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24-25プリシーズンフレンドリー マンチェスター・ユナイテッド雑感

USツアー2試合めのマンチェスター・ユナイテッド。ご覧になりましたか。ジャスティン・ビーバー。

オーナーのKSEつながりでLA RamsのSoFiスタジアム。まさにホーム。

それにしてもえらい激しい試合というか、あれはもはやフレンドリーとは云えぬようなプレイっぷりだったな。そのおかげもあったのか、マンUはレギュラーにふたりも負傷者が出るという非常事態。われらがキャプテンもボールの競り合いで肩から落ちてけっこう心配だった。

そんな試合で、アーセナルは逆転の2-1勝利。結果を問わない親善試合とはいえ、勢いをキープできたことはよかった。ガビーズとハヴァーツも復帰したのがナイス。

記録のために試合をざっくり振り返っておこう。



アルテタの試合後コメント「マルティネリは準備ができていることを示した」

試合直後のインタビューとプレス会見。箇条書きスタイルで失礼。AFC公式サイトより。

  • 非常に競争力ある試合だった。いい時期にいいテストができた
  • (復帰した選手たち)一回だけのトレイニングセッションだったが、そもそもとてもいいコンディションで戻っていた。準備時間もなかったからリズムに追いつかねばならなかったがとてもうまくやっていた
  • オーナーのステディアムでLA Ramsとのつながりもあるので、ここはホームだと感じる。われわれはUSでなにか特別なものを生み出している。それが重要
  • 文化的にもこの街について理解するための学びになる
  • 今日来てくれたサポーターに感謝
  • (ワニエリ)選手たちは野心と覚悟とクオリティを示さねばならない。彼は明日もわれわれとトレインするし、これを継続するなら水曜(リヴァプール)もプレイする時間があるだろう
  • (マルティネリ)一度のセッションだけであれだけのレヴェルでプレイする。つまり彼は準備をしにここに来たのではなく、すでに準備できているところを見せるためにここに来た。稀有なアプローチ。たいへん良い
  • (ジェズースのフォーム)とてもシャープに見える。彼は夏にたくさんのことを変えてトップコンディションで復帰してきた。その基礎があればそのほかのことを築くことができる。だが基礎がなければそうはならない。彼はそれに気づいている
  • (USでのフットボールの成長)MLSはより競争力を持ち、より魅力的になっている。彼らは信じられない基礎を持っているので、この数年でサッカーのリーダーのひとつになるはず
  • (失点後のエイデン・ヘヴンのリアクション)とても素晴らしかった。17才であれだけの大舞台でああいうことができる選手はたくさんいない。彼は世界最強・最速の選手のひとりにデュエルで負けたが、あれは起きうること。それよりその後のリアクション、落ち着きにクオリティ。彼のボディラングエッジは際立っていた
  • (ティンバーの進歩)彼もだんだんリズムを取り戻しつつある。いま選手が足りていないので、彼にはいろいろなポジションでプレイするよう要求しているが、わたしはとても満足。チームにとり彼はまるで新しいサインであり、大きな補強
  • (ティンバーとホワイトのポジション)変更はふたつではなくひとつ。単純。そこには正しいユニットで多くのケミストリもあった。そこの関係性はもう長らくつづいているので、ひとつだけを変えるほうがよいと考えた
  • (ハヴァーツの役割)彼が今日あそこでプレイしたのはMFに人数が足りないから。チームの競争力を維持したかったので、彼はあそこでプレイした

以上

 

いま気づいたけど、MLSはマイルズ・ルイス・スケリーの略語でも使うので、メジャーリーグサッカーのMLSとの違いは文脈でお願いします。

あとこれはアルテタのコメントとは関係ないことだが、今回気になったのはプリマッチとポストマッチと両方の会見にAFTVのクルーが参加していたこと。今回「ジュリティンとベンジャミンはどうしてポジションが逆じゃないのか?」と質問していたのが彼で、彼らのようなYouTuberが会見に参加するのはUSツアーだからなのか、あるいは今後もメディアといっしょにプレス会見に参加するのか。なかなか興味深かった。

