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【Welcome】アーセナルがミケル・メリーノの獲得を発表【to The Arsenal】

2024夏の移籍ウィンドウも残り3日となった昨日、アーセナルがレアル・ソシエダからミケル・メリーノ(Mikel Merino)の獲得を発表した。ようやく。

メリーノは、今年のEuroにおいては、優勝したスペインNTで印象的なゴールも決めるなど活躍したスターのひとりであり、ヨーロッパでもトップクラス(というかトップ)の屈強なデュエリストMF。アーセナルが現在進めている、チームの「フィジカル化」をさらに推進する補強となる。

28才という年齢からも、MFの即戦力としてのパフォーマンスが期待されているだろう、もうひとりのミケル。

Welcome to The Arsenal, Mikel!



アーセナルFCがミケル・メリーノの獲得を発表

Mikel Merino signs for Arsenal on long-term deal

AFC公式サイトより。

スペイン代表のミケル・メリーノが、ラ・リーガのレアル・ソシエダから長期契約でアーセナルに加入

この28才MFは、2018年にソシエダに加入してからチームの重要な選手だった。彼らのMFの中心で、242試合でプレイ、27ゴールを決めアシストを30記録した。

ミケルは、スペインのPamplona生まれ。キャリアをオサスナで始めた。彼はそこでユースからファーストチームに上り詰め、67試合で8ゴール。2016年にはボルシア・ドルトムントに加入、その年の5月にはGerman Cupの勝利に貢献した。

その夏、ミケルはローンでニューカッスル・ユナイテッドに移籍、すぐさま力強い印象を残し、その数ヶ月あとにはパーマネント契約にサイン。PLのデビューシーズンには24試合プレイした。

2018年にソシエダと契約して以来ミケルはそこでプレイ、2020年のCopa del Rey優勝、昨シーズンのCL出場権獲得にとても重要な役割を果たした。彼は去年、326というヨーロッパのトップリーグで最多のデュエル勝利を記録した。

ミケルは代表経験も豊富。スペインで28試合プレイしている。ユースレヴェルでも、2015年のEuro U-19、2019年のEuro U-21を勝っている。また2020年の東京オリンピックではキーパートを演じ、スペイン代表として銀メダルにも貢献。

彼は2023年のUEFAネイションズリーグを優勝したスクワッドの一員でもあった。そして直近では、Euroファイナルでイングランドを2-1で下し優勝。クウォーターファイナルのドイツ戦では、119分のウィナーを決めて爪痕を残した。

えらいひとたち。

エドゥ:われわれは、ミケル・メリーノの移籍を完了できたことを非常にうれしく思う。今回もまたクラブの多数の人間による素晴らしいチームの努力があった。彼には、この夏たくさんのクラブから興味があったのだから。

ミケルは、われわれのこの夏のキーターゲットだった。彼には、昨シーズンのわれわれがやったことの上にさらに築いていく、チームを進歩させる完璧なプロファイルがあると考えている。ミケルの加入で、経験、フィジカリティ、アスレティシズムがもたらされるだろう。それはシーズンのこれからに期待できるものだ。

われわれは、ミケルと家族をクラブに歓迎する。アーセナルのシャツを着て彼がプレイするのが楽しみだ。

アルテタ:ミケルは、経験とヴァーサティリティでチームに多大なクオリティをもたらす選手。彼は、いまや何年にもわたりクラブと代表レヴェルと両方でトップの試合をプレイしてきた。われわれのスクワッドをとても強くしてくれるだろう。彼には技術的な能力もあり、それは彼の力強さ、ポジティヴなキャラクター、パーソナリティとともにある。

この夏に見たように、ミケルは勝者でもある。Euroでは彼の力強いパフォーマンスがスペインの優勝を助けた。われわれは、彼と彼の家族をクラブに歓迎する。彼とともにワークを始めるのが楽しみでならない。

ミケル・メリーノのファーストインタビュー@アーセナル「どのボールにも100%でファイトすることを約束する」

AFC公式サイトより。

(ミケル、アーセナルへようこそ。いまの気分は?……)

メリーノ:ありがとう。ようやくここに来れて素晴らしい気分だよ。とてもうれしいし、今後のことにワクワクしてる。

(アーセナル移籍を決断した決め手は?……)

