どうしてもミドフィールダーを連れてきたかったのだ。実際に、彼らは1月にはライスよりももっと強くカイセドを求めた。2回ほどオファーもした。最後のオファーは£70mあたりだったが、ブライトンは彼は非売品だと云った。そして、アーセナルはそこで大きな契約は止めることにして、夏ウィンドウに集中することにした。

ライスがアーセナルのプライオリティになった経緯

この夏のアーセナルのプライオリティのポジションのひとつは、つねにミドフィールドだった。

1月にライスとカイセドの両方に興味をもっていたにせよ、ライスへの興味のほうが強いことに、われわれは早くから気づいていた。なぜなら、彼こそがこのウィンドウでの優先ターゲットだったから。

ウェスト・ハムのほうで何が起きていたかも興味深かった。

(1年延長オプションがあったとはいえ)ライスの残り契約は1年だった。だが、ECLファイナルのあと、David Sullivan(※WHUのチェアマン)はライスはこのチームで最後のプレイになると述べた。その発言が、選手の金額にどれほどの影響があるかは気になるだろう。クラブが「この選手はもうクラブでプレイしない」と云えば、彼を買いたいクラブは考える。「彼は退団するなら、金額の交渉ができる」と。

わたしが思うに、ウェスト・ハムは複数クラブからの興味を見込んで、入札競争をつくって金額を釣り上げようとした。それでマンシティが入ってきた。

ウェスト・ハムは、つねに最低でも£100mを要求すると云ってきた。それが彼らの戦略であり、もし最初にそれを疑おうとも、結局はそれが効いた。アーセナルはライスに£105mを支払うことに同意した。だから、ウェスト・ハムは望みをかなえたのだ。

なぜライスはシティよりアーセナルを選んだのか

わたしは、ライスのアーセナル移籍を説得するのに、アルテタがかなり大きな役割を担ったと確信している。移籍の交渉というのは、とても難しくデリケイトなものだ。なぜなら、つねにいつ興味が始まるのかという疑問があるから。

それはクラブを通して行われるのか? なぜなら、われわれが気づいているかぎりでは、そのあたりの交渉はまずはクラブ間で行われたから。そして、そのあとに選手はプロジェクトのために売られる。だが、外側から観ても、どうもライスの意向はアーセナルに向かっていたようだ。それはマンシティが入ってきたときにはっきりした。

シティがテーブルについたとき、みんなが考えたのは、あとは唯一決断をするだけということだった。だが、わたしの見立てではライスはすでに彼はアーセナル行きでこころを決めていた。ほかの要素もあっただろう。もちろん、プロジェクトだ。もちろん、それはマネジャーだった。

しかし、人間的な面からしても、ライスがロンドンに残ることをどう考えていたのかを完璧に知るすべはない。彼には若い家族がいて、それもいくらか理由になったのではないかと思う。

だが、優先されたのは、フットボールプロジェクトだろう。それが彼をアーセナルに引き寄せた。

彼は、アーセナルが昨シーズンにやったことを観ていて、クラブの人間とも話をした。彼らからは「キミはこのチームでメインガイになる」と伝えられたと思う。マンシティは彼らのチームのなかにはすでにRodriがにいるのに、彼にポジションを保証できただろうか?

アーセナルは、この取り引きを成立させるために彼らの移籍記録を塗り替えた。これは、ふたつの英国クラブ間での最高額移籍。

だから、アーセナルはライスを違うポジションにおいて何が起きるか観てみるために、彼を買ったのではない。彼らは、彼を中心にしてその周囲にチームをつくっていく。

アーセナルにとってライスが来た意義

アーセナルは、こうした大きな契約を迅速に効果的に行っている。カイ・ハヴァーツとジュリアン・ティンバーがもうサインしている。おもしろいことに、昨シーズンを観ても、彼らはすべてのビジネスをとても早い時期に行っている。ジンチェンコやジェズース。

