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Who is ミケル・メリーノ? デュエルと空中戦、強みと移籍の舞台裏

こんにちは。

昨日には、ラムズデイル(サウサンプトン)とエンケティア(パレス)の移籍が決まったようで、夏ウィンドウがクローズするまで今日明日の2日間でいったいどんなドラマが待っているか。藪から棒にどでかいのが来るか。ドキドキしますね。

さて、ミケル・メリーノ。昨日彼は、アーセナルで初めてのトレイニングセッションの映像が公開されて、元気そうな姿を見せていた。週末のブライトンは、期待できるかもしれない。

今回は、そんな彼の人となりやこれまでのフットボーラーとしてのキャリア、強み、また移籍の舞台裏など、もろもろについて雑多に書きたい。



「ミケル・メリーノについて知っておくべき15の事実」by AFC公式サイト

まず、今回もAFC公式サイトが、彼にまつわる興味深い事実を紹介しているので、そちらを。

In the blood(血筋)

ミケルは、Miguel Merinoの息子である。彼は80年代から90年代にかけて、ラ・リーガのオサスナとセルタで300試合近くプレイした選手だった。そして、後には息子がオサスナのアカデミーにいたときのコーチでもあった。

スポーツは彼の家族に浸透している。彼の母親Maiteもまたプロのバスケット選手で、彼の兄弟たちもバスケやフットボールをプレイしている。

Bull boy(牛っこ)

ミケルはスペインのNavarra地域にあるPamplonaで生まれた。そこはバスク地域の境にある土地で、ミケルもよく参加していた「牛追い祭り(Running of the Bulls)」で有名な場所だ。

そこは、元ガナーのマヌエル・アルムニアとナチョ・モンレアルの出身地でもあり、モンレアルはミケルとソシエダでともにプレイしていた。

Hometown hero(地元の英雄)

ミケルがブレイクスルーしたクラブはオサスナだ。彼は18才でデビューしたあと2シーズンを過ごし、2016年のラ・リーガ昇格に貢献した。

そのシーズンの終盤には、非常に優秀なパフォーマンスで8試合で6ゴールを決め、そのなかには、プレイオフ勝ち抜きを決めたキャリア唯一の2ゴールも含まれる。

Dortmund dalliance(ドルトムントでのひととき)

翌年には、念願のボルシア・ドルトムント移籍を叶えたが、ミケルにはあまりうまくはいかなかった。当時のチームには、PEオバメヤン、Alexander Isak、Mario Gotze、Marco Reus、Christian PusilicにOusmane Dembeleら綺羅星のようなスターたちがいた。

MFにもかなりの競争があり、Thomas Tuchelは彼を使わなくなる前、CBで試したことすらあった。

彼が乗ったドルトムントのチームバスは、CLのQFでテロリストの標的になったが、幸運にも彼にケガはなかった。

Time at the Toon(ニューカッスルへ)

そのこともあり、21才の彼は3つめの国に活路を求めた。2017年夏、ニューカッスルへ。当初のローン契約は後にすぐパーマネントになった。

しかし、輝かしいスタートのあと、背中のケガが彼の時間を邪魔し、ニューカッスルでは25試合のプレイにとどまった。彼のPLでの唯一のゴールは2017年10月のクリスタル・パレス。

しかしながらそのシーズン、マグパイズで5試合以上プレイした選手のなかで、メリーノはインターセプト(2.3)、ポゼッション奪回(9.5)、パス(55.7 ※すべてP90)でトップであり、パス成功率で彼の79.8%を上回ったのはMohamed Diamé(81.5%)だけだった。

Warrior mentality(戦士のメンタリティ)

ミケルはイングランド時代が自分をもっと成長させたと、The Guardianに述べた。「PLのことをひとに訊かれるたびに、ぼくはこう云うんだ。プレイするときは、戦争にいくつもりで行くと」。

「スペインでは、ピッチに向かっていくときは、戦術やポジション、ボールについて考える。イングランドでは、ボールについてはあまり考えない。それよりもバトルなんだ。いまの自分があるのは、PLのおかげ。そこで強くなった」

Hobbies(趣味)

母親や兄弟からの影響もあり、彼はバスケットボールにもトライしていた。ミケルはスポーツへの情熱をインスタグラムを通して見せてきた。

フリックしていくつかの彼の写真を見てみると、彼は旅行を楽しみ、自由時間さえあれば、ハイキングや犬と遊ぶ姿が見られる。

Early successes(早熟)

ミケルは、2015年にはEuro U-19、2019年にはEuro U-21のタイトルを勝ち取っている。またスペイン代表として、2020年にオリンピックで銀メダルをとったときのメンバーでもあった。

ミケルは、そのファイナルでは不在だった元ガナー、ダニ・セバーヨスにかわりキャプテンを務めるも、ガビ・マルティネリのブラジルに敗れた。

Settling in Sociedad(ソシエダに定着)

