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【Welcome】アーセナルがミケル・メリーノの獲得を発表【to The Arsenal】

ミケル・メリーノの移籍金と契約内容

オーンステインやロマーノらによって、メリーノのアーセナル移籍合意が伝えられたのが8月22日。発表が27日。今回もまたけっこう待たされた。

気になる移籍金については、残り契約1年となったメリーノについて、噂になりはじめた当初は€30mとか€25mのような金額をソシエダが受け入れるというニュースがわりと多かったが、結局€32.5m(£27.4m)+€5m(£4.2)のアドオンに着地したという。※金額はBBC Sportより

総額で€37.5m(£31.6m)。

残り契約1年の28才にけっこう払ったという印象はなくはないが、そこはスペイン代表である。現在の彼のMVは€50m。

アーセナルと交渉中、一時ソシエダは€40mを要求しているというリポートもあったので、着地点を見るにお互い歩み寄りはあったのだろうが、やはりアーセナルが譲歩したかたちには見える。

これについては、じつはメリーノはソシエダと契約更新して残ることもやぶさかでなかったという説がある。そうなると、たしかにアーセナルは、ソシエダを納得させるような、よりよい条件を出すよりなかったのかもしれない。

契約期間は4年で、クラブは1年の延長オプションを持つ。4年後、彼は32才になっているので、年齢的にリセイルヴァリュはほぼなし。したがって、アーセナルとしてはそれだけ重い投資だった。4-5年後に28才みたいな選手との契約とは違う。

ミケル・メリーノとアーセナルの少なくないつながり

これは、彼のインタビューにもあるとおり。

まずキャプテン。2019/20の一年間、彼らはソシエダでチームメイトだった。ふたりがともにプレイしている動画もよくシェアされていたから、知っているひとも多いはず。

それと、KTも去年ソシエダに一年ローンでいたため、よく知る間柄だろう。

もういっちょ、ダヴィド・ラヤはもちろんスペインNTでのチームメイト。Euroでは、ファイナルまでともに過ごした仲である。

チームにすでに3人も自分をよく知る選手がいるのは、彼にはだいぶ心強いはず。

彼らがこの移籍案件に果たした役割も多少はあるんだろうか。インタビューから垣間見える彼の人間性みたいなものは、彼らからアルテタやエドゥに伝えられていたかもしれない。

あとBVBではオバメヤンとチームメイトだったらしい。縁があるな。

このほか、スペインユースでは、かつて一瞬だけアーセナルでプレイしたデニス・スアレスとチームメイトだった時期もあるのを発見した。

レアル・ソシエダからの愛情

ところで彼の人間性といえば、今回の移籍で、彼はソシエダからやけに愛されているなあと思えるような扱いを受けている。

まあ6年は短くないけども。去っていく選手にこんなエモい動画つくるかね。

こちらも退団する選手と思えない力の入れよう(笑い)。アーセナルのようなビッグクラブに行けておめでとう!ってことかな。ソシエダもそんな小さなクラブじゃないだろうに。

ちなみにラ・レアルの皆さんは、アーセナルにけっこう好意的なのかこんなグラフィックもつくってくれていた。ふたつのクラブでプレイした歴代選手6人もいて、今回7人め。ぜひ、これからも仲良くしよう。

ミケル・メリーノのプロファイル

もちろん、TMにはもう反映されている。

誕生日/年齢:Jun 22, 1996 (28)
出身:Pamplona Spain
身長:1,88 m
国籍:Spain
ポジション:Midfield – Central Midfield
利き足:left
代理人:Bahía Internacional

6月生まれの28才。チームのなかではラヤと同い年。トロサールのひとつ下。

ナショナルチーム歴は、ユースはスペインU-19、U-21、U-23。シニアでは28キャプス。夏のEuroでは、スペインの全7試合のうちフルでプレイしたのは1試合(グループラウンドのアルバニア)、残り6試合はすべてベンチから。まあスペインチームのMFの顔ぶれを見れば、ベンチとて恥じることはない。

ポジション?

ポジションは、基本はCMで、去年のソシエダでのデータを観ると、ダブルピヴォットや3MFの右8がメインだったようだ。アーセナルで予想されている左8はあまりやってないのかも? それとDMでのプレイは思いのほか少ない。

ちなみに、彼のインタビューでも触れているオーデガードとの思い出の試合(19/20のオサスナA)のフォーメイションがこれ。オーデガードが左8、メリーノが右8。

めったにケガをしない漢

以下はメリーノのケガ履歴。

19/20からの5シーズン、ケガで欠場した試合数が、年間で1、ゼロ、6、4、2。それ以前もけっしてケガは多くなく、キャリアを通してタフといえる。

ここでもavailabilityが。

長身補強はつづく

彼のプロファイルでもっとも目を引くのはやはり身長。188cm。188cmは、トミヤス、ライス、カラフィオーリと同じ。

The TelegraphのSam Deanによると、去年のアーセナルのスクワッドの身長はインヴィンシブル以来の高身長だったそうで、そこにさらにカラフィオーリとメリーノが加わったことに。アーセナルがどういうスクワッドをつくろうとしているのかがよくわかる。

Euroのスペインチームでもしばしば見られたように、後半攻めたいとき、守りたいとき、プランBのカードとして使えることもアルテタにとってはかなり大きいように思われる。

 

さて、ミケル・メリーノ。

いまの3MFがまだ完成されているとはいい難いアーセナルのチームで、彼がどのように起用されるのか。そこが興味深い。

オーデガードとライスはレギュラーから外せないとなれば、残りのひとつの席をパーティ、ジョルジーニョ、あるいはハヴァーツと競うかたちになるが、現在のシステムを維持したうえで彼をそのまま6に置くようなことがあるのか。

あるいは、予想どおり彼を左8において、ライスを6に戻すのか。それとも、ライスとメリーノを並べてダブルピヴォットにするのか。

現在のチームおいては、LBの今後とあわせて、非常に気になるところだ。

先日のPLアストン・ヴィラでもそうだったように、アーセナルの左サイドの攻撃はいまだに発展途上であり、攻守に充実した右サイドにくらべて改善の余地がかなりある状況がつづいている。

アーセナルはいまだにグラニト・ジャカを代替できていないとも云われるような状態であり、それがメリーノの加入により解決の糸口が見えるようになるのか。

 

メリーノは年齢的にも、現在のアーセナルのスクワッド計画の基本からは外れる補強だろう。U-23でも、将来性を見込むタイプでもない。彼を獲得したのは、彼が残り契約1年で市場に出ていた(市場機会があった)からであり、費用対効果のコストパフォーマンスが高いから。時間をかけてチームとともに成長するというよりは、すぐにパフォーマンスを発揮してもらいたい即戦力。

われらには、そういう補強で直近で大きな成功例がありますね。

もちろんレオ・トロサール。彼がアーセナルにやって来たのも28才になる年(27才)で、Mudrykのチェルシー強奪がなければ、あるいは彼のあのときのBHAでの特殊な事情がなければ、成立しなかった移籍だった。それがいまや大活躍。重要な試合でチームを救い、チームに欠かせない戦力となっている。彼にかけた移籍金(€24m)からしても、まさに期待以上。

メリーノがトロサールと同様のインパクトになるかどうかは、もちろんわからない。しかし、期待してしまうじゃないか。

週末のPLブライトンはホーム。ぜひプレイしてもらいたい。

 

※デュエルモンスターとか、そのあたりの彼のキャラクターにツッコんだことはべつのエントリにします

 

おわり



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