思うに、それは選手の心理にインパクトを与えている。アーセナルへ行こうかどうしようか考えているとき、そうした選手たちを引き付けている。

留意しておくべきは、アーセナルがジンチェンコとジェズースをチームに連れてきたとき、彼らはPLを勝っているし、CLフットボールも保証されているクラブから来たこと。アーセナルは5位でフィニッシュしたばかりでCLの保証もないとき。それにも関わらず、彼らはアルテタとエドゥのプロジェクトに売られてきた。

それが示すのは、いまのアーセナルの安定性だ。ボード、エドゥとアルテタは、ターゲットについて全員が同じページにいて、アルテタはつねに支援されている。

プレスコンファレンスでアルテタに訊いても、彼はつねにアーセナルを断る選手には会ったこともないという。

それは間違っているかもしれない。もちろん。すべての選手に聞いたわけでもない。しかし、ライスは考えていた。「もし彼らがジンチェンコやジェズースのような選手を引き付けるのなら、それはつまりそういうことだろう」と。

いまライスが来て、ほかの選手たちも考え始める。「デクラン・ライスが来た。そして彼は、これを自分のプロジェクトだと決めた」。

このアーセナルのプロジェクトは、ひとつの方向に向かっているような感じがする。そしてその道は上を向いている。

ライスのような選手が、ビッグクラブの引き合いもあるなかで、アーセナルを選ぶ。これは、なんだか象徴的だ。少なくとも、もうしばらくのあいだ、アーセナルはこういうときに選ばれるほうのクラブではなくなっていた。移籍市場では、そういう現実を何度も思い知らされた感じがする。

アーセナルはほんとうに変わったと思う。

そして、ライスはほんとうにいいときにアーセナルを選んだ。いまというのが絶妙なタイミング。

だって、まだわれらはこれから成功していくチームなのだから。すでに成功したチームのルーティーンに組み込まれるわけじゃない。毎年成功が約束されているようなリーグ環境でもない。これからいっしょに成し遂げる喜びを得たいなら、伝説のメンバーになりたいのなら、いまのアーセナルは理想のクラブ。その点で、すでに栄華を極めるシティではだめだった。

近い将来アーセナルがなにかしらの目標を達成するにしても、やはりいまのこの数年が貴重だろう。プライスレス。きっとあとで振り返るはず。あのドジでのろまな泣きべそチームから、この世界で最高の栄誉に輝くチームになるまでの期間はいましかない。

ライスが新チームのなかで、どんな活躍をするか。楽しみ。

 

そういえば、パーティがサウジクラブ行きが決まったといううわさがあるので(ぼくはあまり信じてないけど)、もしかしたら、この夏はやはりもうひとりのMFへ向かうことになるのか。

3人のビッグターゲッツが決まって一段落したように観えて、アーセナルの夏ウィンドウはもうひと盛り上がりあるかもしれない。それも期待。

 

おまけ

“Rice Rice Baby”ってアレだよなあと思っていたらアレだった。彼のイニシエイションソングはこれなのか!?

 

おわり



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2 Comments on “【Welcome】アーセナルがデクラン・ライスの獲得を発表【to The Arsenal】

  1. あれだけ粘ったライス資金を元手にマグワイア欲しがってるモイーズとウエストハムは流石だと思いました。

  2. ついにきましたか
    ちょっと4〜5年前のアーセナルからは想像つかないですね。感無量です
    いつかヴェンゲル末期からエメリ、アルテタのこの7年ほどを映画にでもして内部がどう変わっていったか見せてほしいですね

    僕はライスアンカーのトーマス、ウデゴーの中盤が見たいのでトーマスは売らないでほしい。
    彼は守備もスーパーですが、アトレチ時代から攻撃センス、技術が光っていた選手でした。安定して出れれば今季のジャカ以上のパフォーマンスを残してくれるはず。

    兎にも角にもすごい選手がきてくれたもんです。本当に嬉しい。
    デクラン!ようこそアーセナルへ!

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