そうだね、これは簡単な決断だった。クラブの歴史があり、ビッグクラブ、それだけでなく野心もある。試合を見てそう思っただけでなく、エドゥやミケルにもいまやっているプロセスを説明してもらった。

だから簡単だったんだ。ハンガー、どれだけ勝ちたいか野心を見たから。それは選手として、自分のキャリアにほしいものだ。ぼくも成長をつづけたいし、重要なものを勝ち取りたい。

(子どものころの写真を観せてもらったけど、その経緯は?……)

※アーセナル移籍発表後、本人がIGにアーセナルのシャツを着た子ども時代の自分の写真をポスト

そうだね、ときどき人生にはおかしいことも起きる。あれは20年も前に撮った写真。父もフットボーラーだったから、彼がプレイしていたチームのTシャツなんかをよく着てたんだけど、ほかのチームのシャツを着ることなんてなかった。

でも、ある日両親が、休みの日にアーセナルのフルキットをプレゼントしてくれたんだ。すごくうれしかったのをおぼえてるよ。だから、まるでプロみたいに写真を撮ってほしかった。

だから、20年も前のそのビッグクラブへ行く夢がいま叶っちゃったのはおかしいよね。

(運命みたい?……)

そうだね。ときどきひとは運命を信じるものだけど、ぼくは自分の運命は自分でつくれると思ってる。でも、この高みまでなんとかこれたのはおもしろく思う。

(キミのプレイのスタイルは? メインの強みは?……)

その手のことで、自分について話すのはいつも難しい。でも自分はハードワーカーだと思ってる。よきチームメイトだとも云いたい。ボールがあってもなくてもチームのためにワークするのが好きだし。

ぼくは、いつもでも試合の集団的な側面について考えている。ぼくにはスペインのフットボール文化があるからボールを持つのが好きで、チームとしてプレイしたいし、そうする。

(スタッツを見てもキミはあきらかにデュエルが強い選手、そこが大きい?……)

もちろん。そこは自分のゲイムで大きな部分だと思うし、自分のキャラクターを示しているとも思う。ぼくは、すべてのボールにファイトしたいし、それはもうとても若いころから学んできたことなんだ。

そこで勝てるかもしれないし、勝てないかもしれない。毎回デュエルで勝つ約束はしないよ。でも、ぼくが約束できるのはどのボールにも100%でファイトするということ。

(キミはニューカッスルにいたからPLの知識もある。その経験がどう活きると思う?……)

それはとても大きいと思う。新しくPLに来る選手なら、このリーグがいかにタフか知ることになるから。それは、実際やってみるまでわからないことかもしれない。

でも、いまぼくにはこのリーグがどんなものか、毎試合がいかにタフかの知識がある。ステディアムやチームのことはあまり知らないけど、雰囲気は想像できるからそれは有利。

(元チームメイトであるマーティン・オーデガードとはもう話した?……)

イエス。何日か前にいくらかメッセージをやりとりした。彼はぼくのネクストステップがとてもうれしいと云ってくれた。

彼とピッチで時間を共有したことは素晴らしい思い出だ。ぼくらにはいい記憶がたくさんある。ここではもっといいつながりを持てるといいと思う。

(ピッチ上でもふたりでよく連携していた? ハイライトはある?……)

ぼくがよく覚えているのは、オサスナとのアウェイでぼくらでOne-twoをやりゴールが決まったこと。

トレイニングでも試合でも、ぼくらにはいいつながりがあったよ。彼はMFのうしろでものすごく動き回る選手で、ぼくらは似たようなポジションでプレイしていたから、彼はぼくをすごくやりやすくしてくれた。

(マーティンといえば、キミは経験があるリーダータイプ?……)

うーん、ぼくはまずチームを助けることに集中する。ドレッシングルームでリーダーシップがあればあるほど、チームはよくパフォームすると思う。ぼくは自分をチームメイトガイだと思ってるよ。

