スタッツからミケル・メリーノの強み。デュエル、空中戦
FBRefによるメリーノの過去365日の評価。MFテンプレート。
メリーノのスタッツではっきりと突出して優秀なのが、守備エリアの空中戦。空中戦勝ちは99パーセンタイルなので、トップである。それに、クリアランスが89。タックルが85。
攻撃エリアでは、NPゴールとNPxG(※NP=non-penalty)が、それぞれ94と89。
ポゼッションエリアでは、ペナルティ内タッチが94、縦パスが78。
このなかでかなり悪いのが、インターセプションで16パーセンタイル、パス成功率が18、縦キャリーも31と芳しくない。
アーセナルのMFとしてかなり気になるのが、パス成功率。
このCMとしては比較的低いパス成功率(77.3%)については、ソシエダでの彼の役割の影響が大きいようだ。アーセナルのMFたちよりも、もっとリスキーなパスにチャレンジしていたという。したがって、アーセナルのシステムに組み込まれたら、パス成功率はもっと上がる可能性はある。あのチームのなかで、ひとりだけそんなに悪かったら目立ってしょうがない。ちなみにEuro 2024でのスペイン代表としては83%の成功率だった。
以下、ライスとの比較。全体的に面積自体は似たようなものだが、お互いの不足した部分を補完しあっているような感じはある。
メリーノといえば、昨シーズンのデュエルのスタッツが何度も繰り返し取り上げられている。
わりとダントツの数字。
デュエルアテンプトは、2位になっているが、メリーノは1位のChris Ramosより5試合もプレイした試合が少ないということで、1位といっても過言ではない。
以下は、Opta Analystの記事のデータから。
23/24のメリーノのデュエル成功率は、56.1%。500以上のデュエルアテンプトを記録している選手で50%以上の勝率を誇る選手は、Bruno G(56.8%)とKudus(52.5%)しかいない。
また空中戦においては、昨シーズンのラ・リーガのMFで(※15試合以上プレイ)P90で彼よりも空中戦勝ち(6.1)が多かったものはいない。
メリーノの昨シーズンのヘッダーでのゴールは3。トップ5リーグでこれより多かったのは、Benjamin André (5)、Jude Bellingham、Ruben Loftus-Cheek、Scott McTominay (すべて4)だけ。
アーセナルでは、昨シーズンP90で2.4以上空中戦を挑んだ選手はおらず。メリーノの10.1の1/4以下。
メリーノは、P90で7.1ものポゼッション勝ちも記録している。これは23/24のレヴァークーゼンのグラニト・ジャカの記録(7.2)に匹敵する。
23/24シーズン後半、メリーノのタッチマップ。
※先日のエントリで、メリーノはソシエダで左8はあまりプレイしていないのかもと書いたが、訂正しよう。これはまさしく左8のプレイエリア
参考までに、下はライスのタッチマップ。
その他、メリーノのスカウティングでは、いつものBBQのひとがヤバい分量でブログ記事を書いている。こちらもご参照あれ。
となると、昨シーズン終盤や今シーズンここまでのトーマスのアンカーは減っていくんですかね?ジョルジの出番はもっと減る?
アルテタにはありとあらゆる組み合わせを試してほしいものです。