彼の最初の3つのクラブでの短い時間のあと、ミケルはスペイン北東に戻り、2018年にレアル・ソシエダと契約。そこはすぐに彼のホームになった。

彼は、ミケル・アルテタの故郷であるサン・セバスティアンで6シーズン過ごし、チームをラ・リーガのトップ6チームにすることに貢献した。

彼は、また22/23をリーグ4位でフィニッシュさせ、ソシエダをCLに導き、ミケルはTeam of the Seasonにも選出された。

2020年のCopa del Reyは、クラブの1982年以来となるメジャーなトロフィで、ファイナルでは地元のライヴァルであるアトレチコ・マドリッドを倒した。そこでもミケルはMon of the matchの活躍だった。

N5 Reunion(N5で再会)

ソシエダ時代、彼はマーティン・オーデガードの隣でプレイしている。彼は19/20シーズンに(レアル・マドリッドから)ソシエダにローンされていた。

このふたりは34試合ともにプレイし、チームの6位フィニッシュに貢献。Copa del Reyファイナルにも進出した。彼がチームを去ったあと、彼はこう書いた。「フィールドを見渡して、キミがライン間にいないのはぼくには変な光景に見えるだろうな! MFでキミといっしょにプレイできたのはナイスだった。もうちょっとだけつづいてほしかった!」

ミケルは、昨シーズンにはキーラン・ティアニーともプレイしていた。またダヴィド・ラヤとは代表レヴェルで3試合ともにプレイしている。

La Roja reward(ラ・ロハでの賞)

2020年8月、ユースレヴェルでの活躍から、ミケルはついにスペインのシニアスクワッドに招集された。彼は、シュツットガルトでのドイツ戦でデビュー。それは彼の父親が、1991年のUEFAカップでオサスナの一員としてプレイしたのと同じ場所だった。

そのシーズンの終わりには、フランスを破ったネイションズリーグでの試合にも起用され、彼の履歴書にさらなるヨーロピアンタイトルを加えた。

Silva lining(シルヴァが照らす光)

オーデガードが去ったあと、MFの空席には、スペインのレジェンドであり4つのPLタイトルを持つDavid Silvaが入った。このふたりは、3年間ともにプレイし、ミケルは、彼の世代ではベストなテクニシャンから大いに学んだと認めている。

「ぼくらはみんな彼から学ぼうと必死だった。ぼくらはスポンジさ。彼が云うことすべてがぼくらには黄金みたいで、チームの成長を助けてくれた。そして彼がピッチに入れば、マジシャン。いつボールを渡せばいいか、攻撃すればいいか、リラックスしていいか、彼はわかっている。ぼくはそれをみんな彼から学んだ。そんな100コの例を出すことができるよ」

Challenge to a duel(デュエルへのチャレンジ)

昨シーズン、ミケルは326というとてつもないデュエル勝ちをあげた。ヨーロッパトップ5リーグの誰よりも多く、2位より40も多い(ニューカッスルのBruno G:286)。デュエル自体の数では、581のミケルより多かったのは、Cadizのストライカー、Chris Ramos (600)だけ。

彼はまた、ラ・リーガの空中戦勝ちでも2位にランクされた。

Family celebration(家族と同じセレブレイション)

Euro 2024では、ミケルはスペインの7試合すべてでプレイしたたった4人のうちのひとりだった。事実、Fabian RuizとRodriだけが、アウトフィールド選手のなかではメリーノよりも多くポゼッションに勝った。

もっともよく伝えられる彼の貢献は、シュツットガルトでのQFでのドイツ戦、119分のウイナーをヘッダーで決めたこと。彼がデビューした場所。

彼がしばしばやるように、彼はそれを、コーナーフラッグをぐるぐる回る彼の父がよくやっていたゴールセレブレイションを行った。

Eye for goal(ゴールへの眼)

普段の彼は攻撃でブレイクしたとき、守備的なMFの場所にいるかもしれないが、ミケルは攻撃でも頻繁に積極的になる。彼はソシエダでの6シーズンで27ゴール、30アシストを記録している。

こうした数字は、今後もよくなっていくように見える。23/24シーズン、CLを目指しプッシュするソシエダで、ミケルは自身の記録となる9ゴールを決めた。その前のシーズンは8ゴールで、それまでの彼のシーズン記録よりも2ゴールも多かった。

以上

昨日、このブログで彼の加入発表について書いたエントリで、これまで彼とプレイしてきた選手について触れたのだけど、直近のナチョ・モンレアルやダニ・セバーヨスのことを書き忘れていた。デニス・スアレスの前にそっちに気づかなきゃいけませんね。

22才になるまでに3つのクラブ(オサスナ、BVB、ニューカッスル)を転々とし、そのあとにソシエダに定着し6年。彼にとっては、やっとホームを見つけたという感じだったのであれば、それは感傷的にもなるか。

そういえば、最近のアーセナルは「N5」というワードをしばしば使うので、なんだろうと思ったら、エミレーツに向かう電車の出口?らしいですな。行ったことないからわからなくて悔しい。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

One Commnet on “Who is ミケル・メリーノ? デュエルと空中戦、強みと移籍の舞台裏

  1. となると、昨シーズン終盤や今シーズンここまでのトーマスのアンカーは減っていくんですかね?ジョルジの出番はもっと減る?
    アルテタにはありとあらゆる組み合わせを試してほしいものです。

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