カラフィオーリの移籍金と契約内容
移籍金については、今回の発表にあたり、各所で総額€50m(£42m)と伝えられている。€45m保証にアドオン5mとか? アーセナルではDFとしては、クラブで2位の高額記録となった。1位はもちろん、ベニー・ブランコ。
この取り引きが決定的と報じられた際に取り沙汰されていた移籍金が、総額€45m(€40m +5m)だったので、結局ボローニャとアーセナルでお互い譲歩して着地したような感じか。
セルオン(※将来の売却%を得る権利)が含まれるかは不明。
選手との契約期間は5年。
給与は、以前ロマーノが伝えていた年俸€4m(net)が正しければ、税引き前でおよそ€140kpw(£120kpw)となる。
選手の評判を考慮すれば、移籍金も給与も妥当に思える。場合によっては、その1.5倍くらい費やしそうなクラブはすぐ想像できる。
カラフィオーリ to アーセナルの舞台裏
ジェイムズ・マクニコラスが、この取り引きの舞台裏について『The Athletic』に書いていた。そこからいくつかのことをピックアップ。
- カラフィオーリにはバイエルンが問い合わせを行っていた
- レアル・マドリッド、ユヴェントス、複数のPLクラブが彼を狙っていた。クラブにはRMに横取りされるという恐れがあった
- 本人のプライオリティはアーセナル。アルテタの下でのプレイを望んだ
- この取り引きはアルテタが鍵になった
- アルテタはカラフィオーリの獲得を強く望んだ
- Euroでのパフォーマンスで彼が最高の舞台で輝くクオリティとメンタリティがあると確信
- テクニック、守備のインテリジェンス、ボールへの勇気
- 当初左DFはアヤックスのJorrel Hato、レヴァークーゼンの Piero Hincapieらがターゲットだったが結局カラフィオーリへ
- Euroでの活躍、バーゼルの50%セルオンなどで移籍金はつり上がった
- クラブは先にDF(キヴィオール)の売却をするつもりだったが、ESR売却が決まり財政的負担は軽減
- アルテタがThiago Motta(※バルサBでの同期)の選手を獲得するのは初めてではない。キヴィオールにつづくふたりめ
- カラフィオーリは2018年に左膝に大怪我をしているが、去年はセリエAで30試合プレイ。問題ないとみている
ちなみに2018年の彼が16才だったときの左ヒザの大怪我というのは、医者が、もうふつうに歩けなくなるかもと危ぶむほどだったという。
リカルド・カラフィオーリのプロファイル
TMにはもう反映されている。
誕生日/年齢:May 19, 2002 (22)
出身:Roma Italy
身長:1,88 m
国籍:Italy
ポジション:Defender – Centre-Back
利き足:left
代理人:World Soccer Agency
22才。現在サカと同じ年齢だが、誕生日的に彼の一年後輩。ファーストチームでもっとも若い選手のひとりになる。
出身地がローマということで、キャリアもローマのユースから始まっている。
2022年1月にGenoaにローン、そこから戻るとバーゼルにパーマネント移籍。2023年8月にボローニャが買って、今回その1年後にアーセナルが獲得した。
ナショナルチームは、イタリアのU15から各年代で招集。シニア代表は今回のEUROで初招集で5試合プレイして大活躍と。
現在のMVは€45m。TMでも今回の移籍金は€45mとあるので、MVとまったく同じ金額ということになった。妥当。
World Soccer Agencyというエイジェンシーは、彼のほかの顧客にはグーナーとして有名なToTのDejan Kulusevski、元エヴァトンのMoise Kean、ローマでチームメイツだったEdin Dzekoらがいる。
このあとプレイスタイルやらなにやら書きたかったけど時間切れ。またつぎの機会に。
彼はもうフィラデルフィアで合流してトレイニングを始めているということで、それより先にリヴァプールで実際のプレイを観てしまいそうである。
いやあ、楽しみだねリッキー。なんだかんだ、DFの選手がボールを持つ時間が長いし、試合では見せ場もかなりありそう。ファンのあいだでは「左サイドのベン・ホワイト」を期待する声が少なくないようであるが、彼があのポジションでどんなプレイ、周囲の選手とどんなケミストリを見せてくれるのか。
もちろん守備も。カテナッチョのDNA。すでにわれらはベストディフェンスチームなので、それがさらに強固に。アーセナルデビューになるかもしれないリヴァプールとの試合も見逃せない。
カラフィオーリは、24/25年式Newアーセナルのカギになりそうな予感。
おわり