ぼくは、キャリアのなかでたくさんの経験をしてきた。そしてここはいまかなり若いチーム。だから、彼らになにか必要なものがあれば。そのためにここに来た。

ぼくのほうも、彼らやコーチ、みんなから学ぶつもり。重要なことはみんなが助け合うこと。

(昨シーズンはキーラン・ティアニーともプレイした。彼ともアーセナルライフについて話した?……)

イエス。もちろん。去年は彼とよく話した。彼にはいくつか質問もした。ぼくは新しいことを学びたいし、アーセナルでの生活はどんなかと。どんなふうにやっているのかとか。

彼とは、ついさっきも話したんだ。彼は、これはぼくのフットボールキャリアで大きなステップだと云った。ロンドンもイングランドもきっと好きになるはずだと。彼がいい場所だと云うのなら、そこはいい場所なんだ。

(ダヴィド・ラヤもスペインNTでチームメイト。Euroでのことを話してもらえる?……)

あれは、ぼくらには素晴らしい夏だった。この(移籍の)噂が立ち始めたとき、彼には「どうなってんの?」ってずっと訊かれてた。「来シーズンはいっしょにやるの?」とか。

ぼくらにはいい関係があるし、もちろんEuroもいっしょに勝った。だから、彼がここにいるのはとてもうれしいし、ぼくが新生活に慣れるのに彼はすごく役立ってくれると思う。彼は素晴らしいチームメイト。

(キミはEuroでレイトウィナーを決めて、お父さんが30年前に同じステディアムでやったのと同じセレブレイションをやった……)

それも、子どものころのアーセナルキットみたいにクレイジーな話なんだ。

ぼくの父もフットボールをプレイしていて、彼はシュツットガルト相手にゴールを決めた。そして、コーナーフラッグの周りを走るセレブレイションをやった。

それにほら、同じステディアムでゴールを決めて、あの時間、あの決定的な試合、ぼくはもう有頂天で、自分がどこにいるのか何が起きているのかわからなくなった。でもセレブレイションはあれをやるんだとはっきりしていた。

父がやっていたのと同じようにゴールを祝えるのは、ぼくにとって名誉なことだ。あれは、ぼくにとっても、家族にとってもマジカルな瞬間だった。一生忘れない。

(今シーズンのアーセナルには、とても大きな渇望がある。キミがアーセナルで叶えたいことは?……)

ぼくも野心は同じだと思う。だから、移籍をしてきた。自分の渇望と合わないクラブには移籍しなかった。ぼくは成長したいし、勝ちたいし、夢を叶えたい。このクラブにも同じメンタリティがあると思っている。

ミケルには、どのようにワークしているかも聞いて、そのやりかたはすごく好きだと思った。だから、完璧なマッチがあると思う。

ここからは、ワークを始めるときだ。ぼくの好きな部分だし、すべてがうまくいくことを祈ってる。

(いまのアーセナルをどれだけ知っている? 今シーズンのアーセナルがどんなパフォーマンスができると思う?……)

スタンダードは最高レヴェル。彼らはふたつの素晴らしいシーズンがあり、2度リーグタイトルにかなり近づいた。ぼくを触発するのは、彼らがそれをいまも継続していることだ。ハンガーを維持して、あきらめない。ぼくもここに来て、その目標達成を助けたい。

もちろん、彼らには素晴らしいチームとスクワッドがある。それに素晴らしい施設もあり、スタッフもいる。

だからそれは、ベストミックスだと思う。できれば今年大きなことをいっしょに成し遂げたい。

(最後に世界中のアーセナルファンにメッセージを……)

いまやっていることをこれからもつづけること。

ぼくもここには大きなファンベイスがあるのを知っている。とても忠誠心あるサポーターだ。ステディアムはいつも満員で、雰囲気も素晴らしい。

ぼくが思うに、チームの渇望とファンの情熱の組み合わせが、目標達成のためのカギになる。だから、いまやっていることをつづけてほしい。そして、ぼくらは大きなことを成し遂げる。

以上

さすが経験豊富で、とても落ち着いた語り口。ちゃんと質問の意味を考えて、テンプレじゃない回答をするところも好印象だった。英語も達者。

だが、すでに自分のチームとなったアーセナルについて、まだ“they”と云ってしまっているあたり、初日っぽさはある。アーセナルは、もうキミのクラブなんだぜ☆

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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