ガブリエル・ジェイズースの試合後コメント「今シーズンは去年とは違う」

ワニエリのクロスをタップイン。試合後のインタビュー。AFC公式サイトより。

GJ:去年のプリシーズンはヒザが気になってあまりよくなかったから、手術してプリシーズン全体を切り上げなきゃならなかった。だから、そのときは無理やりやろうとしていたんだ。でも結局はそれができなくて手術を受けた。

そのあとカムバックするのはちょっと難しかった。でも今シーズンは違う。休暇を楽しむこともできたし、たくさんトレインした。カムバックに集中して、いいプリシーズンをやっている。いまはもう違うシェイプで、またフットボールをプレイできる。

(試合について)先に失点すればいつだって難しくなる。だからカムバックして試合に勝てたことがもっとも重要だ。ぼくらのチームはどんな競争にも勝てることを示している。チームはいいパフォーマンスだったから勝ちにふさわしかった。

(スタジアムの雰囲気)去年みたいにすごかった。違うピッチ、違うステディアム。ここではフットボールはプレイされていない。ぼくらは去年もここで(バルセロナと)プレイしたから初めてではないが、難しかった。

スターティング11

SofaScoreより。

4-3-3

トロサール、ジェズース、ネルソン

ワニエリ、ジョルジーニョ、オーデガード

ジンチェンコ、ヘヴン、ティンバー、ホワイト

ハイン

サブは、キヴィオール(46 ヘヴン)、サラー・エディン(46 ワニエリ)、ガブリエル(63 ティンバー)、ニコルズ(63 ホワイト)、ヴィエラ(63 トロサール)、パーティ(63 ジョルジーニョ)、ルイス・スケリー(63 ジンチェンコ)、ハヴァーツ(71 オーデガード)、マルティネリ(71 ネルソン)、エンケティア(71 ジェズース)

 

スタートの11人は、前回のボーンマスから5人変更。ESRはもうベンチにも入らず。。もしかしたらもうUKに帰ったとか?

ユースについては、ワニエリはともかく、CBのヘヴンが今回もスタート。キヴィオールがまだ準備万端ではないのかもだが、3試合連続スタートとはかなり評価が高いのではないか。この試合では、1 v 1で出し抜かれるというCBとしては致命的エラーをやりながらも、そこ以外は問題なし。

ところで、今回たくさんのユース選手たちがプレイしていて、ぼくも含めて彼らに興味を持ったひとも多いと思う。そんなところにAFC公式サイトが、USツアーに帯同している彼らのガイド記事をアップしていた。

Get to know the youngsters in our US Tour squad

わしが気になっているのは、先日お母さんがとても誇らしそうにしていた姿が印象的だったRBのJosh Nichols(18)。いや、顔があまりに幼くて。え、子ども?って思わなかったですか。ちなみに彼は左右のフルバックでプレイできるそうである。

あとは、復帰したばかりのビッグガビ、リトルガビ、ハヴァーツが20分ほどプレイ。彼らはこの試合まで一度しかトレイニングセッションを行っていないということだったが、あまりブランクを感じさせないパフォーマンスに観えた。

なかでもマルティネリは、キレッキレという感じであった。マンUも後半からはとくに多くのキッズを使ってきたとはいえ、彼と対峙した右サイドのDFの少年はさんざんな経験をしたことだろう。

試合の雑感

試合内容と関係ないけど、この試合中継は音声がずっとおかしくてすごくストレスだった。キックオフ前後で現場音が途切れたり、試合中は波?みたいな音がずっとしていて、全般的に音声関係がトラブっている感じで、それが前半だけで解消されるのかと思いきや、後半もまったく同じ。あれはいけませんねえ。

試合は、冒頭にも書いたようにインテンシティの高い、あまりフレンドリーな雰囲気を感じない試合になった。ボーンマスもわりとそんな感じだったが、今回はもっとライバル関係もあるし、やっぱり敗けたくないという気持ちがお互いにあったんだろう。

マンUのほうは、ケガ人がとにかく高くついた。

Højlundが試合早々にヘヴンを出し抜いてソロゴールを決め、その後も大きなチャンスを得るなど調子のよさそうなところを見せていたが、ハムストリング?のケガ。ハッスルしすぎだったのかも。

それと、彼らはLeny Yoroという、この夏に€62mという巨額で買った18才のCBが今回さっそくケガをしてしまったのも、あの試合展開と無縁ではなさげ。彼はしょっぱなにあわや失点というエラーをやっていたので、多少緊張もあったのかもしれない。18才であれだけ注目されればなあ。

ただのフレンドリーでまったく割に合わない代償。シーズンに影響するようなケガなら、まさに悪夢である。

アーセナルの選手がケガをしないでほんとうによかったよ。

アーセナルで今回の試合で目立っていた選手は、まずジェズース。完璧なお膳立てがあったタップインながら、ゴール1。本人が試合後に述べているように、去年と違いヒザを気にせずプレイできるようになったことが大きいみたいだ。非常にシャープ。

ジェズースは去年はケガもあって、結局調子の上がらないままシーズンが終わってしまったようなところもありで、今年はだいぶ期待していいんじゃないか。もっとも、9は去年の流れからハヴァーツがキープするとなると、スタートするならLW? あるいはフロント3のバックアップ。彼のようなバックアップがいるなんて、なんと贅沢なことだろう。

それとワニエリ。L8でプレイしアシスト1。前半だけのプレイながら、周囲のシニア選手たちにまったく見劣りせず。彼もまたクオリティの高さを示しつづけている。

後半ワニーと交代で入ったサラー・エディンもとても印象的だった。試合後は、彼のクオリティに驚いているファンも多かった。サラー・エディン(※このひともSalah Oulad M’Hand/Salah-Eddine Oulad M’Handの2種の氏名表記が存在する)は、来月に21才の誕生日と、17才や18才がメキメキと頭角を現すAFCアカデミーのなかではいつの間にかだいぶ先輩になってしまっており、そろそろ進路を決めねばならなくなっている。

さすがに新シーズンのファーストチームに入るとは思えないが、このままフェイドアウトしていくのはいかにももったいない素材に見える。

この試合のMOTMはもちろんマルティネリ。試合前半にHøjlundがやったように、81分のマルティネリのゴールも相手DFをぶち抜いたほとんどソロゴールだった。ヘヴン同様、相手DFには悪夢のような。意趣返しってやつだね。

彼は左サイドで、相手DFを1 v 1で抜き去るなどボールを持てばつねに脅威になっており、身体はとてもキレている様子であった。

もっとも、彼のゴールについては、ユースレヴェルとトップレヴェルのはっきりとした差も感じ、PLなどではあまり観られないタイプのゴールだったと思う。トップレヴェルのチームやDFは、ボックス内であんな大きなストライドを許さないだろう。

そして最後は、2-1でアーセナルの勝利。試合の序盤こそ相手に勢いがあったが、それ以降はどんどんアーセナルが試合に入っていき、終わってみればまあ順当な結果に思える。

ペナルティ戦は……まあいいか。Onanaのアレはおもしろかった。「さあ、こっちに蹴ってくださいねー」のジェスチャから心理戦をしかけるも、ヴィエラは逆サイドへズドン。笑った。

Onanaについてここでひとつ予言しておきたいのは、新シーズンもマンUは、彼のせいで必ずポインツをいくつか落とす。ああいうアグレッシブに動き回るスウィーパーキーパーは、諸刃の剣であり。いずれやらかすだろう。楽しみにしておこう。

この試合については以上。

 

そうそう、この試合はセレブリティたちがアーセナルを観に来ていた。わしはジャスティン・ビーバーくらいしかわからなかったけど(曲はひとつも知らない笑)、何人か名前のキャプション付きで中継カメラに映るひとたちもいた。ジャスティンはトロサールより小さいと話題に。

Will Poulterという俳優さんは、なんでもあのやべえ映画『ミッドサマー(Midsommer)』に出ていたそうですね。全然思い出せん。

アーセナルFCはフットボール世界ではかなりの嫌われ者だが、セレブはアーセナルFCが大好きである。よかったよかった。

 

さてつぎの試合は、水曜のリヴァプール。日本時間では木曜の朝。USツアーはこの試合で終了。午前中の試合も終わるのがさびしいよ。

もうPLが始まるまで3週間を切ったということで、ケガしないようにプレイしてほしいものだ。

 

ではまた。COYG!



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お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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